10月 4th, 2013 Posted 12:00 AM
私は何度か、3D-Printerと3D-Printingの使い分けや、
FabLab、RepRap、そしてMAKERSのブームなどに惑わされること、
このことの危険性について記載してきましたが、
日本のブームは、安っぽい商業主義と、
知性と情報欠落した連中によって、日本の独自性などに、
ここまで無頓着になっていることに呆れます。
すでに、米国は日本の技術力を畏れています。
私が、このブログで3D-Printingに触れたら、
それも、在米の日本人から文句がきました。
米国のMAKERSが大間違いをやっているのですから指摘しただけ。
はっきりとそろそろ明言したほうが良さそうです。
光造形もインクジェット技術も、日本のオリジナルです。
だから、陶磁器・刃物・織物から、遺伝子・医療までを
デザイナーがまず、3D-Printer開発するべきです。
ところが、インクジェット機器メーカー企業そのものが、
MAKERS程度に戸惑わされいるのです。
デザイナーは「3D-Printingはパンドラの箱!」とか・・・?。
言わせていただきます。こういう発言や講演者は大バカです。
デスクトップで立体が創れる時代は確実に来るでしょう。
しかし、米国が特許解禁での3D-Printer機器では無理です。
日本独自の機器開発は工業デザイナーが主導するべきです。
そんなことで、大阪大学で3人の教授(私も)が講演しました。
3人ともに、MAKERSではないことを力説しました。
まして、これで「金型」とか言い出している大企業や、
宣伝で3D-Printing使用しているなんて大嘘です。
本当に、「日本の正解」でこの世界を革新するのですが、
呆れかえるほどブームに沈殿している輩がいることを断言します。
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9月 7th, 2013 Posted 12:02 AM
Fablab・RepRap・Makersという米国の流行が、
その本質を見失ったままに、わが国では表面コピーされました。
結果、マスコミはこぞって「未来のモノづくりだ!」と騒ぎ、
廉価なプリンターが量販店でも発売されています。
わが国の代表的な大企業が、
3D-Printerで「金型も造れる」と言い出し、
低迷している国内企業の知ったかぶり代表が現場に指令です。
私は、「現在の3D-Printerで金型は全く不可能」と書きました。
企業現場の方々からお礼のメールを一杯いただきました。
あたかも自社企業の先進性を、3D-Printer導入話は全て嘘です。
まず、3D-Printerと3D-Printingの差異も明確にできていません。
そして、現在流行している米国の風潮は、
DIYに過ぎないモノづくりに終始しているに過ぎません。
この源であった、「光造形」・「Rapid Prototyping」も、
本来はわが国の発明でしたが、特許や当時には知財権など皆無。
だからこそ、何を造るからの3D-Printer自体の設計が必要です。
3D-Printingというモノづくりの新たな技術実務が問題です。
私は、日本から欧米に対して、デザイン主導の3D-Printer開発と、
3D-Printingの新技術がこのデザインに必要を訴求します。
現段階の日本の最も駄目な発想は、
3D-Printerという「パンドラの箱」という考え方です。
米国が拳銃まで造れてしまうというような発想自体が間違いです。
18世紀の武器を造る装置程度の低レベルさを疑うべきです。
日本の真のモノづくりを実現させるには、
私自身、「光造形システムと3D-CAD」で試行してきました。
結論は、この画像=トポロジーボトルを
3D-Printingで実現しましたが、これは技術だったからです。
大阪大学で3D-Printingのコンファレンスをしました。
私は、その時、登壇してもらった講演者に真偽を確認し、
それから日本のどのような産業に持ち込むかを決定企画しました。
来10月から、この3D-Printingデザイン講座を開設します。
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5月 12th, 2013 Posted 12:00 AM
3Dプリンターが、国際的な問題になってきてしまいました。
3Dプリンター・ガンの登場は、
TVニュース番組でも、大きな話題となって取り上げられました。
当初からこの予測はありました。
それは3Dプリンターが「パンドラの箱」の実現という話題の中で、
深刻な問題の代表として、拳銃からマシンガン、
それもプラスチック製であれば、航空機搭乗もパスという問題。
私は、拳銃など銃器のデザインをデザイナーとして、
モデルガンも収集し、その歴史からデザイナー名までを、
結構好きな分野の一つにしていますがそれは全く意味が違います。
いづれ「日本だから銃器はこうあるべき」、を考えてきました。
この話はいづれ紹介するつもりです。
2002年に、愉快な=Fabulousモノづくり=Fabricationという
実際例が冊子=Fab Labにまとめられました。
要は、コンピューター上でのBitをAtomにそのまま立体化、
その夢の実現でした。
誰だって、「つくられたモノ」には経済的な大きな理由があり、
それに束縛されるほど、
購入困難もあれば、自分だけのモノが欲しいことは叶いません。
だったら、自分で「つくれるモノ」は、
平面にプリントアウトしながら、それを積層すればいい、
この特許もオープンにして、
しかも、その素材からプリントアウトするノズル=射出口までを、
一つの組み立てセットに、
このような考え方は2005年に、RepRap Projectとして、
誰もが、その装置の部品をネットワークで手に入れ、
しかも、モノの形状やプログラムまで自分でダウンロードします。
こうなってくれば、なんとしても、モノの大きさも自由です。
とうとう、3Dプリンターは、自分の家どころか、
宇宙に持ち出して行っても、基地づくりの可能性が見えました。
とうとうそれは、2012年のMAKERSで、
もう工場なんていらない、
デザイナーなんて自分でできる、という本になりました。
デザイナーの私が大疑問を持ったのは、この本でした。
案の上、余りに大仰過ぎる話は大統領の演説にまで登場しました。
3Dプリンターのこの三つの夢はたった10年でした。
しかし、光造形を1986年当時に知って、
1996年には光造形システムで苦労してきた私には、
いくつものインチキが見え隠れしていました。
それでも「モノづくりの夢」を否定する気持ちは全くありません。
問題は、この「夢のモノづくり」、
その対象に銃器をつくろうという「きもち」にあるのです。
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4月 30th, 2013 Posted 12:00 AM
光造形システムが落ち着き始めた頃に、
手の上の温度で融解する程度だったサンプルが、
3Dプリンターとなって、
その将来性が云々されるようになりました。
「RepRap Project」が米国で一躍注目されて、
簡単に単純な構成の装置でプリントアウト出来るようになりました。
しかし、あくまでも素材は0.6mmの素材が
まさにソリッドワイヤーのままですから、
トポロジー形態を作成するには、
ここでもサポートとノズルへのプログラム化が必要です。
国内でも早速3Dプリンターを取り入れたカフェや団体が登場しています。
私は、あくまでもサポートと素材に拘っています。
日本流のアレンジメントを創出し、
新素材やその供給方法を一般化しなければなりません。
3Dプリンターは「パンドラの箱」とまで大仰な表現が登場し、
この装置での商売が始まってきましたが、
欠落していることがあり過ぎるようです。
まず、これを本当に使いこなす「技」は、
本当に限定された人物だけしか使えないことや、
肝心のネットワークでのバーチャルシステムも出来てはいません。
米国流は必ず破綻する時間が早いはずです。
光造形システムのアイディアも、
元来は日本人だったのです。
大統領が3Dプリンターの実際も分からずに
声明するのは選挙のためにすぎません。
やはり、これが「自己増殖するシステム」であり、
そのための「新素材」であり、
供給さえも自己増殖させるサーバーも、
すべからくこの日本で完成させる必要があるでしょう。
とりあえず、米国でのアイディアを日本で根本の改革を成し遂げ、
3Dプリンターで革新させる「技術」そのものを、
「Made in Japan」の確実性と信頼性を築くべきでしょう。
私はそのことを可能にする少数の人たちを結びつけます。
その進展に期待をしてください。
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