kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘交換’


『明治維新には客死人たちが一杯いる』


   


     11月 25th, 2019  Posted 12:00 AM

明治維新は「無血革命」だった。
これには、大反対です。
おそらく、どれだけの諸藩の藩士が命を落としたでしょう。
また、海外でしかも客死した連中がどれほど多いのでしょう。
ふるさとの偉人にルーツを求めて敬愛を惜しまない私ですが、
福井藩士の日下部太郎は、福井で青年会議所とともに
その功績をまとめました。
彼のパスポートナンバーは、日本が発行したNo.4でした。
福井藩最初の留学生であった彼は、
ラトガース大学で猛勉強に明け暮れましたが
卒業を前に肺結核で亡くなりました。
しかし、彼の功績は本当に偉大だったので、
彼を顕彰し、卒業を認めたのです。
福井県青年会議所が現地に足跡研究を行いました。それを私がまとめて、
東京はじめ各地の青年会議所の集まりで講演をしました。
大学のあるニューブランズウィック市と福井市は姉妹都市となっています。
そして、ラトガース大学と福井大学も提携し学生の交換を行い、
知の交流が続いています。
日下部太郎(本名は八木八十八)のような、
地域や国を担うべく、多くの人が粉骨砕身、
懸命に努力をしたことでしょう。
明治維新は、どれだけの人たちで、できたのでしょう。


目次を見る

『センスの有無が判断できる椅子と曲の選択』


   


     8月 27th, 2017  Posted 12:00 AM

もはや興味がつきなくて、絶対収集して、実物を生活の傍らに。
最近、この癖を止めようと自分に言い聞かせている私です。
が、Z-Chairは、本当は6脚並べたいと思っているぐらいともかく好きです。
Z-Chairはあのリートフェルトが果たしたZIGZAG Chairです。
時折TV番組で観る土曜朝に「サワコの朝」というインタビュー番組。
この番組に田中泯氏が登場しました。
この番組には登場者が椅子を選びます。
そして、田中泯氏はこの椅子を選びました。
正直、あの番組ではこの椅子の選定で私は「センス」を推し量るのです。
プロのデザイナーとして、私は絶対的に「センスを決定」するのです。
若い頃、新人の東芝マンであった頃、Aurexの自分デザインを
秋葉原のオーディオショップを持ち回っていたら、
激しい批判いや非難をしばしば受けていました。
そのショップオーナーが、自分のカフスボタンを見せながら、
「デザイナーなら、この程度の仕上げをしろ」とか言われて、
「貴方のセンスがその程度なら結構です」と反論して、怒らせました。
営業からは、「相手を怒らせるな」と忠告されましたが、
「あんなセンス無しの店には置かない」と言い放し、
川崎は営業で随行させるべきではないと言うことにもなりましたが、
私は平気でデザイン部長からの説教も聞き流していました。
さて、田中泯氏がこの椅子を即決で選んだと
パートナーの石原淋さんとのメール交換で分かりました。
そして、彼の曲の選定でもびっくりしたのです。
それは阪大同僚の石黒教授と全く一致していたのです。
石黒教授はアンドロイドロボット学者です。
彼とは「こんなん見つかったぜ」とかで、
彼からは「こんなんどう?」とかやりとりする仲です。
要は「センス」の問題には、実は、機能も性能も効能も超えて、
「センスゆえの美学」があるのです。
こうしたことを超えて、Z-Chair=zigzag chairが存在しているのです。
ですから、なんとかレプリカでも本物はやっぱり私生活に必要です。
それは、この椅子の造形を超えているだろうか?
この椅子の側で自分デザインが存在するか?なのです。

* 『場踊りと言語舞台・「影向」によって』
* 『この男に惹かれる・舞踊と舞踏がテーマになってきた』
* 『男に嫉妬あり、田中泯と松岡正剛の間に割り込む』
* 『Red & Blue 生誕が来年で100年になる』
* 「誤謬へのシンボライゼーションプロトタイプ」


目次を見る

staffblog 8月1日


   


     8月 1st, 2016  Posted 11:55 PM

8月1日

本日は未来塾を行いました。
福井県織物工業組合青年部の
皆さんとのプロジェクトです。

商品化実現のために、
実際に「モノ」に触れる時間が増加。

厳しい目で見つつ、新しい発見に心が躍ります。

それぞれの専門領域からの意見を交換。

川崎からの問いかけに考えが飛び交います。

ブランディングを支える商品展開、
その実現に突き進みます。


目次を見る