5月17日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design
5月 17th, 2013 Posted 12:21 PM
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12月 20th, 2012 Posted 12:00 AM
前回の政権交代は、確かに一つの期待だったと思います。
しかし、この3年3ヶ月は悪夢だったのです。
とんでもない天災で同胞を失い、
神話が崩れて以後の反原発も卒原発も一つの決着案に入りましたが、
まだ悪夢さめやらずが連続しているのかもしれません。
この選挙戦で敗北した人々の顔つきは悪面が多い気がします。
そして、政権また交代です。
日毎の希望と期待感は、まさしく景気に連鎖しています。
日経平均株価8800円は10000円台にまで復活してきました。
私は「景気」というのは現代経済論理事例としては、
一つの指標だとは思っていますが、
その事例を特に「モノづくり」に直結した確信材料にはしていません。
「モノづくり」は、経済動向以前に、
さらに「夢現実」の世界観があってほしいと思うからです。
ただ経験則的には、日本の国家体制が最低でも、
13000円を常に維持していることは原則かもしれないと考えます。
新たなリーダーの言葉はそのまま市場環境の景気感を変動させています。
無論、大きなグローバリズム=これが幻想の景気観の中では、
世界、特に欧州のギリシア破綻への対応観と
米国の景気観がわが国との構造を決定しているものと
判断している次第です。
従って、
本当に私たちは天災を受ける列島の民族であることは確かな事です。
まもなく、2012年が終わろうとしています。
私たちは、新しい年を迎えるならば、
いつも幸運で幸福でありたい、
生きていくということの終末も理解しているだけに、
現実での悪夢だけはなんとしても避けなければなりません。
3.11という決定的な悪夢をなんとしてもはねのける必要があります。
その先行指標がもし、この日経平均株価であるとするなら、
ようやく悪夢から解放されつつあるのかも知れません。
解放されたいとつくづく願うばかりです。
私の人生において、
その時々に、悪夢は襲ってきていました。
ひょっとすれば、
これほど悪夢にうなされる生涯を生きなければならないのが
「人間」なのかもしれません。
だからこそ、「夢」の世界に飛び出していく価値、
その価値づくりの一つがデザインだと思わざるをえません。
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10月 5th, 2012 Posted 12:00 AM
「啓発録」。
私はこれが道徳・倫理の基本として小学校時代に教わりました。
今なお、私が最も敬愛し尊敬する人物は橋本左内です。
「啓発録」は16歳にして橋本左内の著作であり、
19歳に適塾・大阪に向かいます。
そして阪大が適塾の歴史上に存在しているとすれば、
適塾に学んだ人々の理想は、
橋本左内自身にも大きく影響していました。
それは、幕末であり、明治維新に至る日本の近代化寸前の歴史があります。
しかし、残念ながら、幕末の様々な物語りは
「小説」がそのまま歴史的史実に覆い被さっています。
これこそ、
幕末と明治維新を分断したあの「安政の大獄」に集中しています。
だから、
私には坂本龍馬なる人物がヒーローという話は歴史的史実ではなく、
単なる「小説」のイメージが創り上げた人情話にすぎません。
そういう意味でも、私は橋本左内について、徹底的な資料を求めています。
このブログでも何度も彼の事を書いてきました。
「適塾、後世名を成すとすれば、橋本左内をもって成るべし」、
これは適塾の緒方洪庵の言葉と言われています。
無念なことは、幕末は殺し合い、つまり内戦でした。
よって「安政の大獄」が幕末を終わらせ、
明治維新への大きな誘因になったことは間違いありません。
井伊大老のその日の気分は、「斬首刑を橋本左内」に下したことです。
この政治的動乱の時、
起こるべくして「安政の大地震・大津波」という天災です。
まさに、日本は神の国と言ってもいいほど、
政治が朽ち果てているときに限って、大天災に見舞われるのです。
3.11 に、私は繰り返される大天災と政治をどうしても重ねてしまいます。
私は、あらためてこの本を必ず枕元に置いています。
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9月 12th, 2012 Posted 12:00 AM
英国のインダストリアル・デザイナーが逝きました。
ビル・モグリッジ氏です。
米国 New Yorkのクーパー・ヒューイット美術館の館長です。
といっても、私にとってはライバルでした。
ID Twoの主宰者、パソコン登場時期の代表的なデザイナーでした。
これからのパソコンデザインの理論と実践の提案をしていた人物です。
したがって、彼とは、パソコンに関してのコンファレンスでは
必ずステージを共にして講演をしました。
Apple社がApple ?からMacintoshを登場させた時期には、
英国デザイナーである彼が率いるID Twoと、
南ドイツ出身のハルトムット・エスリンガーが率いるFrog Design、
そしてNew YorkのSMART DESIGNがデザイン界の本流に居ました。
私は、彼らの提示してくるデザインを常に意識していました。
「インタラクション・デザイン」という概念は、
ビル・モグリッジ氏がデザイン界に示唆した言葉でした。
そして、マグネシウム合金製「GRID」が、
現在のノートパソコンの原型であり、
MoMAに収蔵された最初のPCです。
欲しくてたまらない製品です。
このデザインが彼の作品、この特許回避デザインが、
以後のノートパソコンデザインの方向を決定づけました。
私のAppleへの提案デザイン「Mind Top」は
「GRID」への挑戦的なデザインでした。
彼と講演をする度に、当時はまだスライドでしたが、
作品写真は、いつも、製品を演出する小道具が
とてもオシャレで圧倒されたものです。
彼は、日本にもスタジオを置きたくて、
「Twoは、日本語では何?」とか聞かれて、
「Ni or Fu」と答えたことがあります。
「ID FuだからID Windかな」と私は付け足しました。
それから、彼はあのIDEOの創立者となりました。
以後、音信がとれませんでしたが、Facebookで再会しました。
その時にちょうど、クーパー・ヒューイット美術館の館長就任時でした。
私は、お祝いをFacebookで連絡し、
その美術館には私の壁掛け時計「HOLA」が
「THE DESIGN」でパブリックコレクションになっているから、
必ず訪ねるとメッセージを送りました。
彼の冥福を祈ります。
あの世でもう一度会いたい人物です。
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8月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
大学一年生の夏休みは、「運転免許」を獲得する季節です。
今では、自動車教習所は高度で高質な教育サービス業になっています。
しかし、40年ほど前は、全くサービス業という自覚も無く、
教官と称する人は柄が悪く品性無き集団でした。
もちろん、制服すら無くて車種もタクシーの払い下げが横行していました。
一部の教官は言葉づかいも荒く、怒鳴るような命令、
人格否定とも思える非難中傷が指導行為風でした。
ようやく路上教習ゆえ仮免にも関わらず、
「なんだ、その運転は、」
「頭の悪い大学に行ってるのか、」
「俺の採点だと不合格だ、」
ステテコに腹巻き、雪駄を履いて団扇パタパタ。
ダッシュボードに裸足で両足を乗せて、教習所車庫入れとなりました。
瞬間、スピードを上げて急ブレーキ!、
教官は、両足をダッシュボードに乗せたまま、
フロントガラスに頭をぶつけて思い切り前のめり、
「てめー、やりやがったなー、車を降りろ」
学生の胸元を締め上げてきました。
間髪を入れず、逆手で片腕関節を真下に下ろせば、地面に腹這い落下。
立ち上がると、五本の指先が目元をつゆ払いです。
涙を流して、身を寄せてくると柔らかな回し蹴りが首後を直撃。
教官は大声で仲間を呼ぶだけ。
教官仲間に羽交い締めのまま校長室に連行でした。
地方警察の警視クラスが天下り校長、
学生は警官の息子ゆえ身元はすぐわかり、その父に電話連絡。
決着は「即退学」決定でした。
(仮免なのに、免許取れない夏休みになってしまうとは)
残念感だけがいっぱい。
帰宅すると、その母は、
「良かった、良かった、
お父さんが警察退職までは
運転して欲しくなかったから、よくやったわね。」
父は夕食時に、
「何手で、攻撃はされなかったのか」ときかれました。
「五手で身を守れました。白蓮拳の型通りでした」
「そうか、じゃ、相手は怪我無しで痛みは明日はとれてるな」
「はい、多分」
結局、彼は「正拳士」まで少林寺拳法をマスターしました。
ところが、交通事故被災で車椅子。
にもかかわらず、少林寺拳法の月刊誌に登場掲載されました。
「専守防衛でも、防護技あれば、攻撃効果は絶対に相手を戦闘不能」。
わが国は専守防衛ですが、
護身技には相手を打倒では無く戦闘不可能化へという効果があるのです。
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6月 23rd, 2012 Posted 10:00 AM
6月23日 友引(乙卯)
「おじいちゃんは人にいっぱい騙されてなあ。
でもな、
本当は騙す方よりも騙される側の方が
利口なんだよ。
騙される人間は、
誰に対しても悪いことをしていないからな。
本当の利口さとは、
せめて自分は正直だと自信があることだ 」
6月 19th, 2012 Posted 10:00 AM
6月19日 先負(辛亥)
商品が真に優れたものである場合、
言葉や表現として
うまく僕らに伝わってこなくても、
そのモノは確かに優れている
ということはわかるものだ。
6月 18th, 2012 Posted 5:58 PM
6月18日 友引(庚戌)
誠実な態度は言葉を超える。
5月 31st, 2012 Posted 12:00 AM
松岡正剛「連塾」、その他の舞台演出は、
いわゆる講演スタイルにオリジナリティが顕著です。
私は、彼の講演での話し方、語り部仕草は、
まったくのインプロビゼーションであり、
観客を引き込む術において、
あるいは、プレゼンテーションとしては、
世界的にもトップランクだと思っています。
故スティーブン・ジョブスがプレゼンテーターとして、
最高の人物評がありますが、
私は松岡氏の方がはるかに彼をしのいでいると思います。
なぜなら、製品を題材に語るより、
抽象論理を語ること、文化の根底を語ることは
とめどなく困難だからです。
頬に押し当てた掌は、思考を巡らしているわけではなく、
不安や欲求不満などありえず、
いわゆる心理学でのパフォーマンスに深層心理表現は
まったく当てはまっているとは思えません。
彼の言葉に、「読欲」があります。
ともかく「本を読む」という欲求が強い人なら、
多分、頬杖ではない頬に掌は、私にもその癖があります。
だから、読欲あれば思索サイクルの表出が舞台上に出る、
そんなことはありえません。
すでに反芻された思考結果を語るだけだから、
観客は引き込まれるのでしょう。
ひょっとすると、写真撮影禁止だったのかもしれませんが、
私は、私記録としてシャッターを押しました。
ここで「連塾・最終回」のレポートをしたわけではありません。
「九景」として構成された最終回は、
なぜ、九景だったのか、
それも私には推測がついています。
彼の「自叙伝」がどうだったのかは、
書物となって出版されるでしょう。
おそらく、その「語り」と「身振り」による空気感までを
編集されることはとても困難だと思いますが、
その記録、あるいは・・・
私はその出版を心待ちにしています。
男として惚れ込んでいる「ち」としての松岡正剛です。
「ち」とは、
私が常用する「いのち・きもち・かたち」の「ち」であり、
知・血・地・致・智・値・治・置・稚など、
日本の森羅万象を受け止める統合的な百科的認識を表してます。
10年に及んだ「日本という方法」、
その結論を師範として松岡正剛は最後に提示しました。
それらが何であったのかも、
是非に出版を待っていただきたいと思います。
私はその出版を待って、再び松岡正剛を伝承したいと考えています。
「グレン・グルードのごとくありたい」と、
松岡正剛は声を詰まらせたとき、私も同様に胸が詰まりました。
私はあらためて、10年の結論こそさらに「日本という方法」、
それが3.11からの復興と復活の「ち」ゆえに、
松岡正剛は、その師範役を引き受けるべきと伝えます。
「連塾」は、9.11をもって開塾されたのですから。
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4月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
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