kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘白い’


『造幣局の「桜の通り抜け」でいっぱい桜を知ったのです』


   


     4月 11th, 2019  Posted 12:00 AM

新紙幣のニュースが駆けめぐりました。
住まいの近くに造幣局があり、
「桜の通り抜け」は一日目72000人でした。
桜がなんと134種、338本も約530mに並んでいるようです。
昨年は「トーチ」の審査に加わり、
テーマの日本を表すアイコンで、桜に応じてちゃんと
5枚の花弁で5つの炎が一体の光となるのです。
これが日本の新たな技術になりました。
特別番組の放送では、
約100社に問い合わせてたった1社だけが、
デザイナーが望む炎を光に変える協力に応えてくれました。
トーチ発表後に、専門家としての建築家に、
同じようにオリンピック・パラリンピックの建築審査に
関わった建築家から、いいものを選んだと言われました。
一方では、結果を厳しく批判してきた輩もいて、
まったくのセンスなしで、とうとう喧嘩をしました。
素材としても日本の桜はこれほど種類があり、
また、桜を0.5mmのシート状にしても良いものだと
インテリア用品として確認する機会もありました。
例年以上に桜に関する情報を意識しています。
そして堤防に桜があるのは、
堤防土壌を固めているらしいのです。
さらに、ソメイヨシノは人工交配ですが、
なんと昔からの白い桜が、
里桜・白雪とか、ピンク色の紅椿などの品種も知りました。


目次を見る

『薄紅色が鮮やかな桜は「啓翁桜」』


   


     3月 28th, 2019  Posted 12:00 AM

北陸生まれの私が、関東・東京で働きはじめたとき、
二つの不安がありました。
一つは川が太平洋に流れるので、その川の流れと
同時に周りに何も山などがないことでした。
もう一つは、桜の花がとても白いのです。
そこで、なぜなんだろうと疑問を持ち、徹底的に調べました。
結果、ソメイヨシノは確実に人工交配であり、
この木の元では周囲の草木がやられてしまうのです。
「トーチ」審査においても素材として樹木、木風素材の提案があり
桜の木でもソメイヨシノは使わないというプレゼもありました。
昨年には奈良では新種の桜が100年ぶりにクマノサクラが見つかりました。
今、室内で咲いているのは「啓翁桜」という品種であり山形県産でした。
白く無く、薄紅色が鮮やかでした。
ミザン桜を台木にしたヒガン桜が枝変わりとして生まれたようです。
日本人が愛してやまない桜には多種の桜の木があります。
この啓翁桜は、とても寒い地方で春が来たらそれを乗り越える、
そのような力を持っているようです。
それこそ、ソメイヨシノでは花も白く、なおかつ、周りを痛める樹木は
山林地方の杉(=花粉症)を植えた行政の安価なやり方なのです。


目次を見る

『「練り消しゴム」での鉛筆デッサンで才能がわかる』


   


     3月 17th, 2019  Posted 12:00 AM

「練り消しゴム」って?
その存在を教えてもらったのは、
美大入試の鉛筆デッサンの前日でした。
鉛筆も、HBとBと2Bだけで描くべきだと知って、
2Hから6Bまで揃えていた私には、これで描けるのかと思いました。
医学部志望からの急転直下の美大受験ですから。
そうして、絶対に白い部分は残すこと、
鉛筆は全て鉛筆の濃さで描き、
なおかつ、デッサン後には指で鉛筆を擦らないこと、でした。
まぁ、少しは入試対策として金沢美大は
鉛筆で描き出すことは知っていました。
しかし、練り消しゴムは、同じ受験生から貰いました。
それで、鉛筆で描いたラインに、押し当てると、
正確に濃さや薄さがはっきりとします。
これまでの医学部の学科試験とは全く異なる記憶力から
実技試験から、美大技能まで、大変に苦労しました。
この実技で、実力のすべてを見てしまおうということです。
暗記ではない、実技は水彩画と鉛筆デッサン、2日間で、
才能を見ているのです。
それ以来、練り消しゴムはスケッチの大切なアイテムとして、
私流のテクニックで、随分と手直しをすることを覚えました。
鉛筆デッサンの前日に教えてくれた彼とは、今も親友です。


目次を見る

07月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     7月 18th, 2017  Posted 12:00 AM

07月18日 大安(丙午)

デザインスケッチは、
素早く描くから、
白い紙の上に、
時速、何キロで描くのだ。
これが私の目標!

川崎和男の発想表現手法


目次を見る

06月27日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     6月 27th, 2017  Posted 12:00 AM

06月27日 友引(乙酉)

徹底的な写実描写能力、
この訓練をしたならば、
「手」を白い紙の上で
スケッチすれば、
脳内に想像図が浮かんでくる。
これが、創造力の手法となる。

川崎和男の発想表現手法


目次を見る

6月13日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     6月 13th, 2016  Posted 12:00 AM

6月13日 先勝(丙寅)

黒い発想と
白い発想がある。

黒いという色が無い。
黒という闇、光の無い、
それが黒い発想だ。

だから、白い光では無く、
それは反射された発想である。

川崎和男の発想表現手法


目次を見る

『マンガ表現での瞳表現、そのインターラクション』


   


     6月 8th, 2016  Posted 12:00 AM

日本の漫画はすでにマンガ=「manga」となって、
表現物の大きな文化性を国際化しています。
遺伝子に漫画印象が組み込まれているかどうかは
未だ定かではありませんし、
遺伝子を調整細胞として制御しているかどうかの研究もまだ最中です。
マンガを読むというライフ・ログとしての記録化と遺伝子関係は疑問です。
少なからず、ロボットを漫画で読んできた我々には、
確実なライフ・ログに組み込まれていることは間違いないと思っています。
たとえば、ロボットは日本の子どもたちは怖がりませんが、
欧米では、
子どもたちはロボットの存在に恐れをもっています。
またこの印象度を利用した「ゆるキャラ」はブームとなっていますが、
デザインが貢献しているのは「くまモン」のみと言い切ることが可能です。
なぜなら「くまモン」には明確なデザイン成果があります。
あとの「ゆるキャラ」となると、商業主義的な悲惨さがあふれています。
こうしたマンガやゆるキャラには、明確な分類ができます。
それは「顔表情での目」その表現にあります。
二つに分類されています。
黒い点だけと、白い中に瞳の黒点、この二つについては
阪大、私の研究室で黒い点に絞った研究が修士論文でまとめられました。
黒い点というだけの顔の中の配置だけで喜怒哀楽が表現されて、
黒い点の瞳感覚で充分に感情表現が可能だという結論を得ています。
むしろ、白い中の黒点瞳表現は、感情表現の限界を示し、
かつ、マンガでの顔表現では経年変化をすることが明らかです。
つまり、黒点瞳での顔表現は、生き物の顔表現を統合しているという
その結論は、
今後のロボティックスのインターラクションに繋がっていくでしょう。

*『キティちゃんにて確認できる「安全と安心」』
*『心を持つロボット表現として、「泣き出す表情」』
*『漫画・アニメーションにみる日本独自のロボット観』
*『VFXのロボットが柔らかくなっているのは進化?』
*『ロボットが『心』を持っている?かどうか、ということ』


目次を見る

『VFXのロボットが柔らかくなっているのは進化?』


   


     12月 20th, 2014  Posted 12:00 AM

この大きくて白い映画のロボットがまだ上映前だから、
映画館にディスプレーされていました。
このアニメーション映画のTV-CFを見かけながら、
私は空想力・想像力の中でも性善説真ん中に一つの安らぎを感じます。
今、映画には様々なロボットが登場してきますが、
私はようやく柔らかい表現のロボットが登場してきたと思っています。
ワイフは絶対にこの映画は観たいと言っています。
この映画のアニメーション技法はVFXが無ければ出来なかったでしょう。
VFXとは、視覚表現にコンピューター技術を運用した視覚効果技法、
さらにSFXは、撮影現場そのもの場での特殊効果でもあり、
最近はこうした映画技能者が監督にもなってきて、
その技術駆使で、空想力毎の映画ジャンルが出てきています。
私はデザイナーとして、VFXの進化とロボット工学の一体化が
あくまでも科学技術、さらにはコンピューター運用進化こそ、
次世代のデザイナー職能にも深く関与してもらいたいと思います。
なぜVFXという技術に注目しているかを明らかにすべきかと言うと、
一方には、ぬいぐるみというキャラクター玩具があり、
もう一方には、完全にハードでメカニックなロボット玩具が、
空想力さえも分断している気配を強く感じます。
映画、漫画、SF、宇宙物語への想像力には、19世紀末当たりから、
素直な未来想像力が育ってきたと思います。特に、日本人ほど、
こうした空想力は鉄腕アトム、鉄人28号、8マンによってそれこそ、
日本人の遺伝子にも組み込まれているとさえ言われています。
それは、日本から二足歩行のロボットが出来、
日本の子ども達は笑顔でロボットに対面できますが、国外では、
幼児たちは泣き出してしまうことは確かめられています。
私はやわらかいロボットは、ぬいぐるみとの融合性が、
海外から始まってしまったことに、国内技術の立ち後れを感じています。

「心を持つロボット表現として、『泣き出す表情』


目次を見る