3月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design
3月 18th, 2022 Posted 12:00 AM
目次を見る
2月 19th, 2019 Posted 12:00 AM
「つつむ」と「つめこむ」という文化があります。
「つつましい」というのは、日本の文化です。
ご祝儀やご香典では、水引のパッケージに「包み」ます。
儀礼や儀式に対応した包むと結ぶという日本の文化があります。
ところが、一方、缶詰や腸詰めなどはつめる文化です。
「つまらない物ですが」というのは、歴然とした日本文化なのです。
風呂敷に包んだ贈り物を「つまらない物ですが」とつつましく、
気持ちを内包させて渡す古き良き、つつむ文化です。
ここに、慎ましいという日本文化があります。
だから、決して「つまらない物」をさげすんではならないのです。
たとえば、詰め込み勉強というのは、慎ましい文化ではありません。
パッケージに、「包む」と「詰め込む」「詰める」には
大きな差異があります。
私たちの文化では、「慎ましさ」が大きな文化ですから、
「包む」と「詰め込む」という、パッケージには、
どちらが、良いのかと言うよりも、文化的な体系があります。
Tags: つつましい, つつむ, つまらない, つめこむ, パッケージ, 儀式, 儀礼, 内包, 勉強, 包み, 包む, 差異, 慎ましい, 文化, 文化的, 日本文化, 歴然, 気持ち, 水引, 祝儀, 結ぶ, 缶詰, 腸詰め, 詰める, 贈り物, 風呂敷, 香典
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
2月 5th, 2017 Posted 12:00 AM
いつかこのような日が訪れると思っていました。
祖父も父も「写経」を始めていたのを思い出しながら、
私にもとうとうこの日がきました。
昨年あたりからそろそろだろうかと自分としては迷っていました。
以前、「日本デザイナー書道?楽部」を
facebookにそのクラブを立ち上げていました。
先般、若手デザイナーの太刀川氏に、
「川崎さん、これなかなかの筆ペンですよ」ってプレゼントされた筆ペン。
インクもあそこですよ。「そうなの」ということで筆ペンをいただきました。
そして、生まれて初めての「写経」を書いてみました。
正直、このブログで最初を出すか出すまいかととても悩みましたが、
本当に思い切って発表します。
正直、3つの漢字は始めて知ったのです。
そして、多分、父からはとても叱られていると思います。
中学時代に吉峰寺に夏休みに入れられたというか、閉じ込められました。
しかし、高校時代は自分から行って吉峰寺=曹洞宗禅寺の第一道場で、
ここの僧の方々は結婚せずに曹洞宗のエリート教育の場でした。
私はこの住職というより管長さんには、
手を竹の物差しで手を時々叩かれて書の訓練を受けました。
「書道と言わず、書と考えよ」、
書道とは道があるということは命をかける、と、
私は厳しく教わりましたが、最高の訓練を受けたと感謝しています。
にもかかわらず、これだけの楷書を筆ペンで書き上げたこと、
とても下手だと、多分、祖父はまあまあと言われ、
父からは相当に叱られていると思います。
最近は「書」を探し求めて見ようと思っています。
なんといっても、「写経262文字」は多分、私の生涯、死の直前まで
とても大切で重大に大事な日本文化だと再確認しました。
絶対に最高の筆文字=楷書を身につけたいと思いました。
祖父・父が私にこの訓練をさせてもらったこと、
とても感謝する一日になりました。
また時々この書の経過はここで発表しようと考えています。
* 『墨汁が護っていてくれた文字=言葉の伝統文化』
* 『黒板メーカー・馬印が実現してくれた「価値」』
* 「曹洞宗第一道場・吉峰寺での『薪』割り」
* 『書の手本は王羲之と藤原行成を選びます』
* 「松岡正剛『ち』の根源=漢意による決定」
Tags: 262文字, FaceBook, エリート, 住職, 吉峰寺, 太刀川, 感謝, 日本デザイナー書道?楽部、写経, 日本文化, 書, 書の訓練, 書道, 曹洞宗, 楷書, 禅寺, 第一道場, 筆ペン, 管長, 道
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ
9月 9th, 2015 Posted 12:00 AM
書庫からはなんとしても見つけたかった
英文での日本のいわば百科事典も見つかりました。
これをなんとしても手に入れようと思っていたのは、
米国でApple社での仕事、
そのプレゼのために必要だと思っていたからでした。
ところが、どうしても2巻が見つからずに
探しまわりました。
それは一番なんとしても調べあげて、
徹底的に知りたかった項目がその2巻にありました。
すっかり忘れていた項目には、
ポストイットが色褪せて張り付いていました。
それは明確に、仏教、道元、曼荼羅には、
確かにその当時には「Mind Top」というネーミングであり、
3×3で9つの金剛界曼荼羅がデザイン表現意図でした。
まだ、Appleがノートタイプの開発に入ったという
そんな噂しか知りませんでした。
私の提案の骨子は曼荼羅であり、その曼荼羅の仏教と、
さらには自分のふるさと永平寺と道元を
デザインの背景だと絶対にCEOであったジョン・スカーリー氏に
話さなければと思い込んでいました。
スカーリー氏は実際にはCEOではなくて、Chief Listenerであり、
この理由を知っていた私は
Dream Designerという名刺を作成までしていました。
そして、英文での曼荼羅の大きな図鑑も持参しお土産にしました。
なんとか下手くそな英語で曼荼羅を伝えて、その図鑑を差し出したら、
彼の社長室の本棚でも際だったところに同じ曼荼羅図鑑がありました。
ノートブックPCは、デスクトップ、ラップトップ、ハンドトップから、
最終的にはマインドトップが私の狙いで、その裏側の仏教、
特に道元そして曼荼羅を懸命に話した思い出が
すぐにこの百科事典で浮かびました。
そうしたらなんのことも無くスカーリー氏は、仏教、そして曼荼羅、
いずれにも詳しかったことを後に知りました。
そして、プレゼが終わると時間が延長になり、
スカーリーが呼び出してくれた人物はアラン・ケイでした。
私が夢かと思う出会いで、
同じ内容、仏教、道元、曼荼羅の話でプレゼしました。
丁度Apple社はコードネーム「ASAHI」開発の現物を見せてもらって、
「なぜ君はキーボードが奥にあって
手前がスクロールボールになるのですか」と聞かれました。
この英文の日本文化の百科事典も、やっと書庫で10年ぶりに出会い、
そして自宅に持ち込んでいます。
これで、英語での日本文化紹介には最適な百科事典です。
Tags: 2巻, 3×3, 9つ, apple, Apple社, ASAHI, CEO, Chief Listener, Dream Designer, Mind Top, アラン・ケイ, キーボード, コードネーム, ジョン・スカーリー, スクロールボール, デザイン, デザイン表現意図, デスクトップ, ネーミング, ノートタイプ, ノートブックPC, ハンドトップ, プレゼ, ポストイット, マインドトップ, ラップトップ, 一番, 下手くそ, 仏教, 仕事, 作成, 内容, 出会い, 名刺, 噂, 図鑑, 土産, 夢, 延長, 当時, 徹底的, 必要, 思い出, 懸命, 手前, 持参, 提案, 日本, 日本文化, 日本文化紹介, 明確, 時間, 書庫, 曼荼羅, 曼荼羅図鑑, 最終的, 最適, 本棚, 永平寺, 狙い, 現物, 理由, 百科事典, 社長室, 米国, 絶対, 背景, 自分, 自宅, 英文, 英語, 裏側, 道元, 金剛界曼荼羅, 開発, 項目, 骨子
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
9月 4th, 2015 Posted 12:00 AM
デザイナーはデザイン意図とデザイン内容で、
自分のデザインを発想・表現・伝達しなければなりません。
勿論、オリジナリティは矜持すべき
最大のデザイン、デザイン言語だと言ってきました。
デザインと格闘をしてきて40余年、私はデザイナーとして,大学人として、
この基本的論理化を、デザイン思考での不十分さを
デザイン記号論=デザインすることとデザインされたことで補強しました。
この二つを
造形言語=designing languageと
形態言語=designed languageによって、
デザイン意図はデザインする意味性であり、
デザイン内容はデザインされた意味性としました。
この論理化を、造形言語+形態言語=問題解決には
三つの答で、
応答・回答・解答をデザイン記号論から
コンシリエンスデザイン記号学であるという実務展開をしています。
結論も明確になり、問題解決で答を出すことは
まさしく解放されることでした。
これは解放=「ほどける」ということになります。
日本文化の素晴らしさは、この「ほどける」ことが
人生=死ぬこと。
すなわち「ほとけ=仏」の世界観です。
40余年デザイン界で、デザイン実務とデザイン教育によって、
なぜ、あの柳宗悦が白樺派にて最終は仏教思想になり、
わが恩師である柳宗理先生は、
民藝を乗り越える、
アノニマス・アンコンシャスビューティ・ゲマインシャフト、
この三つで私たちを鍛えていただいたかを大学人になって少し知りました。
確かに、柳宗悦は刀剣を民藝には加えませんでした。
しかし、私はその刀剣=武器=戦いをさせないモノに
自分は深く入りこんできました。
そこには、生命を守り、危機解決が日本人には必要ゆえに、
勾玉・鏡・刀こそ、モノであり日本文化のシンボルだからです。
刀=農業革命、勾玉=工業革命、鏡=情報革命だからです。
もっと詳細に付け加えると、
刀は鎌をつくり、勾玉は研磨=トライポロジーであり、
鏡は通信技術につながっているからです。
この秋から、KK塾は大阪だけではなく、
霞ヶ関の大阪大学東京オフィスでも開始します
Tags: 40余年, designed language, designing language, KK塾, アノニマス, アンコンシャスビューティ, オリジナリティ, ゲマインシャフト, コンシリエンスデザイン記号学, シンボル, デザイナー, デザイン, デザインされたこと, デザインされた意味性, デザインすること, デザインする意味性, デザイン内容, デザイン実務, デザイン思考, デザイン意図, デザイン教育, デザイン界, デザイン言語, デザイン記号論, トライポロジー, ほとけ, ほどける, モノ, 不十分, 世界観, 人生, 仏, 仏教思想, 伝達, 刀, 刀剣, 勾玉, 危機解決, 問題解決, 回答, 基本的論理化, 大学人, 大阪, 実務展開, 工業革命, 形態言語, 必要, 応答, 恩師, 情報革命, 戦いをさせないモノ, 日本人, 日本文化, 明確, 最大, 最終, 東京オフィス, 柳宗悦, 柳宗理, 格闘, 武器, 死ぬ, 民藝, 生命, 発想, 白樺派, 矜持, 研磨, 秋, 答, 素晴らしさ, 結論, 自分, 表現, 補強, 解放, 解答, 詳細, 論理化, 農業革命, 通信技術, 造形言語, 造形言語+形態言語=問題解決, 鎌, 鏡, 開始, 霞ヶ関
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
7月 18th, 2014 Posted 12:00 AM
京都は、日本の伝統がそのまま温存と継承された街ですが、
その由来・因縁が忘却されているからこそ生き残っている、と、
私はそう感じています。
若い頃、京都が伝統の街をなぜ忘れているかを講演で語りました。
以後、京都からの講演依頼は無くなった経験があります。
この伝統を継承というかたちで残したのが革新都市化であり、
そして無税の人間がおそらく日本で最大に多い街だと思っています。
だから、ユネスコ遺産の保存費用にも事欠き、その補填を
「世界一の観光都市」で賄ってきているのだと思っています。
私のワイフが生粋の京都生まれ京都育ちで、実家周辺は観光地とか。
だから、観光期間中は実家周辺はあまり行きたくないとかです。
私は、日本の文化が奈良と京都というならば、
その都市を支えてきた福井県(越前)と岐阜県(美濃)が、
労働で和紙、刃物、陶器、漆器などがその根本を支えていたのです。
「祇園」という呼び名にしても、あるいは「祭り」の形式にしても、
祇園祭が総合化したことこそ、実は、輸入文明を日本文化にした
その形跡そのものが偉大な事ばかりであったことが重大です。
祇園祭の山車には、シルクロードからの最先端が毎年あったのですが
それらはすっかり忘れられた継承だけの山車は駄目でしょう。
ちょうど、この祇園祭に便乗した「チマキ」をみると、
すっかりお土産ものとしての貧弱さを私は確かめることができます。
「チマキ」は、祖母が大きな窯で茹で上げるのをみて育ちました。
それは、一族郎党から「家」を支える全ての人、その大行事ゆえ
笹餅が京では全く違うモノになっています。
ふるさと福井のそのチマキが、京都の土産物になったのは貧弱です。
少なからず、日本の伝統は、毎年、国外や国内の最先端を
京の文化に変換されるその豊かさは、政治的だけの革新性で
全く異質のモノに変えてしまったのです。
それが伝統文化だとは決していえないものに
変わり果てていることを書き残さなければなりません。
京都の真の文化は、国内外の最先端をまとめ直した偉大さでした。
少なからず、なぜ「祇園」=gionだったのかを思い出すべきです。
Tags: 「チマキ」, gion, シルクロード, ユネスコ遺産, 一族郎党, 京都, 京都生まれ京都育ち, 保存費用, 和紙、刃物、陶器、漆器, 土産物, 奈良, 山車, 岐阜県(美濃, 日本の伝統, 日本文化, 最先端, 無税の人間, 異質のモノ, 祇園, 祇園祭, 祭り, 福井県(越前), 笹餅, 補填, 観光地, 講演依頼因縁が忘却, 輸入文明, 革新都市化
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
12月 2nd, 2011 Posted 12:32 AM
Tags: 12月, 40年, きもち, クリスマス, クリスマスツリー, デコレーション, デザイン, 一般認識, 原発事故, 地震, 日本列島, 日本文化, 東日本大震災, 照明, 絢爛豪華, 被災地, 装飾
Posted in 祈望から企望へ