見慣れたモノに対して、
よそよそしく共感を拒否し、
さらには表現内容が
拒絶されるまで
異物的な存在に
みせることで、
かえって
表現の形式と内容を
いっぺんに
感得させるという
ことである。

表現形式に、
この異化作用的な手法を
V.B.シクロフスキーは
試みた。

物質代謝が、
体内の複雑な化合物を
より簡単な物質に
化学的に
分解する作用を
異化作用とよぶ。

相観としてのデザインは、
これから群系を
選ぶことは
疑いようがない。

群集は
経済的な相観でしかない。

相観論での群落は、
フォーメーションである
群系と
アソシエーションである
群集に
分類される。

一般的なことばで
表現すれば
エコノミーと
エコロジーの
最大の差異と差違は、
この相観論的な
視座での
座標上の
人間存在点の
認識である。

この止揚は
人間から自然への
経済的な客観論から、
生態学という
自然から人間への
主観論へとなり、
経済的な価値評価を
問題外に
していることである。

生物の
経済学的な論察から
離れることができなかった
生物学が、
生態学の
地球規模的な
大きな視野から、
その景観で
見直そうとした考察の
止揚があったこと。

最大の理由は二つある。