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Posts Tagged ‘太さ’


『デジタルスケッチを学ぶためには書の世界から』


   


     10月 15th, 2017  Posted 11:45 PM

あなたにとって何が美しいですか?、ともし尋ねられたら、
ここ2年ほどは空海の般若心経で、空海の書から編集された名筆集、
これをあげることにしています。
書く・描くという行為を私は職能にしてきました。
だから鉛筆から毛筆までは常に自分には修行のごとく取り組んできました。
それは私の生涯にとってとても幸運なことであったと思っています。
鉛筆、ボールペン、万年筆などは、私がよく言うのは、
ペン先は指を傷つけるほど硬いことです。
ところが毛筆は、指先には心地よいほど柔らかいのです。
幸いにして美大では鉛筆デッサンからあらゆる筆記具と対峙してきました。
それでもやはり書の世界観は、私自身が望んで永平寺第一道場:吉峰寺で、
中学・高校と学ぶことができたのです。だから、
これは私の手先指先の運動神経は鍛えられていると確信しています。
そして最近、私はデジタルスケッチも徹底して訓練してきました。
ところが、iOS11になって、私が最も訓練してきたSketchbook Expressが
もはや使えなくなってしまいました。
しかし今、もうや通常となっているSketchbook Proの訓練をしています。
そのためには、Apple Pencilに慣れなければと思って、
このトレーニングには、書の訓練が私は最適だと推薦もしているのです。
結局私は自分の最も持ちやすいApple Pencilにカバーを使っています。
それは毛筆ではそれこそ面相や矢立での筆の細さまで慣れていますが、
最も万年筆の太さで最適な経14mm、これに適合しています。
今しばらく時間はかかるかも知れませんが、年内にはプロとして、
さらにデザイナー教育者としても
紹介し手本になりたいと自分に言い聞かせています。
ともかく、理由は簡単なのです。それは空海の筆跡を学びとり、
それをデザインスケッチ、それもデジタルスケッチにしたいということです。
結局、自分にとって主観的にも客観的にも「美しい」ことは、
デザイナーあらば身体化することだともっと断言したいからです。

* 『美しい運筆を体現すれば美しさがわかりそうだ』
* 『書そして運筆なら空海がお手本になる』
* 『運筆練習に最適な学習ノートの充実ぶりに感嘆』
* 『私のデジタルアイディアスケッチとスタイラス』
* 『デジタル表現の基礎は、烏口や用紙感覚も必要』


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『デザイン提案・製品化から商品展開は素早く』


   


     7月 16th, 2017  Posted 12:00 AM

New Yorkの友人から送られて来た携帯用のナイフ・フォークセットです。
さすがにデザインでここまで解決つけているというお手本だと思います。
私も携帯用にしようと様々なアイテムを常に考えていますが、
こういうデザインを見ると、この簡素さにはびっくりします。
そうか、この解決法があったんだと関心すらしてしまうのです。
現在、私には本当に難しいデザインテーマがミッションになっています。
論文を読んだり、世界にはまだ存在していないモノを発想しています。
時々、もっと日用品で簡単なモノがやりたい、とか思って、
(簡単なモノなど無いことは十分にわかってはいますが)
それこそ100円ショップに行くと、いわゆるアイディア商品に出会います。
もう驚愕するような超便利だと思う日用品や台所用品には、
これって市価の3分の一が原価だとしても、
ここまで出来ちゃうのか、とか思います。
それこそ「除染素材」を発想したり、
火蟻こそ深紫外線レーザーで滅却することが出来るかもしれない。
ともかく思いつくことが本当に増えてきています。
しかも今では3D-printerで、とりあえずの造形確認ができます。
かって、光造形で線には太さがあり、面には厚さがある。
だから、いわゆる点には大きさがあるからこそ、
カンデンスキーの「点・線・面」での
予知は正解ヒントを与えていたのです。
今ではデザイン審査をする立場ですが、
自分デザインを審査してもらいたいとか、
新しいデザインアワードの登場を見つけると応募したくなります。
かって今では大きなデザインアワードになりましたが、
遺伝子での検査システムは、日本代表にもなりましたが、
最終選考ではとても難しくて評価判断が出来ない、とか。
そうした審査が出来ない審査員でどうするのだろうと怒りさえ生まれます。
それだからデザインは時代を見失っていると思ったことしばしばです。
最近は製品デザインを提案してからも、
それが商品化されるスピードは、とても遅くなってきています。
これも時代風潮かなと思わざるをえません。
しかし、私は日本のモノづくりを堅持していくには、
絶対に提案したらすぐにプロジェクトが開始されるべきという
この考え方は変えないつもりです。

* 『「森羅万象悉く紙なり」とは神と死に直結している』
* 「易しそうなテーマだが難しそうなデザイン解」
* 『難問解決の大ヒントは「素材」開発デザインの美です』
* 「刃物・ナイフの基本の徹底基本」
* 『民藝の美とデザインの美は区分分別されていた』


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『電子ペンのアナログ表現から、AIでのデジタル表示へ』


   


     5月 28th, 2017  Posted 12:00 AM

パソコン、そしてケータイとともに、
電子ペンはワイアードから相当に進化してきました。
電子文具はおそらく私は全て使ってきました。
が、電子ペンが紙でアナログ表現しても今ではiPhoneやiPadでも可能です。
私はともかく使ってみますが、日常的な文具にはなっていません。
それでも最近は、ペン先にCCDがあって、用紙も専用でしたが、
どんなノート用紙でも、いわゆる下敷き仕様で、
Bluetoothで機器とのデジタル化ができるようになりました。
ともかく、使おうが使わなくても鞄には入れてあります。
ただし、現状の万年筆ほどの仕上げはあるメーカーだけですが、
全ての電子ペンは貧弱だと評価しています。
私の世代は鉛筆、烏口、ロットリングで、デザイン技能を鍛えられました。
だから、図面でも、実線・一点鎖線・二点鎖線・破線の太さを
身体、手先が覚えています。
例えば、烏口ではインクが長持ちしないので、
烏口のペン先間に脱脂綿を使うのです。
また、図面に戻れば、一角法と三角法があります。
そして、これは断面図の描き方に最も影響を与えています。
したがって電子ペンでの表現はやがては断面図、詳細図にはAIが必要です。
電子ペンでのアナログ表現が、
AIによって、デジタル表示までが
今後の電子ペンデザイン、その方向性だと考えています。

* 烏口=からすぐち

* 『紙墨相発・電子ペンとノートとのインターラクション』
* 『電子ペンはすっかり日本開発が海外に負けている』
* 『ペンホルダーある組み合わせの筆記具は自分表現』
* 『毛筆も万年筆も細軸だから可能になる運筆がある』
* 『万年筆のミュージックタイプとインクで筆跡品格が可能』


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『三角形という形素の意味=造形言語として』


   


     4月 19th, 2017  Posted 12:00 AM

「三角形」の造形イメージ基礎として、
正三角形と「3:4:5」は奥深いと思っています。
正三角形には1.4倍が生まれ、
「3:4:5」では一つの序列での造形が可能です。
三角形・四角形・円については、
かつてカンデンスキーが予測を与えていた
「点・線・面」においては、
<点はやがて限りなく正方形に近づく>ということを
私は現代、液晶画面のピクセルになったことです。
点には大きさが生まれ、線には太さがあり、面には厚さがあるということ、
これはパソコンの登場で私たち世代は手に入れることになりました。
最近のデザイン造形では、コトがあって、ようやくモノという風潮が蔓延。
だからこそ、この三角形を提示し直したわけです。
果たして、これが何の造形デザインになっているかと問われれば、
私の作品では、パッケージや、工場デザインでの収納性に使ってきました。
また「点・線・面」となれば、
なぜ、眼差し=視線には二つの視座:どこからという点と
どこを見ているかということであり、
面は視野や視界があると教えてきたのです。
またピクセルという限りなく微少な正方形や線の太さ、
さらには面の厚さは光造形、今なら3D-Printingで造形言語になると
言い続けてきたと思っていますが、
この反映した造形は、建築においても当然、
プロダクトデザインに見いだすことが本当にありません。
しかし、来年は「デ・スティール」での
リートフェルトの椅子が100年になりますから、
三角形・四角形・円での「かたち」それぞれの意味性を
今度は形態言語の意味から、次世代デザイナーに伝えたいと思っています。
正方形の配置はいくつありますか?
正方形の4辺と4点で、何がその造形デザインから語られている、
このアフォーダンス=物語りを伝えるのが
物事、その一つの事例になると伝えておきます。

* 『日本の子どもたち遊戯に未来の「物語り」があるようだ』
* 『3D-Printingでクラインボトル形態がここまで可能に』
* 「たとえ『市松模様でも』デザイン戦略の妙技」
* 『Red & Blue 生誕が来年で100年になる』
* 『アッサンブラージュの進化を原点・コラージュから』


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『スケッチペンは脳と手の気分的な発想回路を動かす』


   


     8月 27th, 2016  Posted 12:00 AM

シャープペンシルは基本的には好きではありませんが、
スケッチ用のスケッチペンは芯の太さがありこれは好きです。
芯はおおよそ5種類ほどあります。
そして自分でもいい癖ではありませんが、
スケッチ用紙との相性を確かめたくなってしまいます。
デザイン対象への発想力を
脳と手先の回路を働かせるためにスケッチペンを試すうちに、
かなりのコレクションになってしまいました。
最近も、本当に気分でスケッチに向かうためには、
ヴィスコンティのスケッチペンにこだわって極めて日常品をデザインしました。
絶対の自信作です。もはや決定的なデザインをと狙っています。
今なおデザイン活動をしている自分へのデザインミッションは、
医療系・医学系が多く、これは大量の論文を読み、新素材を見いだし、
工学系から医学系で看医工学と位置づけているモノが多いのです。、
日常品でもう我慢出来ないほどデザインの貧しいモノが氾濫していますから、
自分デザインをしたい気持あるいは気分がわき上がります。
そのデザインに向かうには、ただスケッチブックにこの方向の
スケッチ用のシャープペンシルタイプが、脳と手を結びつけてくれます。
そういう意味では、このコレクションは大切なモノになっています。
何と言っても、どのスケッチペンシルが脳と手先を結びつけてくれるかは、
デザイン対象をどのような紙に描くかで決定することができるのです。
そしてスケッチブックはフランス・パリのある文房具店で常に発注して、
もう充分に生涯のスケッチブックは出来上がっています。

* 『まだまだ進化するシャープペンシル、だが作法がない』
* 『書く事のモノは最初から進化を続けている』
* 『モノは貧しくなっているのかもしれない』
* 「デザインツールの新規性化と習慣化を同時に」
* 「 *「手」が創造力の発電装置という話*」


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「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」


   


     4月 27th, 2013  Posted 12:00 AM

光造形システムでこれが可能だろうか、
という私の直観は、フィラデルフィア大学の
Eminent Scholarと呼ばれていた元医学部の名誉教授たちの質問でした。
確かに、トポロジー、日本では「位相空間」という数学思考の形態でした。
私はトポロジーを位相空間と翻訳する大間違いに気づきました。
以後、私は空間は元来、形態であり言語だと考えてきました。
つまり、
  ・点には形が無い
  ・線には太さが無い
  ・面には厚さが無い
これらが数学的な想像力で、
場の近傍性=トポロジーということになりました。
ところが、
あるアーティスト(「点・線・面」の著者/カンディンスキー)が、
「点とは必ずこれは正方形になるといづれ理解される」。
この予測に心を惹かれました。
  ・点はピクセルを単位とする
  ・線はピクセル設定で太さが出来る
  ・面は、そうした線の太さで厚さが生まれる
このことを、当時のIDEAS(3D-CAD)でSLAデータにしましたが、
「クラインボトル」には厚みがあっても、サポーター設定が困難でした。
しかし、サポーター設計が光造形の決め手になることで、
確実に厚さがある「クラインボトル」=擬似形態が出来ました。
それから光造形形態を「トポロジー空間」と呼ぶことで、
3Dプリンターはサポーター無しで、
いわゆるレイヤー=面を積層することで、
言語→形態→空間設定がいわゆる編み目表現を可能にしました。
したがって、あくまでも見た印象は「クラインボトル」でも、
光造形と3Dプリンターはまったく異なります。
ただし、この編み目そのものが管=パイプになったとき、
それはトポロジーという数学的思考は、
デザイン的思考となり、素材がパイプになれば、
それこそ、トポロジー空間論は完成するでしょう。


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「進化した光造形・ラピッドプロトタイピング」


   


     11月 12th, 2011  Posted 12:00 AM

私が大学人になった一つの理由です。
それは、光造形=ラピッドプロトタイピング、
この手法をプロダクトデザインに導入したかったからです。
米国で、ALIAS社とプリンストン大学で開発途中の光造形、
そのモデルは小さな平板の歯車でした。
その歯車がきっと立体になるという直感でした。
日本では手に入らない光造形原書を読みまくりました。
「クラインボトル」がモデル化されていた写真、
これは多分、合成写真だと思いました。
自分で試したい、その気持ちが大学人につながりました。
1996年、名古屋市立大学に芸術工学部新設時、
私の研究室には、光造型機(紫外線レーザー)と、
周辺のワークステーションと初期の3D-CADが入りました。
結果、「クラインボトル」を当時の3D-CADでは、
ほとんど製作が困難でしたし、
3D-CADからSLAデータへの変換などで自分を鍛えました。
素材も湿度影響などでとてもやっかいなものでした。
したがって、3D-CADソフトの変遷は全て見てきたと思います。
今や、半導体レーザーでの光造形はすでに一般化しました。
そして、光造形での素材も初期のエポキシ系からは
相当に進化し透明になり、湿気影響なども全くなくなりました。
そして、この組み合わせた「クラインボトル」は、
研究室訪問のゲストにプレゼントしているモノです。
今回、KAIST=韓国科学技術大学院大学へ持参のために量産。
そしてこのクラインボトルを二つ組み合わせて製作可能も、
ラピッドプロトタイピングなればこそ可能になります。
この組み合わせを、米国・フィラデルフィア大学でプレゼし、
ティニアである教授達との会話から、私が「人工臓器」、
なかでも「人工心臓へデザインを」という動機になりました。
これまで、私は名市大から阪大の研究室につながるまで、
この製作によって、様々なノウハウを持つことができました。
「点・線・面」の概念が、
それこそ、カンデンスキーの芸術的予測は、
数学領域での「空間論」と対峙することを暗示していました。
点には大きさがあり、それは限りなく正方形であり、
線には太さがあり、面には厚さがある、という予想です。
光造形=ラピッドプロトタイピングは、
もっと造形教育に取り入られるべきものだと思っています。
米国の大学では、デザインや建築の実習では当たり前です。
すでに、3D-CADは6D-CADに進化していることも
「モノづくり」日本に多次元CADは不可欠な領域です。

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