4月8日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design
4月 8th, 2020 Posted 12:00 AM
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4月 12th, 2019 Posted 12:00 AM
ディフューザー=Diffuserにはとっても興味があります。
と言っても、私の指すディフューザーには興味が無いと思います。
ほとんどの人は「何?」と聞かれます。
ディフューザーと言えば、
今では空気の清浄あるいはアロマに使われています。
正確に言えば、硫気である気体・液体のエネルギー運動を、
特に音速の場合は、まず狭くしてして
それが広くなる流路を作るためのモノなのです。
音響機器のスピーカーには、
背面の音圧を効果的に拡散させる事が出来、
これが役立つことが多いのです。
さすがに、これを駆使した設計を、
評価や理解することは音響評論家でも難しいと思います。
これはJBL4343 のモノですが、
EIZOで片側400ccの最小容量のスピーカーユニットで
最高の音響を可能にするために使ったことがあります。
まず、これだけのユニットでという難題だったのですが、
当時のBOSEその社長に話を聞いたことや、
JBL4343での体験があったので、実現可能でした。
これが「ナビエ・ストークス方程式」の、
一つの答えなのかも知れません。
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1月 15th, 2019 Posted 12:00 AM
これは「コーラル・φ16cm」です。
私は美大の卒業制作で、
この一番憧れていた製品のユニットを制作に使用しました。
今、我が国にはユニットの製造はF社だけしかなく、
分解してみたこともありますが使いようがありません。
ダブルコーンで16cmのサイズ感はすごくいいのに、他にはありません。
もし、自分が創ろうと思っていたらこのコーラルを使うでしょう。
最近、どういうわけか周波数特性は取説に表示されていません。
おそらく、日本の音響技術はとても良い所まで行ったのですが、
全てのメーカーが潰れてしまいました。
東芝の音響部門も例にもれずに、今の東芝事件の前にです。
コーラルの「肌色コーン紙」は、どうあっても素晴らしい性能でした。
最近は、まだオークションで登場してきます。
オーディオは取説から、本体となんだったら見本品まで
愛用品がオークションで息長く取引されています。
それを見ながら、私は美大最終制作を思い出します。
全てのアンプからスピーカーシステムは、当時は暗記していました。
最近では、「いい音響を知らない」人が増えています。
音の問題は増えていて、医師も聴診器で聞き分けられなくなりましたし、
楽器演奏の音や子ども達の声も騒音か否か、
あるいは除夜の鐘の音が問題となる時代です。
聴覚特性をふまえたオーディオ機器と出逢い、
心震える体感をすることを勧めます。
「良い音響」は、音像と音場も分かるようにすらなります。
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7月 23rd, 2017 Posted 12:00 AM
車椅子生活になった40年前、そして30年前も
私は銀座で、あるいは空港でもほとんど車椅子に乗った人とは
出会ったことがありません。
ところが最近では、一日に3〜10名には出会います。
すでに私は電動車椅子に乗っています。
絶対に電動は使わないと言っていたことがあります。
しかし、もはや体型にも変化があり、
電動なら日本では時速6kmですから、相当に早いのです。
しかし右上のように段差3cm程度の傾斜があれば無理です。
一応、段差無しという右下のユニット程度も無理です。
まして左では完全に行動は不可能です。
日本はいわゆるバリアフリーがサンクションにはなっていますが、
点字ブロックも駐車場でも車椅子OKはルールありといえども無理一杯です。
それこそ高級レストランでは、階段があっても若い男が手を貸しますとか、
私は拒むことにしています。
それならスタッフが手慣れた移動可能。
万一、落下したらどうなる?なんです。
電動では周囲が手助けしても、現在は絶対に無理です。
手動なら車椅子をまず高さを確保、
そして使用者を二名〜四名が抱き上げるという方法です。
2020年パラリンピックで、車椅子選手や身障者対応へは
相当の、あの「身障者おもてなし」?
嘘でしょ!というのが、現在の私の心情です。
大阪大学はパラリンピック支援大学になっています。
だから伝わる人には「言いたいこと」一杯あります。
身障者対応はまさに「老人医療」と結びついているのです。
75歳になれば、必ず車椅子使用者は70%なのです。
* 『通称・点字ブロックのデザイン間違い!』
* 「デザインは皆無だ!・・・誤りのデザイン」
* 「石畳の街、その文明と文化」
* 「ブリューゲルが描いた盲目の人たち」
* 『電動車イスの効能的制度設計からの性能・機能デザイン』
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1月 14th, 2015 Posted 12:00 AM
車イス生活となって、まだ東芝に籍を置きながら、
私は赤坂でフリーランスデザイナーにならざるを得ませんでした。
しかし、フリーになっても、オーディオ機器のデザインは、
契約上出来ないことになっていましたが、
何としても手に入れたかったのはJBL4343でした。
ユニットのコイルの巻き方は圧倒的に美しいからこその音なのです。
通常の4343は前面バッフルがブルーでしたが、
私はあえてブラック仕様を探し求めました。そして、筐体には、
私自身が開発していたコンクリート表皮ギミックの素材を貼りました。
それはオーディオ用に私が開発したシートでした。
スピーカーユニットはどうしてもエッジ部位がゴム製のために、
これまで4回リペアをし、それからスピーカー内部や配線も
メインテナンスをして、名古屋時代はあまり使用しませんでした。
ところが、オーディオ評論家でオーディオの師匠S氏が、
「レコード演奏家」シリーズの取材で私の音を聴きたいと言われ、
私はとてもビビりました。
なぜなら、部屋の定在波すら見えてしまう先生ですから、
メインテナンスしたいわばまっさらなスピーカーに、
ホワイトノイズ、ピンクノイズ、低音、ピアノ音、ヴァイオリン音を
1ヶ月かけて鳴らし運転をしながら、部屋のドアから、
壁面までをリニュアルしたほどでした。
取材の日には、サン=サーンスやボロディンを聴いてもらいました。
取材前夜は、まだ駄目かなと思っていましたが、取材当日は、
見事な音を鳴らしてくれたのを覚えています。
先生が帰られてから、私は4343にお礼を言ったぐらいでした。
スピーカーシステムには大事な扱いが通じるものです。
私は優れた機器は裏切らないと信じています。
おそらく、またすべてのメインテナンスは私の人生最期になります。
私がフリーになって以来このスピーカーは私を見てきてくれました。
名機をデザインすれば、決してそうしたモノたちは裏切りません。
だから、私はモノのデザインを確信しているのです。
ただし、それらは名機になる必要があると思っています。
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11月 26th, 2012 Posted 12:00 AM
車椅子になって、まず不便極まりなかったのが鉄道でした。
ある政治家秘書の方と陳情に行ったことがあります。
その後、扇千景大臣が視察して3年後に、
新幹線ホームにエレベーターが設置されました。
だから、車椅子の者にとっては結構便利になりましたが、
これからの高齢社会を考えると、
駅ホームとエレベーターの設置数はもっと増加させるべきでしょう。
しかも、日本人マナーはすこぶる悪くて、
障害者も妊婦も優先されるわけどころか、
階段を使うより楽だから、
平然とエレベーター利用者は数多いと言っていいでしょう。
ガラスで封じ込められたユニット的機器としてのエレベーター、
そのデザインは、醜悪な形態言語になっています。
そして、エレベーター機構技術が
進化しているとは言い難いと私は思っています。
透明で機構や実装構造が見えるというのは、
それなりの技術成果かもしれませんが、
機構整理されたデザインにまで完成度はありません。
まず、地震になれば、エレベーターは停止させなければなりません。
駅構内やホームが火事ということはほとんどありえないでしょうが、
火事には使用不可能となる機器システムです。
私は、まず、公衆が利用・使用し、
駅が所有するエレベーターの「記号性」を問い直しておきたいと思います。
この透明化された機器システムが「意味していること」と、
「意味されている」存在性を再考すべきだと提案しておきます。
それは、公的なモノである性能性・機能性・効能性、
こうした「意味作用」が
エレベーターの造形言語は何であっただろうかということです。
おそらく、この造形言語を追い求めれば、
新たなエレベーター技術を進化させる革新的な発想を
造形言語の意図からうながすことが出来ると確信している次第です。
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