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「iPad-SkechBookPro カラーマネージメント」


   


     5月 23rd, 2012  Posted 12:00 AM

私世代の工業デザイナーはマーカースケッチが基本です。
それもスピードライマーカーです。
私などは第一世代なので、コピックは未だに慣れていません。
そこで、スピードライマーカーは生産中止なのですが、
在庫が市場に出てくればすぐに買い求めてしまいます。
私は特にプロであるスタッフには、
マーカーではなくて、Mac上タブレットスケッチ技法で、
2次元レンダリング(完成予想図)を描かせています。
CG的な3次元レンダは、アニメーションプレゼンの技法も
プロのデザイナー能力としては不可欠と考えています。
そして、最近はiPad上ではスケッチだけは、
「自分なり」の技法を身体化してほしいと願っています。
私自身も、iPadでは、SketchBook Proでスタイラスペンも
選びに選び抜いて、あくまでもラフスケッチ程度は、
自分の技法を求めてきました。
その私の技法をAppleStore銀座で紹介しますが、
その時には、カラーマネージメントとして、
RGB色空間とHSB色空間についても話をするつもりです。
昨夜の先般このブログでRGBとHSBについて書きました。
ところが想像していましたが、やはり、
RGB=光(加算混合)とHSB=擬似色料(減算混合)は、
質問もあり、混乱しているようです。
あらためて、SketchBook Proでは、
ステッドラー鉛筆がオプションでダウンロード可能なので、
参加していただけるのなら準備して来てください。
鉛筆デッサンをこのステッドラー鉛筆を色鉛筆にするだけで、
RGBとHSBのカラーマネージメントは理解できるでしょう。
やはり、スケッチは水彩絵の具での減算混合の体験があれば、
RGB(加算混合)には素早く近づくことができると思ってます。


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「カラーの決定のために・HSB色空間」


   


     5月 20th, 2012  Posted 12:00 AM

美大時代の色彩実習はとてもハードな作業でした。
指定されたケント用紙をチップ=正方形や長方形、
時には、2mm幅10cmなどにカットして、
外国製、かなり高価なポスターカラーを手塗り。
それをB3サイズのパネルに貼り込んで提出でした。
1年間に30数枚程度がポートフォリオになりました。
まず、手でポスターカラーも混色しました。
したがって、
「色彩学」というより「色彩論」を学びました。
この作業はいわゆる「減色混合」でした。
ところが、コンピューターの出現によって、
RGBで「加色混合」を体験することになりました。
大学人になってから、私は「色彩論」を教える立場になりました。
そこで、徹底的に議論をして「色彩実習はパソコン上」で、
基礎課題=グレースケールや色環、
応用課題としてカラーコーディネーションや配色デザインを
学生に、これもすべてパソコン上で制作させるようにしました。
名古屋市立大学芸術工学部での私の「色彩論」は、
とても厳しかったということになっています。
少なからず、入学すると1年次から必須でしたから、
芸術工学は「色彩論」から始めていました。
多分、建築志望でも色彩には馴染むことを強いました。
私自身が、コンピューターによって「色彩論」が大きく転向しました。
まだCGが開始された頃、トロントでEWS-UNIX上で、
減算混合から加算混合へと自分を転向させた体験が源でした。
もうすっかりソフトウエアでは、HLSやHSBとRGBを切り替えて、
自分なりの使い方が可能になりました。
しかし、光での色空間と色料(顔料や染料、インク)空間を
明確に区分して認識しながら使いこなしているとは思えない事が、
そのまま、印刷・映像・室内配色・ファッションなどの
カラーコーディネーションを数多く見かけます。
まずは、HSBとRGBについては、
Apple Store 銀座で、実演しながら簡単な講義もするつもりです。
ともかく、色彩は「育った環境」に影響されていると思います。
私は北陸育ちゆえに、彩度と明度は必ず度数を上げています。
「見かけの色空間」というのは、
とてもデザイン上では大きな課題だと考えています。


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「レーザーポインター、今はコレ」


   


     5月 19th, 2012  Posted 12:00 AM

レーザーポインターは、プレゼンの重要道具。
パソコン以前には、
オーバーヘッドプロジェクターとスライドプロジェクターが、
画像プレゼンの機器でした。
1984年にMacintosh128Kが登場してプレゼンは一変しました。
その後、Macintosh SEには、そのオーバーヘッド自体が
透過型液晶にエンハンスメントしてプレゼンが可能になりました。
このシステムでのプレゼンを福山市のデザイン会議で使いました。
おそらくこれがPowerPoint1.0、日本初だったでしょう。
こうした革新は、1988年だと記憶しています。
なぜなら、Illustrator88とPowerPoint1.0(白黒)、
さらにはPostScriptというOSが華々しくデビュー、
レーザープリンターを米国から持ち帰り、税関で喧嘩しました。
88年からMacWorldが全盛期を迎えようとしていました。
その時に、プレゼンソフトはもとより、
追い求めたのが、CADとレーザーポインターでした。
10数本は使ってきたと思いますが、
現在は、これだけになりました。
スタートレックのガンを模倣したガジェットも、
音がして愉快な製品ですが、
最近は真面目にこの3種であり、発光色もグリーンです。
USBで、画面コントロールから時計機構があり、
プレゼン終了告知でバイブレーションしてくれます。
ところが最近では、大型液晶60インチを使うこともあります。
その時にはこうしたポインターは役に立ちません。
5月25日夕方、Apple Store 銀座で、
iPadでのスケッチ技法を紹介します。
おそらくこのポインターを持参することになるでしょう。
出来ればもっと新たなポインターの
デザイン革新が望まれます。


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「スタイラスをすべてチェック後の選別」


   


     5月 7th, 2012  Posted 12:00 AM

先般紹介のスタイラスをもう一度チェックしました。
結果、これらを選びました。
スタイラスの先端部は、四つに分類できます。
これが現在市販されているすべてでしょう。

  • 導電ゴム
  • 金属
  • 導電プラ繊維
  • 導電プラ

いずれも自分なりに相性があると思いますが、
最近は、ほとんどが導電ゴム半球状態のモノが増えています。
私なりには、以下の三つの使い勝手で選別し、
● 筆記スピードが一致すること
● 接触感触が心地よいこと
● 筆筆記のカスレ具合が思い通りのこと
そのために、導電ゴム内に導電ウレタンで先端部の硬さ調整をしています。
これらのどれが最適かもApple Store, Ginzaのイベントで紹介します。
(左端:導電ウレタン)


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「スタイラスペンは、まだまだ進化が必要」


   


     5月 3rd, 2012  Posted 12:00 AM

スケッチで思考すること。
このことを職能に出来たことは私にとって幸運でした。
一番好きなことは「スケッチ」を描くことです。
それがデザイナーという職能につながっていることを喜んでいます。
しかし、ビジネス=金儲けにしていくことには
大きな抵抗そのものを抱いてきたことも事実です。
まして、デザインがビジネスのための大きな手段のために、
デザイン対価を経営者と論議することは苦手であり、
これまでどれだけ経営者と物別れを経験してきたことでしょうか。
デザイン対価以前に経営者の人柄や人品への敬愛から嫌悪感、
この振幅性に自分を沿わせることが本当に苦心惨憺でした。
さて、スケッチでも一番好きなのは「水彩風景画」ですが、
その次が、ボールペンと色鉛筆着彩、
そしてスピードライマーカー、水墨です。
油絵は美大時代に挑戦したことがありますが、嫌いです。
日本画には憧れがあります。
だからリタイア後に日本画画材での膠は研究するテーマにしてあります。
さて、プロとして、特に次世代デザイナーやその予備軍には
もうマーカースケッチは棄てさせています。
というわけで、私自身は、電子ペン・タブレットなどは
デザイナーのプロ道具と意識して、
そのような道具の進化に技法を私なりに研究し、
日常的なアイディアスケッチ程度まで自分もトレーニングをしています。
ようやく、iPadでのプロ的なスケッチ、
そのためのスタイラスも選択肢が増えてきました。
当初は自作をしてきただけに、
何が「手に馴染むか」ということがわかります。
そして達した結論は、
やはり、デザイン技法の基礎である「デザインストローク」から「運筆」、
さらに「草書」です。
つまり、様々な筆記具・鉛筆・ペン・マーカーから筆までが
指先と一致してくれることが肝要だと考えています。
しかし、どのような筆記具であれ、
もう一つの相互性は「紙質」との相性があります。
「紙墨相発」という言葉があるくらいです。
となれば、スタイラスとPad画面素材とのインターラクション、
「ハプティック性」が可能になることを期待しているということです。
5月末に、AppleStore銀座で、
私なりのスケッチの基本技法を紹介するつもりです。

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