7月 9th, 2012 Posted 12:00 AM
永世中立国家を維持しているスイスは私には謎国家です。
永世中立によって「平和」のために、
全国民皆兵制、全ての住宅にシェルター設置は義務です。
スイスの防災マニュアルを読みました。
文字だけではなくグラフィックデザインとして、
本当に素晴らしく美しい本になっています。
まず、祖国ということ、
国の自由・国民の自由を定義しています。
これこそ「愛国」の基本でしょう。
あらゆる災害・戦時体制・原爆から死刑にまで、
国民がどう平和で安全に、
「いざ」という場合がとても懇切丁寧に、
おしゃれなイラストとともに編集されています。
国家転覆への情報対処・情報戦を
国民の認識方法まで述べられています。
「平和憲法」の文言にだけ頼っているわが国との違いを
あらためて、見直す必要があると思いました。
これは、憲法の具体的な行動規範です。
国民が平和で安全を確保する基準とは、憲法で制定していますが、
その具体的行動を「日常生活」でどう認識し、
しかも国民皆兵制ゆえに、成人は女性も武器訓練があります。
特に、私は、国家転覆の情報コントロールと死刑の記述は、
これなら国民全員が納得できると思いました。
スイスには死刑はありませんが、
国家維持を破壊する者や国家転覆者には、
絶対死刑というのは、説得制があります。
日本は、天災が一段と厳しい環境下にあります。
政党の嘘だらけの「マニフェスト」など不要です。
だれでもが分かりやすい、憲法を読むのではなくて、
具体的に、自分・家族・コミュニティ、そして国家が、
平和と安全を維持していく具体的な行動規範こそ、
安心国家の安泰性を確約するものと考えます。
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7月 8th, 2012 Posted 12:00 AM
日本が「ホスト国」であり続けること。
これは私が、日本の貿易立国・見本市コンベンションの最大目標です。
「製品デザイン」の中心国であることを意図して、
「DESIGN TOKYO」展を創って三年目になります。
この展示会は、二つの領域で構成しています。
まず、この展示会に出品できるかどうかは、
「審査会」を設けています。
今年はMoMAのアシスタント・キュレーターも入っています。
同時に様々な領域展も開催しているので、
日常生活のあらゆる商品・モノが見れることと商談が可能です。
アジアはもちろんアフリカ・欧米からバイヤーも増えてきました。
特に、「DESIGN TOKYO」はデザイン中心主義を高めると同時に、
次世代デザイナーの発表の場があります。
これは、私の強い狙いがあります。
海外で発表すると大変な出費になります。
そして発表成果はほとんど無いと言ってもいいでしょう。
しかし、この場なら、バイヤーと直接デザイナーから売り込みが可能です。
欧州の有名な次世代デザイナーや企業がショーアップしている展示会は、
高額な出品料を取られて、投資効果はゼロです。
韓国の次世代デザイナーはほとんど出品しなくなりました。
「DESIGN TOKYO」であれば、MADE IN JAPANが明らかです。
今年は台湾政府から
台湾デザインセンターが選別したモノが持ち込まれました。(写真右上)
ふるさと福井からは毎年、
Hacoaが審査通過して発表しています。(写真中央下)
ワイフが座って確認しているのは、
デザイナー提案の「椅子」であり、
毎年発表の場にしていただいてます。(写真右下)
来年は、出品意図を明解にしてもらうためにどうすべきか、
次世代デザイナーには、新たな産業を紹介し、
このような領域という「テーマ」そのものを提案します。
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5月 12th, 2012 Posted 12:00 AM
ワイフの机上にある受話器とiPhone(左)、
そして私は受話器だけ(右)を自宅ではつないでいます。
おそらく、コントのような演出道具のようですが、
使い勝手では、スマートフォンと受話器のガジェット化に、
次世代の電話機セットが見え始めていると思います。
すでに受話器とiPhoneがBluetoothゆえにワイヤレス化、
そんなガジェットも登場、大学ではコレを使用しています。
そして、もう自宅、ホームでの電話通信には、
これまでの電話機は不要になってきています。
むしろ、パソコン無しでのSkypeでのガジェット化なども、
新たな商品化計画になっていくでしょう。
かつて、最も「必要なモノ」という質問の答は、
「ケータイ」でした。
そして、最も「不要なモノ」という質問でも、
答は「ケータイ」ということでした。
それほどケータイが日常生活での要不要を決定づけたのです。
電話というのは、会話・対話=コミュニケーションの基礎として、
現代生活では重大なツールであり、
人間関係化のメタファーとレトリックとモードになっています。
したがって、「関係化」とは、
世界構造に連関した人間社会の基礎構造です。
この構造化をスマホという通信形式のガジェット化は、
「受話器」は電話形態の系譜をそのまま受け継いでいます。
ここから、「電話システムの次世代革新」を想像することは、
とても重要な一つの視界かもしれないと、
私は確信して、このガジェットを楽しんで使っています。
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3月 6th, 2012 Posted 12:00 AM
ルーブル美術館は年間来場者数400万人と言われています。
比して、21世紀現代金沢美術館は
日本では最高200万人近くの来場者数です。
美術館としての社会的存在性を
金沢という街と相補的な関係性を保持しています。
母校の卒業制作展とともに、
「若手芸術家の発掘」企画展においても私はまた学ぶことができました。
日本生まれの英国人アーティスト
ピーター・マクドナルド「訪問者」の企画展で、
私は欲しくてたまらない彼の作品(↓)を見つけました。
彼の自由な平面構成絵画に表現された彼の「感性」です。
あらためて私は「範・感性」と言っておきます。
デザインにおいても「感性」表現、
「感性工学」が基本的学識になって久しいのですが、
私なりには一家言を持ってきました。
その一つは、デザイン教育者として、
徹底的に「感性」を哲学的知識として講義し、
デザイナーとして、自分の「感性」と対峙してきました。
特に、私の「感性」は、まず音響があり視覚的刺激があり、
生きがいの感受性の確認でした。
理性・悟性・感性を歴史的定本から学ぶとするなら、
ギリシア時代、感性を低次な認識知としていたことは、
カントの理論的集約によって理性以上に重要な大きな世界観になりました。
さらにそれはニーチェから構造主義やポストモダンまでが
その再定義や認識性を与えてくれました。
私にとって、
「感性工学」という範疇に自分のデザインは配置していません。
むしろ、直観と感性をDIVINATIONとして
デザイン対象に込めてきたと想っています。
そして、彼の作品を日常生活に置いてみたいと思うほど、
彼の感性から「範・感性」を感じ取ることができました。
少なからず、現在進行中のデザインプロジェクトには、
絶対に取り入れたと考えています。
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2月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
デザイナーという職能になったことで、
「美しい」モノを常に人生に配置することができました。
とても幸運な生涯だと思っています。
この「ぺんてるのサインペン」とともにプロになってきたと思います。
このサインペンに出会ったのは東芝時代からです。
当時は、これほど色はそろっていなかったと思います。
黒一本で、0.6mm・0.3mm ・0.1mmを引くことが命題でした。
ロットリングや烏口を使わずして、
スケッチから図面までの使い勝手があります。
あらためてこのサインペン自体が「美しいモノ」です。
おそらく死ぬまで私の日常生活の傍らに在ると思います。
私は筆記具収集家だとも自負していますから、
万年筆から筆、スタイラスペンまでともかく見つめてきましたが、
このサインペンは格別に「美しい」と思っています。
今では、どれだけペン先チップを傷めずに
線が描きわけられるかが重要です。
本当に、デザイナーであるから
このサインペンが道具になっていることに感動し直しています。
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5月 10th, 2010 Posted 12:01 AM
万博は教育
万国博覧会は、国際的な人類叡智の制度デザインです。
いわゆる「万博」の基本意図は「教育」が核心だからです。
したがって、これまで世界的に万国博覧会が人類にもたらしてきたことは、
「文明」の進展を「文化」的な日常生活の共有でした。
かつて1970年、日本での万博以後には、
明確にその影響が「歴史・産業と文化」として反映されてきました。
「文明」は明らかに、科学と技術による主導性によって、
産業経済のさらなる活性化によって文化体制を促進させることになります。
オリンピックも、万博と同様に、社会基盤の意図的整備によって、
産業経済の活性化への動機付けであることです。
万博もオリンピックも、「資本主義経済」を遵守したものであったわけです。
しかし、北京オリンピックも、上海万博も、
背景としている政治体制はこれまでとは全く異なっていることに
私たちは最も注目しなければならないと考えるべきです。
万博の影響とは
歴史的にみれば、モスクワオリンピック以後と、北京オリンピック、
その二つを対照化しておく必要があるのではないかと私は指摘しておきます。
この二つの対照性や、
この国家イベント以後はジャーナリズム的な検証は
ほとんど無かったのではないかと判断しています。
ひきかえ、上海万博以後の中国経済の最大活性化へ、
日本経済、交易効果、文化交流意欲への期待感が
余りにも冷静さを失っているのではないだろうか、というのが私の評価です。
私は、無論、中国経済と日本との良質な国際関係を望みます。
しかし、政治体制=軍事体制と日本の国家体制を、
反射的に対照化した見方が必要だと思います。
七方言、それぞれの文化圏
私は次の視点が必要だと考えています。
まず、日本から中国を見るには、
人口対比と人口構造=年齢構成での人口対決があります。
これは軍事対決が隠避されているということです。
また、中国のどこを見るかという点では、
「格差社会」と「政治体制=市場経済主義」と
日本での資本主義体制の脆弱性をも対比する必要があるでしょう。
私は、結論として、中国は明らかに多言語国であること。
それは言語的には七方言があります。
これを大きく大別しても5言語となり、
それぞれの言語文化があるということです。
呉語国家イベント
すなわち、上海万博の影響は、
上海語=呉語文化圏だけでのイベント、
呉語文化圏での万博にすぎないという見方も重要だと考えています。
上海大学の教授との会話で、
「北京ですか?国が違いますから、北京の大学で問題となる発言を聞きたい」
という流ちょうな日本語を思い出すのです。
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Posted in 026「衡(はかり)と単位」, 資本主義から逃走せよ!
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4月 7th, 2010 Posted 7:53 PM
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3月 16th, 2010 Posted 1:56 AM
Ethnomethodology
「エスノメソドロジー」という学域を知ってから、
すでにどのくらいでしょうか。
人間が無自覚でも、認知と行為の接点ということを、
ミクロな社会学という観点は、デザインサーヴェイでしょう。
私はそうした接点を「Point of Contact 」と呼びます。
しかも、認知と行為を「会話」という関係論で、
ということは、まさに、Point of Contact=ケータイです。
「会話」は確実に、
人間関係=社会学的な存在関係を決定しています。
そのツールであり、メディアでもあるケータイを定義可能です。
現代、「無くてはならないモノ」がケータイであり、
「無くても一向に構わないモノ」もケータイといわれています。
つまり、日常生活での、関心と無関心との両面性あるモノです。
しかし、すでに現代人にとって、ケータイの存在は、
明らかに、自分の人間関係はもちろんですが、
PC機能も統合化されて、
自分の能力の支援すら果たしてくれるモノとなってきました。
● 実在性
● 機能性
● 構造性
● 象徴性
これは、ケータイが日常生活に登場し「実在性」となり、
さらに「機能性」の拡大が始まりました。
今ではすっかり、認知と行為の「構造性」が、
Smart Phoneに進化していると考えることができます。
今では、「どこのケータイを使っているか」という、
その使用者の「象徴性」に至ろうとしているモノなのです。
作法性
それだけに、モノとしての形態から、
所有性と使用性への、認知と行為、すなわち「作法性」は、
現代の民俗的意味性、「エスノメソドロジー」という社会学、
その代表的な対象になってきています。
したがって、ケータイの形態という意味性は重大です。
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Posted in 017「ネットワークとコンテクスト」, 資本主義から逃走せよ!
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