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『機能美に器能美を五大器械から語り直す』


   


     9月 20th, 2017  Posted 12:00 AM

器(うつわ)と機織りが文明の源流です。
飢えと寒さは器と機織りで人類は免れることが出来たのです。
五大器械が器械主義を生みました。
が、それは人間の力を拡大・拡張するための工夫でした。
私は素焼きの器に漆を塗って、詩を詠むことから始めなさいと、
故・金沢美大の教授に教えられました。
そして日本で最古の機織りはからむし織りと言われています。
織機については、シャトルにある憧れが今もあります。
だから、私の伝統工芸での越前打刃物技でのキッチンナイフ、
そのパッケージはシャトル技術で製造しました。
そして、ようやく私は「機能美とデザイン」、この関係に縛られてきた、
デザインを機械主義・機能主義からの解放にたどり着きました。
特に、デザインを知ったかぶりしているデザインコンペなどでは、
呆れかえると同時に怒りをそのままぶつけてきました。
機能主義だけでは語れない、それを補完あるいは絶対的なデザインの進化、
その提示を行うつもりです。
それは「器能主義」と「機能主義」をデザインに差し向けることです。
これはこれまでの学術でも芸術でも語れなかった論理提出です。
果たして機械主義あるいは教育においても機械工学科は間違いです。
五大器械もとどのつまりは械=武器のためであったことです。
そこで、機械主義を機器主義に変えて、器能論と機能論を提示します。
これまでの私なりこれからの私の作品製品から商品で実務で証明可能です。
はっきりと言えば、機能美だけではデザインという手法で美しさは、
全く語ることができないのです。
これまで、「機能美=デザイン」、あるいは「デザイン=機能美」を
語り繋いでくれたデザイナーの先達たちに感謝です。
もう一度、機能主義は三つです。
自然の性能を機能化すること。
物理的な性能で機能化すること。
それらは神への人間としての知恵ある
工夫の機能化でした。
このことをベースにして、自然の性能が効能として器能化すること。
物理的な効能を取り出して器能化すること。
それは機能主義を確実に器能主義として再び五大器械に差し戻すこと、
それが器能と機能になるということです。
なぜ、楽器は楽機では無かったのでしょうか。
IoTを成し遂げるためには、この問いかけに答えられることが必要です。

* 「『はぶたえ=羽二重』の目立たなかった布の美しさ」
* 『伝統工芸での和包丁には間違いがあり過ぎる』
* 『ブランドならばスター商品=カネのなる木商品です』
* 「車イスは器械だから、『自力』の身体化は必然訓練」
* 「『布』平織りの集積された知恵=晒を見直すこと」


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「『はぶたえ=羽二重』の目立たなかった布の美しさ」


   


     9月 13th, 2013  Posted 12:00 AM

絹織物で着物の裏地として優雅な存在が羽二重です。
今では、この呼び方は布・織物よりも羽二重餅として知られ、
お土産お餅の名称扱いですが、
私のふるさと福井が織物産地として、
かつては人絹取引所までありました。
絹織物で着物の裏地は、人絹=人工的に絹のような繊維、
人工絹糸であり発明者の名前の略号としてスフとも呼ばれました。
最初は、レーヨンから出発した人工繊維モノでした。
そこから、今日の人工繊維は大変に工夫をしながら、
産業の基盤になっていったモノですが、
産業の高度化は織物そのものが時代遅れです。
人絹に対して正絹という自然の絹糸・蚕の糸は、
蚕の糸吐きの観察から、7回に1回、蚕身体の震えから、
人工撚糸されたこれを見破ったスフはイタリアであり、
日本製スカーフが輸出品から敗退した時期もあったほどです。
絹撚糸の経糸を二重にして、緯糸一本は、
今見直されていますが、現状では緯糸を機織り機械で、
シャトルと呼ばれるモノがありましたが、
これは木工技術の製造技術でした。
30年前に、タケフナイフビレッジ=越前打刃物の再興に取り組み、
その時には、シャトル製造工場で刃物のパッケージを製造して、
その精度は、パッケージの端面がまさにナイフで、
そのパッケージの角で指先を切るほどの精度を求めたものでした。
しかし、今ではシャトル自体の製造工場が無くなり、
シャトルで正絹を織る企業は、作り置きをしていると言います。
また、福井に残っているシャトルは、
すべて収集してほしいと伝えています。
福井の裏地人絹産業と正絹産業を共に復活させられると思います。
私は、ともかく「羽二重」=はぶたえを国際化を目指します。
たとえば、晒をデパートで発見する売り場はほとんどありません。
しかし、人絹の進化、正絹での蚕の遺伝子操作自体まで、
私はデザイン対象化ができそうです。
そのとき、「布」の膚触り、手触りは尺度スタンダードが可能。
この可能性をビジュアル化とオーディオ化ができるでしょう。


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