1月 11th, 2020 Posted 12:00 AM
たった1枚のt=1mmの平板が、強度の「しなり」を持っていたら、
しかも超軽量であったならば、身体に沿わせる事ができます。
さらに、5mmの高さのジグザグ、波形の強度は
側板での身体支持を果たします。
実際には、厚さが1.1mmですが、カーボンファイバーは
強力な身体保護を成し遂げます。
それは30年来持っていた私のアイディアでした。
この身体支持そして身体抱擁によって、
全く新たな身体保護を成し遂げました。
3時間ほど、このイスで過ごすことができます。
それは視覚から入る1枚の薄氷のごとくの面に
身体をあずけるイメージ、先入観を、裏切る身体感覚でした。
あたかも身体に沿うことへの視覚性を満たした
皮やファブリックでウレタンを包んでも、
1時間も身体をあずけることは難しいでしょう。
しかし素材特性との対話から、たった1.1mm厚、高さ5mmでのジグザク、
波形で、身体保護を完成しました。
私のデザインの造形において、この波形は一本の線を面に、
波形のジグザグで立体で表現できる造形言語として
これまで刃物や、工芸品、情報機器などの部分に表れています。
ただしその波形の高さやピッチは、その都度の最適解として、
同じ方程式で導かれるものではありません。
おそらく、この造形言語も含め、カーボンファイバー素材での
新たなイスを成し遂げたと思っています。
この源流をたどるとしたら、リートフェルトのイスを
10年あまり見つめていたことでしょう。
リートフェルトが発見した100余年前の座面と背板だけのイス、
そこに身体をあずけた時の身体感覚を超えたいと考えていました。
* リートフェルト
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9月 18th, 2019 Posted 12:00 AM
たった1mm厚からの5mmの波型、
そして「腰」では座らないことを実現しました。
もう28歳から車イスに乗っているので、それこそ「座ることのプロ」です。
カーボンファイバーで「問題解決」と「価値創出」をやり切りました。
インテリアデザイナーで、国際的に活躍する森田恭通氏と吉岡徳仁氏が
来場し、試していただきました。
映像と対峙しながらどう思ったでしょうか、気になります。
ちなみに、吉岡氏の電話相手は私です。
挨拶は出来ませんでしたが著名な建築家達もいらしていただきました。
そして、13日2時半にはAXISで会おうよと、
連絡をくれた鈴木エドワード氏が、突然、逝去されたのです。
1983年にAXISギャラリーで開催したタケフナイフビレッジ展で、
彼と出会いました。田中一光さんを連れてきてくれて
多くのデザイナーや企業が次々来場することとなり、
一躍タケフナイフビレッジの仕事は世の中に出ることとなりました。
それ以後もNew Yorkで私の誕生日パーティ開催にも会いました。
そしてまた今回のAXISギャラリーでの再会を楽しみにしていました。
kawasakiとsuzukiは企業だけでなく、
個人的にも世界で一緒に頑張っていましたから。
日本発のモノづくりがやっと叶いました。
また日本発のカーボンファイバーは、
本当に「詐欺まがいの集団」をいくつも知りました。
これまで車イスの設計からこの素材を追いかけています。
この市場開発には、3つの大きなマーッケトがあります。
これは「詐欺まがいの集団」が多いのでまだ内緒ですが、
これから韓国でも発表がらみで展開を予定していましたが、
この政情ではできません。
やっぱり、「商品発表会」では、世情が反映しました。
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9月 17th, 2019 Posted 12:00 AM
「座れる」イス+ソファーの組み合わせ=2台と、
もう1台はステージ展示、その実像と虚像でした。
正面に設えたコンクリート壁の裏側には天井も床も突き抜けた、
「鏡の裏には冥府への階段がある」ことを
AXISにディスプレイ。
もはや階段でも虚像でもない、これからの新しい世界観を表現しました。
いわゆるリアリティを乗り越えるデジタルな、
それこそVRでもAIでも無い、これからの視界観が広がっていくのです。
極薄のカーボンの板としての座り心地を実現するために、
「腰」で座るということから離れました。
「腰」では無い、いつも私は車椅子を使っているからこそ、
そのアイディアを「座る」ので出来ました。
たった1mmの平板を5mmの波型で、
炭素繊維の「性能」を造形化しました。
そして、「性能」の造形化、
デザインしたいと望む素材にはアラミドとボロンがあります。
ボロンでのLPプレーヤー用のカートリッジ カンチレバーを
40年前に「ナガオカ」で商品化しています。
この商品は、山形県東根市の返礼品になっています。
これらの素材は、超軽量及びその強度といった性能が、
絶対に「神話化」することは間違いではないでしょう。
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9月 16th, 2019 Posted 12:00 AM
カーボンファイバーの、たった1mm厚の板を、高さ5mmの波型にして、
これまでのカーボンファイバーを越えた日本発のモノづくりをしました。
「問題解決」と「価値創出」がやっとできあがりました。
CFRP「炭素繊維強化プラスティック」は、
福井で炭素繊維が織られているのですが、
その後、詐欺のような誤魔化されてるんじゃないかと
思える産業にあずけることになります。
これがカーボンファイバー産業の最大の原因なのです。
しかしこの素材は、やがては福井県の産業になるかも知れません。
それは「性能」を性能性・性能的に「美学」として、
「象徴」ではなくて「神話性」という価値にまでするつもりでいます。
高額商品ではありますが、3時間映画を見ても、
「座り心地が最高のモノ」、一生モノを超えて何世代にも渡り
ずっと使用、所有してもらえるモノを創り出しました。
これまでのイスでは考え出せなかった、
モノづくり=大物主神を表しました。
おそらくその一方で、
CFCPというまがいモノがインテリアに入っていくでしょう。
「パリの大聖堂」には燃えないこの素材で再興してもらいたいです。
たった1mmを5mm波型にした「決して燃えないこと」を
座るという形状に表現してやりきったと思っています
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10月 9th, 2016 Posted 12:00 AM
スケッチは鉛筆に限ると思っていました。
2Bか6Bと決定していましたが、万年筆を趣味としている自分には、
シャープペンシルは考えていませんでしたが、5mm芯でのスケッチペン。
その代表例は研究室にも揃えていますが、
先般、大学内である研究科長は自分が文具大賞の審査委員長ということで、
専門外の話で、1.3mmが如何に優れているかという話でもりあがり、
大学内では面談時間が限定されているだけに、秘書や助教が焦りました。
話は1.3mm芯とそのペン軸の話は
おそらくこれからも大きな話題になるでしょう。
最近は0.3mmで折れないシャープペンシルが話題ですが、
確かに1.3mmペンシルル芯は全く最適でした。
確かにスケッチにとっては、「適合している用紙」と「描く」ことです。
自分の主張は用紙の開発もありますが、「描く」ことが「書くことよりも、
発想の基本中の基本と考えています。
なぜなら、「夢は描く」のです。「書くことは欠くこと」。
欠落を埋めるだけですが、「描く」ことが生徒の時代に絵を描いて、
その評価を「下手くそ」とも言う教育者は、
その生徒の夢を奪い取っていると考えていただきたい。
鉛筆はもとよりスケッチペンは発想の文房具だと強く主張しておきます。
* 『まだまだ進化するシャープペンシル、だが作法がない』
* 『書く事のモノは最初から進化を続けている』
* 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」
* 『鉛筆・最も基本的なモノにスタイラスもなってほしい』
* 『スケッチペンは脳と手の気分的な発想回路を動かす』
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