kazuo kawasaki's official blog

Archive for 9月, 2014


9月30日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 30th, 2014  Posted 12:09 AM

9月30日 甲辰(先負)

冥府から帰還するたびに
私は「生きていく」ことを
常に自分に言い聞かせてきた
そんな気がする。

川崎和男Design 図鑑


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『新素材デザイン=「固丸くん」の商品展開は制度設計が必務』


   


     9月 30th, 2014  Posted 12:00 AM

これからのデザイン対象領域には「新素材」デザインが必要です。
そのためにはどうしてもデザイン領域の拡大が必要と主張します。
「H2Oセルロース」という新素材を製造から制度化をめざしています。
広島の土砂災害では、急遽メンバーたちがボランティアで、
この素材の確証を求めて手伝いに入ってもらいました。
私のスタッフも現地入りしましたが、行方不明者がまだいらして、
カメラを向けることも憚れたと報告が入りましたが、
この新素材開発の実証ということで撮影することが認められました。
「セルロース・スマイル」という現場雰囲気のコトデザインを
この素材はまだまだ開発分野がデザインとして残っています。
しかし、明らかに広島の土砂災害ではいい確証がえられました。
たとえば、まだ紙粘土が水で固まるコトの明確な科学性には
不明点も残っていますが、「水素結合」であることは明らかです。
広島にて、このパウダーを泥水・泥土に混ぜることは、
これまでセメントで固めることの不具合さは明確になりました。
コンクリートでは土壌をアルカリ化してしまいますが、
このセルロースであれば、放置すれば土壌に戻ってしまいます。
そこで、私のデザイナーとしての役割もはっきりしてきました。
散布方法の新たな手法デザイン、その重機デザイン、制度化デザイン
そして、新たには除染作業に向けるべきパウダー化です。
最も重大になってきているのは、このパウダーのパッケージ化です。
新素材のブランド化では、絹織物からポリエステル産業への
新たなデザイン領域を策定して適用製品化アイテムも発表しました。
今、地球環境には自然の猛威は火山爆発や伝染病感染までが
大きな危機解決デザインを求めています。
私は新素材デザインは危機解決デザインそのものだと考えています。
まもなく、このセルロース新素材の制度デザインを訴求します。

『広島被災地に「パウダースマイル」を!』


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9月29日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 29th, 2014  Posted 12:01 AM

9月29日 癸卯(友引)

「生きていくこと」が
生きることであり、
それは
「創ること」と連動していた。

川崎和男Design 図鑑


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『最近はリチウム急速充電の電動車椅子に乗っている』


   


     9月 29th, 2014  Posted 12:00 AM

私は交通被災で車イス生活を余儀なくされました。28歳の時でした。
当時、東芝のデザイン部長(電気釜デザインで歴史のI氏)から、
「新しい車イスにはデザインが絶対必要だから君が」と、
言われましたが、絶対にやるものか、と考えていたのは事実です。
しかし、リハビリの訓練中に、これは使えないと考えてから、
結局自分の車イスは自分でやることになってしまいました。
私のデザイン活動には、こういうアイテムが多いと思っています。
自分が欲しいというよりも必要と感じたモノのデザインです。
車イス、メガネフレーム、ナイフ、カップ、そして、
今はICD=埋め込み型の除細動器などや痛くないシリンジが目標です。
さらに、障害者としての制度については、
これは自分の役割だから、先頭に立ってでも発言をしようと。
そのために嫌なタイプに思われても、厳しく提案してきました。
なんといっても、新幹線に車イス乗車が大変に困難な時代には、
陳情したことがありましたが、当時の扇千景大臣がすぐに視察され、
それから3年後にJR全線でのエレベーターが設置されました。
それでも、最近、米国の旅行者の方の車イス仕様は、京都駅側が
「反対」したとか聞くと、見逃すことはできません。
私は月1回はふるさと福井で産地活性にデザイン導入のために、
サンダーバード号を使っていますが、随分と対応がよくなりました。
しかし、電車、駅舎、エレベーターなどにはこれからも発言します。
正直、無念なことは、私デザインの車イスはMoMAにも永久収蔵作品。
しかし、体力的には電動車椅子を使用していますが、
米国のADA法=障害者への社会制度法律は日本以上に厳しいのに、
わが国の飛行機や社会的な交通機関には大間違いがあり過ぎます。
乗車客が居ないときには、こうして車イスを置かせてもらえます。
しかし、これは乗務員の方の柔軟さがあるからです。
エレベーターには平気で若者が乗り込んできます。
海外の先進国では絶対にありえないことですから、私は怒鳴ります。
まったく感情的ではありません。冷静に怒鳴ります。
東京オリンピックまでには、日本はもっと制度改善は必要です。

『パリには車イス対応が最初から叶っていた!』
『エレベーターという発明と社会倫理』
「誤解されたデザイン=デザインは意匠とともに問題解決」


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9月28日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 28th, 2014  Posted 12:00 AM

9月28日 壬寅(先勝)

デザイナーは革新家であるべきだ。
「革新」とは
字形通りに、
「革」をピーンと張って、
そこに刃物を入れて
切り込みを成すことだ。
それは、
張り詰めているモノを
破壊することにもつながっている。

「川崎和男 強い人弱い人」


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『地方国家からのデザイン戦略・熟考の成果として』


   


     9月 28th, 2014  Posted 12:00 AM

明治維新で日本は貿易立国の産声をあげました。
まず、九谷焼が最初の貿易輸出品でした。その後には、欧米から
生糸では無い新しい絹織物を要請されて発明したのが羽二重でした。
そして、羽二重の性能が最も顕著だったのは落下傘です。
世界大戦時に、日本の落下傘は羽二重でした。
如何に早く、しかも安全に落下するかということを日本軍は
成し遂げていたのです。
そこで、米国は東京、広島、長崎はもとより、徹底的に、
福井は大空襲を受けて全滅させられたのです。
羽二重に勝る織りモノがナイロンだったという説まであるほどです。
残念ながら、その時の落下傘を私たちは知りません。
ともかく、歴史事実として落下傘をと私は訴えています。
織りモノの七つの感性評価軸を明確にしました。
しなやかさ・はり・こし・しゃり・ぬめり・きしみ・ふくらみを
絹織りモノで確認しました。その指標にオノマトペ=擬音語を
それこそ、5歳の幼児たちにも確認してもらいました。
幼児たちの感性は、臭いを、味を、と様々に大人感性を超えました。
そこで、発表会では7本の透明アクリル筒にパッケージングと、
その実物をつるし、しかも、参画者に触って確認してもらいました。
擬音語=オノマトペを使ったことで、正解であり正確でした。
今後、学術的にも繊維=織物・編物はこれで一つの手本が完成です。
まず、すべてを絹織りモノ=経糸2本緯糸1本を手本にして、
先端的なポリエステル繊維の開発目途ができたと思っています。
かつて呼吸しない人工繊維は、今では様々な新素材になります。
それは、寝具も、緊急脱出用のパラシュートまでを示唆しました。
高層ビル30階から飛び降りても大丈夫なパラシュートです。
そして、自動車の表皮も新たな繊維新素材をと願っています。
すでに海外の車メーカーはCMまでアップしていますが、
現実には福井の羽二重=落下傘からのコンテクストが生きるはず。
繊維産業の先行きが見えないと言われましたが、
私はデザイナーとして、「新素材ブランド=HUBTAE」にしたのです。
HUBは仏語的にもハブですが、HABTAEではアブタエになるのです。

『幼児たちの布感覚=感性評価実験から最学習』
『「織物・布の感性的評価軸=オノマトペ」産地福井から発信』
『布の感性評価はこれまで無かったからこそ』


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staffblog 9月27日


   


     9月 27th, 2014  Posted 2:18 PM

9月26日

9月26日(金)国際文化会館にて
【羽二重=HUBTAE】記者発表会を
行いました。


福井県織物工業組合理事長
荒井由泰の挨拶


福井県織物工業組合青年部会会長
東野晃典の挨拶


多方面からの出席があり、
活発な質疑応答が行われ
盛況のうちに終了いたしました。


実際の試作品
O-FUKUSAの展示会も
同時に行いました。

今後とも
福井県織物工業組合より登場いたします、
「HUBTAEブランド」の商品展開に
ご期待くださいませ。

HUBTAEウェブページ>>


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『新素材ブランドの確立をめざす・「羽二重 HUBTAE」から』


   


     9月 27th, 2014  Posted 12:00 AM

日本の産業構造には革新が絶対に必要だと考えてきました。
その第一段として絹織物を福井県織物工業組合青年部会を
預かって2年KK塾で製品・商品を超えて新素材を開発してきました。
私自身、ふるさとの織物工業とは密接な関係がありました。
もはや、商品ブランドを訴求するだけでは、
今後わが国の産業構造は変えることはできません。
日本最初の輸出品が九谷焼でした。
富岡製糸場を創立背景には由利公正の「五箇条のご誓文」がありました。
彼は、橋本左内らの殖産興業で学び取り、生糸輸出ではない、
新たな「羽二重」=経糸2本緯糸1本の絹織りモノを国際化しました。
私は「羽二重」を改めて見詰め直してきました。
その結果を、養蚕産業から生糸・人絹、そしてポリエステルを
追い求めてきて、先人の残してくれた「羽二重」を後世に残す、
そのデザインプランを練り上げ、まずは「新素材」ブランドの確立。
先行きが見えないと言われる中で、これからのポリエステル産業に
デザイン導入を図ってきました。
取材を受けた多くの質問に、「繊維だから洋装ファッション」という
このイメージを打破したと思っています。
歴史に学んだ袱紗こそ、これからのハンカチの新しい商品にと、
これを発表会参画の方々にプレゼントしました。
そして、寝具はすべて変更します。
新たなマクラや寝具マットも変えます。
吸音材も変えます。
さらに、車体デザインも新たな繊維でスタイリングも変えます。
繊維産業を身体の洋装品から脱却させる予定です。
これまでのテキスタイルデザインを根本から変革します。
それは商品ブランドや地域ブランドを云々することではありません。
繊維関係の取材で記者の皆さんに驚いていただいたと思っています。
まさか、繊維が、その素材開発でここまで変えると大風呂敷でした。
しかし、この風呂敷は畳んで持ち帰れる大きさです。
手ぬぐいのデザインといって、その柄のデザインはデコレーション、
風呂敷のデザインも大きな間違いだと確信しています。
繊維産業を新素材産業として「革新デザイン」を発表しました。


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9月27日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 27th, 2014  Posted 12:00 AM

9月27日 辛丑(赤口)

これまで、
デザイナーが手ぬぐいをデザイン、
デザイナーが風呂敷をデザイン、
こうしたモノの展示会を見てきて、
これでは産地を活性化など絶対無理。
この判断は当たっていました。

デザイナーがデザインすべきは、
新たな手ぬぐいの形式と素材、
新たな風呂敷の形態と素材です。

この思考の先端には、
「素材を変えて、新たな製品開発」だと
今、私は提案することができます。

「川崎和男 強い人弱い人」


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9月26日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 26th, 2014  Posted 12:00 AM

9月26日 庚子(大安)

デザインは「かたち」に集約される。
が、
「ことば」それも言語だけではない。
言語
記号までが重要である。

この重要度に気づかない大学、
その教員にデザイン教育は

無理どころか無謀だと言っておきたい。

「川崎和男 強い人弱い人」


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