12月 27th, 2015 Posted 12:00 AM
学術と芸術が分離あるいは分担されてきた教育、
このわが国の教育システム・制度の歴史はとても長いと思います。
幸いにして、私は学術と芸術、それも芸術に派生してきたデザインを学び
プロのデザイナーになることが出来ました。
人はいずれ長じれば自分の職能的な経験値を伝える使命と義務があります。
このことは、すでに大学の恩師達には分かっていたのかも知れません。
私が想像もしていなかった交通被災で車イス生活を余儀なくされた時、
恩師たちからは、大学に戻れと言われ、その大学を辞した時には、
別の大学で、教育系では情報デザインとデザインを、建築系でもデザイン、
こうした教育側の訓練を受けていたのでしょう。
私が大学人を選んだ時には、「やっとその気になったか」と納得を受け、
大学人とデザイナーとして今日を迎えています。
そして、芸術と学術、文系と理系の融合化統合化によって、
私は「コンシリエンスデザイン」と「レジリエンスデザイン」を知り、
デザインを看医工学に焦点化した時には、
学域のデザインは人間の社会と時代、生涯に向かいました。
結果、健康と福祉は「命」=生きることを支えることを明確にしました。
これは私が芸術=美術大学時代の教授達が今なお私に、
プロとしてのデザイナー、その経験に基づく新たなデザイン、
その手法を発見させて、次世代への教育目標を創らせたのでしょう。
私は素直にニュートン的なベクトルの合力によって、
作用点に人間の思考・知識を置いて、その合力が人間に向かえば、
明らかに、健康と福祉が命を支えていること、
この支援力には、
レジリエンスという、例えば自然や社会からの
抑圧に抵抗する力をレジリエンスデザインとし、
レジリエンスデザインを充分に知り尽くしているからこそ、
コンシリエンスデザインが人間の支援力になるということを
明確に確認させてくれているのです。
学力・デザイン力を「コンシリエンスデザイン」とし、
まして私は、身体障害者であり心臓障害者ゆえに
「命」とデザインの関係を相反させて伝えていく使命と義務があるのです。
そして、すでに、このニュートン的な力、合力だけではなくて、
量子力学的な相互作用的、重力的、電磁力的な隠喩としての
新たな「コンシリエンスデザイン」を定義して、
次世代デザインを提唱していくことになるでしょう。
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12月 25th, 2015 Posted 12:00 AM
「力」という概念は「ち」と「から=空」だと考えています。
そして「力」の概念は単純にはベクトルで一つの理解点ができます。
ベクトルには、作用点・大きさ・方向があります。
そこで、医学と工学で作用点から医学と工学の合力ができます。
この合力の大きさはストレートにすでに「医工連携」になります。
同様に、文系と理系の合力が「文理融合」というわけです。
そこで、これらそれぞれの作用点に「デザイン思考」を置いて、
あたかもそれぞれの合力は、学域を拡大力化して大きな効果、
すなわち、イノベーションとなって変革・革新をしてくれるという
そのような錯覚あるいは錯誤感を与えていることは間違いありません。
これは私自身も「力」を概念化して発展的な希望論にするときには
利用・運用可能な手法であることは間違いありません。
こうした「力」=作用点・大きさ・方向はニュートン的な合力形成です。
私はこれが明確な誤りだと断言できるわけではありません。
しかし、「力」の概念が進化していることをさらに深度を深める必要を
私自身デザイン手法であるデザイン思考そのものの
進化と深化を提唱します。
あらためて、この図示を見比べてほしいと考えています。
二つのことに気づいて欲しいのです。
医学と工学で確かに「医工連携」力が出来上がります。
これにデザインが加わるとするなら
医工連携とデザインでの方向が必要です。
さらに、文系と理系で「文理融合」が出来あがり、
これにデザインが関与した場合の論理は生まれていません。
そこからが今年4月からの私のミッションでした。
そこで、この合力にそれぞれデザインとの合力では
「何がデザイン」になっていくだろうかがテーマでした。
つまり、「デザインとは何か?」ということの要素や要因が浮かびます。
これはすでにニュートン的な力学での合力である、
それこそベクトル的な論理では無理なことが明らかになりました。
そして私のミッションである合力ベクトルでの「力」は、
ニュートン力学から量子論的な力学での、
「強い・弱い、いずれかの相互作用」と
「重力」と「電磁力」のメタファー的な力学を関与することが必要でした。
相互作用は距離感や学域の効用効果の範囲を決定します。
同様に、重力的なことは時代性の影響力であり、
電磁力は、経済と文化と歴史がフレミング的な影響力を与えると思います。
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11月 30th, 2015 Posted 12:00 AM
「KK塾」第2回目は東大の生田幸士教授を講師に、無事終了。
私は、丁度フランスで非常事態宣言下のパリから戻り、
滋賀医科大学+国家プロジェクトEDGEでの基調講演で紹介した医工連携、
その説明図解の紹介を前段にして、「デザイン思考」での医工連携には、
どこかに大きな間違いがあります。
まず、医工連携の基本は、医学と工学の合力が医工連携学です。
これに対しては大学人になってからズーッと批判してきました。
医工連携で騒いだ大学でそれが完成、製品化され商品化した事物を
私は一つも見ていません。
医工デザインで、私はいくつか製品化し現実に商品化してきました。
ところが滋賀医科大学は国家プロジェクトEDGEで医工連携の
作用点に「デザイン思考」を、方向に「イノベーション」です。
このベクトル表示と医工連携学という力をニュートン力学で
図解化して基調講演にしました。
しかし、「デザイン思考」はスタンフォード大にIDEOが持ち込み、
d.schoolでのMBAでは未来は来ないとしての教育を開始しました。
案の上、東大はi.schoolをさも先進的として配置しました。
しかし、多分、
IDEOのファウンダーであった故・ビル・モグリッジ氏が生きていたなら、
「デザイン思考」なんていう提案をしていませんでした。
だから、作用点に「デザイン思考」を、方向に「イノベーション」も
実際は大きな間違いを孕んでいることを私は明確化できたと思っています。
「KK塾」では、医工連携とデザイン思考では間違いを示し、
それがニュートン力学での「力」=ベクトル図解の例示でした。
もし、このベクトルなら、
医学・工学・保健学・看護学、それぞれの方向性を示し直しました。
結局、量子力学的なアナロジーに結びつけた方が正しいことを紹介。
果たして、どこまで理解されているかは不明ですが、
第2回「KK塾」終了後、
JIDAで講演し終えた阪大の招聘教授になってもらっていた濱口秀司氏と
深夜まで討論して、さらに医工連携を「デザイン思考」ではなくて
コンシリエンスデザインにてもっと明快にすることができました。
なんと言っても、重大なのは、デザインは
コンシリエンスデザインとレジリエンスデザインに
軸足両足が乗るということです。
話がむずかしい・・・って?
「KK塾」で学び直していただきたいのと
「デザイン思考」の熟慮不足です。
なぜなら、
スタンフォード大からもたらされた「バイオメディカル研究」に対して、
大阪大が中心で・東京大と東北大学が合同で間違い指摘を開始しました。
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