4月 20th, 2020 Posted 2:22 PM
「コロナウイルス」による「医療崩壊」の危機を、
私は何度も言ってきました。
そして、人口75億人を越えた地球が、もはや持たないことや、
「経済」主義では無い「新たな社会システム」へと
「生物兵器」であったとしても変わるのだと臆せず発言しました。
このような状況を見るにつけ、
それこそ、「高級ブランドはどんな商品展開」しているのか、
例えば「エルメス」、特許を抜かりなく取得し、
環境問題にも取り組むブランドです。日本もこの企業が支援です。
案の上、彼らは「限定品のルージュ」を運んできたのです。
もし、店舗が閉鎖されても通販で届けられる、
ラグジュアリーな価格=高額のコスメの展開を持ってきました。
ワイフに聞いてみたら、
「要らない!、エルメスでもそんなに多角化必要なの?」でした。
宝石や時計にはかないませんが、
明らかに小さく運べるモノを手に届く価格帯でインパクトのある存在感を
表現したルージュとして販売をスタートしました。
限定のケースやコフレはとんでもない価格ですが、
「限定品を通販で」が、エルメスなのです。
かって、青の釉薬はエルメスには負けていると
有田焼に言ったこともあります。
またエルメスで一番売れているのはその値段もすごい壁紙でした。
伝統工芸品の木工製造も手掛けますが、
ブランドと工芸の技とのいい折り合い点で商品を出してきます。
地球環境の悪化で、以前のような質の高い革を
使うことができないエルメスは綿密に長期戦略を考えているのです。
私は、高級ブランド以上の品を、
伝統工芸の産地はやるべきだと考えています。
「伝統工芸だから、手間暇がかかっている」は本質ではない、
言い訳なしの技術力を価格に反映してもらいたい。
さて、あのオレンジの箱に入った「エルメスのルージュ」、
「郵送」販売ゆえ、新たな流通システムを、
マスクをはずせるいつの日にか高級ブランドゆえ可能です。
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8月 22nd, 2018 Posted 12:00 AM
「Fayet」というブランドを知らない人が多分多いとわかっています。
これは、ステッキの超有名なブランドです。
フランスの例えば薔薇の木をイタリアに渡して、
ステッキとしてはここでは書けない事もあります。
ステッキは心臓病の人には当時の気付け薬のウィスキーもありますし、
それこそ吹き矢から、護身用ナイフもあるほど、
ステッキが多機能であることがとても多いのです。
私デザインのステッキもあります。
400年の歴史ある有田焼、そして奈良県のステッキと取り組みました。
現在は流行しているステッキは、大きな問題があります。
まずステッキのハンドヘルドがHUSATから見れば、問題が多く、
Fayetで試作を重ねている杖のハンドヘルドは、
円形である必要性から杖を真っ直ぐにする機能性があります。
そしてこれからは、杖の樹木は国際的にも国内産に限っています。
最も重要なのは土とステッキとの接触面です。
私デザインのステッキの先は、北海道の水産現場で使っている長靴であり、
それは今では手術用シューズ靴底や、
ロボットのアシモもここのビブラム靴底を使っています。
現在はここのゴム仕様が一番だと思っています。
私がいつでも現在のステッキではFayetの様々な多機能性を見ることです。
かって仕込み刀剣であった吉田茂のスッテキなども本物を知りたいです。
私は車倚子ですが、ステッキならば、Fayetを事細かに知るべきです。
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2月 7th, 2014 Posted 12:00 AM
私は陶磁器には二つの歴史があると見ています。
縄文弥生にあった六古窯の歴史と、
秀吉の朝鮮征伐により日本にもたらされた家元制度の歴史です。
そして、私が陶磁器には進化が無かったというのは、
かつて革新されてつくれたモノが現代では創れなくなったモノ、
もう制作不可能だったモノが現代、なんとか再現できるモノです。
日本が貿易国家になっていった九谷焼(右)はもう再現不可能。
比して、現代、弥生時代には出来たであろう越前焼(左)です。
九谷焼は明らかに有田焼技能が北前船で伝わったであろうこと、
しかし、有田での輸出品よりはるかに技術開発されましたが、
現代、九谷でこのガラスのような磁器と絵付けはもう出来ません。
福井にいたころ、越前焼ではないと私は主張し過ぎて、
越前焼には出入り差し止めでした。
ところが、陶器である六古窯時代を再現する若手が出てきました。
これら陶磁器はいづれも日本の伝統工芸です。
私は恩師から、伝統工芸にデザインを向ける時のまず知識、
その蓄積を教えられました。
そして、革新的な「造形」の新製造生産システムづくりです。
したがって、伝統とは継承ではなくて「革新」です。
ところが、日本のモノづくりの大誤解が最近まかり通っています。
それは、日本の伝統工芸への美的なセンスの全く無い、
プロデューサーを自称する輩に「産地」が騙されているのです。
伝統工芸の革新づくりには勿論、現代生活への適合性が必要です。
だからといって、安易な手法での商業主義では台無しになります。
こうしたモノを見たときには、徹底的に非難します。
問題は、もはや再現できなくなった技術の復権である高度化と、
再現が可能になったなら、過去になった伝統性への裏切りです。
デザインにとって、日本の伝統工芸には未来があるのです。
【ブログの関連記事】
『磁器お皿・三つのパターンと料理手法に進化無し』
『陶磁器産業地を視察して・伝統産地は県行政を決定する』
「六古窯・越前焼ー若い才能が復元から再興を始めだした」
「陶磁器は進化も革新もしていなかった、私の判断」
「自然から学んだはずだった・・・のだが?」
Tags: ガラス, センス, デザイン, プロデューサー, 九谷焼, 伝統工芸, 六古窯, 六古窯時代, 北前船, 商業主義, 大誤解, 家元制度, 弥生時代, 技術開発, 日本, 有田焼, 朝鮮征伐, 歴史, 現代, 産地, 知識, 福井, 秀吉, 絵付け, 縄文弥生, 蓄積, 貿易国家, 越前焼, 輸出品, 進化, 陶磁器, 革新, 革新づくり
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9月 30th, 2013 Posted 12:00 AM
六古窯というのは、縄文・弥生時代の土器から陶器文明、
日本にかつて存在した代表産地です。越前焼がその一つでした。
秀吉が朝鮮征伐で陶工を九州に連れ帰ってから、
日本の陶磁器は進化したと言われてきましたが、
私は最近、強い疑いをもってきました。
それは、欧州も日本も中国も、陶磁器は何も進歩していません。
若い頃、越前焼を故・加藤唐九郎の膨大な陶磁器辞典で知り、
越前焼でそのことを訴求し過ぎて、出入り禁止になりました。
ところが、最近、地元新聞社記者の方とその話をしました。
そうしたら、「司辻 健司」氏という若手陶芸家の作品を
記者の方からいただきました。
長年に渡る「青粘土」による平安時代の技法復興の作品です。
六古窯は消滅したと言われる方もおられますが、
私は、ほとんど陶磁器は進化してこなかったと断言できるのは、
この六古窯にこそ、日本人のオリジナルな技法があるのです。
若い作家が追い求め、それを支える研究会が出てきました。
私は、ここに21世紀からの新たな陶磁器文明を、
デザインが主導出来ると考えています。
これまで、土産物的な陶磁器は全く不要です。
デザインには、新素材開発、たとえば、私は有田焼で、
「プラチナ釉薬」を開発しました。
だからこそ、欧米に対して陶磁器の再文明創出をねらいます。
今、この越前焼を手にすると、とめどない幸運さを感じます。
誰も思いついていない、日本だから出来る陶磁器文明開始です。
私は、この技法を文明と呼んでいます。
なぜなら、織り=織物=寒さを防止、焼=器=飢えを防止、
これが文明だからです。
デザイナーは、それこそ、縄文・弥生、そして平安にも、
文明の原点があり、それを文化相発する職能だと確信するのです。
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8月 14th, 2013 Posted 12:00 AM
陶磁器は「器」を呼ぶ一つの素材器です。
陶磁器はデザイナーに成って以来、ずーっと見つめてきました。
私はやっとプラチナ釉薬で、有田焼産地で作品商品化をしました。
すでに、陶磁器産業に関与しましたが、
おそらく自分でもそれなりに収集もし、使いこなし、さらには、
展示会から陶磁器産業の流通から、
価値付けの独特の日本流も批判を込めて見つめてきました。
今、確信をもって結論を断言できます。
それは、中国の景徳鎮を源流とするこの産業は、
まったく、進化も革新もしてこなかったことです。
ふるさと福井には六大古窯と言われる越前焼があります。
若い時に二回、その産地に呼ばれて講演をしました。
当時すでにある確信があり、若さに乗じた批判をしました。
結果「あいつは呼ぶな」と言われて以来、
その産地は本質を知る事になったので行ったことがありません。
六大古窯なら、もっと発展してよかったはずです。
その歴然とした理由も知っています。
最近は欧州の有名ブランド磁器メーカーはほとんど倒産です。
当然であり、本来は服飾ブランドの磁器に、
我が国の陶磁器産業はまったく商売価値を失っています。
今、私は、本来は「素材器産業」という包括的、統合的、
その本質的なデザイン開発をすべきだと考えています。
ずばり言えば、日本の工芸教育での陶磁器教育は、
まったく見つめていないことを私は指摘しなければなりません。
ここに3点の作品を再度並べます。
日本最初の輸出品である九谷焼と、
イデオロギーがデザインとして二分化された作品です。
ロシア・アヴァンギャルドが、抽象パターンと写実デフォルメで、
何を日常生活にデザインとして、
一つの表現体としてもたらそうとしたのだろうということです。
私は、この「素材器産業」を根本から革新することをねらいます。
ようやく、基本企画書ができました。
「器」とは文明の基本です。
つまり、私が「素材器産業の革新」は、
文明の変革でもあるのです。
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1月 21st, 2013 Posted 12:00 AM
陶磁器は、文明の象徴です。
なぜなら、
文明は器=飢えと機=寒さから護る衣服から始まったからです。
にもかかわらず、
欧州の有名ブランドの倒産がここ数年顕著になっています。
無論、
わが国の伝統工芸陶磁器産地も風然の灯火と思える状況になっています。
高校時代から陶磁器には人一倍興味を持って見つめてきました。
そして、自宅の陶磁器はそれなりに選んで集めてきました。
自分でデザインすることもここ3年ほど取り組み、
プラチナの釉薬で、
インダストリアルデザインの導入を有田焼で商品化し始めています。
そうして気づいていることは、
陶磁器が中国の景徳鎮から始まった文明であり、
やがて文化になってきました。
しかし、その技法がとてつもなく進歩・進化しただろうかと判断すると、
伝統は継承されてきただけで、
破壊され裏切られた事例は本当に数少ないと観ています。
あくまでも素材は陶磁器であり、
無論、セラミックという先端技術が陶磁器に応用には至っていません。
欧州の紅茶文化や、食卓文化、料理との相互性などにおいて、
私は、まず、「創意工夫」が尽くされてきたとは思えません。
これは、陶磁器デザイン=工芸デザインは、相変わらずに、
「装飾主義」がデザイン・意匠に結びついているからです。
せめて、伝統を裏切り、新しい食器文化を問題意識において、
「問題解決」としての陶磁器を超えてくるべきだったと思います。
すでに、水はペットボトルに、
コーヒーメーカーから缶コーヒーがあり、
紅茶のシステムも変化しています。
文明の再構築は「器」への問題意識なのかもしれません。
陶磁器デザインは「絵付け」にありとするなら、
その絵付けなどは、
パソコン、インターネットなどで自由に、
自宅で絵付けと焼成ぐらい出来て当然です。
今年早くも、
イタリアの名門陶磁器ブランド・リチャードジノリの倒産を知って、
私は、インダストリアルデザインの立場からの発言を決心した次第です。
まったく形態デザインの問題解決がほとんど見られません。
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3月 24th, 2012 Posted 12:00 AM
有田への出張は佐賀県嬉野市から始まり、
嬉野温泉に泊まりました。
そこで「組紐」に出逢ってしまったのです。
ここにも「組紐」があったんだと「嬉しく」なり、
しかもその売り場には「絆」を表す組紐とカードがありました。
3.11以後のわが国は、現政権への不信感や、
反原発・脱原発で国の世論は分断されています。
だからこそ国難の最中になっています。
私は「範原発」という新たなカテゴライズをまとめています。
組紐は、
母の帯留めや祖母が日本刺繍を教えていたこともあり大好きな物です。
しかもこの組紐はまさにトポロジーの一例になるモノでもあります。
どうやってこの結び方があるのでしょうか、
「結い」という日本の伝統的作法を表現した伝統工芸であり、
なおかつ江戸時代に完成された「美しい日本の表現物」と思っています。
私はカメラのストラップにするために
帯留めの組紐を材料にしてストラップを自作することがあります。
今回、有田焼に関わって、有田が1640年代頃には一つの革新がありました。
一次焼成後に青色・コバルトブルー、酸化第二鉄が酸化第一鉄に変化し、
独特の青色を生み出して、
この地方の鍋島焼は献上品としての名作が今も残っています。
従って、ある意味では無鉛の釉薬をなぜか強制させれる現代、
このコバルト・ブルー(有鉛)は失われました。
私はそれが問題だと思っています。
有鉛であっても、
釉薬処理での産地の伝統技には害毒などありえないのです。
焼成後のブルーは結晶構造が唇に優しいモノに変化しているのです。
1640年代といえば、三代将軍「家光とお江与の方」の時代でした。
組紐は刀剣から着物にいたる
「美しいモノ」が完成され始めた頃のことです。
カードには現代では「トポロジーのかたち」、
そう呼ぶことが可能の一つがあしらわれて
「絆」の確認を訴求していました。
この「結い」はまさにトポロジー配置空間だと言っていいでしょう。
私の有田での講演会と発表会は、
今、わが国にとって最大に重要な「絆」から始まりました。
翌日は、佐賀県知事・古川康氏と初対面で夕食をしながら、
「有田」産地のことから復興計画=被災地空間環境までの「絆」を
4時間話合うことができました。
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3月 23rd, 2012 Posted 12:00 AM
有田焼はこの2年研究をしてきました。
それは日本の陶磁器産地、その現状をしっかりと確認したことになります。
コーヒーカップの製品化を、
今度はティーカップにも新たな展開デザインを試みた結果、
Platinum Morphological Reflectionという手法で、
基本的な3パターンを押さえました。
ドット・ストライプ・チェックというグラフィックです。
そして、PMRはAnamorphosis的にどこまで可能かを追い求めました。
コーヒーカップもソーサーのグラフィックが
ミラーリング的に反射効果をしますが、
ティーカップは、曲面や曲率から、
正当な反射になるようにするためには実験をしました。
結果、デザイン設計として産地にグラフィックも提供し、
その基本となる釉薬から焼成での平滑度を
製陶工程に組み込むことがやっと出来ました。
講演前夜にその確認をするということになりましたが、
もし、私なりの評価が私の基準に達しなければ、
産地側にも決断をしなければと思っていましたが、
デザイン仕様どおりにモデルは完成していました。
そこで、詳細な工程も含めて講演内容に、
PMR-Methodの話を盛り込むことが出来ました。
その夜はうれしくてうれしくてたまりませんでした。
しかも宿泊したのが「嬉野温泉」でした。
まさしく地名どおりに
「お湯につかれてウレシーノ」を実感した次第です。
有田と伊万里は磁器産地であり、唐津は陶器産地です。
三つの産地の現在の商品価値は、国内外と比較して見てきました。
これは今後、
日本の陶磁器産地すべてに共通する問題を私なりに提案し、
なおかつ国内各産地毎の解決を求めたいと思っています
CGで見ていただければ納得してもらえると思いますが、
多分、この手法を模倣することは困難です。
そして、
陶磁器業界も模倣を繰り返すことで発展してきたはずですが、
私の判断評価は、
この400年ほど「陶磁器産業の高密度化」は停止していたと思います。
絶対に「革新」がかなった商品開発ができたと自負しています。
まだ次々と革新的な手法を国内、特に有田から出発させる覚悟です。
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3月 7th, 2012 Posted 12:00 AM
デザイナーは好きな色を持ってはいけない。
これは美大時代にたたき込まれました。
「色全てを好きになりなさい」と教えられました。
私の色彩論の演習も講義もこれを基本にしています。
だからこそ色相=色味については常に詳細に見つめてきました。
昨年発売されたエルメス陶磁器の「青」を見たとき、
大きなショックを受けました。
一つはやっと自分のデザイン領域に陶磁器を対象にする機会がやってきて、
コーヒーカップやティーカップを「有田焼」で制作を始めてきました。
有田は九谷に通じる磁器産地です。
すでに、ARITAもKUTANIも商標権は中国のものにされてしまいました。
九谷は、子供の頃から慣れ親しんできた磁器です。
そうして有田にも大好きな窯元がありました。
ところがいずれの磁器にも「青」の精細さが失われてしまっています。
そうしたらあのエルメスが画然とした「青」を新作で実現してきました。
この青色はルーブルの天井画です。
ジョルジュ・ブラックの鳥の絵につながっている、
そんな気がしてなりません。
その鮮やかさは欧州の有名ブランドの青色を
さらに進化させていると私は評価しています。
間もなく、私は初めて陶磁器の商品発表をします。
ただ、まだまだ産地へのデザイン導入を強化しなければなりません。
今日気づいたのは、有田の伝統を切り捨てるべきと決心しました。
いくつかの要素と要因がありますが、
たとえば、欧州の有名陶磁器ブランドでさえ倒産する時代です。
となれば、日本各地の陶磁器産地は
根本から意識・製陶工程・流通・情報化を再考すべきです。
今月、有田に入ってそのことを講演し、
産地を鼓舞しに行くつもりです。
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2月 18th, 2012 Posted 12:38 AM
陶磁器のデザインをやりたい。
だから、収集もしてきました。
そしてここ数年は本格的に調べながら、
製品開発と商品化に取り組んできました。
特に、伝統工芸産地の特色を見極めようとしてきました。
なんと、伝統に呪縛されているのだろう、
それは海外も同様ですが、
いわゆる有名ブランドであっても全く変貌も革新もしていません。
装飾的陶磁器をデザインしたと今でもそう思っている産地ばかりです。
万一革新されていると言っても革新性もすべからく枠にはまっています。
私はもっと根本から革新したいと思っています。
コーヒーカップとティーカップをまず商品化します。
産地は有田焼です。
だから、まず根本的な装飾を変革します。
それは、有田の釉薬を新たな素材感に変えました。
試作はまだまだ納得できませんが、
予定どおり3月に有田で発表するつもりです。
陶器と磁器の違いも今では人々に分からないのが現実です。
有田の青・赤は、すでに海外ブランドの発色性には追い抜かれています。
デザイン界の有名大先輩も、
モダンデザインということで一つの表現は極められました。
だからこそ、私はこれを「裏切る」ことが当然だと考えています。
もっと明確に言い切れば、確かにモダンデザインの歴史的作品であっても、
結局、デザインの本質から見れば、「伝統」とモダンを融合させれば、
デザインでは無かった、つまり問題解決は皆無だったのかもしれません。
さらに日本では、
特にティーカップとソーサーの伝統的関係性は見落としてきました。
そのことも伝えなおしたいと考えています。
海外ブランドさえ出来なかったことを成し遂げることになってきました。
陶磁器にはまだまだこのような表現手法があったのかということ、
それを全国の陶磁器産地はもとより、
海外の有名ブランドにも、
伝統と思い込んでいることの間違いを作品でモノ語るつもりでいます。
発表は3月中に佐賀県、有田焼きの現場に行って発表します。
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