kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘年末年始’


『ロボットという玩具?・ロボットはおもちゃか?』


   


     1月 6th, 2014  Posted 12:00 AM

年末年始は、ロボット学者とロボットベンチャーとの
忘年会と新年会で今年はスタートをしました。
昨年末、いわゆる「玩具」である「オウム返しするおもちゃ」を
私は見つけて、それなりにワイフとこのおもちゃに対して、
二人で言い合いをしていました。
私自身、ロボットに関わってきて、
「ロボットデザイン基礎学」をいくつかの大学カリキュラムを
書き上げて提示もしてきました。
私のロボティクスには、AIBOをGマークにするかどうかで、
哲学者・中村雄二郎先生からの教えが基本になっています。
わが国は世界的にもロボット先進国と言っていいでしょう。
しかし、ロボティクス学には私は三つの間違いがありました。
それが明白になったのは、人災であった3.11原電事故があります。
● 膨大な研究費でのロボットは原電事故に全く未対応
● ヒューマノイドとメカノイドでのロボット研究に分離
● デザイン介入に大きな過ちが入り込んでいた
これが私の見解でした。
幸いに、メカノイド系とヒューマノイド系は、
現在はアンドロイド系とナノマイクロ系に分離しながら、
私も大学人にて「ロボットデザイン基礎学」を蓄積してきました。
その結果は、「身体論」と「形態論」、
さらには、「モノの体系」で指摘されたロボット言論があります。
そして、今では「玩具としての具体」は、
「おもちゃゆえの安心的な存在」に至って商品化されてます。
この二つが私はその象徴的な「モノ・ロボット風存在」です。
一方は単なる景品であり、一方は「リピート」存在です。
さて、問題は結局、玩具から兵器までが、
果たしてあの「不気味の谷」での論理と、
これから人工物としての人間あるいは人間社会との関係性です。
だから、環境デザイン=ロボティクスデザインであることを
わが国は根本からの再構成が必然だと確信しています。


目次を見る

「2013年巳年新年会はロボット学から始まった。」


   


     1月 5th, 2013  Posted 11:27 AM

年末年始は論文作成。
明日絶対に、書き上げて図解をつくる。
ということで、年末に阪大・石黒浩教授と東大・生田幸士教授、
さらにロボット企業Vstone・大和信夫社長、
自宅で新年会。
私の「ロボットデザイン基礎学」と「復興計画の一部」を
プレゼンまでさせてもらいました。
ロボット企業Vstoneから、
最近話題になっているロボットを見せていただく。
石黒教授とは、昨年は二日も連続して、講義と講演をやり、
趣味の話は、詳細は書けませんが、
ほとんど一致していて、生田教授から二人とも忠告を受けました。
やっぱり、この分野を知り尽くさないと・・・、
この信念は決定的になりました。
今年は巳年ですから、
ヘビに喩えれば「脱皮の年」になると期待ができます。
ちょうど、KAISTから若手ロボット研究者、阪大留学希望があることから、
石黒教授に相談することになりました。
石黒教授は、アンドロイド・ロボット学者としては世界的に有名。
生田教授は、マイクロ・ナノマシンでは、
世界最小(血小板サイズ)の開発学者。
私が名古屋市立大時代には、生田教授は名大教授。
二人で、名市大と名大の単位互換を始めました。
国立と公立での単位互換は、ややこしくて大変でしたが実現させました。
今では、名古屋市では当たり前になったようです。
ロボット企業の大和社長は防衛大出身。
きっとこの企業がこれからの日本の産業を
大革新していくと私は思っています。
マイクロマシンからアンドロイドと領域も拡大してきたことから、
私も「ロボットデザイン基礎学」そのものを拡大していかねばなりません。
これも私の最終ミッションだと自覚し直しました。
新年会の結論は、「問題解決」、そのための「問題提起」に集約しました。
阪大を退官しますが、研究室はそのままデザイン活動拠点になるので、
今年はチームを組むことになります。
ご期待を!


目次を見る

「この日からの再出発、再認識」


   


     1月 3rd, 2013  Posted 12:00 AM

年末年始、多分、大学人としては最終の論文作成をしています。
国外向けは、いつもながら英文の文字数調整に苦しみました。
国内向けは、なんとしてもこの正月休みに書き上げたいと念じるほどです。
国外向けも、アブスト査読は昨年夏に合格しましたが、
やはり、3.11が及ぼしていることについての論説が求められました。
今世紀に入って、
経済的には多大なグローバルな変動に人類すべてが翻弄されていますが、
とりわけ、私たち日本人にとっては、多くの同胞を失いました。
そして、政権交代によっての政治的な指導力の欠如は甚だしいものでした。
私自身、被災地や内閣、
大企業の復興姿勢には怒りと落胆と情けなさを存分に味わいました。
よって、今度の自民党政権には大きな期待を持っています。
公共投資の方向性など決して間違わないでほしい限りです。
大企業の被災地支援も間近で体験しましたが、
企業トップの指導力や理念など大疑問ばかりでした。
たかが、デザイナーに何が出来るのか、という声が明確に聞こえています。
しかし、私は、来春阪大を退官と同時に、
自分のミッションは決定しています。
私は、2011年1月から5月までの、この映像を見る度に、
日本列島のコンニャクのような脆弱さを再認識させられます。
したがって、今年の4月からの活動こそ、
わが人生、その最期の「行学の実践」にしたいと意気込んでいます。
3.11直後に、大きな活動をしながらも、
ほとんど匿名的な活動も紹介していくつもりです。
それは、昨年8月に創設した「危機管理デザイン賞」の対象にしています。
私たち日本人は、すぐに醒めきってしまう民族性が残っていますが、
もし、自分たちが、この時代との共時性を共有するには、
どこまで、復興と再興に、
自分のプロフェッションを差し出せるかということでしょう。
そんな気持ちに、
この画像は決定的なプライミング・エフェクトを与えてくれています。


目次を見る