8月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
大学一年生の夏休みは、「運転免許」を獲得する季節です。
今では、自動車教習所は高度で高質な教育サービス業になっています。
しかし、40年ほど前は、全くサービス業という自覚も無く、
教官と称する人は柄が悪く品性無き集団でした。
もちろん、制服すら無くて車種もタクシーの払い下げが横行していました。
一部の教官は言葉づかいも荒く、怒鳴るような命令、
人格否定とも思える非難中傷が指導行為風でした。
ようやく路上教習ゆえ仮免にも関わらず、
「なんだ、その運転は、」
「頭の悪い大学に行ってるのか、」
「俺の採点だと不合格だ、」
ステテコに腹巻き、雪駄を履いて団扇パタパタ。
ダッシュボードに裸足で両足を乗せて、教習所車庫入れとなりました。
瞬間、スピードを上げて急ブレーキ!、
教官は、両足をダッシュボードに乗せたまま、
フロントガラスに頭をぶつけて思い切り前のめり、
「てめー、やりやがったなー、車を降りろ」
学生の胸元を締め上げてきました。
間髪を入れず、逆手で片腕関節を真下に下ろせば、地面に腹這い落下。
立ち上がると、五本の指先が目元をつゆ払いです。
涙を流して、身を寄せてくると柔らかな回し蹴りが首後を直撃。
教官は大声で仲間を呼ぶだけ。
教官仲間に羽交い締めのまま校長室に連行でした。
地方警察の警視クラスが天下り校長、
学生は警官の息子ゆえ身元はすぐわかり、その父に電話連絡。
決着は「即退学」決定でした。
(仮免なのに、免許取れない夏休みになってしまうとは)
残念感だけがいっぱい。
帰宅すると、その母は、
「良かった、良かった、
お父さんが警察退職までは
運転して欲しくなかったから、よくやったわね。」
父は夕食時に、
「何手で、攻撃はされなかったのか」ときかれました。
「五手で身を守れました。白蓮拳の型通りでした」
「そうか、じゃ、相手は怪我無しで痛みは明日はとれてるな」
「はい、多分」
結局、彼は「正拳士」まで少林寺拳法をマスターしました。
ところが、交通事故被災で車椅子。
にもかかわらず、少林寺拳法の月刊誌に登場掲載されました。
「専守防衛でも、防護技あれば、攻撃効果は絶対に相手を戦闘不能」。
わが国は専守防衛ですが、
護身技には相手を打倒では無く戦闘不可能化へという効果があるのです。
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7月 30th, 2012 Posted 12:00 AM
車椅子になって、新幹線での乗り降りには、
私には相当の闘いがありました。
東京から新幹線に乗ろうとしたとき、
かつては1時間前に駅に行かなければなりませんでした。
東京駅では業務用エレベーターで、
東京駅地下道・妙な臭いの空間を通るのです。
そこで、ある衆議院議員の秘書の方と
国土交通省に陳情に行ったことがあり大喧嘩をしました。
新幹線に限らず、
「駅長室」ここに駅長さんがいるわけではありませんが、
それこそ、抗議を随分やったものです。
国土交通省での私の戦闘論理は簡潔に仕組みました。
「海外から車椅子旅行者が、業務用エレベーターに乗せられ、
そして地下道、その臭いを知ったなら、日本のイメージががた落ち」。
当時の扇大臣が視察をされて驚愕されて改善計画が始まりました。
それから3年後に現在のエレベーターが設置されました。
米国のアムトラックでの車椅子対応と車両設計の合理性を
体験していたことが私の背景でした。
最近は、写真のようなホームから車両までのスロープが用意されています。
駅員の皆さんも大変に親切になりました。
それでも時に大駅ほどとんでも無い事態に遭遇します。
詳細は書かないでおきます。
しかし、私は、
このようなスロープでは限界がやがてくると想像しています。
飛行機での車椅子対応は、航空各社で多少差異がありますが、
最近では、必ず、車椅子の人に2~3組出逢います。
おそらく、これからはもっと、
車椅子使用者の列車利用が増えることは間違いありません。
おそらく、5組の乗降があったなら、
列車の停車時間内では対応が困難になるはずです。
車椅子対応の車両も北陸線「サンダーバード」では一組しかありません。
グリーン車内には車椅子巾がなければ乗降不可能です。
つまり、列車の車両デザインそのものを根本から変えるべきです。
ホームと列車間の隙間をスロープで解決している限界があり、
車両のトイレ洗面はもっと基本的ユニバーサルデザインが必要です。
こうしたデザイン設計できる
列車車両の次世代デザイナーに期待することです。
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5月 1st, 2012 Posted 12:00 AM
『ゴルゴ13』がビジネス書になると思っていたら、
やはり、ビジネス書「ゴルゴ13の仕事術」がありました。
私はほとんどビジネス書は読みませんが、
ついついamazonしてしまいました。
この連休中に済ませてしまいたいこと、いっぱいありますが、
最も子供の頃から、そんな予定をすべてこなしたというのは、
「受験時代」ですらできなったのでもう諦めというか「諦観」です。
となるとやはり「ビーズでブレスレットづくり」に夢中になります。
京都に行くと大量に素材を買い求めてきます。
「夏用」を買い込んであります。
が、やはりその他の部品アイディアがあって、
それがあればアクセサリーの根本を革新できるはずだから、
アクセサリー「ブランド」持ちたいとも考えてしまいます。
しかし、そろそろリタイアを考えていますから、
このビーズで遊ぶことも一つのやり方だと思っています。
車椅子生活を宣告されて、読みあさった本は、
すべからく「老年生活」のハウツー本でした。
老後は「ものづくりと園芸が最適」という内容ばかりでした。
そしてやってはいけないことは三つありました。
- 商品として売ってはいけない・そのような金銭欲を離れること。
- 人に教える立場になって「先生」と呼ばせてはいけないこと。
- 「展覧会」などで見せびらかしてはいけないこと。
これを読み終わったとき、
(どうしよう、プロのデザイナーは商品づくり、教育、展覧会開催)、
これがプロの核心だからと随分戸惑いました。
「先生」と呼ばれることは恩師から、
「先生とは先頭先陣を切って生き延びること」だからと教わりました。
だから、リタイアしたら趣味に徹することだと確信しています。
父は70歳ですべての社会的な立場から離れました。
そして79歳、散歩中に道端で倒れて逝ってしまいました。
9年間は、中国(戦地めぐり)・沖縄・靖国神社行事出席でした。
それは7年半も軍人だったことへのなんらかの慰霊だったのでしょう。
その気持ちを存分に使い果たしたのかもしれません。
私もビーズの彩りや輝きを単純に「無」のきもちで見つめられます。
ブレスレットをプレゼントすると
まだまだ僅かの人ですがみんな喜んでくれます。
リタイア後を真剣に考える人生の季節になりました。
ただし、「命がけ」で果たしたいことはまだあります。
「戦闘と戦陣」に向かっていく時間に
限界が見え始めていることは確かです。
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