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Posts Tagged ‘原子力’


『TOSHIBAがAurexブランドで新しいヒットを産んでいる』


   


     4月 7th, 2019  Posted 12:00 AM

私のビジネスマン時代は東芝でした。
東芝を離れてからも、東芝とのつながりがありました。
しかし、東芝は原子力事業で失敗を重ねました。
3.11での原発事故以来、東芝の凋落は信じがたいものでした。
私もデザイン部のコンサルタントとして、
3.11のちょうど半年前に初めて磯子の原子力研究所を訪れ、
原子力の可能性を、稼働していた6次元CADとともに見学しました。
この分野にもデザインが導入されるべきだと進言するためでした。
その後、復興計画の準備として現地にまで行き、
プレゼンテーションもしました。それ以来、
「東芝崩壊」は上場廃止や消滅の危機にまでいたりましたが
少なからず当時の体制に携わった人には、その原因もわかります。
その東芝のブランド復活、このところ、ヒット商品があるのです。
それも私が賢明だったAurexブランドなのです。
Aurexの商品というのでデザインしたロゴタイプが
新製品にのっかてるだけでもすぐに手に入れようか、と、
考えましたが、現状を見守っています。
皆がフルスペックで取り組み赤字事業として、廃止になった
音響事業部は「音友会」として、
今も東芝が場所を提供して毎年集まりがあります。
その遺伝子が継承、きっと覚醒しているのでしょう。
Aurexの世界初の”ハイレゾ対応CDラジカセ”は、
私にとっては、すこぶるとっても良いニュースだと考えています。
Aurexのかっての上司と仲間と取り組みたいと願っているのです。


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『生態系破壊はテロ行為であると判断』


   


     6月 21st, 2017  Posted 12:00 AM

船舶とその海事ルートはとても厳しく管理されています。
特に、南アメリカへたとえば硫酸を日本から求めに行くとしても、
「バラスト水」=船の均衡を取るための船舶の重量調整水などは
外国の港湾での水は国際条約で、海水そのものを海洋生物保護など、
各国の生態系保護を厳しく管理されています。
ところが、本来はブラジルが原産と言われているFire Ants=火蟻が、
全く管理されずに、中国からのコンテナで日本に上陸されてしまいました。
これは日本の自然環境を激変するだけではなく、
火蟻というほとんど除虫困難な生物が日本にもたらせてしまいました。
国際管理無しのテロ行為だと思います。
この火蟻は人間だけでは無く、動物にも危害=死を招くのです。
私は貿易によるこのような生物が潜り込んでいることは、
意図的で無いとしてもある意味では「生物兵器」だと思います。
日本も地球温暖化によって、日本には生息しない生物が
棲んでしまう事態になりました。
日本の四季さえ、最近では冬が厳冬となれば夏は猛暑と水不足になりました。
水不足や猛暑によって日本の自給食料は大変な被害にあっています。
よって私は海事関係での、バラスト水のような国際的なルールが
絶対に不可欠であると考えざるをえません。
私は除虫材の開発には絶対的にデザインが関与すべきだと思ってきました。
このベースはあくまでも地球環境を傷めない新素材とその散布システム化が
デザイン主導すべきです。
私の自宅は海抜は100mの所にありますが、
ハエや昆虫が時折、自宅に侵入してくるのを観て
日本の自然環境は本当に変化してしまっていると判断しています。
それこそ福島の原子力発電所では、139Pu・140Puという日本の自然系、
この環境を破壊したからにはプルトニウムは全面禁止すべきだと判断します。
本当にやっかいな生態系破壊は、
何としても除虫で排除・排撃すべきと提示します。

* 『ガンマカメラにより放射能は視覚化可能』
* 『霾(つちふる)のは中国からの人災である』
* 『除染されていない間伐材へのデザイン開発』
* 『デング熱は風土病ゆえにもっと厳密なジャーナリズム報道を』
* 『流行の根源である伝染病は人類の破滅道理なのか』


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『メセナフィランソロピーが「ジン」酒造企業ではどうか』


   


     5月 26th, 2016  Posted 12:00 AM

デザインは「日本酒から人工臓器まで」とか、
デザイン対象を拡大するために酒、臓器、原子力などを選んできました。
それゆえに、対象領域に関しては知識獲得やその経験をしてきました。
ウィスキーについては、父から教えられたことが元ですが、
大学時代にはほぼ一年間、金沢の高級バーでスーツ姿のままキッチンで
皿洗いやグラス磨きのアルバイトをしました。そこのバーテンダーから、
洋酒やカクテルのことをわずかに教わっていたことがあります。
年齢とともにかも知れませんし、もはや禁酒禁煙を解放したこともあり、
最近はマティーニなどカクテル特にジンに拘りを持つようになりました。
ジンは英国のお酒というイメージをもっていましたが、
私が絶対に英国のこのブランドというジンが輸入が停止。
だからジンについて調べているうちに、元来はオランダ産でした。
が、今や英国での「ジンブーム」や、
それこそ007でのマティーニのカクテルレシピまでが
流行の原因だとわかりました。
お酒にはひとつの市場倫理があります。
それは「お酒は飲めば飲むほど=売れれば売れるほど」の同一性には
文化のパトローネ足る企業倫理がなければ意味がありません。
したがって、酒造関連企業の、メセナのフィランソロピーは
企業存在、社会的な効能性の完備は当然のことです。
このことに気づいていない酒造企業は、
社会的存在性が無いと言ってもいいわけです。
そういう意味では、ジンを取り巻くメセナの効能性を
再確認したいと思っています。
メセナのフィランソロピーにデザインは深く関与すべきだと思っています。

*『きっとまた心配されると思うが・・・ダビドフの文化』
*『クールビズ・ネクタイ文化は終わろうとしているか』
*『酒とタバコと、そして・・・』
*『パトローネが文化を再考察させるデザイン戦略』
*『新作007・ボンドカーでも確認できた曲線美』


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『天災・人災の日本こそ地球保全と人類存続をデザイン』


   


     4月 27th, 2016  Posted 12:00 AM

日本列島は地殻が三つのプレートに乗っている地震大国です。
そして敗戦国家として、ヒロシマ・ナガサキを持つ唯一の被爆国でした。
さらに、March 11. 2011は、大地震とその後の津波という天災、
しかもフクシマ原子力発電所の大事故による人災で、
日本国民は大きな経験をしました。
そして、April 16. 2016のクマモトで、さらに経験を重ねています。
次には、駿河湾と富士山、首都直下、南海トラフという
天災をすでに予測していますが、
これは地球全体の環境保全とエネルギーこそ
水、食料、電力によって人類は生き延びるということを
先進国家ゆえに世界中へ、
これらの体験を国際化する使命があるものと考えています。
それを「コンシリエンスデザイン」によって、
まず、レジリエンスデザインを果たすために、パラ理論とメタ理論で、
新たなデザインの理論拡大をねらっています。
その中心には「無意識な知的感性」であるsilienceからの拡大を
造形言語と形態言語によって、デザインの本質を熟考とその展開を
問題解決・価値創出・未来創成に向けています。
しかし、無念なことはこのデザインそのものの進化を積極化するという
デザイン教育機関があまりに少ないことです。
それはデザイン系大学の教員自体が、自分が経験してきたことがデザイン、
この停止思考に埋没していることです。
デザイン系教育機関の教員そのものの停止思考では、
決して次世代デザイナーは育成不可能です。
silienceからパラシリエンスデザインとメタシリエンスデザインを
この天災と人災国家であるからこそ、未来的な地球環境と人類存続を
デザインしていく義務さえあるということです。

*『毎夏、再自覚決心の日』
*『ふだん・忘れた頃に、まさか・想定外はありえない』
*『国土強靭化計画から次段階へはデザイン手法が必要』
*『大学でのデザイン教育=デザイナー育成をめざす』
*『大津波、その対策が地元反対を無視して進行している』


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『KK塾最終回 松岡正剛氏からの新たな知の編集』


   


     3月 29th, 2016  Posted 12:00 AM

2015「KK塾」最終回は松岡正剛氏に講演を依頼しました。
1992年箱根でのマルチメディア会議に民間出身4名の一人でした。
その会議で基調講演ではムーアの法則のゴードン・ムーアが
3原則論を述べ、
これを聞いたのはその会議出席者では、私と彼だけでした。
箱根の強羅花壇で初めて挨拶をしてからの盟友です。
おそらく「隠坊」の話で人生を学んだ共通点があります。
「隠坊」とは、死者を火葬する時に夜通し火葬状態を見守る人であり、
死の世界へ人間を送り込む職業があったのです。
「隠坊」については書き残す必要があると思っています。
松岡正剛が「千夜千冊」はとうとう1604冊です。
これは書評ですが、これを読めばその本を読んだこと、
その疑似体験ができて、本格的に読むべきかと言う書評は
この日本にしかありませんから偉大な仕事です。
私もそれなりの読書家だと自負していましたが、
彼の読書しかも批評眼にはとても太刀打ちできません。
彼の書評している本のうち400冊ほどは読んでいる程度です。
全てを「編集工学」という名辞は、新しい言葉を生み、
新語を生み出してくれていますから、漢字と書の世界観があります。
これこそ、彼の言う「日本という方法」、
日本は国家であるより方法を定義しています。
「遊」という雑誌こそ、まさに文理融合統合、
私が言い始めているコンシリエンスデザインです。
それこそ、知的関心の方法を編集学化した「知の巨人」は松岡正剛でした。
「情報の歴史」と「アートジャパネスク」こそ、
すべての若者の教科書です。
彼が率いてきた「連塾」には私も講演をさせてもらっています。
その後、「日本という方法」は、あの3.11で終了しましたが、
なんとあの天災と人災は「3.11を読む」に編集されました。
それは原子力発電の問題が中核ですが、
その背景には蝦夷と沖縄の問題が
全知識人へのおおきな謎かけになっています。
彼を支援しているスタッフの役割分担力は
おそらく日本ではトップでしょう。
スタッフ一丸となった講演支援の見事さは圧倒されました。
3.11 で日本は、もう一度、国の立て直しを自然と今度は文明の
しかも最先端である原子力の虚像を晒け出してしまいました。
彼も指摘しているリスボンの大地震が欧州を少しは変えたぐらいだけに
3.11の自然と人工でのこれぞ革新の本質を松岡正剛の知こそ
その方法論=編集工学で一新される必要性を再度、
彼自身から語ってもらった気がしています。
当然、私のルーチンである講演開始のプロフィール映像の音楽は
Lady GaGaであり、
対談ではお互いが大好きなグレングールドの話で終わりました。
2016の私のミッションとして
「KK適塾」をこの秋から開講するつもりです。


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『脱原発などありえない、範原発への期待』


   


     3月 9th, 2015  Posted 12:00 AM

福島の原電事故で本当に学ぶべきことを混乱させています。
私は原電のプルトニウム発電は即停止すべきだと考えています。
それはウラン239・ウラン240を発生させたことは学ぶべきことでした。
しかし、核分裂・核融合・核変換を学び直す必要があると思います。
原子力の陽子と中性子の核変換と原子力素材を見直すことです。
科学の力を全うに考えれば、ヘリウム3をどう扱うべきかです。
月面に存在するヘリウム3を中国政府は独占化を狙っています。
中国でまさかプルトニウム原電が70基開発などは、
とても不安どころか危険極まりありません。
反原発、これはプルトニウム原電開発には反対です。
半原発、現状の国内原電を確実な安全と安心工学でしばし利用、
それよりも、中性子衝突技術の進化をもっと科学技術化して、
核変換を行うことで、
放射能の無害化を現実化=範原発することです。
だから、脱原発というのは言語学的にも大間違いであり低能です。
私は反原発と範原発をデザインが有害化の低減を図るという
問題解決を行うべきだと考えています。
理想は、ヘリウム3をまず月面から地球に搬送する技術と、
もう一つは中性子衝突を使用済み核燃料でそのデザイン化です。
そうすれば、中性子の衝突で核分裂が起こります。
モリブデン・ヨウ素はそれぞれの半減期でテクネチウムとキセノン、
そうした核変換の技術指導をデザインしていくことで、
放射能無しのルテニウム・セシウムを人類は入手すると考えます。
そのために、マスコミ報道の安易な記事で惑わされてはダメでしょう。
もっとデザイナーとして、謙虚で賢明な発想によって、
核反応での核融合・核分裂、そして、
特に、核変換へのプロダクトデザインの造形言語化が必要だと
私は範原発を考えています。

『中国の月面着陸ロケットの思惑・範原発を!』


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『あくまでも「素材」から考える』


   


     11月 25th, 2014  Posted 12:00 AM

私のデザイン、デザイン思考は「素材」に最も焦点をあてています。
その根本は、やはり、オーディオから私のデザインが始まり、
徹底して現場で学んで来たことが大きな体験になっています。
これは、最近見つけた葉巻入れですが、カーボンファイバーです。
素材はその強度性と軽量性ともう一つが製造性生産性が問題です。
これまで、素材技術で拘ってきたのは、金属では多用な合金でした。
しかし、合金とその表面処理が問題になったのは、
人間と合金、特に環境ホルモン性の懸念さが指摘されたことです。
これは、合金ゆえに人類に安全だとは言えないことが
科学的に立証されたことで、私のデザインしたモノでも
諦めざるをえなくなったことや、たとえば、ベリリウム合金を
エンジニアと結託してでも開発を拒んだことがあります。
それは、ベリリウム合金だからこそ商品性が讃えられましたが、
それは廃棄されれば毒物になることが分かった時点で開発を停止。
たとえば、この素材に拘って私だけが反対したために、
市場的な成功がもてはやされて、私が非難の対象になりました。
それでも自分の意志を貫きました。結果こういう素材は消えました。
オーディオ製品は素材がデザイン開発の決定になることがあります。
チタニウム・マグネシウム・ボロンなどはまだまだ開発余地があり、
これらの開発を技術進化とそのデザイン応用で追いかけています。
その一つにカーボンファイバーがありましたが、
私はまだまだこうした器的なモノ以外、
繊維状のモノの進歩加減をよく見ていく必要があると思っています。
炭素系は、人類にとってはまだまだ開発すべきことが多く、
そうした意味でもカーボンファイバーには将来がありそうです。
けれども、それこそ、蓄電地の素材を考えると、
これらはすべてイオン化傾向という科学的な検証が必要になります。
それこそ、具体的には、織物としての繊維性や、
製造生産性での発想の転換がデザインに求められていることです。
おそらく、原子力への応用と蓄電地の関係が今後は、
素材革命に関与すると判断しています。
なぜなら、素材=MaterialのMとは、MotherでありMarineという
UMI・UMU=海・産む・母に繫がっていることです。

「現在使用のバッテリーパック・・・携帯電力を再考」
「製品要素としての新素材開発で性能性を高度化する」


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『ソーラーパネルは制度で大誤解をあたえその真実が歪んでる』


   


     10月 23rd, 2014  Posted 12:00 AM

太陽電池=ソーラーパネルが再生エネルギーという期待感は、
大間違いだと言うことがようやく、制度廃止で決着がつきました。
私は、最初から、まず再生エネルギーという語彙の意味が不明、
なぜなら、エネルギーを電力だけに閉じ込め、
さらにまだソーラーパネル自体が生産・設置・電力確保など無理で、
エネルギーは永久保存の法則は無い、このことを主張してきました。
電力会社がその電力を無知性で買い取るという馬鹿げた制度を拡散、
これは詐欺行為になってしまったと言っていいでしょう。
私は住宅や企業の屋根にソーラーパネルを見るとき無念でした。
みんなが欺されているということです。だから設置されたパネルは、
メンテナンス会社で常に修繕を余儀なくされていました。
そのメンテナンス企業自身は決してソーラーパネルには依存無し。
私はソーラーパネルそのものの科学的な存在性を総否定していません。
ソーラーパネルが現在の技術で使用出来るのは住宅や企業ではなく、
たとえば、通信衛星や面積での発電量が25%でOKなる使い方のみです。
現政権は、いわゆるソーラーパネルバブルに決着をつけました。
すこぶる正当な判断です。これを原子力発電依存性拡大だとか、
その代表政治家を葬るバカ連中の知的な覚醒を促したのは正当です。
私は、ソーラー発電なりの重要性は知性的に全く違うと指摘します。
どこでもソーラーパネルと言っている成金の低レベルさに呆れ果て、
私はもう一つ風力発電も再生エネルギーという無知性さも同等です。
太陽から、風から、電力を得る方法のもっと科学性を望みます。
無論、原子力を現在のままの再稼働賛成でもありません。
原子力発電をプルトニウムからは引き離すべきと考えています。
そして、原子力工学によって再度、ソーラーも、風力も、
最適な発電実務の技術開発が根幹であると考えています。
そういう意味では、ソーラーパネルでの電力買い取り廃止の決定は
まったく正しかったと賛同します。
つまり、現状ソーラーパネル技術の詐欺的制度の解消は正義でした。
風力発電も私は必要だからこそ、現状技術の見直しを願います。

「太陽光発電は相当疑問?・・・」
『「ふくしま」だから未来と絆で、夢のプロジェクトとは?!』
「神話・寓話・童話にエネルギーは無い」


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『わが哲学の恩師・中村雄二郎先生』


   


     11月 15th, 2013  Posted 12:00 AM

高校時代は「倫理社会」その中の哲学が最も好きでした。
大学入試の模擬テストでも、この科目だけは全国トップでした。
「哲学」を本当に深く知るようになったのは、
中村雄二郎先生と直にお目にかかり、いくつも勉強しました。
だから、この本棚には特別の想いがあります。
あるとき、「このナイフのデザイナーは?」ということで、
先生自らが福井に来訪され、以後は、なんでも聞きました。
先生の新聞連載のイラストを任されたこともあります。
先生は、考え方をフランス語で打ち込まれるので、
フランス語のキーボードを用意したこともあります。
先生は、明治大学退任直前には、
アップル日本法人の新聞全面コマーシャルにも出演されました。
デザイン・デザイナーの批評はとても子細なコトまで熟知。
かつては日本のグッドデザイン賞の思想を教示してもらいました。
先生を囲んでの勉強会は素晴らしく楽しいものでした。
現在日本のデザイン界に哲学的な支柱が無いと私は思っています。
「デザインは難問解決である」とか、
ロボットデザインにおいての理論的背景も教えられました。
デザイナーは、「形態論」だけを語っていてはいけない、
「身体論」での論議性を懸命に解説をしていただきました。
この秋、フランスとカナダが共同してのプロジェクトにおいて、
私は、医療・原子力・ロボットがテーマになっていますが、
ロボットデザインでは、中村先生からのヒントを紹介します。
先生は今は加療中ですが、この本棚には先生がおられます。
私はこの本棚の前で佇むときにはいつも想い出すことが出来ます。
私の著作にも一文書いていただいたこともあります。
つまり、デザインにはこうした哲学の先生が最も必要なわけです。


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『ピンチヒッターで神戸芸術工科大学大学院で特別講義』


   


     10月 29th, 2013  Posted 12:00 AM

兵庫県立美術館・館長の蓑豊氏から電話が入り、
「神戸芸術工科大学大学院の特別講義に行ってくれないか」と、
頼まれました。
蓑氏は、シカゴ美術館中国・日本美術部長から、金沢21世紀現代美術館を
見事に金沢市の大目玉にした人物であり、
2006年に、私はこの美術館でおそらく2度と出来ない、
個展「川崎和男展・いのち・きもち・かたち」が出来ました。
そんな所以もあって、客員教授である蓑氏のピンチヒッターで、
デザイン&アートマネジメントを受け持ちました。
神戸芸術工科大学は、その設立から故・田中央先生が関わられ、
彼には、公私にわたりお世話になったことを想い出しました。
大学では偶然にも、グラフィック界の大御所・杉浦康平先生にも
会うことができました。
大学院サイドから、作品も持参を頼まれており、
「ルーツ」ということで、自分がデザイナーに成ってきた話、
過去の代表作と現在のデザイン作品=商品を見せて話をしました。
この大学院の講義には、一般の方も来られていましたが、
学生からの質問がとても多かったのは久々のことでした。
たとえば、中国や韓国では、
1時間半の講義に質問が2時間を超えるほど活性的ですが、
この大学院では、他大学生、一般からの質問がきわめて、
現代、3.11、原子力、エネルギー、教育まで広範囲でした。
多摩美大にしても神戸芸工大にしても、
私は学生たちには、将来の明確な目標=デザイナーになる!、
この意識の強さを感じます。
比して、阪大などは入学は偏差値に偏るせいか、
未来への職能意識の芽生えがとても遅く感じられるのです。
ともかく、今、国難の最中にあるわが国では、
次・次世代にいっぱい語り伝えることがあります。
だから、私はピンチヒッターであってもこうした講義にも
真剣に真面目に、そして、真実の自分の意見を伝えています。


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