7月 12th, 2012 Posted 12:00 AM
私が「生き返った」のは、刃物のデザインでした。
ふるさとにて車椅子でどう生きて行くかということには、
750年の伝統工芸産地・越前打刃物のメンバーと
「タケフナイフビレッジ」を設立し、
ナイフのデザインに取り組んだことがきっかけになりました。
今なお30数年前のデザインは、市場価値を持っています。
しかし、すでに産地では世代交代。
欧州での見本市も、次世代のメンバーが中心です。
このFBでやりとりしているのも若手メンバーになっています。
私にとっても人生最終のナイフデザインを彼らに渡したいと思っています。
だから、最近のナイフも選び抜いて資料として購入しています。
特にグリップ部については、
拳銃業界では話題になったモノ・
Px4(re-design BERETTA・M9000s)があります。
欧州では有名デザイナーが拳銃デザインを手掛けていて、
見れば誰のデザインかすぐ分かります。
そんな中でもまったく売れなかった銃を同じデザイナーに、
もう一度、再デザインを頼むということは
日本では考えられないことです。
私はモデルガンでこの拳銃のグリップを確認してみましたが、
グリップ性能や、彼の造形言語は新鮮になりましたが、
毎年、拳銃の新作としては、これも失敗だろうと評価しています。
ところが、この拳銃グリップの造形言語の要因や
文法的な意味論が生きているある傾向を見つけました。
こうしたアウトドアナイフに流行していることを確認しました。
けれども、ナイフの刃付けに関しては、
絶対に越前打刃物には勝てないものと思っています。
素材や仕上げもテフロンになっていますが、
これでの切れ味は、刃先に触れてみればもう一目瞭然です。
私が、最も認めているナイフメーカーのモノを再確認して、
それ以上のナイフデザインを、
タケフナイフビレッジに早く持って帰るつもりです。
ナイフのデザインは、
いつも、ドキドキするものです。
なぜなら、刃物は魔力があって魂が引き込まれてしまいます。
特に、アウトドア用の大型ナイフは、まさに「真剣」ですから。
私もナイフデザインはより真剣さを自分に課しています。
Tags: BERETTA, M9000s, Px4, アウトドア, グリップ, タケフナイフビレッジ, デザイナー, テフロン, ドキドキ, ナイフ, メーカー, モデル, モデルガン, モノ, 世代交代, 交代, 仕上げ, 伝統, 伝統工芸, 伝統工芸産地, 再デザイン, 再確認, 刃, 刃付け, 切, 切れ味, 力, 失敗, 市場, 市場価値, 性能, 意味, 意味論, 拳銃, 拳銃デザイン, 新作, 日本, 業界, 次世代, 欧州, 流行, 産地, 真剣, 若手, 要因, 見本市, 評価, 話題, 越前打刃物, 造形, 造形言語, 銃, 魔力
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7月 11th, 2012 Posted 12:00 AM
3.11以後、デモは新たな政治批判勢力になっています。
日本の政治状況を見れば、そうせざるをえないことは明らかです。
ここに4冊の本を取り上げました。
古典的定本から、まるで検討違いもあります。
しかし、私は様々な著述を知ってこそ、
自分の意志と判断を出来るかぎり正当にしたいと考えてきました。
かつて、大衆は分衆化するという時代がありました。
ただ問題は、大衆の群衆化は慎重に見まもる必要があります。
現在のデモ形態は大きな変貌と新たな戦術を手に入れています。
いわばこの力学が正当に、
直接民主主義になってくれると思い込んでいる風潮があります。
これは風潮にすぎません。
三つの戦術はとても有効です。
■「非暴力」であること、
■「TAZ=Temporary Autonomous Zone」
一時的自主管理空間の占拠が可能となったこと、
■「マイク・チェック」という、
主張の尊重がデモ意識を精査していること、
私は、すでに民主主義と資本主義が対立しはじめていることによって、
デモが単なる民主主義表現ではなくて、
民衆主義という群集心理の総体になってしまうこと、
それはハッカー攻撃をするハクティヴィズム集団「アノニマス」までを
正当化している脆弱さを引き込んでいます。
彼らの手口はやはり情報化テロリズムだと私は糾弾しておきます。
SNS特にTwitterやUSTなどでのライブ情報の共有にも、
反射的な即断を促されてしまう、
リーダー無き群衆を動かしている事実も精査・熟考するべきでしょう。
私は三つの戦術に大きな期待感もありますが、
「群衆心理」になってしまうことから開放される
革新的な方法論とデモ形式が必要だと思っています。
Tags: 3.11, SNS, TAZ=Temporary Autonomous Zone, Twitter, UST, デモ, マイク・チェック, リーダー, 事実, 分衆化, 判断, 力学, 反射的群衆化, 大衆, 心理, 意志, 政治, 日本, 民主主義, 熟考, 群衆心理, 自主管理空間, 非暴力
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7月 7th, 2012 Posted 12:11 AM
私の見本市・展博・展示会経験は「晴海見本市」会場から始まりました。
東芝時代、オーディオフェアに限らず70年代は、
ほとんどが晴海に見本市会場がありました。
それから、「幕張の見本市会場」が出来ましたが、
会場までの交通の便が不便でそれほどの効果はありませんでした。
そして有明の「ビックサイト」が出来ましたが、
私は失敗作だと思ってきました。
つまり、日本にはコンベンション会場が皆無と言っていいでしょう。
ミラノ市は敗戦後、
すぐにこの「コンベンション都市」をめざしましたから、
世界の見本市の中心地的存在になっています。
私は20代で、オーディオフェアのディレクターに自分から申し出て、
その実務経験をし、展博デザインを学びました。
今回ISOT(国際文具・紙製品展)では、
展示ブースの上に、アドバルーンが数個浮かんでいたので、
私のある経験を思い出しました。
晴海の見本市会場では、展示ブースには高さ制限が規定されていましたが、
私はアドバルーンを上げることを思いつき、実行したところ、
それは事件になりました。
展示会の事務局から「展示違反」、
そのバルーンを下ろしなさいと通達がありましたので、
そのバルーンの糸を切りました。
そうしたら、かえって目立ったのです。
もう事務局は何も手立てがなくて、
開催期間中は最も目立つブース位置表示になったということです。
今では、アドバルーンはOKですがまったくオリジナリティが無く、
日本の展博デザインはほとんど進歩していないことを象徴しています。
日本には展博デザイン専門の学科がまったく無いからかもしれません。
交通の便が良くて、
会場の広さや展示デザインをより高度にするべきでしょう。
いわゆる展博の企画会社にはデザイン部門が無いことも大きな原因です。
展博・コンベンション手法は日本が様々な産業のホスト国として
先進性を連続保持することは貿易立国としての重大な要件です。
10月には、二つのわが国にとって重要な展博に関わります。
さらに、展博アイテムそのもののデザインから、
新しいコンベンションスタイルを産み出したいと考えています。
Tags: アイテム, オーディオ, オーディオフェア, オリジナリティ, スタイル, ディレクター, デザイン, ホスト国, 世界, 事務局, 企画, 制限, 効果, 原因, 国際, 失敗, 存在, 学科, 実務, 実務経験, 実行, 展博, 展示, 展示会, 年代, 心地, 思いつき, 思い出, 手法, 敗戦, 敗戦後, 文具, 日本, 時代, 有明, 東芝, 東芝時代, 産業, 皆無, 考え, 表示, 製品, 見本, 見本市, 規定, 象徴, 貿易立国, 連続, 進歩, 都市, 重大, 高さ, 高度
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7月 6th, 2012 Posted 12:00 AM
今年の文具展は一つのエポック的事件でした。
二つの事件がエポック性を語っていました。
1 アナログとデジタルとの融合が開始されました。
2 二極化スタートの芽生えかも。
まず、デジタル文具が様々な形式で登場してきました。
文房具としてのデジタル化とは、
そのようなシステムは長続きするわけがないという商品の存在です。
それをビジネスニュース番組でも、
「未来の文具」として取り上げているのです。
それはTV報道全般が最近では、
裏付けの知識が欠落していることと連動しています。
「未来の文具」をまったく会場で見つけていないことです。
その商品では無くて、
これが「未来の文具」という見立てが出来ないのです。
アナログ的文具性をデジタル文具との関係で見極めていたのは、
やはり、グランプリになった二つの商品です。
「書く」という文具基本を重要視した二つのノート形式です。
一つはラグジュアリー価格で「書き心地」を世界最高にしたノート。
これは機能性だけでなくて、日本の文具を二極化、
やっと日本の文具の付加価値性を高めていくスタートになりました。
もう一つは、「書く」ことの意味性=アナログ感覚を
デジタル文具に対決化させたノートです。
比して、デジタル化を中国で、
本当はアナログ作業なのにデジタルに見せかけているノートですが、
これは相当なる勘違いであり、海外労働力だけを頼った商品、
文具文化、たとえば情報の垂れ流しは国防的にも大変に危惧されます。
私も使ってみましたが、この高額商品は今後進展しないでしょう。
もっと、
デジタル化をすっきりとさせているメモノートの方を私は選びます。
もう一つは、OEM発注していて、
自社ブランド商品にしているにも関わらず、
その製品の素晴らしさを理解していないブランドが散見できました。
これも勘違いです。
結局、ユーザーの厳しい商品選別眼に、
文具メーカーや文具ブランドは気づいていないということです。
日本の文具がもっともっと貿易輸出品になっていくには、
このエポック性を
再吟味することを文具業界に伝えておきたいと思っています。
Tags: ISOT, OEM, TV報道, アナログ, エポック, グランプリ, システム, スタート, デジタル, デジタル化, ノート, ビジネス, ブランド, メーカー, メモ, モノ, ユーザー, ラグジュアリー, 世界, 中国, 事件, 付加価値, 企業, 価値性, 価格, 労働, 勘違い, 危惧, 吟味, 商, 商品, 存在, 対決, 形, 形式, 心地, 情報, 意味, 意味性, 感覚, 文具, 文化, 文房, 文房具, 日本, 書き心地, 未来, 業界, 機能, 機能性, 欠落, 海外, 理解, 発見, 登場, 知識, 融合, 製品, 見極め, 見立て, 輸出, 輸出品, 進展, 選別, 関係, 高額商品
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7月 5th, 2012 Posted 12:25 AM
第23回国際文具・紙製品展=ISOTは盛大でした。
今年度の文具大賞は、ひとつのエポックだったと思います。
私は審査委員長として、次のことを総評として表彰式で述べました。
アナログとデジタルの融合がスマートホンで開始しました。
文具メーカー(作り手)より、ユーザー(使い手)は、
明確に、自分の日常での文房具のアナログ生活と、
スマホやPC、デジタル生活を身体的に、
能力認識として使い分け始めたことです。
それはグランプリが機能部門もデザイン部門も「ノート」。
つまり、結局は「書く」という行為に、
文房=記述・記録・筆記を決定していることでした。
私は、紙と文具において日本はトップだと確信しています。
それだけに、Made in Japanを体現している業界です。
ただ、欧州のブランドメーカーに比べれば、
低価格商品が多すぎると私は常に思ってきました。
しかし、機能部門グランプリ=Premium C.D. NOTEBOOKは高価格で、
シルクのような紙質面と書き味は世界でトップでしょう。
日本だから、日本の紙質だから、という技術言語になっています。
さらに、デザイン部門のデイリー・プランナー“エディット”は、
日常的なメモがスマホゆえに、
あらためて、一日1頁への記述を大切にという製品企画が見事に、
現代的なアナログ性とデジタル性との使い分け、
「書く」という行為ゆえに、
一日をどう生きたかということまでを商品言語にしています。
ともかく、取材マスコミも格段に増加し、
国際展の風格が育ってきました。
まさに「文具は日本がトップ」ということを
会場いっぱいに活気がみなぎっていました。
Tags: ISOT, JAPAN, Made in Japan, アナログ, グランプリ, スマートホン, スマホ, デザイン, デジタル, ノート, ブランド, マスコミ, メーカー, メモ, ユーザー, 世界, 企画, 低価格商品, 価格, 取材, 国際, 審査委員, 審査委員長, 文具, 文具大賞, 文房, 文房具, 日常, 日常的, 日本, 日本文具大賞, 書き味, 書く, 業界, 機能, 欧州, 現代, 生活, 筆, 紙, 融合, 行為, 製品, 製品企画, 言語, 記録, 認識, 身体, 身体的, 風格, 高価格
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6月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
私が2008年から開発に関わった製品があります。
しかし、このメガネ発案の革新性は国外で開発されました。
そしてデザイン開発にはそこからの依頼で深く関与しましたが、
中途半端にすでに商品化されて発売されています。
無論、この製品は低開発国向けのモノゆえに、
デザイン対価はボランティアでした。
だから、私は「お人好し」だったと思っています。
商品発売は一昨年前に突然、わが国で販売流通がスタートしました。
その発表直後に私はその趣意を知りました。
正直、無念で悲惨な商品になっていますし購入検証して確認済みです。
「ガジェット商品」、つまり「アイディア商品」になっており、
素材や構造は、さらには生産工程がデザインされていません。
日本の製造技術ならこのような商品には絶対になりえないでしょう。
結局は、「低開発国向け」というのは私への虚偽だったと認識しています。
詳細は今後、これを必ず超える商品で証明するつもりです。
しかし、
この商品開発に関与したことで私には多くのノウハウを蓄積しました。
先般、
ふるさとの鯖江市・メガネ地場産地でそのノウハウの一端を紹介しました。
もちろん、この開発での「守秘義務は紳士協定ゆえ」守っています。
むしろ彼らは「紳士協定を無視」していると指摘しておきます。
Tags: アイディア, お人好し, デザイン, デザイン対価, ノウハウ, ボランティア, メガネ, モノ, 低開発国, 依頼, 商品, 商品化, 商品開発, 地場産地, 守秘義務, 対価, 日本, 核心, 構造, 生産, 産地, 発表, 素材, 紳士協定, 義務, 蓄積, 虚偽, 製品, 製造, 製造技術, 証明, 開発, 革新, 革新性, 鯖江市
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6月 23rd, 2012 Posted 12:00 AM
なんとしても風邪を治さなければ、
この想いを実現できました。
KAISTの先生お二人を招いて阪大での講演。
Prof.Kim Myung-Suk先生とはすでに20年来の友人であり、
Prof.Bae SangMin先生は、New York留学中に、
私の講演を聞いてもらったこともあるという仲です。
KAISTはおそらく、全世界的にみても、
最高級の大学・大学院であり、デザイン系でも筆頭です。
Kim先生は「環境デザインとしてのロボット」を
Bae先生は「国際貢献としての製品デザイン」、
それぞれが実現されているプロジェクトを語っていただきました。
私もKAISTで講義をしましたが、
この大学が世界からも注目されている「未来創生の発想」は、
いくつかの重要なキーワードでした。
Why・なぜデザインを、なぜ生きるのか、
Implement・必ずデザインを実現させて未来を創る、
Evolution・常に進化は「融合」=Consilienceを、
Donate=Sharingを、Passionを、と、
重大なキーワードを沢山いただきました。
しかも確実にコンセプトは製品形態に集約化されていました。
私は、3.11以後、デザインによる復興をと考え続けてきただけに、
改めて、デザインの理想主義を語る二人の教授に、
支え直してもらった気持ちでいっぱいになりました。
たとえば、家電は当然ながら、
造船もどれほど韓国は進歩させたか、
その事実を知っているだけに、韓国の勢いを体感しました。
日本も韓国もアジアの小国です。
これからはお互いの交流をさらに深めて、
世界の先導国になっていくべきだと思い直した次第です。
お二人に励まされたようで、すっかり、風邪から立ち直ったと思います。
Tags: KAIST, New York, キーワード, コンセプト, デザイン, ロボット, 世界, 交流, 体感, 先導, 創る, 創生, 勢い, 友人, 国際, 大学, 大学院, 実現, 家電, 小国, 形態, 復興, 思い, 技術, 教授, 日本, 未来, 気持ち, 理想主義, 環境デザイン, 生きる, 留学, 発想, 科学, 科学技術, 考え, 融合, 製品, 製品デザイン, 講演, 講義, 造船, 進化, 進歩, 阪大, 集約化, 韓国, 韓国科学技術院, 風邪
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6月 1st, 2012 Posted 12:00 AM
現在、私は大阪大学にいて幸運なこと、
それは、阪大が適塾からの歴史をもっていることです。
適塾には、最も尊敬する橋本左内が適塾で学び、
緒方洪庵は、
「後世、適塾有りと語り継がれるならば、
橋本左内をもって他無し」とまで、
橋本左内の能力を評価していました。
その橋本左内は福井藩の侍医家系であり、
日本の医学史においては、
麻酔薬による外科手術を成し遂げた華岡清州に、
橋本家は学び、その弟子筋に藤野家がつながります。
藤野厳九朗は仙台医学専門学校の教授でした。
彼の存在は、
中国近代文学の祖と言われる魯迅よって明らかになります。
魯迅は仙台で学んだ師と仰ぎ、
恩師との関係は中国の教科書に載るほどでした。
藤野厳九朗の甥には、藤野恒三郎がいます。
彼は大阪大学教授として集団食中毒の腸炎ビブリオの発見者。
私が彼の存在を知ったのは、
適塾で使用されていた道具類を骨董的価値としてではなく、
近代医学史の資料として買い集め、
そのまま阪大に寄贈していました。
そして、彼の近代医学史の著作があります。
「医学史話・杉田玄白から福沢諭吉」です。
そして、この本こそ、日本の近代医学史の原典と考えます。
ところがすでにこの本は絶版になっていました。
この著作は、杉田玄白も福井県出身であり、
橋本左内についても詳細に語られていることです。
そこで、この復刊をと想い続けてきましたが、
復刊出版社が見つかり、復刊が決定しました。
本来の出版社はもう存在せず、
問題は、藤野恒三郎の末裔の方々の了解が必要です。
福井の友人達にも調査を依頼しました。
あらためて、三国町を中心とする藤野一族、
そして藤野恒三郎家筋の方々の情報、
さらに了解を求めたいと思っていますので、
心当たりの方はご連絡ください。
「ち」、まさに「知」と「血」、
その系譜を連続させたいと願っています。
Tags: 「ち」, ふるさと, 三国町, 中国, 仙台, 仙台医学専門学校, 侍医, 依頼, 価値, 偉人, 出版社, 医, 医学, 医学史, 医学史話, 原典, 外科手術, 大学, 大阪大学, 幸運, 後世, 復刊, 恩師, 想い, 手術, 教科書, 文学, 日本, 末裔, 杉田玄白, 杉田玄白から福沢諭吉, 橋本左内, 歴史, 発見, 知, 福井, 福井藩, 福沢諭吉, 系譜, 絶版, 緒方洪庵, 腸炎ビブリオ, 華岡清州, 藤野厳九朗, 藤野恒三郎, 血, 近代医学史, 道具, 適塾, 阪大, 食中毒, 魯迅, 麻酔, 麻酔薬
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5月 31st, 2012 Posted 12:00 AM
松岡正剛「連塾」、その他の舞台演出は、
いわゆる講演スタイルにオリジナリティが顕著です。
私は、彼の講演での話し方、語り部仕草は、
まったくのインプロビゼーションであり、
観客を引き込む術において、
あるいは、プレゼンテーションとしては、
世界的にもトップランクだと思っています。
故スティーブン・ジョブスがプレゼンテーターとして、
最高の人物評がありますが、
私は松岡氏の方がはるかに彼をしのいでいると思います。
なぜなら、製品を題材に語るより、
抽象論理を語ること、文化の根底を語ることは
とめどなく困難だからです。
頬に押し当てた掌は、思考を巡らしているわけではなく、
不安や欲求不満などありえず、
いわゆる心理学でのパフォーマンスに深層心理表現は
まったく当てはまっているとは思えません。
彼の言葉に、「読欲」があります。
ともかく「本を読む」という欲求が強い人なら、
多分、頬杖ではない頬に掌は、私にもその癖があります。
だから、読欲あれば思索サイクルの表出が舞台上に出る、
そんなことはありえません。
すでに反芻された思考結果を語るだけだから、
観客は引き込まれるのでしょう。
ひょっとすると、写真撮影禁止だったのかもしれませんが、
私は、私記録としてシャッターを押しました。
ここで「連塾・最終回」のレポートをしたわけではありません。
「九景」として構成された最終回は、
なぜ、九景だったのか、
それも私には推測がついています。
彼の「自叙伝」がどうだったのかは、
書物となって出版されるでしょう。
おそらく、その「語り」と「身振り」による空気感までを
編集されることはとても困難だと思いますが、
その記録、あるいは・・・
私はその出版を心待ちにしています。
男として惚れ込んでいる「ち」としての松岡正剛です。
「ち」とは、
私が常用する「いのち・きもち・かたち」の「ち」であり、
知・血・地・致・智・値・治・置・稚など、
日本の森羅万象を受け止める統合的な百科的認識を表してます。
10年に及んだ「日本という方法」、
その結論を師範として松岡正剛は最後に提示しました。
それらが何であったのかも、
是非に出版を待っていただきたいと思います。
私はその出版を待って、再び松岡正剛を伝承したいと考えています。
「グレン・グルードのごとくありたい」と、
松岡正剛は声を詰まらせたとき、私も同様に胸が詰まりました。
私はあらためて、10年の結論こそさらに「日本という方法」、
それが3.11からの復興と復活の「ち」ゆえに、
松岡正剛は、その師範役を引き受けるべきと伝えます。
「連塾」は、9.11をもって開塾されたのですから。
Tags: 「ち」, 3.11, いのち, いのち・きもち・かたち, オリジナリティ, か, きもち, スタイル, パフォーマンス, プレゼン, プレゼンテーション, プロ, 不安, 不満, 世界, 人物, 伝承, 写真, 復活, 復興, 心理, 思い, 思索, 思考, 抽象, 掌, 推測, 方法, 日本, 智, 杖, 松岡正剛, 森羅万象, 欲, 欲求, 深層心理, 演出, 男, 癖, 百科, 知, 空気, 範, 結論, 統合, 編集, 考え, 自叙伝, 致, 舞台, 血, 術, 表現, 製品, 観客, 言葉, 記, 認識, 論理, 講演, 身振り, 連塾
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5月 28th, 2012 Posted 12:00 AM
「連塾」の指南者、
松岡正剛は10年を彼らしく「切断」しました。
10年間この「連塾」を率いた彼について、
いつの日かという彼の前での「私純情」を語るときが来たと思います。
1991年、箱根の「強羅花壇」で私は彼と出会いました。
箱根で「国際マルチメディア会議」がありました。
Apple社・ジョンスカリー会長が全世界から、
当時のコンピューター専門家から企業トップを集めた会議でした。
三日間缶詰での会議でした。
懇親会は「強羅花壇」が会場であり、
現マクドナルド社長の原田氏が営業本部長として総括されました。
民間からは私と松岡氏、そしてA氏(元官僚)B氏(作曲家)4名。
私はスカリー会長の直属デザインコンサルタントでしたから、
この会議中も、会議の合間にデザインモデルのプレゼンをしていました。
懇親会もどこまでお金がかかっているのかという盛大さでした。
ところが、和室に入れなかった私が別会場に一人の時、
松岡氏が入ってこられたのです。
(この人が『遊』の編集長だ!、やっと会えた)
そんな感慨と、『遊』の超美人女性デザイナーKK女史に会えるかも、
私は瞬間的に想像したことを思い出します。
それから、交流が始まりました。
私も読書量は人並み以上という自負がありましたが、
松岡正剛は100万冊は読破しているとすら思っています。
あらゆる分野に精通し、特に「日本を語らせたら超巨人知」でしょう。
千夜千冊(もはや1000冊を超えています)は、
おそらく世界にもあり得ない「書評アーカイブ百科」編集事実です。
「千夜千冊は世界的事件」という評価まであります。
私の著作も取り上げていただきましたが、
それは私へのラブレターでした。
「だから、私も松岡正剛に惚れ抜いています」と、
「連塾終了」の知らせ直後に彼に知らせ、
懇親会でも連塾参加者の皆さんにまで惚れていること発表しました。
昨夜、別れるときに「紙墨相発」を送るから、
松岡氏も「私の自宅に必ずまた行くから」と。
「連塾」、そのテーマは「日本という方法」でした。
これからがこの方法論が必至になっています。
これから時々、彼との話題・課題を書いていきます。
その季節が私に訪れたのでしょう。
Tags: アーカイブ, コンサルタント, コンピュータ, スカリー, ち, デザイナー, デザイン, デザインコンサルタント, デザインモデル, プレゼン, マルチメディア, マルチメディア国際会議, 交流, 作曲家, 出会い, 千夜千冊, 原田氏, 国際マルチメディア会議, 専門家, 強羅花壇, 思い出, 方法論, 日本, 書評, 松岡正剛, 発表, 百科, 瞬間, 私情, 箱根, 純情, 紙墨相発, 編集, 著作, 評価, 話題, 読書, 課題, 連塾, 遊
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