7月26日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design
7月 26th, 2023 Posted 12:00 AM
7月26日 友引(乙酉)
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簡素化すること、
簡潔化することは、
モノの形の存在感よりも
使用する人間の自由さを
拡大していくことにつながる。
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7月 26th, 2023 Posted 12:00 AM
7月26日 友引(乙酉)
< h4>
4月 29th, 2022 Posted 8:00 PM
私が詳細に伝統工芸を語れるのは「森島紘史」。
彼が逝きました。
彼と逢ったのはAXISでの私の個展でした。
当時、彼はすでに伝統工芸にかかわるデザイナー、
唯一の存在でしたから、
私に福井なら越前和紙をやっては、とアドバイスをもらいました。
そして、再び逢ったのは名古屋市立大学で、同僚となりました。
入試の実技採点では、二人ともが1000人ほどの中から
この人ならと思う受験生も、
学科の比重が高くて不合格となり改善を求めていました。
学生に本物の道具を持たせたくて筆1本、28000円を、
教授会で承認を得るために団結しました。
インダストリアルデザインとグラフィックデザインは、
名古屋市立大ではたったデザイナー私たち二名が
常勤として担当していたので、
新入生は有名デザイナー森島先生のヴィジュアル理論、
私の色彩論でデザインの基礎をスタートしたのです。
彼も私も結構、喧嘩ばっかりしていましたが、
本気で議論、討論していました。
有るときには、グラフィックデザイン専攻の学生の
遊学先について二人共講師のクランブルックアカデミーで
修士を修めてからハーバード大学院を受けさせようとか、
また有るときには、伝統工芸の和紙については
「舐めて4種別を身体化」すべきとかでした。
彼はバナナの茎から紙をつくるバナナペーパーを
ハイチで実践し評価を受け、書籍化、そして映画化もされました。
映画については監督と喧嘩をしたらしく抹消されています。
また彼の実績はバナナペーパーだけではありません。
かつてのグラフィックデザイナーの対象領域を拡大し、
社会にさまざまな仕組みを提案したのです。
■ 「薔薇を宅配便で贈ること」は彼が生み出しました。
■ 「サーモンはカナダから輸入」も彼でした。
■ バレンタインデーに、
「石ころに新たなストーリーをつけて贈り物にする」も彼。
彼はいくつも喧嘩ができる友人、同僚でした。
「紙からバナナペーパーまで」紙の話を語れる人を失いました。
私が名市大を離れる時には教授会で、
芸術工学部をまとめる役として彼に一票を強制、託しました。
「森島紘史」は78歳で逝きました。
名市大で芸術工学部20周年の挨拶に一緒に
登壇したのが最後で、喧嘩せずでした。
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Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
5月 5th, 2020 Posted 1:10 AM
倉俣史朗氏は、敬愛するデザイナーです。
何よりも彼が、私を「毎日デザイン賞」に推挙いただいたことを
ずっと「誇り」に思っています。
彼の逝去後に、AXIS誌で「倉俣史朗のデザイン」として
奥様から指名いただき、「夢の形見に」を20回の連載としました。
彼のデザインについての評論に没頭するあまりに、
毎回、身体的に追い詰めらて書き上げていました。
そこで私なりには、彼のデザインを語り継ぎたいとの
思いから読み解き、解説し、燃焼した評論とも言えます。
そしていくつかの彼の作品は自宅にもあります。
私は学生に、友達を作ろう、
この世にいない友達も作ろう、と言ってきました。
本の中に、多くの友達や師を作ることができるのです。
現在はまだ「新型コロナウイルス」感染拡大のため
「学校」が再開されていません。
私はやっと、新たな世紀だと思っています。
私は、大学人の時には、自分の本を授業の参考文献として
あげることはしませんでしたが、今は「デザイナー」なら必読本です。
今はぜひデザイン系大学では、この本に書かれていることぐらい、
「教えてほしい」、「読んでもらいたい」のです。
今なら課題:読書した彼の所感をA4で提出、
私なら1200字以上は求めたいところです。
大学もこれまでは潰れたのです。新たな「能力」の「場」です。
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3月 21st, 2020 Posted 12:00 AM
3月21日 仏滅(癸亥)
1月 9th, 2020 Posted 12:00 AM
「新素材」を初めて知ったのは、私が音響設計に飛び込んでからでした。
いまでこそ、また一段とLPレコードプレイヤーがヒットしていますが、
そのカートリッジ=ヘッドシェル(=レコードシェルから音を入力)の
開発で「新素材」を使いました。
そこでは、軽量なことと周辺音響を取られないことを目指していました。
その当時は
マグネシュウム合金、チタチウム、カーボンファイバー、ボロンと
いった新素材がありました。
そして、今になってもまだまだ展開しきれていない、
ボロンの素材の可能性を追いかけています。
ただし、私の作品=商品であるカートリッジにはボロンを使用しています。
チタニウムは、私らしい車イスで実現を果たしました。
マグネシュウム合金は、GRiD社のラップトップで使用され、
MoMA(New York近代美術館)に
最初のパソコン収蔵作品としておさめられています。
車イスでとことん付き合ったチタニウムは、
製造から製品化、そして商品化までを十分に理解しています。
それでも、まだ製造的な問題を改善すれば、
その使用展開は拡大されると考えています。
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7月 22nd, 2019 Posted 12:00 AM
7月22日 先勝(庚申)
11月 17th, 2017 Posted 12:00 AM
阪大の若いドクターが、こんなことを言いました。
「先生、先ほど患者さんから、お前は!って言われました」と愕然。
かって、ドクターは、
お医者さま、お医者さん、医者の先生、
先生、それが「お前」ってどうなの?
まだ私が幼稚園の頃、かかりつけのお医者さん先生(そういう意識でした)、
その机の上にはガラス製のカバーの中に、
顕微鏡が入っていて、お医者さんっていうのは、
顕微鏡と聴診器を持っている頭のいい人という印象がありました。
福井は足羽川を挟んで嶺南と嶺北になっています。
足羽川の足羽橋、その嶺南にある医院のお医者さん先生の顕微鏡が、
まだ幼稚園児の私には凄い機器であり、その先生に覗かせてもらったことを
今でも鮮明に覚えています。
そして、小学校の理科では準備室から顕微鏡を持ち出し、
パレットに挟めば何でも大きく拡大して見れることを知っていました。
だから、欲しくてたまりませんでした。
祖父に頼んだこともありますが、多分高価だったのか、
Zゲージの鉄道模型と同様に、
「大人になって自分で買いなさい」と言われました。
ところが、なんと、父が警察大学に入った直後に、
私にペン型の望遠鏡でもあり、顕微鏡にもなるモノを買ってもらったのです。
ともかく、それを持ち歩くコトが楽しくてたまりませんでした。
だから、遠足で金沢の兼六園に行った時も、
胸ポケットに差し込んで持って行きました。
ところがなんと、兼六園の池にそれを落としてしまったのです。
もう裸足でズボンを上げて足先で探りましたが、見つかりませんでした。
小学校4年の時でした。もう悲しいやら父に叱られるとかで、
家では、母から「ごめんなさいの手紙」を書きなさいと言われました。
それから、なんと金沢美大に進学して兼六公園は当時入園は無料でした。
その顕微鏡を落とした場所は覚えていたので、
美大生になって本格的に探しました。
公園の管理の方にまで叱られましたが、理由を話すと、
そんな昔のこと、水を入れ替えているから無いよとも言われましたが、
それでも、裸足で沼底にもしかしたらと何度も探したものです。
顕微鏡を見ると、いつもこの二つの思い出があります。
そして、せめてお医者さんが今ではお前になるというのはどうかと思います。
* 『メルクリンの世界も私の憧れのコレクションだ!』
* 『手首測定の電子血圧計はもっと進化が必要だ』
* 『虫メガネでの拡大は絶対に役立つ方法だ』
* 『コンピュータ制御ベッドが示唆していたこと』
* 『防衛戦術は敗戦といえども硫黄島からの寛容慰霊』
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10月 14th, 2017 Posted 11:00 PM
人には人間と人類が種別できます。
そして、人間である条件、人類である条件は極めて勝手気ままな無常識。
同じことが、能力あるいは力(ちから)にも反映しているのです。
私は力:ちからを懸命に追いかけてきました。
それこそ、ちからという日本語での区別・差別・分別全てでの定義です。
簡単に言ってしまえば、ち+からです。
ち+空=この仏教的解釈を自分に取り込んでいるのです。
つまり、「ち」とは知・血・地・値・智・致・治・・・・随分とありますが、
「空」という観念で無に帰すのです。
それがほぼ日本からの哲学的な解釈でしょうし、これを信用しているのです。
そして、力は作用点と方向と、その大きさがあるという物理性です。
従って、それこそ、商品力から開発力など形容される全ての力に、
これが運用されていることがわかります。
ここからさらに、力が能力とまでなってくれば、
まさに、人間・人類・人は個々人の能力を活用し拡大するのは「テコ」です。
これこそ、五大器械の根本にもなるのです。
テコには力が働く、支点と作用点だけが決定すれば、
それこそ、人類は地球でさえ、イラストのごとく、
人の能力で持ち上げることさえできます。
前段が長くなりましたが、テコのこの力を支点と作用点で能力、
それも「美しさ・美」を見極める能力のテコを考え出すこと、
これが真善美のその中の「美」判断力=能力を、
私はデザイン、デザインでのテコを追い求めてきたのです。
だからこそ、自分デザインには必ず、美しさをデザインに配置・配備する、
力の支点と作用点がある、
まさに美のテコを見いだすことでした。
美が創れる能力=美創出の力とは、
ち+空であり、その拡大のためのテコを
それこそデザイナー養成にはテコを自力、つまりテコあるセンスづくり、
これがデザインでの美づくり、美の判断力だったというわけです。
* 「『ち』は知の草書体になった理由に神髄がある」
* 「花綵の国のことばには「ち」、土地と価値がある」
* 『想像力を今また熟考を毎日繰り返している』
* 『芽生えることと確認すること、ライバルとジェラシー』
* 『人工知能には「ち」の思潮が欠落している』
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Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ
9月 20th, 2017 Posted 12:00 AM
器(うつわ)と機織りが文明の源流です。
飢えと寒さは器と機織りで人類は免れることが出来たのです。
五大器械が器械主義を生みました。
が、それは人間の力を拡大・拡張するための工夫でした。
私は素焼きの器に漆を塗って、詩を詠むことから始めなさいと、
故・金沢美大の教授に教えられました。
そして日本で最古の機織りはからむし織りと言われています。
織機については、シャトルにある憧れが今もあります。
だから、私の伝統工芸での越前打刃物技でのキッチンナイフ、
そのパッケージはシャトル技術で製造しました。
そして、ようやく私は「機能美とデザイン」、この関係に縛られてきた、
デザインを機械主義・機能主義からの解放にたどり着きました。
特に、デザインを知ったかぶりしているデザインコンペなどでは、
呆れかえると同時に怒りをそのままぶつけてきました。
機能主義だけでは語れない、それを補完あるいは絶対的なデザインの進化、
その提示を行うつもりです。
それは「器能主義」と「機能主義」をデザインに差し向けることです。
これはこれまでの学術でも芸術でも語れなかった論理提出です。
果たして機械主義あるいは教育においても機械工学科は間違いです。
五大器械もとどのつまりは械=武器のためであったことです。
そこで、機械主義を機器主義に変えて、器能論と機能論を提示します。
これまでの私なりこれからの私の作品製品から商品で実務で証明可能です。
はっきりと言えば、機能美だけではデザインという手法で美しさは、
全く語ることができないのです。
これまで、「機能美=デザイン」、あるいは「デザイン=機能美」を
語り繋いでくれたデザイナーの先達たちに感謝です。
もう一度、機能主義は三つです。
自然の性能を機能化すること。
物理的な性能で機能化すること。
それらは神への人間としての知恵ある
工夫の機能化でした。
このことをベースにして、自然の性能が効能として器能化すること。
物理的な効能を取り出して器能化すること。
それは機能主義を確実に器能主義として再び五大器械に差し戻すこと、
それが器能と機能になるということです。
なぜ、楽器は楽機では無かったのでしょうか。
IoTを成し遂げるためには、この問いかけに答えられることが必要です。
* 「『はぶたえ=羽二重』の目立たなかった布の美しさ」
* 『伝統工芸での和包丁には間違いがあり過ぎる』
* 『ブランドならばスター商品=カネのなる木商品です』
* 「車イスは器械だから、『自力』の身体化は必然訓練」
* 「『布』平織りの集積された知恵=晒を見直すこと」
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Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ
9月 16th, 2017 Posted 12:00 AM
09月16日 友引(丙午)
川崎和男の発想表現手法