2月 18th, 2021 Posted 12:00 AM
目次を見る
4月 24th, 2016 Posted 12:00 AM
デザインは表現営為です。
したがってデザインされた表現の形態は言語だと言えます。
そこで、デザイン形態=「デザイン言語」と呼びます。
そのデザイン言語は、意味する意図(intention)を
造形言語=designing language、
意味されている内容(contents)を
形態言語=designed languageと、その二つで成立しています。
そして最近、この言語の背景にある知識や知恵という根幹こそsilience、
いわゆる日常ではほとんど無意識である「知性の核心」だと理解しました。
この無意識である知性こそデザイナーの知的背景だと決定できます。
コンシリエンスデザインこそ、知性の統合されたデザイナー能力であり、
言語表現に込められた意図と内容は、
すでに目論まれていたプライミング効果、
すなわちデザインの効用と効果を成し遂げるものになると断言します。
自分としては、コンシリエンスデザインという位置づけは、
明確にデザイン手法、その論理を言語化して、
その意味論は記号論へと向かわせることが出来たと自負しています。
これまでのデザインはすぐに機能で語られ、
装飾ある形態論に終始していましたが、
ここから明らかに小論的な論理を持って、
記号学に向かってきていると明言します。
さらに、デザイン知性は必ずスケッチでその言語展開が必要です。
それは「手」で描かれた発想表現が
プライミング効果になるということです。
*『記号論でのコンシリエンスデザイン』
*『かたちの意味・造形言語と形態言語』
*『記号論は脱構築に向かっていった「かたち論」』
*『アナログスケッチからデジタルスケッチへ・・』
*『Padスケッチにすっかり馴れ親しんだ!』
Tags: Contents, designed language, designing language, intention, silience, コンシリエンスデザイン, スケッチ, デザイナー, デザイナー能力, デザイン, デザイン形態, デザイン手法, デザイン知性, デザイン言語, プライミング効果, 位置づけ, 内容, 効果, 効用, 小論的, 形態, 形態言語, 形態論, 必要, 意味されている内容, 意味する意図, 意味論, 意図, 成立, 手, 断言, 日常, 明確, 明言, 根幹, 機能, 決定, 無意識, 理解, 発想表現, 目論, 知性, 知性の核心, 知性の統合, 知恵, 知的背景, 知識, 終始, 背景, 自負, 表現, 表現営為, 装飾, 言語, 言語化, 言語展開, 言語表現, 記号学, 記号論, 論理, 造形言語
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
目次を見る
3月 15th, 2012 Posted 12:00 AM
モダンデザインというよりも、
デザインの源流として、
私はロシア・アヴァンギャルドを位置づけています。
マレーヴィチやマヤコフスキーなどがその代表者ですが、
陶磁器でみると、1920年代には、スエーチンやチェホーニンの作品から、
ロシア革命が一段落し、
革命後次第にスターリンやレーニンの独裁制が強まり、
彼らからの粛正によって、表現形式と内容の後戻りが見えてきます。
シュプレマティスムとしてのスエーチンのレプリカは
MoMAで手に入れることができました。
それから岐阜の現代陶磁器美術館での
ロシア・アヴァンギャルド展は感動的な展覧会でした。
ロシア革命が「ナロード・ニキ」=(人民の中へ)という平等主義は、
コーヒーカップでの加飾においても、幾何学的な正方形や長方形、
そして単色での色面構成でした。
しかし、次第にそれはかつての貴族的な装飾に戻っていきます。
モダンデザインの源流が
次第にデコレーションとしての加飾性を抱え込むことで、
共産主義あるいは社会主義の階級制は復活するのです。
それはデコレーションを過飾してしまうことで、
モダンデザインの破壊につながっていきます。
ロシア革命を芸術・建築・演劇をデザインで統合していったリーダーたち、
彼らの芸術表現活動への圧力や粛正に注目します。
彼らは自殺や虐殺される歴史こそ、
イデオロギーが芸術によって
意識改革できる手段であることを証左しています。
クズキッツフやチェホーニンの作品=シュプレマティスムが
影を潜め始めます。
私の想像では、スエーチンのコーヒーカップ、
そのレプリカをMoMAが製作した意味に、
モダンデザインの源流があったからだと思っています。
こうしたロシア・アヴァンギャルドでの陶磁器技術は
現代と遜色ありません。
むしろ、その色面構成などは現代での商品価値を
今でも確実に持っていると評価しています。
Tags: MoMA, イデオロギー, クズキッツフ, コーヒーカップ, シュプレマティスム, スエーチン, スターリン, チェホーニン, デコレーション, デザイン, ナロードニキ, マヤコフスキー, マレーヴィチ, モダンデザイン, リーダー, レーニン, レプリカ, ロシア・アヴァンギャルド, ロシア・アヴァンギャルド展, ロシア革命, 人民の中へ, 代表者, 位置づけ, 作品, 共産主義, 加飾, 加飾性, 単色, 商品価値, 圧力, 展覧会, 平等主義, 幾何学的, 建築, 意識改革, 手段, 正方形, 歴史, 源流, 演劇, 独裁制, 現代陶磁器美術館, 社会主義, 粛正, 統合, 自殺, 色面構成, 芸術, 芸術表現活動, 虐殺, 表現, 装飾, 証左, 貴族的, 長方形, 陶磁器, 陶磁器技術, 階級制
Posted in 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ
目次を見る