kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘Leica’


「デジタルカメラに向かい合うとき」


   


     12月 10th, 2011  Posted 12:00 AM

「小さな部屋」を語源とするcamera。
やがて「暗室」を意味する呼び方になります。
1970年、ローマ賢人会議では、
地球資源として壊滅してしまう物質、
そのシンボルがフィルム感光剤の銀塩でした。
したがって現在、デジタルカメラになったのは、
人類の技術進化、文明の革新であったと思います。
当然ながら、35mmフィルムのカメラから、
デジタルカメラになりました。正解を出したわけです。
そして私は、いくつかのいわゆるコンパクトカメラを
いわば衝動買いしてきましたが、
結局は「応答商品」でしかないカメラ選びを辞めました。
また今ではiPhone4Sで十分な写真記録が可能です。
しかし、決定的な「問題解決商品=解答商品」として、
LeicaのD-LUX4とM8ベースからM8.2を使っています。
(ただ最近はD-LUX5にやや心惹かれていますが)
Leicaはとても高額商品です。
なにしろライカのカメラが日本に輸入されたのは、
1926年で870円だったと言われています。
当時の貨幣価値では、住宅一軒の建設費だったそうです。
だから当時に比べれば、M8・M9は大変安価になりました。
それにしたところでも、M8もボディとレンズとなれば、
もう極めつけ的な高額商品ですからワイフ説得大変な代物。
それゆえいわゆるコンパクトカメラを発明したブランド性は
徹底的な造り込みが最終仕上げになっていますから、
もう流行的な「応答商品」に私の物欲は決して向かいません。
デザイナーの習性として、
カー・カメラ・オーディオ・オートバイと言われるほど、
デザイナーの趣味性、専門性的な物欲は、
こうした商品にはとめどなく欲望が激しく燃えます。
さて、camera知識とcamera撮影技術は、
デザイナーはセミプロであるべきです。
ところが、最近はデジタルカメラ任せで、
いわゆる「写真情報化手段」が見失われています。
Social Network、特に、Facebookでデザイナーは、
ほとんど職能的カメラマンと思える人たちがいっぱいいます。
けれども、これからデザイナーを目指している学生は、
余りにも、カメラ任せへの傾向が強まっています。
私は、デジタルカメラの使いこなしは、
三つだけをしっかりと守ることを教えています。
作品集を安易にデジタルカメラ任せでは、
いわゆる「写真」情報表現するポイントを失ってしまいます。
私は美大時代に自学し訓練しましたが、
プロになってから、プロのカメラマンの撮影技術を見て、
自分で改めて訓練してきたつもりです。
そんなことをまた紹介していきたいと思っています。
ちなみに、私のM8.2のストラップは、
江戸組紐を選び抜いて、自分で自作したモノにしています。

目次を見る

11月25日Staff Blog


   


     11月 25th, 2009  Posted 10:50 PM

11月25日

カメラの画像は「Eye-Fi」、
これでMacにとばしています。

BOSS(川崎和男)の
アートジェーンブログの写真は、
LEICAでBOSSが撮影したものです。

BOSSブログ、
資本主義からの逃走の中にも、
例えば、「神の国」の樹木背景は
BOSS撮影です。

このスタッフブログは、
iPhoneで撮影した写真です。
「Wi-FiとOSの一体化」という
BOSSの予知は次第に現実化です。


目次を見る

10月15日Staff Blog 2/2


   


     10月 15th, 2009  Posted 7:41 PM

10月15日

BOSS(川崎和男)のartgene blogの写真は、
BOSS自身が撮影しています。
Leicaのシリーズです。
M8.1とD-LUX4を
カメラストラップは、
「江戸組み紐」を選んで
BOSSが手で縫って留めていました。
これは、超有名カメラマンから学んだとかで
凝り性なのです。
こちらのstaff blogは、
iPhoneで更新しています。

15_camerar


目次を見る