5月 9th, 2019 Posted 12:00 AM
「聖火トーチ」は、日本としての新しい製造工程、
新技術が求められました。
オリンピックに関わるマークはじめビジュアルデザイン、
競技場やトーチとデザインの力が戦後復興の
前回の東京オリンピックで発揮されたように、
今回の災害復興、五輪再興の力となるよう
デザイナーの一人として望んでいました。
「3.11での被災者」・「仮設住宅のアルミ」を再利用し、
インゴットにした押し出し成型から生まれる
桜のトーチが日本列島を縦断し、
その炎から光、同様に心をひとつにしてくれるでしょう。
デザイナーが望んだ花びらの「炎」を
ひとつの「光」変えるという難題に
向かってくれたのはたった1社の企業だったことを知りました。
デザイナーの細かな要望に、トーチ筐体の押出し成形に
挑んだメーカー担当者が果敢に応える姿がありました。
日本の希望の炎、その光のモノづくりに携わる人たちの、
約5年間にわたる精励恪勤なその成果が集結しています。
「炎と光」、技術提案の演出は彼の提案だけでしたので、
彼、一人が「センス」あるデザイナーでした。
聖火トーチは、その造形美、性能美、機能美だけでなく、
ランナーとともにつなぐ炎が光だけでした。
トーチキスの瞬間そして聖火台に向かうフィナーレと
その光で世界中にオリンピズム高鳴る熱狂を
届けてくれると、「新技術」に期待しています。
応募者たちの「デザイン知識」に愕然でした。
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4月 11th, 2019 Posted 12:00 AM
新紙幣のニュースが駆けめぐりました。
住まいの近くに造幣局があり、
「桜の通り抜け」は一日目72000人でした。
桜がなんと134種、338本も約530mに並んでいるようです。
昨年は「トーチ」の審査に加わり、
テーマの日本を表すアイコンで、桜に応じてちゃんと
5枚の花弁で5つの炎が一体の光となるのです。
これが日本の新たな技術になりました。
特別番組の放送では、
約100社に問い合わせてたった1社だけが、
デザイナーが望む炎を光に変える協力に応えてくれました。
トーチ発表後に、専門家としての建築家に、
同じようにオリンピック・パラリンピックの建築審査に
関わった建築家から、いいものを選んだと言われました。
一方では、結果を厳しく批判してきた輩もいて、
まったくのセンスなしで、とうとう喧嘩をしました。
素材としても日本の桜はこれほど種類があり、
また、桜を0.5mmのシート状にしても良いものだと
インテリア用品として確認する機会もありました。
例年以上に桜に関する情報を意識しています。
そして堤防に桜があるのは、
堤防土壌を固めているらしいのです。
さらに、ソメイヨシノは人工交配ですが、
なんと昔からの白い桜が、
里桜・白雪とか、ピンク色の紅椿などの品種も知りました。
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4月 10th, 2019 Posted 12:00 AM
私の椅子、これは私の金沢21世紀美術館での
個展開催時に合わせて制作しました。
素材はエキスパンドメタルであり、この素材は、
倉俣史朗氏の「How High the Moon」で工業用素材としての
金網がおおいに光を取り込み、
その身体を包み込む形態として存在感をつくりだしました。
私の椅子の形態は、個展時に円形の空間をもつ
金沢21世紀美術館のギャラリー14の周囲を12脚の
ハイバックチェアのEPITA(エピタ マルイチ1984)を
踏襲しています。
金沢21世紀美術館の各部屋の美術館スタッフが座るための
マル椅子、スツールでした。
だから、作品集にも載っていません。
現在は何としても、新素材を2種使った商品を開発中です。
やっぱり、ソファはいつまで経ってもウレタンが中身で、
ファブリックや革でできていますが、
それに対して、新規の椅子やソファを考え出し、
今年中にその商品発表をやります。
ソファも、ウレタンフォームはやがて経年変化が来ますから、
パブリック・コレクション=永久展示には入りません。
せっかく私は車椅子にこんなにも座り続けている経験で、
建築家あるいはデザイナーならば誰しも思う世界で、
最も認められる椅子+ソファをやりたいと思っています。
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3月 23rd, 2019 Posted 12:00 AM
1次審査の結果が入りました。
私が期待した一案もかろうじて入っていました。
それぞれの専門家からなる審査員団の一人として、
「デザインが問題解決である」とは、
一般的には伝わっていないのだとも実感しました。
私は、デザインの5つの基本、
もしくは基準となる構成と構造に着目していました。
● 日本らしさというシンボル性の形態への表現性
● 先端技術の応用による日本独特性=押し出し成形への確かな知識
● 新しい製造手法とトータルな適合性=成形後の光の実装性
● モノとコトが「復興」でつながる文脈性=コトづくりに一致
● 世界に誇れる機能・性能・効能を具現化する想像力の創造性
もっとも大事な「創造性」は、
問題解決となる解答を必ずや導き実現する力です。
2次審査に必要となるトーチとしての様々な条件検証は、
技術の専門家中心に実証現場での確認そして私はビデオで確証し、
さぞかし大変なチーム努力だったろうと応募チームに敬服しました。
この審査会の専門家はボランティアでした。
これまでの知識と経験から国家的なプロジェクトの一翼を担い、
東京2020の成功を日本の未来につなげたいと承諾されたのだと思います。
私も苦手な午前中から、長時間連日の審査会を乗り切りました。
私はシンボルマークのバッジが欲しかったのです(笑)。
実際、国際的な市場でのモノづくりの現場にいるデザイナーとして、
万一、聞かれたらなら明言できるだけのの自負がありますから、
その実践からの「論理」をもってのぞみました。
結果、英知を結集し議論を尽くした審査が終了しました。
オリンピック・パラリンピック開催の前には
日本中で、20000本のトーチが、走り巡ります。
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12月 9th, 2018 Posted 12:00 AM
「火垂るの墓」このアニメーションは、毎年の夏にTV放送されています。
一番の戦争反対の、日本の論理だと、私は思っています。
ワイフは、もう繰り返し観るのは辛いと言います。
真に迫るそのメッセージ性は記憶の中に留まっています。
「戦争」は、私の世代では日本人全体が反戦論理だと考えます。
「火垂る」は、戦時中の空に降り注ぐB-29からの爆弾、
蛍の美しい命の光と、さまざまな光が交差します。
節子という登場人物は、作家 野坂昭如の体験であったということも、
私には心に残っています。
節子がいつも持っていた「ドロップス」。
先般、コンビニで久しぶりに「サクマ式ドロップス」を見つけました。
私も、飴を全部食べ尽くすと、
このカンカンに綺麗な水を入れて飲んでいました。
懐かしいなと私自身の思い出を単純に引っ張りだすだけでなく、
同時にこの「ドロップス」は「火垂るの墓」と反戦論理とともにあります。
今や専守防衛の理解と憲法改正といった現政権の大きな主題は、
直接的な戦争も出来るという論理展開につながっているのでしょうか。
誰だって戦争は、反対ですが、
戦争で領土が取られた北方四島は、専守防衛では返還されていません。
さて、作家 司馬遼太郎は『21世紀に生きる君たちへ』で
未来に向けたメッセージを送っています。
デザイナーである私は、専守防衛でも攻撃出来る戦争論理の象徴が
ことばとかたちでいのちときもちに向きあい、
未来への目印をつけていきたいと思います。
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11月 21st, 2018 Posted 12:00 AM
青色は、鉱山の色であり、
光が海洋の色と空の色を決めています。
青色への私の偏愛は、時に暴走する情熱をわきたてるように
身につけるスーツや靴、鞄にpcケース、
文具類に青色を選んでしまうのです。
ラピスラズリの白文・文朱の篆刻印も中国で手に入れました。
鉱山石のラピスラズリは特別の色です。
日本では瑠璃や群青と言われていました。
欧州では、画家のフェメールはたった35点に
この鉱山の青を使っていました。
貴重な鉱石を原材料としている特別な青です。
江戸時代には加賀藩が、成巽閣では群青の間を
「もてなし」の空間にしたのです。
おそらく、青や群青などは当時はとても難しかったのです。
さて、フェルメールの代表作では、
この青色は光との彼の腕前でとても貴重な遺産になっています。
その青色と光の陰影に魅了されます。
計算された構図と表現は、
フェルメールブルーでその印象を決定づけているのです。
それこそ、加賀藩の群青と金箔の印象深いのに北陸新幹線は、
大きな間違いでした。
金箔はラインとして流すのでは無くその文脈性を重んじて、
囲みでの表現、窓の周りの装飾に使われることが相応しいと
私は思っています。
誰も北陸新幹線のこの群青には何も言わなかったでしょうか。
成巽閣のもてなしの間=群青の空間から、
私はFORIS.TVでその青色を本体のメインカラーとして使いました。
それこそ群青色などは売れる訳がないと言われましたが、
加賀藩の決定的な群青はブランドイメージとして伝わり大ヒットしました。
天空の破片と言われる金とも並ぶ価値を持っていたラピスラズリ、
成巽閣の群青、瑠璃色、ウルトラマリン、
そしてフェルメールブルーその圧倒的な青色の存在感、
メッセージ性をまだまだ研究しつくしてはいません。
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11月 16th, 2018 Posted 12:00 AM
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11月 14th, 2018 Posted 12:00 AM
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1月 26th, 2018 Posted 12:00 AM
最近、なんだか連続で「オーディオ」関連の話が飛び込んできます。
その一つですが東芝EMIと第一家庭電器(DAM)の真摯な活動がありました。
東芝EMIと第一家庭電器も今はもう存在していません。
私自身、本当に駆け出しの東芝のデザイナーでした。
デザインもAurexに関わった仕事にはなんでも首を突っ込んでいました。
東芝EMIのプロデューサーが亡くなりました。
しかし、彼の遺書に「最も録音の優れたテープをDAMのディレクターに」、
この記述から最も優れた録音のマスターテープが現代に息が選ったのです。
当初は、ともかくオーディオマニアだけのDAMレコードの原音マスター。
これには東芝のデザイナーでありながら、45回転厚番のトラックダウンや、
バイノーラルレコーディングに、
いずれも「日本初」に取り組んできました。
正直に言えば、美大時代から「光と音」を対象にしたデザイナー、
これだけを生涯求めるデザイナーを目指してきました。
主任教授の推薦でともかく東芝、当時はまだ東京芝浦電気株式会社に入社。
シンセサイザーを目指していた私は、
総研(現・東芝中央研究所)で、鍛えられました。
音響生理学・モーツアルトのピアノ協奏曲
=楽譜と試聴・エレクトレットコンデンサー、
そしてアナログ時代最終のレコーディング。
音響はデザイン以上に学びました。
DAMレコードは今でも最高の音響音質です。
そのマスターがDADでユニバーサルレコードから、
ダウンロードが可能になったのです。
是非とも、「これが最高の音響」を楽しんで下さい。
● DAMオリジナル録音DSD11.2配信9タイトル一覧
● DAM45サイトTOP
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11月 27th, 2017 Posted 12:00 AM
正直、デザインよりオーディオを教えるというより、語りたい。
まさか、様々なデザインをしたいとは思ってもいなかったのです。
そして、周りからも言われるのは、美大を卒業して、
自分は地元の女子短大で絵やデザインを教えることで、
自分の生涯は十分と考えていました。
上京して、名のあるデザイナーになろうと思ったのは、
母の遺言でした。
47歳、私は彼女の21年間を全てもらったと思っています。
母が私に残した言葉は、「世界的なデザイナーになりなさい」だったのです。
美大の恩師には、光か音だけのデザインで生きていきたいと言っていました。
それは結局、オーディオ機器関連だけのデザインでした。
だからこそ、オーディオ・音・音響にはデザイン以上の感覚=センスが、
明確にあると思っています。
おそらく、今、最先端のイヤホンはこの機種でしょう。
が、自分デザインなら、このデザイン設計は絶対にしないでしょう。
ただし、このアイテム機種での競合商品は全て駄目でしょう。
この機種の取説には、まず、子どもが飲み込まないことから書かれています。
そして、取説があることが失敗です。
しかもこうした機種全てが電磁波遮断、この技術は考えられてもいません。
また、最近では、オーディオ機器にも関わらず、
可聴周波数が最低から最大の表示がありません。
そして、人間には左右の聴覚には可聴周波数は一定ではないことです。
私は若い頃は左右が同一可聴帯でしたが、
加齢とともに今は左可聴能力は落ちています。
そして、この商品制御のアプリケーションデザインは思考不足です。
このワイヤレスイヤホンもおそらく商品寿命は2年程度でしょう。
プロのしかもオーディオに一家言を持っている私の判断は、
現在、このコストパフォーマンスで最良のモノであっても、
自分デザインなら、こうするべきだというプロ意識があります。
* 『スマホは使用感だけでは技術進化は見えない』
* 『貧しいモノづくり・イヤーホンで確認可能』
* 『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』
* 『Aurexブランドで学びながら苦しみながら・・・だから!』
* 「オーディオの恩師はダンディズムの恩師でもある」
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