6月 23rd, 2017 Posted 10:00 PM
ロボット工学、その第一人者であり、
あの「ロボコン」生みの親、森政弘先生が久々に講義をされると、
東京大学の親友教授・生田先生から連絡があり、
ともかく絶対に行かなければと東京に日帰りで出かけました。
森先生は宮崎に居を移されていて先生は、「ロボコン」の今後、
そうしたNHKの取材で上京とか、その折りにいつものごとく、
大学の教授を集めての講義なのです。
大変高齢になられて90歳ですが、まったくお元気そのものでした。
例によって、ロボット工学を宗教学で語られるということで、
仏教・仏性・自然(じねん)・自己を中心に先生の講義を受講してきました。
毎回、目を覚まされる先生の仏教論から制御論は、
討論を主体にということでしたが受講者=全て大学のそれも著名な先生方、
それゆえ、一つのテーゼが出されると、森先生の講義がほぼ5時間でした。
私にとっては、講義や講演では、
森先生のごとくを心がけることになります。
私は中学・高校と吉峰寺(永平寺第一道場)での禅宗の体験もあり、
道元禅師の話、いや解説はどの本を読むより明解で、
あまりメモをとらないそんなタイプの私ですが、
2ページ、しっかりとメモそして紹介された書籍、
こうしたことは宝物として持ち帰りました。
先生の宗教論はそれこそキリスト教にまでおよび、
なぜ、日本人がロボットとの親和性があるかなど、
アシモフを事例に、脳内が洗浄される気分でした。
なんといっても先生の二元一原論、
そして分別論での理解から理会は、
とうとう、先生としては「制御涅槃」をとの話になりました。
この詳細をデザイナーとして受け入れて
それを実現していくことが私なりの使命と考えることができました。
当然、AIの今後や、なぜロボットは?に講義は展開されて、
ひたすら、森先生からの解答をいただけた幸運な一夜でした。
「電線にはどのように雪は積もるのか?」などは、
いかに自分の観察力が無いかを知らされました。
東京裁判有罪で「東篠英機」は、
日本が有罪になるも、彼は、イスラム教、キリスト教も、
戦争に加担しているとして、
仏教が入れば、世界が平和に繋がることを
私も世界に広めたいと考えています。
* 『今年早々、最高の講義を受ける・森政弘先生の仏教論』
「久しぶりに森政弘先生の講義を受講=幸運の一時」
『森政弘先生からの仏教論に支援されながら・・・』
『ロボット学者第一人者・森政弘先生の講義 その1』
『木版の仏教経典に学ぶこと』
『神仏像をもっと知っておきたいと考える』
『「舞の霊性」出版とともに思い知る』
『華厳経に入ろうと思う・森政弘先生の講義から』
『今年早々、最高の講義を受ける・森政弘先生の仏教論』
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4月 29th, 2016 Posted 11:55 PM
4月29日
川崎の大学時代のご友人で、
シーティングエンジニアの第一人者である、
光野有次様がお越しになりました。
川崎専用の車椅子用シートを
製作いただけるとのことで、
そのための採寸をしていただきました。
阪大医学系研究科の先生や院生さんを中心に
他の大学の方々にもお声がけさせていただき、
ワークショップ形式で実施しました。
ただ計測するだけではなく、
座るとはどういう行為なのか、
人間と椅子の関係において重要な点は何か、
など、考え方の部分からご指導いただきました。
専用の機器による計測や、
実際にベッドに横になっての確認など、
何度も詳細に繰り返しつつ、
ベストな体勢を構築していきました。
最終的に三次元スキャナによって、
もっとも適切な形状を読み込み、
次回は仮組に工程へと進んでいきます。
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10月 20th, 2015 Posted 12:00 AM
阪大の医学系研究科に移籍してから、
文理融合や医工連携では限界があることを開発実務毎に
大きく感じてきました。
特に、「危機管理工学とデザイン」の関係には大疑問があり
それこそ3.11復興事態が危機管理工学中心主義は間違いです。
そこで、「危機解決実務としてのコンシリエンスデザイン」を
私は提唱するとともに、この後期から医学系研究科にて講義を開始。
と同時に「KK塾」を学術界や産業界での第一人者の専門家を
私の評価基準で
選びに選んでこの講座の講演者になっていただきました。
デザインは未だにデコレーションと同義ですし、しかも、
エンブレム問題や盗作問題でますますデザインの理解は下降しました。
私は、マネージメントやマーケティングが
デザインと同次元で扱われていることをズーッと批判してきました。
本来のマネージメントは短絡的な管理ではありません。
マーケティングはいつも儲け話が先行しています。
学術+芸術の統合=コンシリエンスと断言しても、
統合の概念がこれも問題解決=デザインを曖昧にします。
統合を
●「規模的統合」
●「ネットワーク的統合」
●「機能的統合」
●「文化的統合」
という四つの明確な方向性と統合力の大きさで、
問題解決=デザインを明確にしていく講座を開設します。
コンシリエンスデザインであるだけに、
私は講演者それぞれが第一人者である実例を大事に、
その根底思想や手続き、妨害事項、それでも成果評価を
語ってもらうつもりです。
講演者は全てが文理融合した頭脳と行動力で社会的かつ国際的な
実績者たちばかりです。
今、デザイナーの発想方法は「デザイン思考」として語られています。
しかしデザイナーにはセンスが求められていますから、
この講座では、まず、私たちが現代世相から未来創出の
問題点そのものを明白にすることから始めてもらうつもりです。
人類にとっての最大な問題は、「生き延びること」につきます。
しかし、私たち日本人は3.11で、天災と人災でもう一度、
自分たちの生活様式に対し、再熟考を要求されています。
私は敗戦を体験し、先進国家だけに未来をデザイン設計する立場なのです。
もはや、これまでのデザイン系大学では近接不可能な
次世代デザイン=コンシリエンスデザインがこの塾で社会化します。
この講座では、コンシリエンスデザインを
私は看医工学に向けてより正確な質問と対談を講演者とやってみます。
* Website-HP
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