3月 17th, 2019 Posted 12:00 AM
「練り消しゴム」って?
その存在を教えてもらったのは、
美大入試の鉛筆デッサンの前日でした。
鉛筆も、HBとBと2Bだけで描くべきだと知って、
2Hから6Bまで揃えていた私には、これで描けるのかと思いました。
医学部志望からの急転直下の美大受験ですから。
そうして、絶対に白い部分は残すこと、
鉛筆は全て鉛筆の濃さで描き、
なおかつ、デッサン後には指で鉛筆を擦らないこと、でした。
まぁ、少しは入試対策として金沢美大は
鉛筆で描き出すことは知っていました。
しかし、練り消しゴムは、同じ受験生から貰いました。
それで、鉛筆で描いたラインに、押し当てると、
正確に濃さや薄さがはっきりとします。
これまでの医学部の学科試験とは全く異なる記憶力から
実技試験から、美大技能まで、大変に苦労しました。
この実技で、実力のすべてを見てしまおうということです。
暗記ではない、実技は水彩画と鉛筆デッサン、2日間で、
才能を見ているのです。
それ以来、練り消しゴムはスケッチの大切なアイテムとして、
私流のテクニックで、随分と手直しをすることを覚えました。
鉛筆デッサンの前日に教えてくれた彼とは、今も親友です。
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8月 24th, 2018 Posted 12:00 AM
08月24日 友引(戊子)
論文はともかく前段があって
最後に結論があれば、
中間はどうにでもなる。
これはいい加減さを言っているわけではない。
これもやはり
「 A とかけて B と説いたらその心は C だ 」
というルールがあてはまると考えている。
『プレゼンテーションの極意』タブーの逆説「いい加減」なプレゼンの「良い加減」づくり
Tags: A, B&, c, いい加減, ルール, 中間, 前段, 川崎和男のデザイン金言, 心, 結論, 論文
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12月 28th, 2014 Posted 12:00 AM
デザイナーという職能を私はこの生涯つくすと考えています。
だから、あらためてデザインツールである鉛筆との生涯を考えます。
それは鉛筆とiPadスタイラスとの関係をつきつめているからです。
正直、iPadスタイラスとは、まだ自分の身体感覚には
大きな隔たりがあることを新しいスタイラスが登場するたびに
使用しながら、この感覚が離れている気がしてなりません。
私が鉛筆との重要性を考えたのは、
それこそ、美大の実技入試で鉛筆デッサン時そのものでした。
私が持参したのはそれこそ鉛筆硬度を2Hから6Bまでそろえていました。
が、その必要性は全く無駄でした。
入試トレーニングを果たしていた学生はHBとB程度と練りゴムだけ。
私は鉛筆デッサンを「アトリエ・入試実技」で覚えました。
金沢美大の鉛筆デッサンは、決して、指で鉛筆線をこすりませんし、
すべて鉛筆ライン、それも線描を重ねて表現すること程度の知識。
美大では徹底的にもう一度教わり直して、それ以来、
鉛筆を社会人になってから、ほとんど全てを使ってきました。
今も鉛筆は使わなくなってます。ボールペンにこだわっています。
しかし、スケッチは、発想の気楽さではB・2Bしか使いません。
それだけに、スタイラスが液晶画面に触れた時には、
指先に戻ってくるのはまさにBもしくは2Bの感覚でしかありません。
スタイラスの進化は世界的にも年間10~14程度の新製品です。
ただ、導電性ゴムのスタイラスはとてもいい加減なモノづくりです。
日本文具大賞の審査でもここ2~3年出品されてきますが、
こんなモノはただのブームにのりたい程度のモノにすぎません。
結局、iPadの描画アプリケーションソフトでも、
鉛筆のセッティングはHBもしくはB程度で充分だと判定しています。
私にとって、紙と鉛筆=iPadと鉛筆的スタイラス、
これが身体感覚になってくれることを最も願っています。
「プロとして元気の素は鉛筆への作法」
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12月 23rd, 2011 Posted 12:00 AM
Aurex時代に、ヘッドホンを
商品アイテム追加の企画をしました。
エレクトレットコンデンサーユニットで
ヘッドホン製品化です。
と同時に、手探りでヘッドホンデザインに取り組みました。
そしてAurexでは最も成功した商品展開になりました。
私にとってはプロになって最初にもがき苦しんだ経験でした。
人間工学として身体装着性、特に、頭部や耳殻周辺を学びました。
これが眼鏡フレームデザインの基礎になっています。
耳殻周辺の血管系とリンパ系を図解的に記憶しましたが、
博士号を取得してから、人体(死体)解剖で実際に確認もしています。
だから、ヘッドホンはどうあるべきかの私見を
明確に持っていると断言できます。
ベロシティタイプ(密封型)と
オープンエアータイプ(開放型)がありました。
以後この種別は進化してハイブリッド化したと思っています。
人間工学的には、自重と側圧の関係があります。
自重とはヘッドホン自体の重量です。
側圧は両耳への装着圧です。
この関係が意外とメチャクチャな設計が出回っていると判断しています。
この関係は自重と側圧は1:1か1:0.8が局部音場を耳殻周辺空間になります。
ヘッドホン自体、高額なモノは30万から数千円までの幅がありますが、
ヘッドホンをHiFi装置として
自分のパフォーマンス性で決定すればいいと考えます。
私自身は30点余り聴き比べて、現在愛用しているのは、
B&WとB&Oとを使い分けています。
両製品の徹底批評も心には持っていますが、私はデザイナーだから、
私自身のデザインが出来ればそれを書くことが出来ます。
さて、B&Wはクラッシックとボーカル、B&O はロックとジャズ系です。
これはそれぞれの音圧能率性能の設計ポイントが商品性になっています。
具体的には75dBあたりから90dBの音圧分布が
オープンエアー性能を決定づけるのです。
耳殻装着感覚に直ウレタン系と縫製ウレタンパッドの側圧が関係します。
したがって、自分の耳殻周辺音場づくりは
ヘッドホンの選別が決め手だということです。
そして、ヘッドホン選別は店頭では
耳に押しつけて試聴していてはわかりません。
耳に押しつけるのはベロシティタイプで試聴していることになります。
ともかくヘッドホンでHiFiを楽しむポイント探しが
オーディオライフなのです。
これが私のヘッドホン選別のポイント提案です。
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