kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘トポロジー空間論’


『日本戦略は二つある。3D-Printerと3D-Printing』


   


     4月 14th, 2015  Posted 12:00 AM

INTERMOLD 2015=金型展・金属プレス加工技術展で特別講演をします。
今年に入ってからの私の講演テーマでは、
必ず「コンシリエンスデザイン」を基軸に話をしています。
最大の理由は、世界的にも学術と芸術の融合であり、
学際化は語られているほど具体的に実行されていないことと、
この学際化にはデザインがいわば接着剤になるということです。
大阪大学大学院医学系研究科に、私はこの講座を新設しました。
特に、看医工学という学際化で、二つを目標にしています。
危機解決学で安全と安心を、健康と生活での危機を産業的に解決です。
そのために、修士課程という教育と具体的な共同開発での
デザイン開発と制度デザインを果たしていくということです。
このまま博士課程になるでしょう。
こうした目標の一つとして3Dプリンターの世界観を日本戦略化する、
ということについては、機器開発・ハードウエアでの3D-Printerと
技術開発・ソフトウエアでの3D-Printingがあります。
私は、光造形をやりたいがために大学人になりました。
光造形でトポロジーをまず制作しました。クラインボトルです。
最もこれは数学的には、擬似クラインボトルですから、
これを空間論に持ち込みましたが、光造形の経験もない輩には、
未だに「トポロジー空間論なんて・・・」ですが、
3Dプリンターブームでは、この光造形が基盤ですから、そのうちに、
私の提唱が認識されるでしょう。
なぜならモノが空間論的に実証されるからです。
昨年は大阪で製造生産領域でこの話をしましたが、今年度は東京にて
コンシリエンスデザインでの特に、機能性を話すつもりです。
その理由は、デザインというと即、機能的が評価軸になりますが、
私は、この機能論が、哲学的に語られてきた機能主義からも
さらに詳細に実務、それこそ3D-Printerという製品と
3D-Printingという技術を学際化効果としてなら、
「コンシリエンスデザイン」で語れることを明らかにするつもりで

*INTERMOLD 2015
http://www.intermold.jp/seminar/sp/4/


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「光造形から3Dプリンター時代に来ただろうか」


   


     4月 25th, 2013  Posted 12:00 AM

1988年代だっと思います。
ニュージャージーで光造形の「歯車」が私に大衝撃でした。
夏毎に2回、トロントで3D-CADの個人レッスンを受け、
必ずこの時代!がデザインを変革すると確信したのです。
そして、名古屋市立大学芸術工学部新設時に、
「光造形システム3D-SYSTEM」を、
研究室に相当な高額で入れてもらいました。
トポロジー形態を空間論として造形と成型し、
ニューヨークとフィラデルフィア大学で、
プレゼンをしたのが世界でも最初で、
トポロジー形態はトポロジー空間論としてデザイン化を要請されました。
しばらくして、貧弱な形式の3Dプリンターが登場しました。
当時、光造形も素材問題(湿度管理)がありましたが、
3Dプリンター素材は、手の平の熱でも溶解する程度のモノでした。
私はいち早く、「MAKERS(原書)」を読みましたがかなり眉唾でした。
案の上、オバマ大統領に吹き込んだ連中がいたのでしょう。
彼は夢を語りましたが、「方向は間違っています」。
3Dプリンターが低額になると、誰でも出来るという話が広がっています。
NHKも番組広報を初めていますが、彼らも真実は見抜いているでしょう。
本当に使える人は国内では限られていることは真実です。
光造形は「サポート」といって、造形物を支える要領が難しく、
名市大時代の大学院では、この修了制作と修士論文が相当あります。
光造形はすでに一つの役割を終えていると思いますが、
3Dプリンターでも、
「編み目」や「アモルファス」的な造形が可能になりました。
すでに、住宅どころか宇宙空間でのモノづくり手法が見えてきました。
間違いなく、データがあれば、自宅の3Dプリンター機能によって、
相当なモノができる、できるかもしれない段階に入ってきているでしょう。
そして、この時代を引き込むのは、
確実に「デザイン」が中心になるでしょう。
すでに、こうした画像のデータはEコマースで取引されだしました。


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「デザイン領域の拡大・トポロジー空間論の再設定」


   


     3月 1st, 2013  Posted 12:00 AM

トポロジーは、トポス=場所を原意にしています。
そこからトポロジー=位相空間と訳されていますが、
元来、訳語への疑問を持つことが学域のスタートです。
したがって、人間・時間・空間に対して、
位相空間(論)は訳語に実務性が皆無だと断言できます。
私は、デザイナーとして「モノ=人工物」設計実務としては、
「空間」の設定、その中でのトポロジーへ時間を組み込んだ設計、
実務として、空間=身体内部ととらえ、
その中での心臓や内臓物へのプロダクトデザインを意識し始めました。
具体的には、初期の3D-CADでは、
トポロジーでの形態設計ができなかったからです。
しかも、
その設計を光造形システムをトロントのALIAS社で学びました。
当時、7000千万円するIRIS3030も二台導入しました。
理由は、三つあったと想い出します。
まず、3D-CADでトポロジー形態がデザイン設計できるかもしれない。
そうなれば、光造形は2次元から3次元になるだろう。
今や、気がつけば6次元CADが完成しています。
だから、この思いは予測していたことになります。
多分6D-CADの実物を見ている人は限られていますが、
実働しているモノを見れば、そこに未来の技術設計があります。
あきらかに、トポロジーは形容詞ではなく、名詞として、
「空間」設計に導入されることになります。
大阪大学大学院では、本図の4D-CADのように、
「空間 – 立方体=身体のメタファ」内に
「トポロジー=内蔵=DNAへの「時間」が関わります。
5D-CADはウォルト・ディズニー社で動き始めたと同時に、
わが国のあるメーカーで6D-CADが実働していました。
おそらく、次世代デザイナーに期待するのは、
デザイン実務=デザイン設計には、
多次元CAD実務を果たしてほしいのです。
これも私が次世代に言い残すことになるでしょう。


明日、「最終講義」後、
パリに行ってフランス芸術大学と阪大での研究目標をプレゼンしてきます。
しばらく、本BLOGは休筆することになるかもしれません。


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「KAZUO=OUZAKと同じだった、まさに『逆転発想』」


   


     10月 12th, 2012  Posted 12:00 AM

siliconでも最高素材のまさに知育玩具。
そして製品名称がnocilis。
私は、正直、最もらしい幼時玩具を斜めで傍観してしまいます。
有名な欧州の積み木作品集でも、 その帯文書評には、
「玩具は子どもを孤独化させる」とまで書いたことがあります。
それは私自身が一人っ子で、
常に積み木で一人遊びをしていた経験が
ある種のトラウマ的な大きな寂しさの思い出があるからです。
ところが、この新素材の玩具を見たとき、
造形言語がそのまま形態言語になっていて、
まさにトポロジー的に完全だと驚きました。
まさに「逆転」させる発想を成し遂げたデザイナー力量に感服しました。
それが、飯田吉秋氏だと知ったときには、
「やっぱり」と全幅的に納得しました。
20代から名前と実力を知っていただけに、
つい先日出逢って、語りに語り合いました。
そうして製品名までが「逆転語」であり、
それは私が社名としているOUZAK=KAZUOと同等で、
大笑いし合いました。
これは、造形言語=designing language(造形意図記号)と
形態言語=designed language(形態意味記号)が
完全一致していることです。
しかも、この積み木遊びは、「ぶつけ合うという攻撃的」遊具性も
安心安全な素材かたちを持っています。
無論、飲み込んでもなんら身体的な影響は皆無です。
しかも、デザイナーという大人の発想は、
ユーザーである子どもたちは、
さらに拡大して「物語り化」させる可能性が大です。
トポロジー的な形態でありながらも、
トポロジー的な検証性はすこぶる困難だという不思議さが残っています。
阪大マークもこの発想で裏返せば、
ペンのかたちになるというアニメーションを拝見しました。
阪大マーク立体化の製品提案をしてみようかと思っています。
昨今は、中国製でとんでもないシリコン風モノマネもあるらしく不安です。
ともかく、まったくの「逆転の逆転」というメタ性が付加した、
トポロジー空間論での形態化に感服しています。
メタ・トポロジー空間とは、
超・(トポロジー=位相空間)のさらに造形的な空間論です。


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『資本主義からの逃走』
 「LISAからiPadはφ=MECCへ」


   


     2月 4th, 2010  Posted 9:37 AM

LISA to iPad

LISAというコンピューターが登場。
やがて、私の側にMacintosh 128kで、以来、
コンピューターはMac以外は認めてきませんでした。
ただ、UNIXでのEWSの世界で、
「光造形システム」=Rapid Prototypingを追いかけ、
トポロジー空間論から人工臓器デザインをしています。
Macの世界はApple社という新たな企業存在でした。
そして私も、スカリー会長時代、アラン・ケイ氏にも
自分のデザインがApple社プロジェクトになって、
様々な議論をした経験が、大きな生涯の思い出です。

Apple Consultant

Mind TopPopeyeSweatpeaJeepBrutus,etc
が当時のコードネームでした。実現はしませんでした。
が、デザインのモックアップモデルは手元にあります。
パソコンをツールとしながらも、
私には「デザイン対象」そのものです。
パソコンは、「クラウド型」となることは確実です。
「スマートフォン」と「ネットワークコンピュータ」
この形式がiPadに進化しました。
おそらく、この中のコンテンツも、想像以上に、
驚愕の進化を遂げるかもしれません。
また、iPadは、ユーザーそれぞれの使用用途での
エンハンスメントも、新しい才能によって、
拡大化と集約化し、その相互性でさらに革新が
希望になってくれれば、
現代までの様々な問題解決につながると、
私は確信しているのです。
キーワードは、
物質=Material
エネルギー=Energy
情報=Contents & Context

φ=MECC

だと宣言しておきます。


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『資本主義からの逃走』
  「Atom資本主義が終わって、Bit資本主義の数式・1」


   


     1月 8th, 2010  Posted 8:00 AM

Bit Capitalism Equation

Bit資本は、パソコンの出現時にスタートしました。
けれども、Atom社会が資本主義というイデオロギーと、
ともに終わっていったという意識は、
全世界が認識することができなかったのだと思います。
私自身,デザイナーとしてパソコンをデザインツールとし、
しかも、
研究対象から趣味対象としながら気づきませんでした。
光造形システムで、「トポロジー空間論」や、
3次元CADから4次元CAD=「遺伝子操作のデザイン」へ、
さらに、その医療=命と向き合うデザインまでを
「デザイン対象」にしてきました。
ところが私の脳内の一方では、
再びマルクスの「資本論」・「経済学批判」にもどりつつも、
「数式」に書き換えるということにまでは気づかないという、
まったく別次元でした。
しかし、やはり、
このAtomからBitへの時代転換を「数式」にしてみます。
「数式」などというのはブログではさらに「重い」でしょう。
ひとまず、
「アルゴリズム」、いや、「数式的記号」に表現してみます。
そうすると、



とてつもない「不思議さ・?」と「そうだったのか・!」が
結びついたのです。
それをこれから記録していくことにしたいと思っています。

exponent

exponent=「e」の世界観
そして

imaginary

imaginary number=「i」の世界観が、
ぴったりと、Bitの世界の冠詞になっていたのです。
この数式あるいはアルゴリズムの進化を見極めれば、
「資本主義から逃走」して、
新天地に入ることが可能だとわかりました。


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