11月 5th, 2011 Posted 12:00 AM
車椅子移動は困難なこととても多いのです。
バリアフリー法や、ユニバーサルデザインブーム以前に、
ある国会議員の秘書の方と、
国土交通省に直訴したことがあります。
結果、当時の扇千景大臣が初めて東京駅を視察。
東京駅は敗戦直後の地下道が車椅子誘導に使われていました。
大阪駅も時折地下道(写真下)を通らなければなりませんが、
やがて改善されるでしょう。
大臣は地下道やその環境にとてもびっくりされ、
駅構内にエレベーター設置が、3年後から始まりました。
最近ではJRの駅構内にはエレベーターが設置されました。
ところがローカル線ほど駅員の方や、
エレベーター利用では、
駅員の方や他の乗客の方々にはマナーと親切さがあります。
大阪はじめ大都市でのエレベーター利用では、
乗客や駅員には親切心どころかマナーがありません。
このエレベーターを「我先に利用して憚らない人」は、
大都市ほど多いのです。
特に若者でカップルが荷物も無いのに平気で乗り込んでくる、
こんな場面になると私は注意をします。
最近は、スタッフやワイフも「刺されるかもしれないから」と、
心配してくれます。
ローカルの駅員さんは、
身障者や妊婦さん高齢者優先を告げてくれますが、
大阪駅は乗客のエレベーター利用のマナーは最低最悪です。
これが大阪の「倫理観無し、ひき逃げ事件多し」、
こんな事件多発につながっていると私は判断しています。
先般、新大阪駅構内で人身事故がありました。
結果、新大阪駅では駅員が北陸線ホームにはまったくいなくて、
発車時間優先のために、私は無理矢理下車させられました。
ホームと列車の間にはスロープが無ければ、
危険極まりないにも関わらず、無理矢理下車という危険さです。
間違えば、私自身がホームと列車の間に挟まる寸前でした。
当然に、抗議をしましたがその対応に呆れています。
JR西日本の体質が見え隠れしているのです。
今日、正式な謝罪が電話でありましたが、
私は、根本的な問題解決は、
もっと制度上にあると判断しています。
当然ながら、ハードとしてのエレベーターのデザインも
大きな問題があると思っています。
エレベーター設計とデザインは根本から革新すべきです。
折角私は車椅子に乗っていますから、気づくこと多しです。
これからは一段と高齢者で車椅子使用者は格段に増加です。
だから、ハードからソフトまでの「制度設計デザイン」を、
発言と提言、デザインを提案していきます。
Tags: JR, エレベーター, カップル, スタッフ, スロープ, バリアフリー法, ホーム, マナー, ユニバーサルデザイン, ローカル線, ワイフ, 下車, 乗客, 人身事故, 倫理観無し, 優先, 列車, 制度設計デザイン, 北陸線, 問題解決, 国会議員, 国土交通省, 地下道, 大阪駅, 妊婦, 扇千景大臣, 抗議, 新大阪構内, 新大阪駅, 東京駅, 無理矢理, 環境, 発車時間優先, 移動, 身障者, 車椅子, 駅員, 駅構内, 高齢者
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8月 29th, 2011 Posted 9:13 PM
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8月 27th, 2011 Posted 12:41 AM
久しぶりに「ユニバーサルデザイン」の取材。
放送大学向けの教材になります。
最近ではすっかり、
「ユニバーサルデザイン・ブーム」は終わったようです。
しかし、あらためて短時間に紹介し直してみると、
ブームで終わってはならないことだと再確認します。
私には「ユニバーサルデザイン」は、
1989年・名古屋での「国際デザイン会議」から始まりました。
この年に、「スニーカーのような車椅子」を発表しました。
その時の車椅子を2台、交互に今も使っています。
さて名古屋の国際デザイン会議で、
「ユニバーサルデザイン」を日本で最初に発言したのは、
故マイケル・カリル氏=NASAでの宇宙空間設計デザイナーであり、
当時の米国工業デザイン界の理論的支柱者でした。
彼とは親友でしたから対談もしていますが、エイズで亡くなりました。
1995年に米国での「ユニバーサルデザイン教育システム」を
日本展開する中心に指名されました。
ちょうど翌年1996年新設学部、
名古屋市立大学・芸術工学部で大学人になり、
「ユニバーサルデザイン教育の日本の代表校」になりました。
明確な史実としては、
故ロン・メイス教授がWHOからの依頼を引き受けます。
1980年から10年間「国際障害者年」開催のための調査レポートでした。
彼は「バリアフリーをめざして」という論文で
「ユニバーサルデザイン」という言葉を使いました。
したがって、故ロン・メイスの七箇条が原則論となってしまいました。
しかし私は、故マイケル・カリルの思想を加味し、
「七原則+七論評価」を付加しました。
学生には「公・自・単・情・安・省・空」とお経暗記させました。
さらに、七原則+日本流を対峙させました。
次のようにです。
■ 「公」=公平性 ◇ 不公平さをどう解消するかも原則
■ 「自」=自由性 ◇ 不自由さ拘束性からの解放も原則
■ 「単」=単純性 ◇ 複雑さこそ克服するという原則
■ 「情」=情報の即理解 ◇ 情報非公開性もバランス感覚という原則
■ 「安」=安全性 ◇ 安全を確約するための危険体験という原則
■ 「省」=省体力性 ◇ 体力錬磨を忘れないという原則
■ 「空」=空間確保性 ◇ 日本では省スペースでも機能性という原則
結局、人間には「バリア」が必至だということです。
バリアフリーでなければならないことと、
敢えてバリアに取り囲まれること、
まさに「幸運・幸福」の「幸」という漢字の原意に重なるのです。
人間は、不平等で不自由であるからこそ、
そうしたバリアから解放させられる個々人の知恵をめぐらすこと、
それが「普遍性・宇宙性=ユニバーサル性」を
誘引させることができるという大原則論。
今私たちは「放射能」というとてつもない恐怖と現実で拘束されています。
私は、メタ・ユニバーサルデザイン性を再度、
この国難復活デザイン原則へまとめ直したいと考えています。
建築誌「SD」は「Human Centered Design」で終刊しました。
放送大学向け取材で、あの「ユニバーサルデザイン」も、
この国難解決の大きな手がかりになるものと判断可能です。
こうした再思考チャンスをいただいた
東工大名誉教授・M.S先生に感謝します。
Tags: 「公・自・単・情・安・省・空」, 「幸」, Human Centered Design, WHO, スニーカーのような車椅子, バリア, バリアフリー, バリアフリーをめざして, メタ・ユニバーサルデザイン, ユニバーサルデザイン, ユニバーサルデザイン教育システム, 七原則論評価, 不平等で不自由, 公平性, 単純性, 名古屋市立大学・芸術工学部, 国際デザイン会議, 国際障害者年, 安全性, 恐怖と現実で拘束, 情報の即理解, 放送大学, 故マイケル・カリル, 故ロン・メイスン教授, 普遍性・宇宙性=ユニバーサル性, 省体力性, 空間確保性, 自由性
Posted in 祈望から企望へ
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3月 13th, 2011 Posted 9:30 AM
3月13日仏滅(丁卯)
バリアフリーというのも、
現実と理想にきっちりと
整合性をつけて語りきる
必要があると考えている。
『デザインの極道論』知行
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3月 12th, 2011 Posted 6:44 PM
3月12日先負(丙寅)
ユニバーサルデザインというのは、
ある意味ではデザインの本質を
定義していく理想的であることも
確かなことだ。
『デザインの極道論』知行
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2月 16th, 2011 Posted 10:14 AM
2月16日友引(壬寅)
「共用品」の
市民運動=ユニバーサルデザインでは、
決してない。
バリアフリー=ユニバーサルデザイン
でもない。
『デザインの極道論』旨趣
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12月 17th, 2010 Posted 12:00 AM
Universal Designまでの経緯と系譜
少数派のためのデザイン。
バリアフリーを求めて。
生きのびるためのデザイン。
これらは、1970年代のデザインテーマでした。
おそらく、この系譜がまとめられた書籍は無いと思います。
だから、次世代のデザイン学者にとっては大きなテーマのはずです。
とりわけ、「バリアフリーを求めて」は、
1980年・国際障害者年の制定にあたって、
WHOが数名の学者に基本論文が1970年に求められたテーマでした。
これが、「ユニバーサルデザイン」につながっていくのです。
1989年、名古屋で開催された「国際デザイン会議」では、
故マイケル・カリルが「ユニバーサルデザイン」を紹介しています。
ようやく、「ユニバーサルデザイン」も一般化して、
今では小学生でも、夏休みの課題になるようになりました。
この経緯はまとめておかなければならないと私は考えています。
インクルーシブデザインの前提
それからグラスゴー大学が提唱し始めた「インクルーシブデザイン」までには、
まだいくつかの経緯と系譜があります。
ところが、最近、「インクルーシブデザイン」の定義が、
ユニバーサルデザイン→ヒューマンセンタードデザイン→ユーザビリティサイエンスなど、
こうした系譜そのまま継続連鎖させていることに、
私は異議を唱えておかなければと考えてきました。
これは、ここで「人権」について触れてきたことに近接と近傍しています。
いくつかの前提条件から、
「インクルーシブデザイン」に近づいていきたいということをメモとして記していくつもりです。
前提を三つ配置しておきます。
● 集合=含まれるという概念・or/and
● 会話での人称 1stPerson / 2nd Person / 3rd Peson
● InclusiveとExclusiveの対立と対照それぞれの概念
この三方向から、「インクルーシブデザイン」の定義を改めておきたいと考えています。
Tags: 1980年, 1989年, 1stPerson / 2nd Person / 3rd Peson, Exclusive, inclusive, or/and, WHO, グラスゴー大学, バリアフリー, バリアフリーを求めて, ヒューマンセンタードデザイン, マイケル・カリル, ユーザビリティサイエンス, ユニバーサルデザイン, 人称, 国際デザイン会議, 国際障害者年, 対照, 対立, 少数派のためのデザイン, 生きのびるためのデザイン, 近傍, 近接, 集合
Posted in 060 「インクルーシブデザイン」, 資本主義から逃走せよ!
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9月 22nd, 2010 Posted 10:00 AM
9月22日 仏滅(乙亥)
美しい結末とは、自分の死である。
ユニバーサルデザインとは、
福祉的なモノや共用できるモノの
デザインでは決して無い。
自分の死を主観から客観へと
知行合一できうるように
支援するためのデザイン思想であり、
その思想を反映させ、
具体化したモノの体系であることなのだ。
『デザインは言語道断』知行
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9月 5th, 2010 Posted 10:00 AM
9月5日 先負(戊午)
ユニバーサルデザインという名称は、
いわゆるシルバー産業に対する功罪を伴った
追い風になってしまったような印象がある。
単なる「共用品」
というレベルであっても困る。
「共用」できることをさらに進化させて、
なおかつ
美しいことが目標でなければならない。
『デザインは言語道断』旨趣
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7月 21st, 2010 Posted 9:30 AM
7月21日 先負(丁卯)
ユニバーサルデザインとは、
福祉的なモノや共用できるモノの
デザインでは決してない。
自分の死を主観から客観へと
知行合一できうるように
支援するための
デザイン思想であり、
その思想を反映させ、具現化した
モノの体系であることなのだ。
『デザインは言語道断』知行
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