4月 3rd, 2019 Posted 12:00 AM
若いときは無謀だったかも知れません。
しかし、無謀だったから、私はApple社CEO ジョン・スカリーに直接、
デザインコンサルティングを申し出ました。
当時、提案したモックアップには「虹色」のAppleマークを使いました。
デザインのモックアップは、私も所有しています。
今もその時のApple社プロデューサーとはFacebookでつなっがっています。
今のiPadに繋がるインタラクションが完成していました。
ただし、「ポップ・アップメニュー」は使われていません。
コードネーム、「スイトピー」と「ポパイ」は、
両サイドが赤と緑の特徴的なハードウェアデザインで、
20年経った今のゲーム機でその形態は継承されているように思います。
また、モニターを制御するリモートコントローラーは、
ボタンがいっぱい並ぶようなリモコンとは異なり、
4つのボタンと1つのトッラクパッドで全て対応可能でした。
今になって思うのは、英語ほど簡単な会話もありません。
男性名詞・女性名詞で、動詞も変わることなどもありません。
70になり再びフランス語を始めたので、そう感じます。
でも、「挑戦をする」と言う意味では、
私の無謀さは良かった思っています。
死んでいくときには「挑戦しなかった」ことは
「挑戦をする」ことより心残りです。
*コードネーム
*リモートコントローラー
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12月 15th, 2014 Posted 12:00 AM
メディア・インテグレーションの最終デザインモデルは、
ようやく完成の域に達しましたが、CEOであるジョン・スカリー、
彼の政治的な立場とApple企業の株主方針との決別性がありました。
うすうす、この噂は私まで、Apple本社内から聞いていました。
ジョン・スカリーはCEOを名乗らず、Chief Listenerを自称。
それは、Mac World Expoが日本で最初に開催されたときに、
私はApple Japanから彼に紹介をされました。
その時の名刺交換で、彼の名刺のチーフリスナーに目を留め、
最初は意味が分からずに直接、彼に質問をしました。
そして、私がApple製品への開発アイディアを話すと、
直ぐに、彼の秘書を紹介されました。
「彼女に連絡をまずとってほしい」とのことでした。
私はその当時は福井でデザイン活動をしていましたから、
福井に戻って、ひょっとするとAppleの仕事ができるかもと、
スタッフ達に話をしましたが、スタッフもほとんど期待無しでした。
ところが、数日後に私のポートフォリオ的な作品を
当時のApple Net(まだインターネットに至らず特殊回線)を配布され、
その回線で写真数点を送りました。
すると直ぐに、クパチーノへ来るようにとの連絡で渡米しました。
そこで私はDream Designer名刺をつくったのです。
AppleではASAHI=後のMacBook第一号が開発中を見せられ、
それよりも私の提案のモノ開発とぶつかる事態でした。
そして、Sweet-peaのプロジェクトメンバーになり、
アラン・ケイを紹介されたり、箱根ではApple関係の周囲マスコミまで
紹介を受けながら、七つのプロジェクトに加わっていたのです。
そして、Popeyeの基本設計では東芝と、ようやくこの写真モデルが完成。
ここに「メディア・インテグレーション」の最初の段階に到達したのです。
Appleでのプロジェクト仲間とは今も繋がりがあります。
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10月 29th, 2011 Posted 12:00 AM
車椅子生活になっても、
日常の傍らには常に進歩していくMacがありました。
今も毎日Macに向かっています。
ジョブズ氏の想像力が果たしてきた世界に、
自分の日常性があったと言ってもいいでしょう。
私の「意識革命」はまさに、Macであり、NeXTでした。
幸運にも、Apple社2代目CEOのスカリー氏には、
デザイナー提案をするという体験ができました。
その彼が、未来を提示してくれたアドバンスデザイン、
それが「
Knowledge Navigator」でした。
このパソコンが当時夢を与えてくれた世界、
それが実現しているのでしょうか、
進歩と進化の差異性を考えてしまいます。
Nnowledge Navigatorは将来のパソコンを、
Knowledge=情報と定義したのです。
「意識革命」では、情報=Consciousnessでした。
ところが日本では、
今なお情報=Information=案内です。
私は、情報=「情勢報告」=Intelligenceという
森鴎外翻訳説も見逃せないと考えてきました。
だから情報機器は、「知識・意識・諜報・案内」、
この四つを自己操作だけでなく機器の人工認識に、
進歩ではなくて進化させていくべきか、
いかにナビゲートするべきか、そんな手法こそが、
パソコンの存在価値を決定すると考えてきました。
その基本がWYSIWYGであり、具体的手法はGUIでした。
結局、GUIからはまだ逸脱していません。
私は、Agent Interface、 Gesture Interface、
さらにはNome Interfaceを追いかけています。
ジョン・スカリーは、自分自身をCEOとは位置づけず、
Chief Listenerと名乗っていました。
その自称性格が超ワンマン性ジョブズ氏を退任させ、
なおかつKnowledge Navigatorを、
Apple社の目標シンボルにしたのでしょう。
そして、この決断がパソコン歴史、
その大きな1ページになったのだと思います。
私は、パソコンの歴史にこそ、
「進歩と進化」の差異性があると判断しています。
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10月 26th, 2011 Posted 12:00 AM
生と死に向かい合うこと。
それが自分の人生で最も重要なことでしょう。
しかも自分の人生に多大な影響をもたらしてくれた人。
その人の急逝が、自分に突きつけてくることは巨大です。
Appleの創業者であるジョブズ氏の行動力と実現力は、
ことさら私自身と私の日常性、さらにデザインを
常に深く見つめることが私の人生に重なっています。
Apple II・LISA、そしてMacintosh128Kから、
今日に至るまで私の傍らには、
進化し続けるApple製品がありました。
しかも私は今では伝説となったジョンスカリー氏と
さらにアランケイ氏、そしてIndustrial Design Teamと
七つのProjectに関与しました。
その時には、ジョンスカリー氏はジョブズを、
Appleから追放していた頃でした。
ジョブズ氏が舞い戻って、iMacが華々しかった頃には、
彼と会うことを周囲からも勧められましたが、
ポリカーボネート素材製のiMac否定派だった私は、
会いませんでした。
1984年、Macintosh128Kのプレゼンテーションを見ると、
ことさらに彼に会っておくべきだったと悔やみます。
いわゆる「アメリカンドリーム」具現者として、
彼は語られますが、私はそうは思っていません。
彼は米国なら夢が創出できることを証明した人物です。
それは米国という自由風土性ではなく、
夢は、いかにハングリーで、いかに馬鹿に徹するかを
米国人として見事に体現して見せてくれた人物でした。
彼には限られた時間内での生と死を見つめたでしょう。
私もすでに残されている時間を意識しています。
パソコンは確かに進化と進歩を遂げてきましたが、
WYSWYG=What you see is What you getの世界観は、
まったく不動であり、進化しているとは思っていません。
私は彼の人生に深い敬愛と哀悼を持ち続けることでしょう。
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