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4月16日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 16th, 2022  Posted 12:00 AM

4月16日 赤口(己亥)

『配置としてのデザイン』

現代、
膨大なモノが
あふれているのは、
モノが
本来所有すべき
アドレスを
デザインすることを
見逃しているから
なのかも知れない。

artificial heart:川崎和男展


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『電気自動車には長い文化が必須でしょう』


   


     11月 14th, 2019  Posted 12:00 AM

かつて3億円の研究開発費をかけた電気船舶船が
海洋大学で開発され「Ship of the Year」で賞を受賞しました。
この開発はやがて電気自動車として、
しかも普及を目指した価格帯300万円程度で一般化されると
聞いていたのが何年も前でした。
電気船舶船は、絶対に海水が入ってはいけない機関室でも、
大丈夫であり、
電気船舶の漁船が日本漁業を進展させると私は思っていました。
最近では、日本のモーターショーの来場者が
280万人が7万人/日となり、
海外からの出展メーカーが撤退、
自動車産業の行く末を案じています。
が、おそらく、自動車産業の確かなコストダウンは日本産業の
大きなリエンジニアリングだと思っています。
今では、若者が「自動車に興味が無い」ということも
時代の変遷なのです。
自動車だけでなく、
家、服、モノへの欲がない、悟り世代とも言われています。
モノを所有しない「シェアの時代」、
自動車がやがては「シェアカー」になるでしょう。
ただし、私はこだわりのガソリン車で人生が終わるでしょう。
なぜなら、文化が確実にあるのです。


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『たった1mmを5mmの波型にすれば、日本発CFRP発明』


   


     9月 16th, 2019  Posted 12:00 AM

カーボンファイバーの、たった1mm厚の板を、高さ5mmの波型にして、
これまでのカーボンファイバーを越えた日本発のモノづくりをしました。
「問題解決」と「価値創出」がやっとできあがりました。
CFRP「炭素繊維強化プラスティック」は、
福井で炭素繊維が織られているのですが、
その後、詐欺のような誤魔化されてるんじゃないかと
思える産業にあずけることになります。
これがカーボンファイバー産業の最大の原因なのです。
しかしこの素材は、やがては福井県の産業になるかも知れません。
それは「性能」を性能性・性能的に「美学」として、
「象徴」ではなくて「神話性」という価値にまでするつもりでいます。
高額商品ではありますが、3時間映画を見ても、
「座り心地が最高のモノ」、一生モノを超えて何世代にも渡り
ずっと使用、所有してもらえるモノを創り出しました。
これまでのイスでは考え出せなかった、
モノづくり=大物主神を表しました。
おそらくその一方で、
CFCPというまがいモノがインテリアに入っていくでしょう。
「パリの大聖堂」には燃えないこの素材で再興してもらいたいです。
たった1mmを5mm波型にした「決して燃えないこと」を
座るという形状に表現してやりきったと思っています


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『モノの存在とコトの別れがあるから象徴と神話がある』


   


     7月 15th, 2019  Posted 12:00 AM

モノの歴史を語るために、「扇風機」を例として思い出します。
それは、
  ■ 実在論
  ■ 機能論
  ■ 構造論
  ■ 象徴論
これらがあります。
先般、この説明の順番を企業プレゼで誤りました。
それは、秋の発表のために、
 ■ 性能論
 ■ 機能論
 ■ 効能論
 ■ 神話論
といった流れで結びの象徴論と神話論を語るためでした。
市場は2極論というより、今では3極になっています。
そのためには資本論の所有と使用から、
インターネットでの新たな競合論があり、
私は思い切って、すこぶる超高価論で自分の作品を導いています。
「扇風機」という題材は、私自身が社会人として、
東芝最初のレンダリングのトレーニングでした。
そして扇風機がまず存在としてあり、
そこから機能的に首を回すことからの構造論である仕組みで、
虫の音色が流れたり、誰が使うかという対象化
そして最終的には象徴論を学んでいきました。
東芝では4枚羽でした。
そして羽のない扇風機も製品化を逃しましたが、
そもそもは東芝が特許を持っていました。
さて、私が最も気嫌いしているのは
「デザインは機能的」で語られることで、
「性能的」「効能的」でもあるべきです。
更に、インターネット市場にはAI(artificial intelligence)こそあれ、
まだ成り立っていない「神話論」がそこには必要となるわけです。
それこそ、モノとコトが、しっかりと分かれてくるのです。
象徴的と神話的は、どこかで別れうるかもしれません。


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『鍛造からセンサーとインピーダンス回路に』


   


     4月 27th, 2019  Posted 12:00 AM

これまでの刃物・刀剣をデザインとして変えていきます。
鋳物ではありません、丸線1.0mm〜3.0mmが刃となり、
例えば、野菜や魚、肉などは切れますが、手や肉体は切れません。
これが、私のイメージです。
おそらくは、センサーとインピーダンス、それを可能にする回路だけです。
私は越前打刃物では、「タケフナイフビレッジ」を設立してきましたが、
鍛造から解放された、実装回路をズーッと考えてきました。
それこそ、伝統的な国産和紙の製造工程でも、
媒介物のトロロアオイは格段に減少し、
和紙産地で植物の栽培改良とともに、化学的な代替品が必要です。
現在の私のプロジェクトでも、新たな素材を、使用・所有から、
使用権+所有権に対して、「資本論」が見逃してきた
恒久的な交換価値を意識しています。
これらが、日本の伝統工芸を革新する産地での新産業になります。
鍛造の技を超えて、今後は実装回路の技法が大事になるでしょう。
無論、鍛造でも、新たな技法の獲得が望まれています。


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『無謀であっても「挑戦」することが大事だ』


   


     4月 3rd, 2019  Posted 12:00 AM

若いときは無謀だったかも知れません。
しかし、無謀だったから、私はApple社CEO ジョン・スカリーに直接、
デザインコンサルティングを申し出ました。
当時、提案したモックアップには「虹色」のAppleマークを使いました。
デザインのモックアップは、私も所有しています。
今もその時のApple社プロデューサーとはFacebookでつなっがっています。
今のiPadに繋がるインタラクションが完成していました。
ただし、「ポップ・アップメニュー」は使われていません。
コードネーム、「スイトピー」と「ポパイ」は、
両サイドが赤と緑の特徴的なハードウェアデザインで、
20年経った今のゲーム機でその形態は継承されているように思います。
また、モニターを制御するリモートコントローラーは、
ボタンがいっぱい並ぶようなリモコンとは異なり、
4つのボタンと1つのトッラクパッドで全て対応可能でした。
今になって思うのは、英語ほど簡単な会話もありません。
男性名詞・女性名詞で、動詞も変わることなどもありません。
70になり再びフランス語を始めたので、そう感じます。
でも、「挑戦をする」と言う意味では、
私の無謀さは良かった思っています。
死んでいくときには「挑戦しなかった」ことは
「挑戦をする」ことより心残りです。

コードネーム

リモートコントローラー


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『「チューナーと電圧計」はアナログで最高でした』


   


     1月 2nd, 2019  Posted 12:00 AM

今や「チューナー」の話は通じないんです。
FM放送を聞くのにも、少なくともプリメインアンプ、
さらにはスピーカーシステム2本で聞くことには
ワイフにいちいち説明しています。
ではプリメインアンプというのは、ということになりますが
当然、プリアンプとメインアンプが合同しているアンプです。
「面倒くさいっ」とワイフは言いますが
FMでオーケストラを生録していました。
生録も2chだけでしたが、私は4chも8chも、
さらにはそのミキサー16chのプロ用を持っていました。
実はこれらも捨てられずに今も所有しています。
このミキサーで、シンセサイザーを使って作曲をしていました。
なんと言っても、1975年頃ですが、
製品のレイアウトでチューニングスケールを一番下に置きました。
このレイアウトデザインにどれだけ技術も営業も怒ったことでしょう、
もう、チーフだけが味方でした。
丁度そのときに、電圧計も全て私がデザイン設計をしたのです。
もちろんチーフとアシスタント3人で社内の反対勢力を押さえ製品化し、
しかも結果は、当時のオーディオ雑誌では商品性最高の評価でした。
この当時のツマミはオールアルミであり、当然ながら、
電圧計も全て自分の設計ですから、
これほど気にいったモノはありません。
デザインを手掛けた音響ではお気に入りのモノになりました。
アナログ時代のチューナーは、もう全く見かけられません。
電圧計こそ、針での左右チャンネルもLEDでデジタルです。
「とっても良い音を聞きたい」、これは今年も変わりません。


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01月05日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 5th, 2018  Posted 12:00 AM

01月05日 大安(丁酉)

収集という行為は、
何をまだ所有していないかを
自己確認することに
等しい。

『デザインは言語道断』得手


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『リムジンはただ乗って使用してるのに所有している』


   


     9月 15th, 2017  Posted 12:00 AM

車は所有欲と使用欲が見事に3通りある製品です。
所有すること=持っていたい車、使用する車=車なら
ともかく移動手段で十分、所有もするし使用もすること。
車遍歴は、所有することが個人史になる対象物です。
そういう意味では、おそらくリムジンを所有する人は僅かだと思います。
名古屋時代、私に九州のある女性オーナーから仕事の依頼がありました。
初対面でいきなり言われたのが
「川崎さん、奥歯は大丈夫ですか?」
「えぇ!」
「すごく懸命に仕事をする人は、大抵、奥歯がやられて抜けるんですよ、
プロの野球選手ほど、そういう人多いですから」
私の奥歯は虫歯もあり、どうしたものか、と考えていたのです。
彼女は、病院、歯科医院、介護施設などの経営者でした。
「私が依頼する仕事と同時に私が経営する歯科医院はとてもいいですから」
とのことで、奥歯のインプラントなどをすることになりました。
そんな会話をしている中で、東京にほとんど車移動がかなり辛いこと、
そうしたら誕生日も聞かれたのです。
ある日、彼女から突然電話があり、
「誕生プレゼントを大阪港まで運んだから、
リムジンを運転できる人を寄越しなさい。
遠出するリムジンはもう使わないし、リムジンはもう一台あるから、
一台誕生日プレゼントするね」、と、
思いもつかないリムジンが私の元に来たのです。
キャデラックのリムジンは、眠れるように、改造もされていたのです。
実際私は運転できません。スタッフの一人が車にも詳しく、
運転もすぐにマスターしてくれました。
丁度、私はGマークの総合審査委員長でしたから、
東京-名古屋は深夜にも眠って往復しました。
それは使用しているのですが、所有もしているわけです。
ともかく、ワイフが嫌がったのは、車が停止すれば、
必ず、その車から誰が出てくるのだろうと見詰められることでした。
私はこの車を使用しているにも関わらず所有感を満たしてくれるのでした。
ただ流石に大阪大学の教官としてでは使わないので手放しました。
しかし、車への自分の欲望をしっかりと見詰め直すことが出来ました。
工業デザインを教える立場として、カーデザイナーをめざす教え子には、
全てを修士課程で学ばせて車メーカーから企業留学を全員させました。

* 『日本で商品展開が不可能だったカーデザイン』
* 『「福祉車両」とは決して言ってはいけない車』
* 『白い歯のためには徹底的なメインテナンスが要る』
* 「U4(UFO)だった、わが研究室」
* 『大学キャンパスで3番目になった私の研究棟看板』


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『長期使用と所有を見越していたワゴンの存在』


   


     6月 17th, 2017  Posted 12:00 AM

最近の商品、そのデザインでの造形デザインは
何かが欠落しています。
このワゴンは、もうどれほど長期にわたって商品として、
特にワゴンアイテムでは代表格になっています。
私にとってこのデザイナーは、学生時代から追いかけてきた人物です。
したがって、私世代にもイタリアでデザインを学んだ人には
彼の事務所出身者が何人かいるくらいです。
「ボビーワゴン」の愛用者は世界中に相当いるでしょう。
かつて、私もスタッフには、デザイン用具一式はこれだけとし、
Macintosh512kをスタッフ一人一台の時代もありました。
今、自宅にはこのワゴンがあります。
しかし、このデザイナーの代表作としてはこれよりも良いモノがあります。
もし、このデザイナー名を出したら、
せめて代表作を五つぐらいはあげてほしいのです。
したがって、デザイナー名をここで出すことをあえてやめておきます。
このワゴンが登場した頃には、建築界でも「カプセル化」という
造形言語が生まれた時期だと思います。
正直、もう40年近く使ってきて、
私はこの使い勝手がしっかりと分かった気がしています。
最も最近では、このワゴン、あるいはサイドテーブルとしては、
まあまあ3点程度しか無いとすら思っているのです。
大学人になって以来、私のデザインワークでのモノ、
それはまず作品はとても難しいモノが多いのですが、
デザイン作品の審査をしていて、最終的に審査委員長として、
たとえばグランプリを決定することに追い込まれると、
二つのことが見えてきます。
それは審査委員の美的見識力があったかどうか、です。
もう一つは、選別した評価知識が存分であったかどうか、なのです。
このところ、三つの審査を通して、総評、さらには受賞作評価を書いていて、
自分が使用し所有するという基本に対しては、
時代的にはもう一つあるようです。
それはモノの存在が生み出すライフシーンというコトのデザインです。
言い換えれば、情報、あるいはアプリケーションやそのアルゴリズム、
あるいはプログラム化なのです。
この審査チームだと、コレを選ぶかも知れないという期待感、
その真逆の失望感があります。
そんな時、かたわらにあるこのワゴンの中を整理しようと思うのです。

* 『イスと空間、空間の質量を自在化するデザイン』
* 「エレベーターは徹底的革新必要」
* 『「アノニマスデザイン」の代表例に選んだモノが消滅』
* 『デジタルペンは効能性の再考である』
* 『大物主神から事代主神、このコンテクストの卓球台』


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