2月 2nd, 2014 Posted 12:00 AM
かつて土方巽の存在を美術手帳やいわゆる前衛アートで知り、
暗黒舞踏を教育TVで見て、現代舞踏も芸術かと驚愕しました。
ところが米国のクランブルック美術大学院で講義のときに、
そこには「パフォーマンス」が重大主要科目でした。
舞踊家は故・西川千麗女史と「十牛図」を一晩語り、
その後対談講演を京都で行い、突然、彼女の逝去を知りました。
私のロボットは「ロボットデザイン基礎学」をいくつかの大学、
その基本シラバスを恩師が主要大学に分配してもらいました。
私のロボットは「舞」と「踊」があります。
だからこれからさらに舞踏と舞踊を追いかけなければなりません。
かつて、Apple本社で提案したキーボードは「プリエ方式」にて、
この時はバレー演者の足の動きを取り入れました。
盟友・松岡正剛は時に私に不可欠な人間関係を与えてくれます。
今般、彼の誕生日に私は田中泯と石原淋氏を知りました。
まだ存分に話をしたことがありませんが、久々の「男」でした。
彼から、彼(一人の農民ですと私に言いました)から、
彼の育てた「フクヒカリ」のお酒が届きました。
「御日待家(おひまちや)吟醸生酒」です。
私は60から大好きだった酒を飲むようになっています。
ちびちびと、石原淋氏からワイフのごとく注意を受け、
そして、松岡正剛との対談本を読み嫉妬しました。
彼の随筆「僕はずっと裸だった」を読んでいます。
一番読みたかったのは土方巽と警察官の息子だったことです。
両方ともすこぶる納得でした。
特に土方巽を知らない世代は、「本当にかわいそう」ですね。
警察官の息子としては私も本来は見てはいけない死体写真、
彼も見ていたらしいのです。私は彼より見ているでしょう。
海外の殺人写真集もありました。
暴力での死体・銃殺の死体・絞め殺された死体などです。
検死から帰ってきてからの父は元来は無口なのに、
その殺され方の推察を交えて聞かされました。
彼には、今夜手紙を書くつもりです。
田中泯の舞踏アンドロイド創りをロボット学者に伝えました。
関連過去ブログ記事
『人生70暴走古来稀・松岡正剛氏』
『男に嫉妬あり、田中泯と松岡正剛の間に割り込む』
Tags: 60, Apple本社, お酒, キーボード, テーマ, パフォーマンス, フクヒカリ, プリエ方式バレー演者, ロボット, ロボットデザイン基礎学, ロボット学者, ワイフ, 僕はずっと裸だった, 前衛アート, 十牛図, 土方巽, 嫉妬, 対談本, 御日待家(おひまちや)吟醸生酒, 手紙, 教育TV, 暗黒舞踏, 暴力, 松岡正剛, 検死, 死体, 殺人写真集, 田中泯, 男, 石原淋, 米国, 美術手帳, 舞, 舞踊, 舞踏, 西川千麗, 誕生日, 踊, 農民, 銃殺
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1月 6th, 2014 Posted 12:00 AM
年末年始は、ロボット学者とロボットベンチャーとの
忘年会と新年会で今年はスタートをしました。
昨年末、いわゆる「玩具」である「オウム返しするおもちゃ」を
私は見つけて、それなりにワイフとこのおもちゃに対して、
二人で言い合いをしていました。
私自身、ロボットに関わってきて、
「ロボットデザイン基礎学」をいくつかの大学カリキュラムを
書き上げて提示もしてきました。
私のロボティクスには、AIBOをGマークにするかどうかで、
哲学者・中村雄二郎先生からの教えが基本になっています。
わが国は世界的にもロボット先進国と言っていいでしょう。
しかし、ロボティクス学には私は三つの間違いがありました。
それが明白になったのは、人災であった3.11原電事故があります。
● 膨大な研究費でのロボットは原電事故に全く未対応
● ヒューマノイドとメカノイドでのロボット研究に分離
● デザイン介入に大きな過ちが入り込んでいた
これが私の見解でした。
幸いに、メカノイド系とヒューマノイド系は、
現在はアンドロイド系とナノマイクロ系に分離しながら、
私も大学人にて「ロボットデザイン基礎学」を蓄積してきました。
その結果は、「身体論」と「形態論」、
さらには、「モノの体系」で指摘されたロボット言論があります。
そして、今では「玩具としての具体」は、
「おもちゃゆえの安心的な存在」に至って商品化されてます。
この二つが私はその象徴的な「モノ・ロボット風存在」です。
一方は単なる景品であり、一方は「リピート」存在です。
さて、問題は結局、玩具から兵器までが、
果たしてあの「不気味の谷」での論理と、
これから人工物としての人間あるいは人間社会との関係性です。
だから、環境デザイン=ロボティクスデザインであることを
わが国は根本からの再構成が必然だと確信しています。
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11月 17th, 2013 Posted 12:00 AM
1997年橋本政権時代に「フランスにおける日本年」以来、
フランス芸術大学との関係がありました。
「経済と文化」で日本のデザインを紹介のために、
フランス大使館からの招聘でトゥールーズ市に行きました。
スケジュールがハードで体調を壊し入院する程多忙でした。
だからアルビの病院に入院した貴重な経験もあります。
アルビ州からは「デザインの国際貢献賞」もいただきました。
旅行者は行かないフランス芸術大学。サンティアンヌ校では、
講演やワークショップ(これには東欧から参加者たち)もやり、
この市の将来に「医療産業を提案」したところ、
ユネスコのデザイン都市であるモントリオールと共同で、
とうとうこのテーマイベントが開催されるようになり、
キーノート講演での招聘をもらいました。
無論、3.11についてもふれ、さらに、私の提唱するPKDまでが
このイベントでとりあげられるまでになりました。
阪大への招聘状回答は英仏語承認書とさらに私の大学支援まで、
総長名でいただきながら、ようやく準備ができそうです。
連日のスケジュールでは、医療関係から病院、ロボットまで、
さらにはワークショップも開催しなければなりません。
フランス訛りの英語での予定確認の電話が深夜にあります。
そこで医学系研究科から若手のドクター出張をお願いしています。
フランスのデザイン界では「アルツハイマーへの解決デザイン」、
デザインを問題解決制度設計としてのデザインまで進化しています。
「フランスにおける日本年」時代は経済の活性化にデザインをと、
このような提案をしていましたが、彼らもとうとうデザインを
国家策略実務として認識が始まっています。
幸いなことに、フランスには教え子が3人いてくれますから、
また彼らに支援を頼むつもりです。
本当に真剣に全ての私なりのデザイン実務成果を持って行きます。
Health and design for all symposium 2013
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11月 15th, 2013 Posted 12:00 AM
高校時代は「倫理社会」その中の哲学が最も好きでした。
大学入試の模擬テストでも、この科目だけは全国トップでした。
「哲学」を本当に深く知るようになったのは、
中村雄二郎先生と直にお目にかかり、いくつも勉強しました。
だから、この本棚には特別の想いがあります。
あるとき、「このナイフのデザイナーは?」ということで、
先生自らが福井に来訪され、以後は、なんでも聞きました。
先生の新聞連載のイラストを任されたこともあります。
先生は、考え方をフランス語で打ち込まれるので、
フランス語のキーボードを用意したこともあります。
先生は、明治大学退任直前には、
アップル日本法人の新聞全面コマーシャルにも出演されました。
デザイン・デザイナーの批評はとても子細なコトまで熟知。
かつては日本のグッドデザイン賞の思想を教示してもらいました。
先生を囲んでの勉強会は素晴らしく楽しいものでした。
現在日本のデザイン界に哲学的な支柱が無いと私は思っています。
「デザインは難問解決である」とか、
ロボットデザインにおいての理論的背景も教えられました。
デザイナーは、「形態論」だけを語っていてはいけない、
「身体論」での論議性を懸命に解説をしていただきました。
この秋、フランスとカナダが共同してのプロジェクトにおいて、
私は、医療・原子力・ロボットがテーマになっていますが、
ロボットデザインでは、中村先生からのヒントを紹介します。
先生は今は加療中ですが、この本棚には先生がおられます。
私はこの本棚の前で佇むときにはいつも想い出すことが出来ます。
私の著作にも一文書いていただいたこともあります。
つまり、デザインにはこうした哲学の先生が最も必要なわけです。
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8月 24th, 2013 Posted 12:00 AM
大阪大学を定年退官した後も、特任で残りました。
結果、「危機管理工学プロダクトデザイン寄附講座」での
おそらく、大学人としては自由に自分がこれから始める、
「デザイン講座」の分野を四つ決めました。
基本は「危機管理デザイン工学」を、
大学の教育・研究はもちろん開発実務の領域に分別しました。
● 危機管理産業をデザイン支援すること
● 3D-PRINTINGは基本の立体造形を理論から実務にすること
● 伝統工芸こそデザイン先導で再興化し直すこと
● 地方や地域の地場産業にはデザインで主導する革新です。
私は、大阪大学はその起源は、懐徳堂・適塾と、
いづれも大阪商人、大阪市民からの資金援助があったことです。
それは、いわゆる旧帝大がすべからく政府支援だったこととは、
まるで異なる学校がスタートしています。
今後の大学経営は、法人化されたことからもある意味、
大学独自の経営が求められています。
現段階では私立大学48%は全く不要とさえ言われています。
それよりも大学で学ぶべき学力不足が蔓延していることです。
とりわけ、「デザイン、あるいはデザイナーの要請」に関しては、
私自身、美術系大学でしたが、
大学人になってからは、もはや美術系でのデザイン教育には、
大きな疑問があり、結論的には、
装飾をデザインという大誤解が今の日本のデザイン職能です。
これこそ、わが国が先進国からも遅れをとっている大原因。
行政・企業・地場・伝統工芸、すべての分野で間違っています。
したがって、未だに、デザイン・デザイナーの能力は、
文系で有り理系で有り、さらに芸術系が不可欠です。
そこで、かつて「歳々適塾」が「適塾」と言われたごとく、
「KK塾」で、それぞれのデザイン適用領域を分けました。
デザインをプロダクトデザイン・グラフィックデザインなども、
私はすでに「デザイン分別」の大きな誤りだと記載しておきます。
建築を環境に拡大していることも間違いです。
環境には、都市を取り囲む情報やロボットがこれからであり、
医工連携などはすでに危機管理に全容されるべきです。
すなわち、デザインは問題解決の領域を常に、その大枠設定。
つまり問題解決のための問題点把握を明確にするはずです。
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7月 3rd, 2013 Posted 7:08 PM
7月3日 庚午(大安)
メガネフレームすらロボット化させていく。
ロボットという言葉から脱出するためには、
花容あるロボットを
先ず実現させていくことになる。
『デザインの極道論』花容
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5月 24th, 2013 Posted 12:00 AM
人間はほとんどの人が長寿を願っています。
「長生き」することの大事さを最近わかります。
私が「人工心臓=Artificial heart」にたどり着いたのは、
人工心臓がArtとartで挟まれた言語性が象徴しているのです。
「芸術性・新たな革新」にほかなりません。
本当は光造形が日本の発明であり、
その進化は「生体医工学でのマイクロ&ナノテクノロジー」にて、
その進化を成し遂げました。
日本の高密度な技術進化は、人間の寿命に結びついています。
現在、日本人の寿命年齢と健康年齢では10年の格差があります。
つまり、寿命つきるまで生きるほとんどは病院介護が必要です。
ところが、健康寿命はその人たちより10年早く逝ってしまいます。
命果てるまで要介護者が必要ゆえに、医療制度や税金が必要であり、
健康年齢での死は、脳溢血や心臓障害などで10年早く死亡です。
この根本的な理由は、
わが国の工業産業での技術進化は見事に敗戦からも復活しました。
しかし、ポスト工業社会のままでは、
情報社会への対応は大変に遅れたということです。
たとえば、プロのデザイナーとして、
「世界の何とか標準にわが国は準じていないから・・・」とかを
よく耳にします。
私は明快に、
「そんな世界基準こそ、わが国、クライアントが創ればいい」と、
主張すれば、私との敷居が高いと言われます。
しかし、世界の動向に、デザインは、
その先手=ガンビットを打つことですし、
私も60代ですから今後が見えてきています。
結局、「人造人間」というロボットに技術は集中しますから、
ヒューマノイド、メカノイド、アンドロイド、アバターへと
実際は工業時代成果と情報時代成果の二つの技術は、
さらに、
遺伝子制御技術・光重合技術・電磁波制御技術が加わるでしょう。
そうして、
その工業技術・情報文化・遺伝子制度・光制御文化・電磁波進化、
この五つが必ず、光造形から3Dプリンターを実装置として、
アンドロイドとアバターの創出に向かうものと思います。
そのための「問題解決」の解答は、
ロボット学者・石黒教授の新書である
「糞袋(くそぶくろ)の内と外」に記載された、
「人間とは何か、何が人間か」になるでしょうかという著作に、
その重要なヒントがあるようです。
これが、今の私の60代の、プロとしての想像です。
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3月 29th, 2013 Posted 12:00 AM
「第一回危機管理デザイン賞」は審査委員会が、
応募を離れて「知られていない団体」をあえて選びました。
危機管理学や危機管理工学はまだまだ学際化されるべき学域です。
すでに大学にも、この関連講座はありますが、
ほとんどが「制度設計や行政論」に偏っています。
しかし、審査委員会は今回は3.11で見逃された活動に注目しました。
一つは、救急医療で人知られずに活躍したNPOがありました。
AMDA=Association of Medical Doctors of Asiaが
いち早く救護に入って、
どれだけの人命や救護活動をしていたことでしょうか。
この団体は、今回の3.11に関する情報も大変に精通していました。
もう一つは、この団体こそ、
北海道から自衛隊を被災地に隊員輸送を行いました。
3.12には15000人を送り込んだと言われています。
その成果は、本来なら35000人の同胞を失うかも知れなかったことが、
結局は15000人も救助していたことはほとんど報道もされず、
彼らも喧伝しませんでした。
無論、
3.11を裏から目立たず支えたグループや団体や個人も数多かったはずです。
そこで、
この二つのグループに会長賞=Excellent awardとして表彰しました。
昨日はグランプリに「検体DNA採集セット」を選びましたが、
危機=「最悪の事態」にデザイン=問題解決実務が、
制度設計だけではなくて、形態設計や実務設計で、
こうした危機=「最悪の事態」から、
人命が開放されることを意図しています。
制度設計としての危機管理学、形態設計としての危機管理工学、
さらにこの二つをさらに学際化=デザインすることで、
私は、この専門職種が必然だと考えています。
この二つの会長賞からも、
危機管理の専門職は新しいテクノロジストの養成でもあると考えています。
大阪大学大学院・工学研究科では、
「危機解決の産業を日本から起業し、
その主導をデザインが牽引する」こと、
これを目指して、
私はこれまでの医療・原子力・ロボット・警備などを
デザインでまとめ直すこと。
私の最期の仕事だと考えています。
インターン学生を求めています。
かなうなら、
専門のテクノロジスト・ドクターを養成したいと考えています。
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