4月 7th, 2010 Posted 12:01 AM
商
殷・紀元前17世紀頃・と呼ばれた王朝の国名です。
紀元前11世紀に周王朝によって滅ぼされたといわれています。
この国の人を「商人」と呼び、
彼らが取り引きした品物を「商品」と言ったことから、
「商売」=経営となりました。
私はBusiness Modelの破綻に対して、Designにより、
美学性+倫理性=知財権を「経営仮説」=「商売仮説」とし、
二つの企業体によって、そのコラボレーションを
Business Design Modelとしました。
この図式はそのまま、現状の日本の将来に対しての経営システムです。
日本は知財権=知的頭脳集約産業としての貿易立国をめざします。
そして、この知財権には美学性+倫理性というデザインの本質を配置。
この頭脳集約での「モノづくり」は「製品化」をねらいます。
当然、「製品化」での経営仮説は収益構造を持っています。
そして、この「製品化」を「商品化」にしていくことで、
二つの経済サイクルの二重構造性を派生させていくわけです。
経営仮説は、「製品」と「商品」、それぞれが収益構造から、
その製品・商品を存在させるための社会還元化が生まれます。
この社会還元化は、二つの企業体あるいは組織体の「存在理由」を明確化、
この存在理由=アイデンティティは、
必ずしも、今流行の「ブランディングマーケット論」ではありません。
私の意図は、二つの経営仮説によっての二重のサイクル性、
すなわち、「循環論」がイノベーションであるということです。
「景気」はこのサイクル性を常に活性化できるかどうかということです。
製品化・商品化
すなわち、「製品化」と「商品化」ともに、
イノベーション=循環論が構造化されることが、
利益獲得と社会還元を、
二重サイクル化する時代になっているのが現代だということです。
あらためて、「製品」と「商品」の分担と協同が、
これからの国際的な循環論=イノベーション国際化をうながすことです。
よって、一企業体だけの独占的な利益獲得、
あるいは、国際的な企業存在性のための社会還元こそ、
国際還元として、国際間の格差性を補完することになると考えます。
「デザインが世界を革新する」という私の提言は、
このBusiness Design Modelの実践、具現化にほかなりません。
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2月 14th, 2010 Posted 11:00 AM
Business Model
資本主義が、行き着いたのはビジネスモデルです。
ビジネスモデルは、当初は、
「仮説」にもとづいて、
「顧客」・「製品・サービス」・「経営資源」の
循環論用語、経営戦略用語でしたが、
「経営戦略」としての、ビジネスモデル特許となり、
収益構造を発想した独占的な「価値」への「独占対価」
という利益追求へと用語意味の変遷が、
その内容を変えてしまいました。
そこから、ビジネスモデル=利益収益形式となって、
私は、経営=金儲け・商売主義・金権暴利となれば、
倫理感の喪失が現代経営病態を生む言葉にもなったのです。
デザインが「欲望の刺激装置」と私が断言するのも、
このビジネスモデルの意味変容にあります。
美学性+倫理性
そこで、私は、
群集=アソシエーションである企業体・企業構造に、
「美学性」と「倫理性」を復権するには、
真のデザイン手法があるべきだと考えてきました。
すなわち、
「ビジネス・デザインモデル」の創案です。
Business Design Model
デザインモデルというのが誤解を招くことは承知で、
この形式と具体的な経営資源としての「製品開発」を
美学性+倫理性の付加を提示したいと考えています。
この美学性+倫理性には、
単なる収益循環に企業構造そのものを変革する期待が
デザインによって、包括されるべきであると考えます。
このデザイン手法の導入は、「綺麗事」そのものです。
群系・フォーメーション企業体への変革です。
明らかに、群系としての企業構造は、
現代の様々な問題、特に、環境・サービス・製品と
顧客利益への還元構造の創出が希求されると思います。
私は、「ビジネス・デザインモデル」の具現化こそ、
群系・フォーメーション企業の起業になると
確信している次第です。
私は、これからの日本の企業が、
フォーメーションへの変革には、美学性+倫理性は、
「デザイン」からのみ、構築していけることを
具体的な製品開発事例で提案していくつもりです。
モノづくり、特に貿易立国で存続すべき日本国内企業、
そのすべてが、独自の、オリジナルな経営戦略には、
デザイン・デザイナーの存在は極めて重要です。
ただし、デザイナーも、
あらためて「経営への美学性と倫理性」を創出する、
発想力・表現力・伝達力が求められているという
自覚が必要です。
発想力・表現力・伝達力
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1月 30th, 2010 Posted 1:06 AM
Maximization
or
Optimization
資本に対して利潤とは、循環性を構築します。
その循環の効率性を、
最大化するのが、企業的組織だという考え方、と
最適化するのが、組織的企業だという考え方は、
自由競争社会、その基準、資本主義の解釈論でした。
したがって、利潤の最大化も、最適化も、常に、
議論されながらも結論はまったく見つからないままに、
今日に至っています。
そして、現在、私なども資本主義の終焉とか、
資本主義から逃走や解放される時代を迎えていると
言い始めているわけです。
さらに、循環論としては、
社会的な生理や、時代的な生理は、
「景気」という「躁鬱病的」なことがしばしば起こり、
結果が、最大化も最適化も実際は曖昧でした。
少なからず、
この景気循環は「恣意性」が謀略化されてもきました。
from PROFIT
to BENEFIT
ところが、
無資本と無料化というシステムがデジタル技術の中で、
頭脳集約労働としての成果から生まれました。
そして、この成果はAtom時代の核心であった、
Atom資本、資本Atomが
「情報化=ネットワーク」で、無資本的になったことです。
無料としての配布、その効果がこれからの社会構造です。
無料だからこそ、
BENEFITが社会文化を構成するパワーが生まれます。
無料=Freeこそ、自由につながっています。
それを可能にしているデジタル技術はBitの集合です。
その集合だから利益・利潤は社会的な恩恵、
すなわちBENEFITです。
新たな経常利益と言っていいでしょう。
これを創出する経済主義思想は、
もはや、資本主義思想でないことは確実です。
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1月 5th, 2010 Posted 9:00 AM
不満と信頼
150年前の著作を「もう一度」などと言うのは、
はなはだ「時代を読んでいない」と私は思っています。
再度、「資本論」への不満と信頼もあります。
ただし、信頼というのは、1850年当時の発想と論理です。
読み違いをまったくしなかった私の理由は簡潔です。
まず、副題が「経済学批判」であったこと。
この副題は、「批判」です。
「批判」をして、「提案」は何もありません。
デザインの実践者として、デザイン批判は受けますが、
それなら・・・という「提案」はほとんどありません。
そして、マルクスもエンゲルスも、
この書は、「共産主義を構築していく理論書ではない」ことを
完全に否定しています。
ここに私の信頼があります。
さて、150年前の指摘が、現代に当てはまるわけなど、
どこにも、もう見受けられません。
循環
そして、決定的には、彼らが指し示した「循環論」が、
「貨幣」・「生産」・「商品」の循環論です。
私はデザイナーとしては、
「生産」と「商品」に深く関与していますが、
「貨幣」の形式の大きな変貌について前述してきました。
私は「循環」からの視点が無いことが不満です。
「貨幣」は、クレジットカードやプラスチックマネーとなり、
「生産」に、労働による身分格差での剥奪論も底をつき、
「商品」には、意味論=デザインという全体価値があることを
彼らには、予言も予知も予測もありませんでした。
だからこそ、私は、不満と信頼のバランスで、
あらためて、この記述の下敷きにしています。
意味論の創出
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Posted in 007「資本主義」, 資本主義から逃走せよ!
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