『黙示としてのデザイン』

技術の成果が、
観念的に
人間の精神性の解放や
社会の倫理観の認識、
すなわち、
知性の進化に寄与する
「道具」として
認知できる存在へ
開発がめざされたわけでは
なかった。

『黙示としてのデザイン』

それだけに記憶と制御を、
効率や合理性を、
経済性で決定評価する
限界のなかで
様式化したモノでしかない。

『黙示としてのデザイン』

なぜなら、
これまでのコンピュータは、
人間の体験を 、
わずかに情報化して
蓄積させた記憶と、
そのデータベースを
背景にした
制御の機能化を
形式化した経過の
産物でしかなかった。

『黙示としてのデザイン』

すなわち、
言語機能の再定義を
包含させる人間の能力、
言い替えるなら、
知性の進化を
歴史的に見つめ直すことと
未来に向って知性を
育成させる手法の開発、
そうした意欲を
喚起させることである。

『黙示としてのデザイン』

問題は、
止揚のベクトルの作用空間、
その設定ではないだろうか。

『黙示としてのデザイン』

したがって、
コンピュータ技術に対する
楽観的理想論と
悲観的現実論を
止揚させるチャンスが
大きいと判断できる。

『黙示としてのデザイン』

が、
現在はまだこの技術に
相当の知恵を
差し向けることが
可能である。

『黙示としてのデザイン』

この技術に、
今後の世界観が
ゆだねられることは
歴然となってしまった。

『黙示としてのデザイン』

人間と機械系に
「言語」を
介在させる技術が
コンピューティング
テクノロジーである。

オリジナリテイ=独自性だけではない。
オリジナリテイ=独特性が無ければならない。
なぜなら、
独自性は、主観性が反映するが
独特性には、客観的な評価が
必ずその判断が下されるからだ。
さらに、独禁的な制限性を
黙示しているがために
吟味され無ければならない。