2月 18th, 2016 Posted 12:00 AM
2月18日 大安(庚午)
貧しさ、とは
決して金銭的なことではない。
それこそ、
「成金趣味」がある。
デザインは
「成金趣味」が
大否定された源流がある。
川崎和男の発想表現手法
目次を見る
12月 24th, 2015 Posted 12:00 AM
工業デザイナー仲間と話をすると必ずこの車の話になります。
フェラーリでも、ポルシェでも、ランボルギーニでもなく、
ボンドカーになってしまいます。
成金趣味を超える所有と使用、
その価値は爆買する中国人には売らない主義、
それを今も護りどこまでデジタル化を許しアナログ性を護り抜くべきかは
企業現在のモノづくりの限界設定であり、
価値感のあり方に対する「閾値」決定論になっていると私は考えています。
「価値論」の根本は今流行の「デザイン思考」では決して到達しません。
なぜなら、
デザインには三つの方向があります。
相互作用力と重力=現在時代力、電磁力=経済と文化と歴史です。
さらに思考には、思うことと考えること、
この三つが反映されてこその「デザイン思考」には大欠落があります。
それは「野生の思考」から「デザイン思考」が
生まれたわけではないのです。
元来、デザイナーの方法論がビジネススクール以上の方法論、
それも「イノベーション」を導き出すというのであれば、
シュンペンター発想が歪曲された資本主義上では成立不可能なことです。
そこで私の使命は「コンシリエンスデザイン」に辿り着きました。
日本のモノづくり原点から一度は経済的な大試練を受けた、
新たな公益な資本主義と
デザインの統合主義=コンシリエンスデザインです。
具体的に私は一つのカーデザインにその具体性を唯一見いだしています。
だからデザイナー仲間が集まるとこの車、ボンドカーになるのです。
そのディテールには風=風圧と速度を曲面造形の抵抗とその解消解答です。
これはコンシリエンスデザインとレジリエンスデザインのシンボルです。
レジリエンスデザインというのは、一言で断言してしまえば、
ストレスには決して押しつぶされない抵抗自力の端正力です。
人間は決して自然とは調和などできるわけがなく、
しかも人間には有限があります。
生きていくことが死んでいくことへの道程であり、
そのことを忘れて生きているにも関わらず、年老いて直ぐに気づくのです。
ボンドカーにある曲面造形には、風圧抵抗:前進しなければならないこと、
その抵抗を真正面で受け止めて、
後方では見事に重力で地面に張り付くという造形での解決策です。
私は安易に「デザイン思考」とは呼ばずに、
「コンシリエンスデザイン」と呼んでいます。
Tags: アナログ性, イノベーション, カーデザイン, コンシリエンスデザイン, シュンペンター, シンボル, ストレス, ディテール, デザイナー, デザイン, デザイン思考, デジタル化, ビジネススクール, フェラーリ, ポルシェ, ボンドカー, モノづくり, ランボルギーニ, レジリエンスデザイン, 一言, 中国人, 主義, 人間, 仲間, 企業, 使命, 使用, 価値, 価値感, 価値論, 公益, 具体性, 前進, 原点, 反映, 唯一, 地面, 大欠落, 大試練, 安易, 工業デザイナー, 後方, 思う, 思考, 成立不可能, 成金趣味, 所有, 抵抗, 抵抗自力, 文化, 断言, 方向, 方法論, 日本, 曲面造形, 有限, 根本, 歪曲, 歴史, 死んでいく, 決定論, 流行, 爆買, 現在時代力, 生きていく, 発想, 相互作用力, 真正面, 端正力, 経済, 経済的, 統合主義, 考える, 自然, 見事, 解決策, 解消, 解答, 話, 調和, 資本主義, 車, 速度, 造形, 道程, 重力, 野生の思考, 閾値, 限界設定, 電磁力, 風, 風圧, 風圧抵抗
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
目次を見る
9月 24th, 2012 Posted 12:00 AM
先般、ある企業のアイデンティティデザイン戦略を見て、
その不完全さ、完結度=簡潔度の勘違いに呆然としてしまいました。
したがって、
その企業、そのインハウスデザイナーの不幸さに同情せざるをえません。
実際、国内企業メーカーで「ブランド」を語ろうとするなら、
このことを知り尽くしてほしいと思います。
つまり、ブランドといえば,
この写真の高級度や統一性の見事さがある意味では手本でしょう。
しかし、見逃してはならないのは、
このブランドが常に未来を創ろうとしていることです。
フランスにおける特許件数の高さや、
環境保全への並外れた企業投資を知る人は限られています。
そして、時代との協調性があるかというと、
決して「流行性」を自らが発信しているわけでもないのです。
私がこのブランドを知ったのは、
まだ、このブランドがあるホテルの地下にしか無かった時代です。
ちょうど、車椅子生活になって退院後、
そのホテルにしばらく滞在して車の運転練習をしました。
ゼロの数がとてつもなく多い価格に仰天しました。
それから、このブランドを手に入れるようになってから、
さらに、詳細にパリ本店の戦略も知るようになりました。
たとえば、iPadのケースにしても、
iPadよりも
高価というだけの価値観を物欲に照合できるかどうかさえ問題です。
おそらく、「金持ち趣味」・「成金趣味」と、
一線を画する価値観が宿ってしまうモノもあります。
しかし、それはバブル時には氾濫していましたが、今では皆無です。
私のコレクションには、
ノートから鞄、靴、ネクタイ、スーツ、さらには絵の具にまで及びます。
そこで確認できることを、企業が、経営者自身が
自社名をブランド化するにはもっと克明に見る必要があります。
たとえば、このブランドの時計は、
時計業界ではブランド力は軟弱で、二流品でした。
しかし、最近は自社工房を確立してから
一挙に高級ブランド時計に入り込んできました。
かつて、ある経営者と、このブランドの時計には、
確実に未来を創出しようとしている意志を確認していて、
猛烈に論議をしたことがあります。
正直、今、
そのような経営者は日本で探し出すことはほとんど不可能でしょう。
もし、デザインが活性化していないという批判があるのも、
不幸ながら、
「センス無き経営者」が増殖してしまったからに他なりません。
しばらく、このブランドを語る必要がありそうです。
Tags: iPad, アイデンティティデザイン戦略, インハウスデザイナー, ケース, コレクション, スーツ, センス無き経営者, ネクタイ, ノート, バブル時, パリ本店, フランス, ブランド力, ホテル, 仰天, 企業メーカー, 企業投資, 価値観, 写真, 協調性, 完結度, 成金趣味, 手本, 時代, 時計, 未来, 流行性, 特許, 環境保全, 簡潔度, 経営者センス, 統一性, 絵の具, 自社工房, 車椅子, 運転練習, 金持ち趣味, 靴, 鞄, 高級度
Posted in 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ
目次を見る