1月 7th, 2014 Posted 12:00 AM
4年ぶりにTV番組に出演しました。
正直に「よくまた日本復活にデザインを」という想いでした。
TV番組の趣旨にデザインを選んでもらったことが一番嬉しいことでした。
バブル以後、いや、私がデザイナーに成って以来、
どれほど「デザインは問題解決の実務」だと主張し続けてきました。
が、現代の経営者で「デザイン意義」を知らない人物、
つまり、美学性の無い経営者たちによって、
この国は大切なもの、大事なことを失ってきてしまったと思っています。
そのことで経営者たちとぶつかることで、
私自身の活動までが疎外されてきました。
私はこのことを「必死」で言い残す覚悟でいます。
万一、その発言で封じ込められることがあればあるほど、
美学無き経営者の「生き様」は惨めなものになるでしょう。
その一端をこの番組で表現できなかったかもしれません。
その意味も語り残す必要がありそうです。
デザインの効用と効果をできる限り伝えたいと考えています。
1月9日に放映されます。
【カンブリア宮殿】
・放送予定日:2014年1月9日(木)よる10:00 – 10:54
・放送局:テレビ東京系にて放送
・詳細はこちら>>
Tags: TV番組, カンブリア宮殿, デザイナー, デザイン, デザイン意義, バブル, 効果, 効用, 問題解決, 問題解決の実務, 国, 必死, 日本復活, 生き様, 美学性, 趣旨
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12月 28th, 2013 Posted 12:32 AM
今年は、毎日連載することを時々休筆させてもらいました。
来年にはこのブログも8年目になります。
65歳になりますから、書き残したいことはまだまだあります。
しかし、休筆が続くと最近は読者数が減ってきています。
私には、特にデザイン・デザイナーとして、
書き残すこと、その内容に対しては自分の厳密さが増えています。
読者数が減っても、私は自分の思考と創造を明確にするには、
このブログは重大です。
あらためて、65歳の自分を「ことば」にしておくつもりです。
よろしくお願いします。
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12月 19th, 2013 Posted 12:18 AM
デザインを美術科目から社会科目にというのは、
まず、米国ミシガン州で始まり、
教育政策として取り上げたのは英国でした。
小学生が幼稚園児のユニフォームデザインを考えるという教育。
かつてアートとデザインの違いを簡潔に、私はこう述べました。
アートは主観的表現であり、デザインは客観的表現であること。
今、デザイナーと自称しているほとんどはデコレーター。
インテリアデザイナーとインテリアデコレーターは明確に、
彼らの専門知識が異なり、教育方法も別個です。
わが国の「環境デザイン」は公園や建築系ですがこれは大間違い。
韓国では「環境デザインでこそロボティクス環境がテーマ」。
だから政策的には「デザイン」がどれほど国際的に、
私たちの日本は遊離し始めているのです。
今、国策である「COOL JAPAN」にこそ、デザインはもっともっと、
「包括的=Inclusive Design」でなければいけいないのです。
私が40余年デザイナーを職能にしてきた最大の目標、
それは「問題解決の実務表現」の職能家であること、
そんな話を稲田国務大臣・越尾秘書官・藤巻参議院議員に
決定的な話がスムーズに伝えることができたと思っています。
知性無き左翼系の国策全て非難主義などまったく無意味です。
3.11で学んだ真の事を、独裁政治で拉致被害者を取り戻せない事を、
すべからくが、「デザイン実務」で解決を図ることの大事さを
私は語り尽くしたいと思っています。
デザイン無き工学的手続きがどれほど無意味かも徹底的に、
論理背景と表現実務で「実現の時期」が来ているのです。
未来・夢・理想に向かってこそ、私たちの生涯が、
死に向かって生をうけているからこそ、
生きている現実に覆いかかっている問題にその解決、
つまり理想と夢と未来を創っているのです。
私たち日本には「わび・さび」に至る「美」があることを、
彼らとの昼食後は、二つのマスコミにも伝えて帰阪しました。
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12月 10th, 2013 Posted 12:00 AM
今月はフランス・香港と海外出張が続きました。
帰国すると、東芝時代の上司から写真が届き、懐かしさ一杯です。
5歳当時からスキーに親しんでいたおかげで、
車椅子生活を宣告された時一番に感じたことはスキーができない、
これが最大の問題だとさえ思ったほどです。
この写真では、フィッシャーのメタルスキーとサロモンです。
知っている人には分かるはず。ゴーグルはまだ持っていました。
このメタルスキーは、夏でも剣岳の雪渓がミラーアイスでも、
十二分に可能なほどでした。
もう一本は、ジャン=クロード・キリー が国内でサインをしたK2。
当時は、ドルフィン=今はフリースタイルと呼ばれていますが、
これには最適の柔らかさがあり、この二本を使っていました。
ご覧のとおり、全身はスピードスキーのために、
エラスティック素材の全身スーツを仕立ててもらっていました。
スキー靴もランゲというほど、スキーのためには、
最上級品にボーナスをつぎ込んでいたほどでした。
小学校・中学校時代もスキーばかりしていたようです。
高校時代も浄法寺山(1053m)ならば連休でも滑れました。
東芝時代は、得意な連中とは奥志賀に籠もって「回転や大回転」。
山登り・ロッククライミング・スキーが出来ない身体ですが、
若かりし日のこの写真が届いて、
11月後半から海外でのデザイン状況を見ながら、
私に残された日々、どこまでこれからの自分の役割があるのかを
もう一度確認することができました。
多分、書き残すことが多くなるのかもしれませんが、
わが国のデザインは、企業戦略からはやや離脱しているようです。
すでにデザイナーとしてスタートしたとき、
常に、スキーには拘っていたことを想い出しました。
また今夜からブログを再開します。
よろしくお願いします。
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11月 16th, 2013 Posted 12:00 AM
阪大を定年退官したこともあり、指導教官=副査として、
この論文=論考と論察に6年間関わってきました。
機械工学専攻においての教授たちの様々な研究査察は、
今回もおそらく国内では大変に厳しく、
かくいう私も本人以上にこの論文を幾たびも読みました。
私も学位取得ではもういらないと思うほどの厳しさを受けました。
論文の構成は学域として完成された論考と論察はシンプルです。
背景・緒言、方法、結果、考察、結論・展開で構造化できます。
この論文におけるテーマはあくまでも「記号論」を引用し、
デザイン造形されたいわば秀作73点を数理論的に解釈されました。
デザイン造形は「かたち=形態」に集結します。
「かたち=形態」は、「ことば=言語」化できます。
この形態が言語化されれば「記号」として、その解釈は、
ソシュールによって論考の手がかりを引用可能でした。
したがって、造形言語はデザイナーが造形意図をあたえることで、
「デザインする」という意味の核心であるデザイン意図であり、
形態言語はその意図により「デザインされた」内容を意味します。
この意図と内容を「デザインする」・「デザインされた」という、
記号論的な解釈を数理論的な数式で解釈の論察を試みました。
73点のデザイン製品を数式的な解釈は、工学的な論考として、
5名の学位保持者たちの予備審査によって、
ようやく大阪大学大学院は「学位授与」資格に至りました。
あとは工学研究科教授会での認定に至ります。
私にとっては3人目の工学博士をデザインの世界から生みました。
かって私自身も、
学位授与式での学長からのメッセージがいつももどってきます。
それは、「ようやくこれで学域の研究者として発言が許される」、
その立場が社会的な専門学域者としての資格=博士号です。
この学位取得者はこれから、デザイン+エンジニアリングを融合し
私は「テクノロジスト」として「デザイン工学」に、
果敢に挑戦をしていってもらいたいと思っています。
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11月 15th, 2013 Posted 12:00 AM
高校時代は「倫理社会」その中の哲学が最も好きでした。
大学入試の模擬テストでも、この科目だけは全国トップでした。
「哲学」を本当に深く知るようになったのは、
中村雄二郎先生と直にお目にかかり、いくつも勉強しました。
だから、この本棚には特別の想いがあります。
あるとき、「このナイフのデザイナーは?」ということで、
先生自らが福井に来訪され、以後は、なんでも聞きました。
先生の新聞連載のイラストを任されたこともあります。
先生は、考え方をフランス語で打ち込まれるので、
フランス語のキーボードを用意したこともあります。
先生は、明治大学退任直前には、
アップル日本法人の新聞全面コマーシャルにも出演されました。
デザイン・デザイナーの批評はとても子細なコトまで熟知。
かつては日本のグッドデザイン賞の思想を教示してもらいました。
先生を囲んでの勉強会は素晴らしく楽しいものでした。
現在日本のデザイン界に哲学的な支柱が無いと私は思っています。
「デザインは難問解決である」とか、
ロボットデザインにおいての理論的背景も教えられました。
デザイナーは、「形態論」だけを語っていてはいけない、
「身体論」での論議性を懸命に解説をしていただきました。
この秋、フランスとカナダが共同してのプロジェクトにおいて、
私は、医療・原子力・ロボットがテーマになっていますが、
ロボットデザインでは、中村先生からのヒントを紹介します。
先生は今は加療中ですが、この本棚には先生がおられます。
私はこの本棚の前で佇むときにはいつも想い出すことが出来ます。
私の著作にも一文書いていただいたこともあります。
つまり、デザインにはこうした哲学の先生が最も必要なわけです。
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11月 11th, 2013 Posted 12:00 AM
私は「コシヒカリ」が福井原産であり、
その最高性を常に語ってきましたけれど、
そうしたらなんと、北海道の親友から、
「北海道だって、どうだ!」とお米が届きました。
こうなれば、食べ比べなければなりません。
早速に、その食べ比べをしました。
「うまい!」、の一言です。
なんのことはない、
日本のお米の最高基準はすべからく美味いのです。
ともかくお米の最高の炊き方にはいくつかのコツがあるでしょう。
なんといっても、炊きあがった時には、米粒は立っていること。
さらに最高の炊き方は、今はもう伝説ですが、
「まむしをお米の下において」そして炊くのです。
この炊き出しのお米はもう食べることができません。
幼少の頃、祖母がそうしてくれたことを夢の如く想い出します。
だから、若からし頃には、登山途中で、まむしを捕まえること、
このことをいつも考え、まむしを捕まえることに夢中でした。
先般も、タケフナイフビレッジでは、鶏や小動物の捌き方を
懸命に話をしてきましたが、もはやその時代は伝説です。
ともかく、私がブログでお米の話に挑んできた北海道の親友、
当然デザイナーですが、彼からは大量の北海道産が届きます。
そういえば、今年は雨量が多くて、蕎麦は福井でも北海道産です。
最近は、名産品を地方それぞれが工夫を凝らして、
それぞれの地方特色を「技術化」しています。
これは偽装ではありません。
私は「日本の農業の技術交換の革命」だと思っています。
問題は、そのことを明確に「情報化」することだと思います。
日本の農業技術は新たな地方交流により「世界一」のはずです。
少なからず、日本それぞれの最高ランクのお米は美味い!
この一言だと思います。
「農業技術」が最高技術になってくれることを願っています。
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10月 31st, 2013 Posted 12:00 AM
デフレーションの象徴とまで言われる100円ショップ。
個人的に私はどうしてもプロの視点で商品を見てしまいます。
なんといっても「これがなぜ、100円で可能なのだろう?」と、
いつもデザイナーとして想い悩まされます。
また一方では、使い心地が決して悪い品物でもありません。
最近は、台所用品、文房具、洋装品など、まるで百貨店の品揃え。
私は、現代の若者たちはとても恵まれていると思います。
100円ショップの品物で十二分に日常生活は出来てしまいます。
今回は陶磁器品を詳細に検分しました。
<これが、いやこれで100円なのか!>と思ってしまいます。
陶芸家作品で、びっくりするほど高額なモノがあります。
一体、こうした廉価な品物と比べて見れば、
結局は「用」を成し遂げていることには何の差異もありません。
私が100円ショップの品物の「用」は認めることができても、
自分の日常生活には、容易く使えて自分なりの「納得」があれば、
それで充分に構わないとも思っています。しかし、
このような考え方には大きな反動が自分の中にはあります。
廉価という言葉は世情では摩擦の起こらない言葉ですが、
結局は「安物」にすぎません。
「安物」の「用」は充分に満たしても、それを自分自身の生活、
ということになればその「安物の用」が張り付くことはイヤです。
つまり、自分の存在に「安物性」が反映することは拒みます。
単純に、自分の生涯において「用」だけが賄えればいい時期、
そんな時期が自分にあったとしても、「美」を確認するうえでは、
やはり「美しいモノとともに生きれば、美しく死んでいく」。
岡倉天心のこの言葉を信じます。
私は自分の生涯においては、「用」と「美」に対しては、
やはり、自分の価値感においても、古窯産地、陶磁器メーカー、
日本各地にある陶磁器産地のモノからも、
「自分が充分に納得できる最高の美」を求める覚悟でいます。
無論、こうしたショップに有る品物の「安物性」で、
自分ならではの「価値感」を再確認できる楽しみは確実です。
100円ショップはある意味では、一つの楽しみにすぎません。
もはや、どこまで「これこそ!」と言うモノの「用と美」、
このことに包まれた日常の自分でありたいと思っています。
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10月 29th, 2013 Posted 12:00 AM
兵庫県立美術館・館長の蓑豊氏から電話が入り、
「神戸芸術工科大学大学院の特別講義に行ってくれないか」と、
頼まれました。
蓑氏は、シカゴ美術館中国・日本美術部長から、金沢21世紀現代美術館を
見事に金沢市の大目玉にした人物であり、
2006年に、私はこの美術館でおそらく2度と出来ない、
個展「川崎和男展・いのち・きもち・かたち」が出来ました。
そんな所以もあって、客員教授である蓑氏のピンチヒッターで、
デザイン&アートマネジメントを受け持ちました。
神戸芸術工科大学は、その設立から故・田中央先生が関わられ、
彼には、公私にわたりお世話になったことを想い出しました。
大学では偶然にも、グラフィック界の大御所・杉浦康平先生にも
会うことができました。
大学院サイドから、作品も持参を頼まれており、
「ルーツ」ということで、自分がデザイナーに成ってきた話、
過去の代表作と現在のデザイン作品=商品を見せて話をしました。
この大学院の講義には、一般の方も来られていましたが、
学生からの質問がとても多かったのは久々のことでした。
たとえば、中国や韓国では、
1時間半の講義に質問が2時間を超えるほど活性的ですが、
この大学院では、他大学生、一般からの質問がきわめて、
現代、3.11、原子力、エネルギー、教育まで広範囲でした。
多摩美大にしても神戸芸工大にしても、
私は学生たちには、将来の明確な目標=デザイナーになる!、
この意識の強さを感じます。
比して、阪大などは入学は偏差値に偏るせいか、
未来への職能意識の芽生えがとても遅く感じられるのです。
ともかく、今、国難の最中にあるわが国では、
次・次世代にいっぱい語り伝えることがあります。
だから、私はピンチヒッターであってもこうした講義にも
真剣に真面目に、そして、真実の自分の意見を伝えています。
Tags: 3.11, エネルギー, シカゴ美術、 中国・日本美術部長, デザイナー, デザイン&アートマネジメント, デザイン作品, ピンチヒッター, ルーツ, 作品, 兵庫県立美術館, 原子力, 商品, 大学, 学生, 客員教授, 川崎和男展・いのち・きもち・かたち, 教育, 特別講義, 田中央, 目標, 神戸芸術工科大学大学院, 蓑豊, 金沢21世紀現代美術館, 館長
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10月 28th, 2013 Posted 12:00 AM
福井には実家がありますが、すでに父も母もいなくなりました。
この二人にはもう会えませんが、今の私は彼らが創ってくれました。
義母も実妹が東京に連れていきましたから、実家は残っています。
いつも同じホテル暮らしですが、月1回は帰りますから、
その度に可能な限りに食糧を買い込んできます。
その中では、豆腐と特に厚揚げはビックリする厚さと大きさです。
大野市にある厚揚げは父と出かけると必ず買ってきたものです。
この料理をともかく、ワイフにつくってもらう楽しみがあります。
だから、絶対に大野産を買い求めます。
福井に帰ると、時々、
見知らぬ人から声をかけてもらうことがあります。
そして、最近では、なかなか買い物時間が無いのですが、
ワイフも福井で買い物をすることが多くなりました。
福井には高校時代の同級生たちは社長になっているのが多く、
最近は第一線から会長になっているのもいます。
体調が悪くなっても、同級生の医師もいるので安心です。
ともかく私の使命は歴史的なふるさとの偉人をさらに敬愛し、
彼らのやり残した使命や理念をすべからく理解し継承します。
夭逝した親友たちの想いも引き継ぎたいと考えます。
だからこそ、ふるさとの産物をこのうえなく好みます。
これは、東京一極集中に対する私なりの抵抗であることです。
だから、今、大阪で暮らしていることも同様に大事で有り、
ローカル性が最高にまとまらなければグローバル性など無理です。
そういう意味では、福井の小中学生は文武両道ではベストです。
それも私には大きな誇りであるからこそ、
自分の使命を明確にしなければなりません。
橋本左内を筆頭にわが国家へプロのデザイナーを全うします。
だからこそ、豆腐も厚揚げも私の根本なのです。
Tags: グローバル性, デザイナー, ふるさと, ホテル, ローカル性, ワイフ, わが国家, 会長, 体調, 使命, 医師, 厚揚げ, 同級生, 大野市, 実妹, 実家, 抵抗, 料理, 東京, 橋本左内, 母, 父, 理念, 社長, 福井, 義母, 親友, 誇り, 豆腐, 食糧, 高校時代
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