1月 10th, 2020 Posted 12:00 AM
さて、マグネシュウム合金は製造段階で発火がします。
これが現在ではどう直されたのかをチェックしていません。
私の車イス開発では、超軽量さが求められマグネシュウム合金ではなく
カーボンファイバーか、チタニウムの性能を利用したいと考えました。
当時は、丸パイプとそれを加工したモノばっかりでした。
丸パイプでは、今でもそうですが切断面が少なくてすみます。
車イス設計では、造形意図通りの表現やおさまりがかなわずに、
チタニウムを使いました。こうして素材が選定されていきました。
が、それでも真空での加工には、かなりの技術が要りました。
当時は、石川県と福井県の工業試験所でも製造工程で無理がありました。
そこで、台湾にある技術が幸いし、その技術習得のために、
製造技術担当者を毎月、現地に送り込んでいました。
そういった全ての時間と労力を車イスの完成に注ぎました。
そして、当時からアプローチしたカーボンファイバーには、
様々な私なりのアイディアが蓄積されました。
* 車イス
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12月 20th, 2019 Posted 12:00 AM
西部劇が大好きでした。
そこでの3人といえば、ビリー・ザ・キッドから
ドク・ホリデイ、ワイアット・アープでした。
「荒野の決闘」を久々に見ました。
こうなってくると、「OK牧場の決斗」も見なければいけません。
この3人を、子どもの頃よく絵で描いて、
クレヨンから鉛筆までで、馬、拳銃を細かく描写しました。
ウィンチェスターライフル、ピースメーカー、特に、
ドク・ホリデイには、長い銃身のピストルが大好きでしたから、
それこそピースメーカーを随分と私のアイディアで描きました。
いまでは、リボルバーを趣味にしていますが、
スプリングフィールドはどうみてもウィンチェスターには負けました。
当然、テンガロンハットも描きました。
当時は、まだブルージーンズではなかったと思います。
ゴールドの採掘を掘る前には、カウボーイの日常があり、
蹄鉄の野鍛冶がはやっていました。
西部劇がはやっていたのは、仮想敵にはインディアンであり、
今では、全く流行らいのでしょう。
でも子供の頃を思い出しますから、その世界観を見たいのです。
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9月 17th, 2019 Posted 12:00 AM
「座れる」イス+ソファーの組み合わせ=2台と、
もう1台はステージ展示、その実像と虚像でした。
正面に設えたコンクリート壁の裏側には天井も床も突き抜けた、
「鏡の裏には冥府への階段がある」ことを
AXISにディスプレイ。
もはや階段でも虚像でもない、これからの新しい世界観を表現しました。
いわゆるリアリティを乗り越えるデジタルな、
それこそVRでもAIでも無い、これからの視界観が広がっていくのです。
極薄のカーボンの板としての座り心地を実現するために、
「腰」で座るということから離れました。
「腰」では無い、いつも私は車椅子を使っているからこそ、
そのアイディアを「座る」ので出来ました。
たった1mmの平板を5mmの波型で、
炭素繊維の「性能」を造形化しました。
そして、「性能」の造形化、
デザインしたいと望む素材にはアラミドとボロンがあります。
ボロンでのLPプレーヤー用のカートリッジ カンチレバーを
40年前に「ナガオカ」で商品化しています。
この商品は、山形県東根市の返礼品になっています。
これらの素材は、超軽量及びその強度といった性能が、
絶対に「神話化」することは間違いではないでしょう。
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4月 18th, 2019 Posted 12:00 AM
私の東芝時代は、Aurexで次々と新作を出していました。
Aurexの終焉から20年も経ち、
AurexブランドでAM/FM・カセットテープ、
さらにCDをそのままUSBでパソコンといった
ハイレゾ対応CDラジオの新機種が登場しました。
東芝というよりも私はほとんどAurex専任でした。
東芝の部署配属希望で、第1希望 音響、第2希望 音響、
さらには、第3希望 音響と書いて提出した私です。
入社1年目に「Aurex」のロゴタイプを広告代理店を含めたコンペで、
私のデザインに決定してからというもの自体で私のブランドでした。
このブランドに心血を注いで製品デザインを手掛けました。
この写真のメタルカセットテープは、TDKですが、
実はこれはチーフのKさんのアイディアで、私が図面を引きました。
残念ながら東芝では採用されず、Kさんが「あれ、TDKに売ったよ」と
TDKの製品となることを私の入院中に聞かされました。
今やカセットテープは、40?50代だけではなく特に語学練習には
小学生にも当然のごとく、流行になっているという話です。
かっての私のデザインしたAurexゆえ、
どうしようかと迷っていましたが結局、これを入手しました。
*メタルカセットテープ
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3月 27th, 2019 Posted 12:00 AM
昨年、10月13日にダンディズムとしてのオーディオ評論家、
その道を極められた菅野沖彦先生があの世に逝かれてしまったのです。
私は好き嫌いがはっきりとしています。
たくさんの評論家の中でも特に先生に傾倒していました。
東芝時代、若手のデザイナーとして私のデザインを、自社の営業より
評価、理解していただいた先生の期待に応えたいと通っていました。
オーディオ評論家という枠を超えて、
パイプ、西洋人形などの世界観を教えてもらいました。
菅野先生が提唱された「レコード演奏家」は必ず残っていくでしょう。
コンピューター雑誌に私は連載を2つ持っていました。
あるときに、新進のスピーカー企業に行きました。
前日には菅野先生からもアイディアをもらったことを聞き、
「S先生」とエッセイで、菅野先生との東芝時代の想い出を書いたところ、
「S先生」とは菅野先生のことではないかと、オーディオ雑誌の編集者、
M氏が、交通事故と東芝退社で、途切れていたご縁をつないでくれました。
先生の自宅にお邪魔しました。
懐かしい空間と、選び抜かれたオーディオから、
音響を何十年かぶりに体感しました。
ワイフは、息が出来ないという音質を感じ取りました。
そして、先生から、「レコード演奏家」として、
私を取り上げていただくことになりやはり部屋を改装し準備しました。
今では、この程度で?と、
残念なオーディオでありビジュアルの評論家が多いのです。
東芝時代には、まずは先生に試作を持っていき
なかなか通らない私のデザインを
東芝の偉いさんに先生から説得してもらいました。
無神論者である私ですが、
先生とこちらで再度会いたいと思っています。
*先生との対談
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1月 27th, 2019 Posted 12:00 AM
「鏡」は、造形要素として使う最初のきっかけでした。
インダストリアルグラフィックでのアイディアと、
さらに、チューナーグリル、
そしてメーターに誰も思わなかった鏡を造形要素とし
Aurex チューナーST210が完成しました。
ギャラリー間での「プラトンのオルゴール」展では、凹鏡球面内の球を
虚像として浮かび上がらせるプラトンのオルゴールや
立体を鏡を介して絵画を出現させる
モンドリアンのオルゴールでもそのアプローチを実践しました。
さらに金沢21世紀美術館では、各展示空間で鏡との
対話、拡張、対立、調和と造形要素としての
鏡への実践的デザインを続けました。
鏡については、美術評論家・宮川淳で賢明に学びました。
「鏡の裏には冥府への道が・・・」があることや、
左右対称ではない「対称性の破れ」、そのデザイン的解釈を
このチューナーで表現しました。
ともかく、営業からは「これが売れるのか?」と詰め寄られ、
すぐに、殴りたくなる私を止めたのはKチーフでした。
私をいつもかばってくれたKチーフには今も頭が上がりません。
若い頃は、デザインを通すためには
力ずくでと目上の人達にも食ってかかっては
「高校時代なら殴ってる」と腕まくりをしていました。
結果、腕力ではなく、あくまでもデザイン力で、
パワーアンプ、メインアンプなどには、
インダストリアルグラフィックと鏡・鏡面が使われる状況になりました。
*プラトン
*モンドリアン
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1月 11th, 2019 Posted 12:00 AM
リモートコマンダー(リモコン)のペーパーモックと製品までです。
まず、私のアイディアは、「リモコンに丸孔を」開けようでした。
リモコンには全て基準がありますからそれらをクリアして、
また一方で単なるカバーリング、なのです。
リモコンの化粧直しで済まされることがほとんどで、
型から起こしてもらえる機会や企業はほとんどないでしょう。
技術批判は「丸孔なんて・・・」から始まり、
オーディオ標準の長いサイズへの調整と確認、
それを操作性とともに段階的に修正していき、最終決定となります。
私の場合ほとんどが、意思通りに今後の課題をふまえ、
「デザインが技術を進化させていく」ことができています。
私の想像力では、4つのボタンと液晶で、
全て機能性のコントロールが出来上がるところですが、
まだまだ一般化出来ないというメーカーの意見に納得しました。
だから、FORIS.TVだけです。
背面には、*リモコンの収納までありますし、
放熱孔さえまったくありません。
当然ながら、こうした表面だけではなく、
側面も底面も丁寧にデザインと技術が一致しています。
ともかく、リモコンで、技術や営業までを巻き込んで、
デザインプロセスを進化させることができました。
*リモコンの収納
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1月 9th, 2019 Posted 12:00 AM
実寸のペーパーモデルです。
これは、私が世の中で一番上手いと思うチーフスタッフが制作しました。
坂野氏が作ったペーパーモデルは
当然デザインを検討するためのモデルで
耐久性をのぞんだモノではないのですが、
坂野氏のはモデルはいつまで経っても堅牢性があって、
実際はデザイン資料として現存もいくつかは保管してあり、
私の個展には展示したことがあります。
チーフの坂野氏は今はいくかの大学でも教えているので
細かなディテールまでつきつめるDNAが継承されることを望んでいますが、
なかなかスタッフの坂野博行氏ほどにはならないでしょう。
なぜなら、ペーパーモデルと同次元で、
新たなアイディアを入れなければなりません。
今ではデジタルソフトで、3D表現こそデザインと思っている、
そんな学生やアシスタントが大勢います。
だから、ペーパーモデルや段ボールでのアナログ性、
さらには、レゴブロックで思考できるデザイナーがいません。
私自身の考えでは、こういったプロセスが実寸性が最も近いのです。
私はさまざまな世界観でアナログからデジタルを往来しているのです。
アップルとの仕事も、当時レゴブロックで回路図も考え、
それをエンジニアに見せ、実装の回路まで組み込ませてきました。
現在では、5分の1でも家具は考えられるようになっていますが、
今でもベースは実寸モデルがデザインワークと思っています。
角やアールも手が覚えてくれますから、
すべてがアナログから始まっています。
Tags: 3D, 5分の1, DNA, アール, アイディア, アシスタント, アップル, アナログ, エンジニア, スタッフ, ディテール, デザインワーク, デザイン資料, デジタル, デジタルソフト, ペーパーモデル, モデル, レゴブロック, 制作, 同次元, 回路図, 大学, 学生, 家具, 往来, 手, 段ボール, 現存保管, 継承, 耐久性, 角
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10月 14th, 2018 Posted 12:00 AM
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10月 7th, 2018 Posted 12:00 AM
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