7月 6th, 2017 Posted 12:00 AM
毎年恒例になっている日本文具大賞、DESIGN TOKYO、そしてProto Lab、
これらの審査委員長として激務でした。
DESIGN TOKYOはグランプリを最終選考から、5点、それらの中で一点を
グランプリにしました。
ともかく、まず大まかに選別して驚いたのは、海外製がほとんどになります。
この傾向を今年度は、文具大賞でも、目の当たりにしたのです。
Bicというのは元々ボールペンで世界制覇をということで、
黄色と黒いキャップのボールペンが1960年代早々に商品化されました。(左)
ところが、その頃のボールペンは、
インクが出過ぎたり、洋服を汚すというモノでした。
だから、いわゆる100円ライターと呼ばれたBicのライターは、
とても鮮やかで、特にフランスではこれほど色彩豊富というほどでした。
今では禁煙もあってライターはすっかり主力商品ではなくなったのです。
そしてボールペンの進歩は著しく、欧州のデザイナー達はスケッチ用では、
とても今は評価があるのです。
大抵、世界先進国家では100円程度の
効能価値商品であり、性能、機能ともに優れたものに進化してきたのです。
ところが最近はノック式ボールペンとスタイラスペンがほぼ500円程度の
実際にも大変に優れたペンが登場。
さて、もう一方ではいわゆるスマートペンというノートに記せば、
Padにも手書きがしっかりとした書体表示、
このペンとノートそしてその下敷きが登場したのです。(右)
3 年前でしたが、私は、「やられた」と思ったくらいです。
ところが、1年後に実は日本がこのスマートペンのOEM供給元でした。
MonBrancという一流文具から時計・装飾品の商品です。
このスマートペン =デジタルペンがほぼ65000円程度なのです。
比して元々このOEMメーカー商品は12000円ほどです。
気づいてほしいのです。いわゆる情報化と結びついたペンが5倍するのです。
私は日本の文房具業界グランプリ発表表彰式で現物を掲げて説明しました。
それこそ情報化時代で海外は5倍の市価商品で、襲いかかってきていると。
家電がやられ、台所用品や雑貨、やがて車メーカーも厳しく市場から、
日本製は追い出されるという危険信号を文具業界、
さらには、DESIGN TOKYO出品業界にも伝えたのです。
そして、もう一つ大きなモノ、船舶業界も海外ブランドに襲われています。
■ 「日本文具大賞」
■ 「DESIGN TOKYO」
* 『海外製は情報化させる文具は5倍の価格で攻めてきた』
* 『iPadのスタイラスペンは徹底的に精査しています』
* 『電子ペン?電子版?、モバイルとの関係性は?』
* 『自分文房具の紹介をしながら語った取材でした』
* 『日本文具大賞の「機能部門」と「デザイン部門」って?』2016
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7月 2nd, 2017 Posted 12:00 AM
2017年の日本文具大賞の機能部門・デザイン部門ともに、
私は審査委員長として、
この大賞審査での商品がますます多大になったこと、
これは日本でこの受賞を狙うことが世界的にも重要という発信は成功でした。
この文具業界は、本当に市価が200円から精々5000円程度の商品で、
よくこの日本を支えてきていると感心してきたのです。
しかしながら、文具業界も今ではとても危険な商域に入ってきているのです。
これはいわゆる世界的な大手ブランドのボールペンです。
彼らのボールペンが国際的にゆるぎない性能と機能を持ち、
今では、ボールペンという筆記具の手本になっています。
インクはすぐに個体化したり、ボタ落ちする性能を見事に国際化したのです。
このボールペン(右)はほぼ100円程度です。
ところが、ボールペンが機構化し、しかも Padでのスタイラスまでを
完成させてきたのはほぼ500円です。
情報化機器対応も考えたモノが5倍。
中央はccdカメラで筆記をそのまま、
ノートとPadで共有させるという、一般的な呼称はスマートペンです。
しかも、このペンが登場すると私自身手にいれて使用しています。
ところが、最初にこの商品を提示してきたのが、
超有名な筆記具類から時計、装身具までのブランドメーカーでした。
私は、このデジタルペンの登場に愕然としました。
なぜなら、こういうのは絶対に日本製であるべきと思っていたからです。
ところが?年後、実は日本製であって、
日本での発売を一年遅らせたのです。
ノートも日本製はとてもよく出来ていますが、
なんと、ペンもノートもこの有名ブランドM社は、5倍するのです。
スマートペン(中央)がおそよ12000円ですが、
海外製はほぼ55000円なのです。
もちろんどうみてもファッション性と所有感と使用感を満足させているのです。
私は文具業界がアナログからデジタルへの過程に、
このボールペンの存在価値が5倍になっていることを危険信号ととらえ、
日本製文具にも大きな危機がせまっていると判断しています。
* 『電子ペン?電子版?、モバイルとの関係性は?』
* 『たかがボールペンだからファッション性がある』
* 『ボールペンとスタイラス・私の親しんだ描画ペン』
* 『デジタル筆記具の認められるそれなりの進化』
* 「やはり地道に進化していたSmartPenの手書きと手描き」
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5月 23rd, 2015 Posted 12:10 AM
iPad画面と身体性=手の感覚は、絶対にトレーニングが必要です。
と同時に私はデジタルペンにも、「慣れる」という感覚も
それなりに取り組んできたと思っています。
しかも、デジタルペンも初期に競べれば、まあまあ万年筆程度ですが
とても万年筆と同等のモノはありませんが進歩しています。
ただし、この進歩はデジタルでのモノ仕上げ観の限界でしょう。
だからこそデジタルそのモノの限界性を露わにしていると考えます。
この二種のデジタルペンは、共に、専用のノートが必要であり、
Padとの関係でもアプリのアルゴリズム性とプログラムが必須です。
これこそ、デジタルには、専用性とプログラム性がいるのです。
デジタルの人間との相性が求められているというわけです。
端的に断言すれば、不必要性をすでに表しているということです。
デジタルの効能性が試されているということに注視すべきです。
それこそ、Apple Watchやドローンなども、
デジタル性能以上に、
効能性=存在価値そのものが求められていることを証明しています。
つまり、デジタル性とは、まず、効能性そのものが
人間生活との存在価値性になっているということです。
おそらく、この製品は商品価値そのものが限定され、
不必要性と格闘しない限り、社会的な価値性が問われるということです。
したがって、私はこれらの存在価値性をなんとか見い出すべきです。
つまり、デジタルモノの効能は性能以上に重要だということなります。
おそらく、これらのペンの未来はほとんど無いと断言すら出来ます。
しかし、私にとって重要なこと、いや、デザイナーにとって、
デジタルの言語性をデザインしていく必要条件を再考するには
こうしたデジタルペンのあるべき存在性を生み出すことだと思います。
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5月 22nd, 2015 Posted 12:00 AM
デジタルペンについては発明販売されてきたモノは、
私はおそらくその全てを試用してきたと思ってきています。
デジタルメモの進化は、すでにApple社1社の独壇場ですが、
アジアのある1社は果敢に闘っていますが、
なかなか私にはまだまだ納得はできません。
これは日本製ですが、ようやくここまでの進化を認めて、
私自身も使っています。
ただし、紙とボールペンそして通信性の性能性のみです。
それでも私は着実な進化だと思って喜んでいます。
デジタルペンの技術進化は、現在、二つの方向になっています。
デジタルペンはともかくボールペンを主体にして、
デジタルペンそのモノにCCDを搭載して、ノートとの関係性と
ペンよりもそのノートパッドに通信性をiPadでのアプリと統合、
この二通りですが、いづれもノートとペンとiPadが必要です。
これはやはり、人間はiPadとペン=スタイラスとの関係からは
まったく解放されていないからだと思っています。
紙墨相発ということばがありますが、人類は紙と身体、
その文房具としての墨とのインターラクション性にはすっかり、
馴れ親しんでしまったからに違いありません。
私自身、スタイラスとiPad画面と身体性=手の感覚は、
ほぼこの一年、トレーニングをして、スケッチと書道感覚を
身体化させたと思っています。
それでも、やはり、このデジタル文房具はようやく快楽です。
しかし、このシステムはやがては2~3年はあるのでしょうか?
多分、このボールペンにこそ、もっとボールペンそのモノの
歴史ある伝統性を革新する何かが欠落していると考えます。
それでも、少なからず、このシステムは、
私がふさわしいミーティングには使っています。
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2月 25th, 2015 Posted 12:00 AM
デジタルペンは、その登場時から全てを使ってきました。
全てだと自負するくらい使ってきました。
そして、デジタルペンのシステムにはすぐに厭きました。
正直、デジタルペンの形式はいろいろありましたが、
iPhoneの登場とともに、この形式は一変したと思っています。
とりあえず、最近、私が使いこなしてみてまあまあと思っています。
まあまあというのは、必ず、厭きるからにほかなりません。
結局は、iPhoneでメモを写真撮影したり、
Bluetoothで飛ばして、クラウドに収納できるまでになりました。
しかし、このクラウドそのものの進化が停止しています。
それは、クラウドなどの時代の次世代発想が無いのです。
また、このクラウドは管理ではなく、維持に過ぎず、
運営するという方法論は大欠落しています。
次世代クラウドを立ち上げるせめてベンチャーが欲しいと思います。
確実にメモを取ること、OCRで読み込んでそれなりの活字文字、
その程度では次世代クラウドは不可能です。
私にとって、パソコンが日常生活に入り混んできて、
私はともかく好きだから、それこそデザイン対象にまでしました。
デザイナーとしては多種大量のモニターや、
まだ進化途中のキーボードとか、スカウターまでも実現しました。
しかし、やはり、ノートやメモ帳、手書きは
決して私たちの「ことば」扱いが、たとえ、デジタルであろうが、
まったくアナログ時代からの変容は起こらないようです。
となれば、最も大事なこと、それはデジタル文具そのモノの世界観。
この世界観哲学も何のために人間には必要なのだろうか、
このことを明快に答えておくべきでしょう。
私の結論は、一つです。
それは、自分のためではなくて、「他人のため」です。
他の人々に最も役立つ方法がもはやクラウドでは無いということです。
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8月 17th, 2013 Posted 12:00 AM
先般、ある出版ジャーナリストの人のメモを見ていました。
あー、デジタルペンをよく使っている、という印象でした。
かつて私も使っていましたから、聞いてみました。
そうしたら、彼は3本目を使用中で私は最初のモノでした。
彼はこのディバイスの進化に併せて使いこなしていました。
じっくりと使い勝手を聴きました。聴くものです。
なるほど、そんなに進化しているとは思いもしませんでした。
最初の1本目でも、ピアノ鍵盤を書けば演奏ができました。
三本目になると、Wi-FiでそのままEvernoteに入ってしまいます。
びっくりしました。明らかな進化があったわけです。
実際、デジタルペンはこれまでほとんどを試してきましたが、
正直長続きはしていませんし、その機能限界を知るからです。
それなら、改めて、デジタルペンすべてを見直し始めました。
結局は、一番気に入っているノートに仕込んで、
1ヶ月になりますが、かなり技術進化し、
ノート取りそのままの通信環境と一致し始めています。
メモ帳もシリーズ製品としてのまとまりがあります。
ほとんどがiPhoneとEvernoteやMail環境と一致してきました。
つまり、「手書きと手描き」それぞれのデジタルペン、
その通信環境が整いつつあるということです。
私にとって重要なことは、手書きのメモ取りがあり、
さらに、手描きのスケッチが重大です。
しかし、無念なことはすべからく海外製になってきましたが、
手描きについては、国産製で十分なモノが進化しています。
いづれ紹介するつもりでいますが、
デジタルディバイスは新たな文具としての狙いは変化しています。
デジタル系であることは、ネットワークに繫がっている事。
これが最も重大なことであり、
そのネットワークアイテムの発想を最も信頼出来る経営者が大事。
しかし、国内でそこまでのことが出来る経営者はほとんど不在、
これが私の大きな懸念になっているということです。
「手書き」と「手描き」のネットワーク化文具こそ、
これから、わが国の先端的輸出品にする企業がほしいのです。
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12月 1st, 2011 Posted 12:00 AM
iPhone、iPad以前、PalmTopの時代にも、
「手帳を持ち歩く」ことは辞めようとしてきました。
しかも学生時代・就職後も毎年毎年「手帳選び」には
悩んできました。
iPadで、すっかり手帳を辞めると決意しました。
しかし、どうしても手帳はなんとしても必要と判断しました。
私のスタッフ・学生も全員、iPadを使っていますが、
昨年、私から、自分がこの人からのメモという場合には、
絶対にノート、手帳、メモ形式、筆記具も含めて選び抜くこと。
このようなルールを作りました。
それは、手書きメモの重大さと文字を美しく書くという身体化を失う。
私自身、iPadでの手書き文字に美しさが無くなると判断したからです。
最近は、スタイラスの進化ですっかり「草書体」・「楷書体」まで、
iPadでは可能になりました。
この季節=歳末年末には、書店・文具店始め、websiteでも
様々な「手帳」が膨大に店頭やお知らせが満載です。
11月に入ると、私は二つの手帳を注文しました。英国製と日本製
これまで、日記帳・手帳はどうしても迷い抜いて、
「一つ」に決められませんでした。
これは不幸です。
「手帳で望みがなんでも適う」という類いの書籍もあります。
それはその人だけの自己修練、
男ならダンディズムが決定した人の特権。
私は、ようやくそろそろ人生引退の季節になって、
二つの手帳に出会いました。
いづれ、私の使っているモノを紹介したいと思っています。
しかし、これはやっと私がたどり着いただけに、
極めてプライベート、プライバシーのことかもしれません。
なにしろ、デザイナーとしてのSketch BookやMemoなど
膨大に悩み膨大に収集までしてしまっているというわけです。
筆記具、絵の道具、書道具からデジタルペンまで、
この収集は、ワイフから「また買ったの」と言われる始末です。
万年筆・硯と筆・和紙、そしてデジタルペンも、
語り尽くせない私の世界です。
オーディオ・鉄道模型から、デジタルペン、青い小物、
だから「手帳」もほとんど世界的な歴史や伝統性を
自分自身にも照らし合わせて考え。選び、使いこなして、
いや手帳に限っては「使いこなしてきた」とは言えないのです。
しかし、ここ数年、手帳は決定したモノを使ってきました。
2011年、わが国は多くの同胞を失い、国家が破壊しました。
なんとしても、来年に向かって、
この「国難」に対する自分自身のジャーナリズムツール、
それは「手帳」でしょう。
ジャーナリズムとは「日々の記録」です。
そして、「手帳」と「手帖」は日本の記録ツール、
明確な伝統性があります。
あらためて「手帳」、
来年の「手帳」への態度を決めたいものです。
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10月 30th, 2011 Posted 12:00 AM
私のデザインは「スケッチ」で始まります。
「スケッチ」は、手描きに終始しますが、
「手」で発想しているという感覚は身体化しています。
手が「脳」になっているという感覚です。
そして、iPadでのスケッチもほとんど身体化しました。
ソフトはSketch Book Proですが、
これまで鉛筆・ボールペンの感覚がスタイラスに届かず、
スタイラスの自作から、ほとんどのスタイラスを試し、
さらに改良をしてきました。
デジタルペンも市販されているすべてを試しました。
最近、WacomのInklingとO-Stylusで、
iPodとMacbook Air 11″がすべて連動して、
「スケッチ」は手書きからデジタルにほぼ連動しました。
ともかく自分の持ち物すべてに幼稚園児のごとく名前を入れ、
「青色病」とワイフに言われるほど、
持ち物は青色に拘っています。しかも名前を入れます。
スタイラスとデジタルペンについては、
さらに深く伝えたいことがあります。
「スケッチ」と「草書」をほぼ、私の身体感覚で、
手から平面に移行させるには、様々に工夫と訓練もしてきました。
書道は父の指導でそれなりに草書もマスターしています。
本格的な「草書体」で手紙を書いても読むことがすでに困難です。
しかし、「ひらがな草書」は「スケッチライン」に、
確実に繋がっていると私は思っています。
しかも、Inklingは、デザイナーが最も望んでいたツールです。
紙に描いたラインの「カスレ」が見事に反映します。
タブレットより、ともかく紙にボールペン感覚で、
確実にそのスケッチは、パソコンソフトにリンクします。
これなら、老後は「スケッチ三昧」で過ごせそうです。
しかも、書道も、スタイラスでほぼ確実に、
身体化している筆先とiPadに再現が可能になりました。
「草書」は子供の時に父が、
とても厳しく指導してくれたおかげです。感謝しています。
ジョブズ氏が「カリグラフィ」を学んだことが、
彼の美学的感覚を磨いたのだろうと思います。
私もカリグラフィは、美大時代に鍛えられました。
ともかく、カリグラフィとは「美しい文字を描く」ことです。
よって、日本人にとって書道での「草書」を書く行為、
それは「スケッチ」でのライン描きにぴったりと連結しているのです。
ともかく、「スケッチ」や「書道」などのツールは、
すべて収集しなおかつ、
すべからく使いこなしてしまいたいほどです。
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12月 1st, 2009 Posted 5:05 PM
12月1日
師走に入りました!
なので、少し整理を。
BOSS(川崎和男)の携帯電話遍歴は、
モノすごい数です。
デザイナーという職業柄、
携帯電話に限ったことではないのですが。
テレビの懐古コーナーででてくるのみしか
見たことのない肩からかける携帯?電話、
自動車メーカーの携帯電話等...
今現在は、
iPhoneに落ちついたBOSSですが、
恋しているのも今のうち?
ここ数年のBOSS使用品を、倉庫へ!
デジタルペンとのマッチングを
いろいろ試されている時期もあり、
メーカーに偏りがあります。
Tags: iPhone, デジタルペン, マッチング, モノ, 川崎和男Staff Blog, 師走, 携帯, 整理, 職業柄, 自動車メーカー, 遍歴, 電話
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