1月 14th, 2014 Posted 12:00 AM
わが国は、一言語一民族の倫理性(最近は低下)によって、
ある意味では優れて整っていた社会制度になっていました。
その具体例として「ゴミ箱・ゴミ収集の社会制度」があります。
私は、海外でも公衆的なゴミ箱にはその国の社会制度を見ます。
過去に名古屋市立大学・芸術工学部の入試実技問題には、
この「ゴミ箱アイディア」を出した経験もありますが、
最高と思える回答はありませんでした。
つまり、この「ゴミ箱のデザイン」には、
背景に社会制度が必要であり、ゴミ分別・収集・廃棄までの大変な
デザインするべきモノとコトのデザインがあります。
最近では、ゴミ分別での焼却システムは技術進化しています。
そして各都道府県の行政システムでのアイディアが条例化、
こうした事実もありますが、普遍性は失っているようです。
とりわけ、「3.11」によって、国土と社会制度は大変革が必要。
ストリートファニチャーのデザインは一新するべきでしょう。
東京オリンピックという具体的な計画遂行時間もあれば、
首都直下型から南海トラフまでの天災と人災への対応を
このストリートファニチャー全体の社会システム革新が必要です。
おそらく、この写真のゴミ箱はJRの待合室にありますが、
万一、地震や津波ではこのデザインは不適合だと思います。
しかし、現在、デザイン教育においても、
ストリートファイニチャーに表現されている社会制度全般、
制度へのデザインシステムづくりが求められています。
ゴミ=塵としてのわが国の東洋的な哲学には、
あの梁塵秘抄があったごとくの知恵=デザイン解決が
最も今求められているということになります。
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12月 19th, 2013 Posted 12:18 AM
デザインを美術科目から社会科目にというのは、
まず、米国ミシガン州で始まり、
教育政策として取り上げたのは英国でした。
小学生が幼稚園児のユニフォームデザインを考えるという教育。
かつてアートとデザインの違いを簡潔に、私はこう述べました。
アートは主観的表現であり、デザインは客観的表現であること。
今、デザイナーと自称しているほとんどはデコレーター。
インテリアデザイナーとインテリアデコレーターは明確に、
彼らの専門知識が異なり、教育方法も別個です。
わが国の「環境デザイン」は公園や建築系ですがこれは大間違い。
韓国では「環境デザインでこそロボティクス環境がテーマ」。
だから政策的には「デザイン」がどれほど国際的に、
私たちの日本は遊離し始めているのです。
今、国策である「COOL JAPAN」にこそ、デザインはもっともっと、
「包括的=Inclusive Design」でなければいけいないのです。
私が40余年デザイナーを職能にしてきた最大の目標、
それは「問題解決の実務表現」の職能家であること、
そんな話を稲田国務大臣・越尾秘書官・藤巻参議院議員に
決定的な話がスムーズに伝えることができたと思っています。
知性無き左翼系の国策全て非難主義などまったく無意味です。
3.11で学んだ真の事を、独裁政治で拉致被害者を取り戻せない事を、
すべからくが、「デザイン実務」で解決を図ることの大事さを
私は語り尽くしたいと思っています。
デザイン無き工学的手続きがどれほど無意味かも徹底的に、
論理背景と表現実務で「実現の時期」が来ているのです。
未来・夢・理想に向かってこそ、私たちの生涯が、
死に向かって生をうけているからこそ、
生きている現実に覆いかかっている問題にその解決、
つまり理想と夢と未来を創っているのです。
私たち日本には「わび・さび」に至る「美」があることを、
彼らとの昼食後は、二つのマスコミにも伝えて帰阪しました。
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12月 17th, 2013 Posted 12:00 AM
この小さな街は人口が18万人にすぎません。
しかしサッカーチームにはあの松井選手がいたほど最強チームで、
スポンサーも市が支援するという街です。
AppleStoreがあり、ZARA、 H&M、までがありました。
市電はかっこよくて、随分写真を撮りました。
最も、渡仏直前に降雪があって極寒でした。
空港はパリからリヨンに飛び、車で入りました。
フランス革命時には鉄砲の街=鉄鋼産業から、医療産業へ。
2006年にこの街のエコール・デ・ボザール・サンティエンヌ校で、
ワークショップをしたときに、デザインセンターが出来るという
そんな場所を見せられましたが、デザインセンターも、
現代美術館もあるデザイン文化都市になっていました。
「Health & Design for All」のキーノートスピーカーで招聘。
彼らからはPKD=Peace-Keeping Designを中心テーマにでした。
勿論、3.11の現状も紹介してきました。
阪大からはドクターが2名も参加してもらいました。
現地のドクター二人(小児科と呼吸器科)と夕食では、
彼らはデザインと医学の関係がすっかり理解していました。
このイベント後、クリスマスムードのパリに寄りましたが、
観光都市をはるかにしのぐ美しさがありました。
リタイアしたら、フランスのいわゆる田園都市の方に
私は住みたいと思わせてくれる街でした。
私のふるさと福井は25万人の街ですが、私は思いました。
デザイン都市にしていく大きな優位性は、
すでにフランスは格段に進化をしています。
「フランスにおける日本年」でトゥールーズで、私は、
「経済と文化でのデザイン」を懸命に話をしたことがあります。
1997年だったと思いますが、
あれからフランスは18万人の小さな街が、
「デザイン都市」として新産業と文化都市を創りあげていました。
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12月 12th, 2013 Posted 12:00 AM
宇宙開発・ロケットは人類の夢、その代表的なものです。
宇宙飛行士はあこがれの職業でしょう。
私は職業柄どうしても、未来、夢、可能性の話をします。
正直経営陣には説得性を持っていないと感じることしばしばです。
ところが、宇宙開発や人工衛星に関わるとその夢はどんな人にも、
最大に夢を拡大してくれるものです。
しかし、宇宙に出かけるには、
相当の安全対策・信頼性の確約から決して想定外は許されません。
信頼・安全工学による完全な管理が求められています。
おそらく「完全」は人類には成し遂げられない工学分野でしょう。
デザイン領域でこの「完全」という言葉そのものは、
とても使いづらいことが多いのですが、
私は、「ユニバーサルデザイン」にデザインの理想主義を、
この言葉に注ぎ、「ユニバーサルデザイン」を政府に企画書を出し
「ユニバーサルデザイン賞」をGマーク賞にしましたが、
この言葉は商業主義的に、勝手な方向に拡大しました。
だから、「Human Centered Design」にまとめ直しました。
ところが、私のいとこには、この宇宙開発の最前線で、
特に、「信頼・安全性工学」を成し遂げてくれた人物がいます。
父の姉の息子であり、弟は私の母校・高志高校長をしました。
3.11直後に彼とこの天災から人災にまで及んだ話をしました。
今、私はデザイン主導の「危機解決産業領域」を考えています。
幸い「安全性信頼工学」でトップであるいとこがいて心強いのです。
そこで、最近は、カザフスタンのロケット発射に立ち会い、
宇宙ステーションからH2Aロケットやこれまでの宇宙飛行士など、
その全ての安全性・信頼性にどのように関わってきたかを
彼にKK塾で語ってもらうことになりました。
私たちの「夢」の現実がどのような信頼性安全性の工学で、
支援されているかを知ることができると思っています。
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11月 18th, 2013 Posted 12:00 AM
松茸は幼い頃には自分でも秋になれば在る場所を知っていました。
大きくなって、松茸は秋の味覚の高級品でした。
ところが、この秋は豊作だったらしく、
いわゆる、商品として「訳あり=キズがあれば」は半額です。
豊作ということで、思い切り食べることができました。
しかし、それは例年よりも雨が大量だったとか、
天候異常が強く影響をしていたようでした。
味は随分楽しむことができましたが、天候異常=多量の雨とかでは
私には、心持ちが引き裂かれてしまいますが、
やはり、この香りと味の料理には食欲が負けてしまいます。
食欲は人間としては、自然の感覚ですが天候異常では、
とても想像外が頻発しています。
私たち日本人には、3.11の哀しみを引きずっていますが、
フィリピンでのあの台風を超えた長時間の竜巻での災害は、
「まさか」を超えてしまっています。
おそらく、地球環境の異常さが激変していること、その正反対、
松茸の豊作への食欲と、私たちは対決しなければいけません。
原発問題反対を唱えながらも、
電力供給と消費を維持しなければという感覚の問題です。
私は60歳華甲を迎えて以来、自分の命の時間を日々考えます。
それはほとんど、人間の欲望との対峙の仕方にほかなりません。
命の大切さは、生きている実感を支えている地球との関係です。
実際、この秋は思う存分に松茸への食欲を確認しつつ、
その一方で、地球環境の破壊を抱いている有様です。
正直、私にはまだまだこの生き方と欲望の際限性は不明です。
しかし、明確に言えることは、
欲望への素直さと大きな心配の狭間で、
私自身苦しむことを受け入れることでしょう。
その根本には、きっと、あの世は無いのでは無いだろうか、
そんなことを肝にすえて生きのびる欲望の素直さに、
自分の存在性を確認する毎日があるだけと思うことにしています。
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11月 17th, 2013 Posted 12:00 AM
1997年橋本政権時代に「フランスにおける日本年」以来、
フランス芸術大学との関係がありました。
「経済と文化」で日本のデザインを紹介のために、
フランス大使館からの招聘でトゥールーズ市に行きました。
スケジュールがハードで体調を壊し入院する程多忙でした。
だからアルビの病院に入院した貴重な経験もあります。
アルビ州からは「デザインの国際貢献賞」もいただきました。
旅行者は行かないフランス芸術大学。サンティアンヌ校では、
講演やワークショップ(これには東欧から参加者たち)もやり、
この市の将来に「医療産業を提案」したところ、
ユネスコのデザイン都市であるモントリオールと共同で、
とうとうこのテーマイベントが開催されるようになり、
キーノート講演での招聘をもらいました。
無論、3.11についてもふれ、さらに、私の提唱するPKDまでが
このイベントでとりあげられるまでになりました。
阪大への招聘状回答は英仏語承認書とさらに私の大学支援まで、
総長名でいただきながら、ようやく準備ができそうです。
連日のスケジュールでは、医療関係から病院、ロボットまで、
さらにはワークショップも開催しなければなりません。
フランス訛りの英語での予定確認の電話が深夜にあります。
そこで医学系研究科から若手のドクター出張をお願いしています。
フランスのデザイン界では「アルツハイマーへの解決デザイン」、
デザインを問題解決制度設計としてのデザインまで進化しています。
「フランスにおける日本年」時代は経済の活性化にデザインをと、
このような提案をしていましたが、彼らもとうとうデザインを
国家策略実務として認識が始まっています。
幸いなことに、フランスには教え子が3人いてくれますから、
また彼らに支援を頼むつもりです。
本当に真剣に全ての私なりのデザイン実務成果を持って行きます。
Health and design for all symposium 2013
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10月 29th, 2013 Posted 12:00 AM
兵庫県立美術館・館長の蓑豊氏から電話が入り、
「神戸芸術工科大学大学院の特別講義に行ってくれないか」と、
頼まれました。
蓑氏は、シカゴ美術館中国・日本美術部長から、金沢21世紀現代美術館を
見事に金沢市の大目玉にした人物であり、
2006年に、私はこの美術館でおそらく2度と出来ない、
個展「川崎和男展・いのち・きもち・かたち」が出来ました。
そんな所以もあって、客員教授である蓑氏のピンチヒッターで、
デザイン&アートマネジメントを受け持ちました。
神戸芸術工科大学は、その設立から故・田中央先生が関わられ、
彼には、公私にわたりお世話になったことを想い出しました。
大学では偶然にも、グラフィック界の大御所・杉浦康平先生にも
会うことができました。
大学院サイドから、作品も持参を頼まれており、
「ルーツ」ということで、自分がデザイナーに成ってきた話、
過去の代表作と現在のデザイン作品=商品を見せて話をしました。
この大学院の講義には、一般の方も来られていましたが、
学生からの質問がとても多かったのは久々のことでした。
たとえば、中国や韓国では、
1時間半の講義に質問が2時間を超えるほど活性的ですが、
この大学院では、他大学生、一般からの質問がきわめて、
現代、3.11、原子力、エネルギー、教育まで広範囲でした。
多摩美大にしても神戸芸工大にしても、
私は学生たちには、将来の明確な目標=デザイナーになる!、
この意識の強さを感じます。
比して、阪大などは入学は偏差値に偏るせいか、
未来への職能意識の芽生えがとても遅く感じられるのです。
ともかく、今、国難の最中にあるわが国では、
次・次世代にいっぱい語り伝えることがあります。
だから、私はピンチヒッターであってもこうした講義にも
真剣に真面目に、そして、真実の自分の意見を伝えています。
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10月 6th, 2013 Posted 12:00 AM
敗戦後、奇跡の復活と言われてきた日本企業は、
世界経済の中核どころか先導的な「企業経営」が認められました。
しかし、経済は景気と連動して、結局は二つの選択を強いました。
その一つが安定した大企業主義が産業界の牽引役です。
しかし、
経済動向、すなわち経営鬱病としての「不景気感」は停滞して、
企業制度は、生涯雇用のはずが派遣社員雇用で大企業病を発生。
それならと、いわゆるベンチャー企業は「情報化」社会で起業。
ところが、そのベンチャー企業自身が経営経験不足。
翻って、中小企業・地場産業・地域産業には「情報」経営力無し。
ベンチャー企業が1000社あっても30年後には2.8社です。
このサイクルの中で日本の産業全体が低迷している有様です。
新たな世界制度破綻は9.11で明確になってきました。
そうして、今度は3.11、日本の天災と人災は方向を喪失です。
不景気は、世界全体を経営基盤から突き落としています。
盟友である松岡正剛氏は、
「日本という方法」、「方法という日本」を提示してくれました。
しかし、水墨画技法に「経営配置」が画法にあるからだけでは、
全ての経営者は佇まざるをえないでしょう。
先般、米国で日本という方法と方法という日本で、
地道に「経営活動」をする人物に会いました。
なんのことはない、松岡正剛氏の薫陶で成長してきた人物は、
米国で活動をする中で、明らかに、「方法」と「日本」を
配置、すなわち「経営配置」を私に告げてくれました。
たった一言です。
「日本は負けるわけにはいかない、大企業は駄目になるけれど、
もっと、不甲斐ないベンチャー企業の整理です」と。
私は、今月23日、松岡正剛氏と対談講演でこの決着をと、
真剣に考えています。
欧米にも、まして、中韓、アジア諸国の先導にこそ、
「日本という方法」と「方法という日本」を伝えるつもりです。
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9月 26th, 2013 Posted 12:00 AM
私は海外では必ず日本語のことばにこだわります。
特に、「ち」です。
血・地・稚・値・置・治・千・致・智・恥・・・・、
と限り無く、言葉=漢字とその意味の多用性に大きな意味があり、
「ち」は草書体での「知」に他なりません。
人体はとち・つち・まちにあり、血が知から智にまで至ります。
こころは、から=空であり、ところは=所であり、ちから=力。
なるほど、こころ+ち=心地を形成しています。
私が、3.11の復興計画=までいProjectも、
とち+つちに重きを成し、よって、まちの居心地をデザインです。
こころ+ちからも、結局は「空」の世界であり、
天地は乾坤を無し、
それに、人間は血から知への人生を持つのでしょう。
「空」と「知」こそ、力なのかも知れません。
その力の限りに智が宿るのかもしれません。
私は、かたち・きもち・いのちを、つちととちとまちに求めます。
かたちが創り上げるのはここちになることも純粋理解可能です。
私は「かたち」を生涯の目標にしてきました。
40余年やりつづけてきて、辿り付いたら、結局、心地・良さ。
心地良さをきもちに入れて、3度、いのちの端に佇みました。
そして、かたちを身体=血は、
いのちのきもちに「知」がありました。
「芸術の知性と科学の感性」ある人物を敬愛します。
それこそ、いのち・きもち・かたちからここちを教示するのです。
したがって、まち・とち・つちに人は帰るのでしょう。
だからこそ、失われた、痛みきったつちに新たな心地を設計です。
私の「ち」は、限り無く「智」を求める「知」だと思います。
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9月 25th, 2013 Posted 12:00 AM
3.11は天災と人災で多くの同胞を失いました。
打ちひしがれた私たちに、オリンピック・パラリンピック、
この東京開催は、目標と時間設定を確認させてくれました。
多分、プロのデザイナーとしての人生も、
この東京開催まで、自分を支えられるかが最大目標です。
私は、一方で大学人ですが、それは先導と主導が可能だろうか、
これが一番の課題になっています。
デザイナーゆえ、ビジュアルでその理念や手法をまとめます。
三つあります。
● デザインは形態設計を制度設計にデザイン対象の拡大
● 「原資」獲得の具体的手法を先導
● なんといって「モノづくり」主体者の意識改革主導
これら三つは、現代の資本主義と民主主義への疑問の整理。
しかし、疑問を溶解するには、
新たな「理想主義」を私は「かたち」で生み出す必要があります。
資本主義の拡大は、歴史的には常に批判され、
その根本は評論以上にはなりきれません。
民主主義への最大抵抗は宗教主義での認識心情を変えるだけ。
私は、この二ついづれも疑ってきました。
4月に「危機解決産業創成デザイン重要拠点」として、
私は、「デザイン講座」と「プロジェクト」を立ち上げました。
あくまでも、「かたち」から入っていきます。
それは、「かたち」が「きもち」を動かし、
「きもち」は「いのち」を絶対に護ることになるでしょう。
それを言語と空間に造形化すれば、
「とち」の「つち」を見直し、「まち」の「かたち」になります。
すべからく、私の理念は「ち」一語に集約するのです。
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