4月 21st, 2020 Posted 4:53 PM
大阪大学での感染対策のフェイスシールドは、
3D-Printerでの提案があり、国内、海外でも報道されました。
消化器外科・中島清一特任教授、そのチームでした。
そこから、「素材」のことを尋ねられました。
素材は必ず、抗体性のあるポリカーボネイト製だとすでに調べていました。
これは戦闘機用の透明カプセルで、「生物兵器」はじめ、
どのような環境でも「抗体性」を持つのです。
これも熱可塑性ですが、耐衝撃性は圧倒的で医療用抗体性があります。
そして、新しい提案のマスクが無いと言うことも考えていました。
ともかくフェイスシールドは「医療用」はもちろん、
地球の未来に警告を表していた映画の世界にもすでに登場して
いたような「一般用」がもはや必要です。
眼鏡も同様ですが、様々な頭の形態との一致性、
フィットし固定しなければなりません。
これには「ポリアセテート=ジュラコン®」なのです。
私の提案は、細部のディテールを読解し
早急に、慎重に対応できる元のスタッフ・坂野博行氏と取り組みました。
まず、「無煙性」で曇らない!を要求しました。
そして、「抗体性」ゆえに、外部も内部も守られています。
それこそマスクなんて酷いモノには呆れていました。
医工連携になぜデザインが入っていけないのか、
統括し、「指示」する知識、せめて「生理学」が必要です。
今後はドクターとディレクターで同じ医学博士が「一般用」をやります。
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3月 13th, 2020 Posted 7:17 PM
小・中・高で全国に休校がさらに延びました。
私自身は、対面での打合せには慎重で、
移動も自家用車での移動を心がけています。
当然、仕事の進行も変更や停滞しているのですが、
何を考えているのだろうか?という対応の相手先もあり、
私の意見をワイフに「ブツ、ブツ」と言っては「イラ、イラ」しています。
そんな時には、自宅内でドローンを何度も試しています。
ドローンを私は「深紫外線消毒器」で試してきました。
それを実現出来ない私は嘆いていますが、特別に個人的にやろうか?
ドローンで確かめています。
どうして、日本では生み出せなかったのだろう、と思っています。
感染拡大国では、ドローン、ロボット無活用で
人と人との接触を防ぐ感染対策が、
モラルと倫理を越えて無人化技術導入を進行しています。
人の普通の営み、生き方や働き方すべてが
対策、対応に変化せざるを得ないのですから、
新しい技術や仕組み有効に利用あるいは実践するしかないのでしょう。
世の中は、だれも「生物兵器だった」とは明言しません。
WHOもようやくパンデミックを宣言しました。
それもWHOは中国にどれだけのお金をもらっているのだろうか?
あえて、2020年に今回の問題で否応なしに
地球が新たな幕開けを迎えたのですから
はっきりと世界中が、経済が大事ですが、
明確な指標を打ち立てることです。
「先行指標」がとても重要になってきています。
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6月 30th, 2019 Posted 12:00 AM
「DESIGN TOKYO」の審査をしました。
そして最終10点の現物審査を、発表前日審査員全員でやりました。
この10点中に「日本製」は2点のみでした。
この2点はこれが選ばれると審査委員が共通で選んでいました。
鋼を包むパッケージとスピーカーですが、
惜しくも受賞に至らなかったのには理由があります。
前者は、素材にアルミニウムが使われていました。
塩害も駄目、それこそ梅干しをアルミに押しつければ、
一晩でアルミが傷みます。
鋼のためには、それこそ下面には孔が要ります。
さらに重要なことは、
「スタイリッシュに持ち運ぶ」をうたう前提として
鉄砲刀剣類所持等取締法の刀剣類の基準に
慎重に対応すべきだということです。
後者については、周波数特性の表示がスピーカーシステムでは
評価ができませんでした。
私は、キッチンナイフもスピーカーも自分でやってきていますから、
大いに業界がデザインで盛り上がることを期待しています。
という訳で、「日本製」は悉く残念な結果となり、
受賞5点はすべて「台湾製」に決定してしまいました。
最近の海外のデザイン賞でも、「なぜコレが?」と受賞製品を見ています。
グランプリ含め5点の製品は、書道の文化、
アラビア書やアップサイクルの視点とともに、
現代技術も台湾がとっても勝っています。
国をあげて戦略としてデザインの教育あるいは支援が実っており、
一方日本のデザインは相当に遅れています。
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3月 6th, 2016 Posted 12:00 AM
「KK塾」は親友であり同僚、そして今や医学系研究科長の
澤教授にお願いしました。
おそらく、
TV医療ドラマでは有名な心筋の再生医療を知る機会だったはずです。
心臓移植では国際的な権威ですがそれこそ阪大の心臓外科医どころか
緊急医療医としても
医学界では相当の人間生死の現場で経験を持つ医師です。
ところが、
世界でそれも日本の最も慎重し過ぎる薬事法を
「ハートシート」適用させた教授です。
「ハートシート」は患者自身の腿の筋肉を培養して、
細胞シートを心筋シートにして患者の心臓に張り込むことで、
心臓移植どころか、心臓を再生させてきました。
この実績は
日本の薬事法を薬剤でもなく医療機器でもなく細胞シートを
日本の国内法に適用させてしまいました。
これは特に米国を刺激し、
今では世界中からメディカルツーリズムとして
阪大病院にての手術を可能にしています。
澤教授は、心臓外科医だけではなく、無論次世代の医師養成だけではなく、
大阪を中心とした「街づくり」の中心人物になっています。
私自身、私の心臓から身体は阪大にすべてを任せています。
工学研究科から私のミッションである「コンシリエンスデザイン講座」も
今では医学系研究科にて、医学・看護学・保健学、そしてその周辺から、
まだ発表待ちの医療機器、その動物実験、医療環境デザイナーなどは、
すでに、「コンセプトからのイノベーション」ではなく、
「ラインからのアライアンスイニシアティブ」として
やがて公表されることになることを狙っています。
「コンシリエンスデザイン」対「レジリエンスデザイン」は
まさにデザインの本質である発想は「コンセプト」からは逸脱しています。
「lineによってmagic balletなgigがgood vibes」になること。
「デザイン思考」がイノベーションを生み出すと勘違いしている
現代日本を変えます。
「コンシリエンスデザイン」だからこそ、
その実例を看医工学で実際例を紹介講演してもらいました。
生老病死をAIによるゲノムからの再生医療は
医療環境を超えて
新たな街づくりに向かっていることを知って貰ったと確信しています。
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6月 17th, 2015 Posted 12:00 AM
藝と醫、この二つの漢字が芸と医という略字になってから、
工藝をさらに読み解いた民藝と醫学は変質しました。
私は工芸と医学それぞれに本質を軽んじる傾向があると思ってきました。
醫には明らかに薬の瓶が含まれ、
藝には草冠と執行するという深度がありました。
したがって、私は芸と医の両方の世界にあって、
藝と醫であった本質論を必ず、
職能観と工芸と医学が喪失したことに言及することを護り抜くこと、
こうしたことには命がけの姿勢が必要だと考えてきました。
運良く、私は柳宗理から薫陶を受け、柳宗玄から西洋美術史、
特に、「美・義・善」を徹底的に叩きこまれました。
正直今頃になってあの時もっとあれを聞いておけばと思い出しています。
そして、先般私は「柳宗理生誕100年記念」の講演という大役を、
先輩と同輩から命ぜられて、
私なりに、先生との思い出は学生時代だけではなく、
東芝新人時代を語りました。
さらに車椅子になって非常勤で母校・金沢美大時代との思い出から、
もう一度、先生の作品から学んできたことを整理できました。
また、何よりも、先生のご子息氏とすっかり意気投合して、
学生運動の頃の金沢美大での先生のことから、
私が相当先生には鬱陶しい存在の学生であったかを話し合いました。
彼から、本当に懐かしき現代の「民藝」という雑誌をいただきました。
そして、私は大きな危機感を持ってしまいました。
現代、民藝を語るにあたってこのような評論や言説が行われていては、
あの「民藝論」の本質は確実に抹消されてしまいます。
それこそ、
NHK番組で「見立て」の軽薄過ぎる低能力性と余りにも同一だと
私は指摘しておきます。
柳宗悦の「民藝論」を
確実に読み取った評論言説が無残に排除されています。
私はまず、デザイナーとして、
また柳宗理の直系の弟子として見逃すことはできません。
私は勿論、柳宗悦の「民藝」全てを理解しているわけではありませんが、
柳宗悦を父としてモダンデザインの先駆者だった柳先生が
きっと当時は押しつぶされまいとされたデザイン姿勢を思い出します。
少なからず、民藝を愛くるしいと言い切ること(その軽さ)も、
私には許しがたき言説です。軽薄であっても重力感が必要です。
まして「かわいい民藝」などは、「民藝」ではありえないのです。
世界中馬鹿騒ぎで「kawaiiが売れる」ならそうすればいいでしょう。
kawaiiという軽やかさも現代は必要かも知れません。
でも柳宗理先生はカンカンに怒っているでしょう。
しかし、その国際性には重力感は残存させるべきことです。
もっと知るべきは「かわいい」と「美しい」という形容詞には、
「きれい」という形容動詞が介在しているのです。
柳宗悦が形容詞の扱いにどれほど慎重であり、
それだけに、柳宗玄先生は「美と義と善」を語り、
柳宗理先生がどこまで徹底して、民藝とデザインを対決させ、
学生だった私には「用と美」へ、私は引き受けた5つの言葉があります。
自分のデザインを決定されていたかを私は語り次ぎます。
それは、現代の「民藝」は、「民芸」=土産物ではなくて、
日本美学の先陣で、デザインから語らなければならないからです。
5つの言葉で、デザインが用と美を民藝に差し向けた詳説を
私は講義していくつもりです。
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