1月 15th, 2015 Posted 12:00 AM
私のデザイナー職能観はデザインの真意を主張してきました。
それは、CEO=Chief Executive Officerではなくて、
DEO=Design Executive Officerが書籍化されました。
これは企業経営に関して、デザインの職能領域、効果と効用が
私にすればやっと出版されたと思っています。
デザインは装飾や意匠だけでないことが経営視点で明確化されました。
私は47歳から大学人になってようやく20年目になりますが、
講義や講演の前には常に、デザインの誤解を枕詞として、
デザイナーはデコレーターではなくて、問題解決者であることを
語り続けてきて、いつの日か、私自身が書籍化をと考えてきました。
このブログの根底にも、私の作品から商品、
さらにはデザインでの形態設計から制度設計も問題解決論であり、
それはさらに難問の美学的な解決論での策略設計論でした。
したがって、最初にRise of the DEOが出版された時に、
ようやくか、それなら内容はと思っていましたが、
原書に競べて、翻訳本のグラフィックはやや残念だと思っています。
正直内容とグラフィックの関係を取り違えているのかもしれません。
さらに、原書でも、制度設計論の記述には不満が残っています。
これまでデザインがモノのデザインからコトのデザインと言われ、
コトからモノのデザイン、付加価値論を離れて全体価値になりましたが、
イノベーションや感性基本のデザイン論だけでは駄目だと思います。
デザイナーの職能団体は未だに私は相当に遅れていること甚だしくて、
即納団体そのものが、時代遅れを起こしていると断定しています。
デザイナーには確かにデザイン技能が必然ですが、
もっと学際化されるべきであり、学際化対象の学域には、
その技能、スケッチからレンダリング技能は当然であり
最近では3Dプリンターが必須を、付加するべきだと思いますが、
私は直感として20年前に光造形を大学人として積み上げてきました。
この経験値にはまだ光造形での発展形には至っていません。
こうしたデザイン思考・デザイン技術の総和体・統合体が
「コンシリエンスデザイン」になっているとようやく断言できます。
この書籍はその一つにはなると思っています。
Tags: 3D プリンター, CEO, DEO, Executive Office, Rise of the DEO, イノベーション, グラフィック, コト, コンシリエンスデザイン, スケッチ, デザイナー職能観, デザイン思考, デザイン技術, ブログ, モノ, レンダリング, 付加価値, 企業経営, 作品, 光造形, 全体価値, 出版, 制度設計, 効果, 効用, 原書, 商品, 問題解決論, 大学人, 形態設計, 意匠, 感性, 技能, 枕詞, 真意, 策略設計, 経営視点, 統合体, 総和, 美学的, 翻訳, 職能, 装飾, 解決論, 講演, 講義, 難問
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る
12月 5th, 2014 Posted 12:00 AM
12月5日 庚戌(大安)
感性が大事だと今ではよく言われている。
が、
感性が評価を受けても
無意味なコトや、
無意味な人はいっぱいいる。
気づくべきコトは、
感性は先天的な能力であり、
後天的には、先天的な能力の鍛錬でしかない。
川崎和男「強い人間弱い人間」
目次を見る
9月 16th, 2014 Posted 12:00 AM
9月16日 己丑(大安)
デザインワークは、
まず、「造形デザイン」。
それは、
大きさ
かたち
素材
色の決定だが、
その基本が「何」かを知る
その知性と感性が必要である。
その知性と感性はと聞いたとき
応えられるデザイナーが減少している。
「川崎和男 強い人弱い人」
目次を見る
8月 10th, 2014 Posted 12:00 AM
8月10日 癸丑(先負)
歴史は権力で再作成されたモノにすぎない。
まして歴史小説はフィクションである。
小説は仮構に過ぎないから、
確信すべきコトでは無い。
しかし、
歴史から「学び取る」コトは、
知識と感性と感情の制御力を育む。
したがって、
仮構装置を歴史から
マイナスさせる力こそ、コトの創出、
鍛え上げなければならない一つだ。
「川崎和男 強い人弱い人」
Tags: 仮構, 川崎和男, 川崎和男のデザイン金言, 強い人弱い人, 感性, 感情, 権力, 歴史, 歴史小説, 知識
Posted in APHORISM, 川崎和男 強い人間 弱い人間
目次を見る
2月 5th, 2014 Posted 12:00 AM
パソコンの登場とともに私の生涯には、MacとEWSがありました。
ともかくデザインツールとしてだけではなく、私の感性の中で、
コンピュータの進展とともに、その功罪を分別してきました。
したがって、コンピュータ・デジタル・ネットワークとは、
特に自分の青春が終わったと意識したときから、
大きな歴史と小さな歴史を体験してきたと思っています。
ちなみに、自分の青春の終わりはジョン・レノンの暗殺でした。
東京を離れてふるさとに帰り、伝統工芸とパソコンがありました。
パソコン、特に、Macintoshとの小さな歴史には、
大抵の人にとってはそんな時代もあったかという物語りです。
3.5インチのフロッピーディスクの時代がありました。
1980年代の教え子が聞いてはいたけれど初めて見たということで、
私はとてもびっくりしたことがあります。
3.5インチのフロッピーディスクの時代には、
ブルーのディスクが黒になり、
突如、カラーのフロッピーディスクが登場しました。
それは、無機質になろうとしていたパソコン周囲が煌めきました。
そんな小さな物語りをいくつも私は体験してきた気がします。
それこそ、私がオーディオ機器のデザインだけではなく、
オーディオアクセサリーデザインにも一杯取り組みました。
本当は大きな物語りの歴史が社会にある以上に重大なことです。
それは小さな物語りを創ってきた人物との出逢いと深い関係、
それこそ人生の偉大な思い出だったのだと思います。
「川崎さん、これ実現したよ」とカラーフロッピーがありました。
まだベンチャー企業と騒がれることもなかった時に、
その企業は様々な闘いをしていました。
そして、私の活動をまったく目立たずに根本を支えてくれました。
同年代のそんな企業のリーダーが逝ってしまいました。
体調的には無理をして、大阪にまで逢いにきてくれたのでしょう。
彼が私に期待してくれたことをやり遂げるつもりです。
「まだいっぱいやることあるのに」と、すごく無念です。
小さな物語りをいっぱい創ってくれたからこそ、
大きな物語りが成り立っていたことを私は熟知しています。
もう一度逢いたいよ、Kさん!
Tags: 1980年代, 3.5インチ, EWS, mac, Macintosh, オーディオアクセサリーデザイン, オーディオ機器, カラーフロッピー, ジョン・レノン, デザイン, デザインツール, デジタル, ネットワーク, パソコン, ふるさと, フロッピーディスク, ベンチャー企業, リーダー, 伝統工芸, 体験, 功罪, 大きな物語り, 大阪, 小さな歴史, 思い出, 感性, 暗殺, 東京, 歴史, 活動, 無念, 物語り, 青春
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る
11月 12th, 2013 Posted 12:00 AM
織物・布、そしてふるさとの「羽二重」を見つめてきました。
そして、これまでは教科書的で内容の概観的評価を、
ようやく、ふるさとの織物産地の若手を集結して、
「オノマトペ」=擬声語をさらに深度をもって、手触り感覚から、
「布の基準化」をまとめてきました。
すでに25年にわたって織物と接してきた私の結果をまとめます。
最初は、三宅一生氏の「プリーツプリーツ」の評論から、
私はなんとしても織物・布・編み物・ファブリック・テキスタイル
こうした、特に「手触り感覚」を集大成したいと考えてきました。
擬音語と擬態語それぞれをひらがな・カタカナにしても、
私たちの「感覚 – 感性」には公約数的・公倍数的な評価軸が可能。
この感覚は、
かつて織物職人は、暗闇でも布に触った瞬間に、
その布地の「こし・はり・ぬめり・ふくらみ・きしみ・しゃり」、
この感覚に加えて、「しなやかさ」こそ
布性能と品質性を確認可能ならしめたと聞きます。
つまり日本語はこの七つで「織物」の性能・品質が分別可能です。
この評価軸のために、私は最終的には、子ども達と盲目の人に、
あらためて力を借りたいと思うほどです。
私にスタッフ達と若手織物従事者の方々でまとめること、
この最終目標が見えてきたと考えています。
おそらく、ファッションを語る上でも、
織物の品性には「基準」が不可欠ですがこの欠落こそ、
ファッションを安易にし過ぎてきたものと判断評価しています。
だからこそ、私はこのデザインにあたっての、
布の意味性をもっと明確にしていく所存です。
なぜ、私がモノの素材性をさらに詳細で緻密にしていくのかは、
この「オノマトペ」的な感性評価軸から創造の革新を求めます。
Tags: 25年, オノマトペ, カタカナ, きしみ, こし, しなやかさ, しゃり, スタッフ達, テキスタイル, デザイン, ぬめり, はり, ひらがな, ファッション, ファブリック, ふくらみ, プリーツプリーツ, ふるさと, 三宅一生, 公倍数, 公約数, 内容, 品質性, 基準化, 子ども達, 布, 布性能, 感性, 感覚, 手触り, 手触り感覚, 擬声語, 擬態語, 擬音語, 教科書, 日本語, 暗闇, 概観, 産地福井, 盲目の人, 編み物, 織物, 羽二重, 若手, 若手織物従事者, 評価軸
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る
10月 25th, 2013 Posted 12:00 AM
私が知の巨人として最も敬愛してやまない松岡正剛氏と対談。
彼が京阪電鉄と阪大企画での「鉄道祭」プロデューサーとして、
一つの対談講演に私を指名してもらいました。
ところが、講演会場にはエスカレーターということで、
スタッフたちから「危険」とのことでしたが、
久しぶりの対談ゆえに私から強硬に納得をしてもらいました。
まず、私が大阪で何を感じ、
かつて上方と呼ばれた大阪の低迷さは彼も同様というスタート。
私は大阪弁で失われた言葉を指摘しましたし、
昨今の大阪が全国ベストでトップ項目は「犯罪ばかり」を伝達。
彼も大阪の低迷さや、上方文化がここまで破壊されていることを
きわめて論理的、彼らしい鋭い指摘を受けました。
彼との出会いは90年代からの付き合いゆえに、体調のことも、
これまでお互いが出会ってきた重要人物のことも理解済み。
さらに彼はデザインから建築、そして歴史観・現代感までを、
彼の言葉では、私との異質性と同質性がきわめて明快な間柄です。
彼には、来春出版予定の私の作品集では、
筆頭に評論を書いてもらっています。
私は、彼こそ「芸術の知識を知性で、科学の知識を感性」可能な
代表的かつ見習うべき巨人としています。
彼と対談に限らず、会話をする度に私は大きな刺激を受けます。
おそらく、対談時間があれば話は止めどなく続く相手の一人です。
新たで大きなヒントを短時間ながら一杯いただき、
私は、大阪からふるさと福井に行きました。
今、関わっている「ふくいの織物」を国際化するためです。
そして、今日は私が主宰していく「KK塾」の第一回目。
看護学の第一人者である大野ゆう子教授にお願いをしました。
「未病先防」と「冒険伝説」を頂いています。
私はまた大きな刺激をうけるでしょう。
大野ゆう子教授ともすでに長い付き合いをしています。
Tags: 90年代, KK塾, エレベーター, スタッフ, デザイン, ふるさと福井, プロデューサー, 上方, 上方文化, 京阪電鉄, 作品集, 冒険伝説, 刺激, 危険, 同質性, 大野ゆう子教授, 大阪, 大阪弁, 対談時間, 対談講演, 巨人, 建築, 感性, 敬愛, 未病先防, 松岡正剛, 歴史観, 現代感, 異質性, 看護学, 知とちの急行, 知性, 知識, 破壊, 科学, 芸術, 言葉, 評論, 重要人物, 鉄道祭, 阪大企画
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る
10月 16th, 2013 Posted 9:30 AM
目次を見る
10月 7th, 2013 Posted 12:00 AM
新人デザイナーの頃、インプリンティングされたことは、
デザイナーの生涯に大きな興味と専門家知識を磨きます。
素材テクスチャが磨かれました。
ブラジリアン・ローズウッドという木目の工業化でした。
印刷会社の職人さんから自然物の木目を感覚でデザインすること、
この誤りを強く指摘されましたから、
その後の自然物素材の工業化では常に実物検証に徹してきました。
これは、私自身の知識と感覚を合一化する有効なプロ意識を育成。
したがって、例えば、皮革製品については「見立て」が可能です。
この10年にわたって地球環境の悪化は自然物皮革を破壊しました。
特に顕著な実例はクロコダイル皮革の大変化です。
自然物のクロコダイル皮革テクスチュアが狂ってきました。
まして、その工業化=型押しという技法では大間違いが横行、
にもかかわらず、その市価設定まで間違ってきています。
したがって、自然物、いわゆる本物までの見立て誤りも増加です。
たとえば、高級ブランド腕時計のベルトまでを見抜けます。
高級時計特にスイス製については言及すべきことがあります。
ともかく、これは一方が本物で正確なノートカバーです。
そして、もう一方は工業製品としてのブリーフケースです。
この工業製品、型押しでのクロコダイル製品は、
デザイナーまたは企画者がクロコダイルテクスチャに対して、
知性と感性を失っていることを断定することができます。
これは、自然物のテクスチャだけの話ではありません。
日本の企業意識、大企業病とベンチャー企業オーナー意識までが、
すこぶる破壊されているということにも繫がっています。
その評価を確認する方法は景気と連動しています。
すなわち、景気指標の「株価変動」が表していることです。
Tags: インプリンティング, クロコダイル皮革, スイス製, デザイナー, デザイン, ノートカバー, ブラジリアン・ローズウッド, ブリーフケース, ベルト, ベンチャー企業オーナー意識, 企業意識, 企画者, 印刷会社, 地球環境, 型押し, 変動, 大企業病, 実物検証, 専門家, 工業化, 工業製品, 感性, 感覚, 新人デザイナー, 株価変動, 生涯, 皮革製品, 知性, 素材テクスチャ, 自然物, 高級ブランド腕時計
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る
9月 27th, 2013 Posted 12:00 AM
大阪大学大学院での「博士号申請論文」の第一段階を一昨日終了。
『造形言語と形態言語』での著名作品72点の数値的な分析、
この論文は、準備論文2作が学会通過と、
学位申請本論文の内容検討をやっと終えました。
中心は、機械工学や知能創成からエネルギー流体力学、設計論の
主査・副査ゆえに、「デザイン」が学問としての
徹底検証まで6年もかかりましたが、
各工学分野からの質問で「デザイン」はとても一般化できました。
本来は、私が主査でしたが、退任にともない副査で指導教官。
これまで、デザインを問題解決の記号論的解釈には、
非常に論理的な展開で、新たな「デザイン定義」が明白になると、
私は確信して指導してきましたが、
とても納得できる質問と方向性を受けることができました。
私は最近、重大な「賞」の推薦人として、
授賞者推薦で「芸術的な知性と科学的感性」という思考を記載。
芸術を感性で受け止めずに、芸術の知識を知性で理解すること、
科学こそは知識だけでなく、直感を含めた感性の重要性だと、
推薦した人物の人格的な悟性を見つめてきました。
まさに、デザインは「かたち」で問題解決を成し遂げ、
一般的な機能性だけではなく性能性、効能性を訴求してきました。
こうした考え方の集大成が『造形言語と形態言語』にて、
デザインをする造形には意図と表現が、言語化し、
デザインされた形態には意味と内容が、言語化します。
その言語化こそ、まさに「記号」です。
ちなみに、「記号」というのは道元だったという説があります。
これは、日本記号学会が新設された最初の論文で発表されました。
私は、信号と記号に対して明確に人間と言語位置が明白です。
「信号」は人が言語を発し、
「記号」は人が言語を受け止めます。
だから、デザインは『造形言語と形態言語』で定義が可能です。
Tags: エネルギー流体力学, かたち, デザイン, デザイン定義, 主査, 内容, 副査, 効能性, 博士号申請論文, 問題解決, 大阪大学大学院, 学位申請本論文, 形態, 形態言語, 思考, 性能性, 悟性, 意味, 意図, 感性, 指導教官, 推薦人, 日本記号学会, 機械工学, 知能創成, 科学的感性, 考え方, 芸術, 芸術的な知性, 表現, 言語化, 記号論, 設計論, 訴求, 論理化, 賞, 造形言語, 道元
Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
目次を見る