4月 20th, 2015 Posted 12:00 AM
私にとって、筆記具はほとんど手・指ですから、
私であり、しかも思考の出入り口です。
チベットのさらに山奥の村に、小学生が通学の途中で石ころを
見つけて、それをチョーク代わりにして、
小さな黒板のような画板だけを背負って学校に行きます。
学校では、先生に教わる文字=英語をその石ころと画板に書きます。
それを自宅に帰ってきて読み直しをして覚えてしまうのです。
そしてお母さんが玄関の外に画板をたてかけておくと、
その画板の文字が夜露で消えて、朝になると画板の文字が消えていて
それを持って、学校に行き、しかもまた石ころをひろうのです。
その子が言いました。「将来はお医者さんになるんだ」と。
日本に生まれてまさに現代人の私が文房具や筆記具にはなんとしても
特別の感情があるのは、石ころと画板です。
でも画板には肩紐があり。それはお母さんの見事な刺繍紐です。
画板とその民俗的な刺繍の肩紐、このコンビネーションこそ、
私のモノの存在感=効能性の審美眼はここにあります。
現代の最新鋭のスタイラスは、おそらく、これが最高峰でしょうが、
私のモノへの審美性は、はるかチベットの山奥の子どもたちの
刺繍肩紐と画板があり、毎日、チョーク変わりの石ころは
多分毎日、彼は迷って大急ぎで探して学校に持っていくのでしょう。
筆記具である石ころもこのスタイラスと同等のモノだと、
私は思っています。ともかく自分思考の出入り口にすぎません。
が、それだけにとても重大で大切なモノだと私は思っています。
ある意味では、画板もPadも、石ころもこのスタイラスも、
全く同じモノにすぎません。
それだけに、現代文明の最先端のモノとしては、相当なる
完結された「かたち」に至る完成度が必要だと思っています。
間もなく、今年度の日本文具大賞の審査が始まります。
画板と石ころで思考を磨いたあの子が成長してドクターに、
なんとしてもなってもらいたいと思います。
Tags: PAD, スタイラス, チベット, チョーク, 出入り口, 刺繍紐, 効能性, 夜露, 存在感, 完成度, 完結, 審査, 審美眼, 小学生, 思考, 手, 指, 文房具, 日本文具大賞, 現代文明, 画板, 石ころ, 筆記具, 肩紐, 自分思考, 黒板
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
目次を見る
4月 20th, 2015 Posted 12:00 AM
4月20日 仏滅(丙寅)
悪口は喧嘩の手段である。
手段は
隠して使うものではない。
真正面で
正眼の構えで言うが極意である。
悪口だけに面と向かって言うがいい。
川崎和男「喧嘩道」
目次を見る
4月 19th, 2015 Posted 12:00 AM
4月19日 先負(乙丑)
悪口
わるぐち
悪口を言い争うこと、
これは喧嘩に一つの手法である。
が、
わるぐちには、
可能なユーモアを、と、
これが、喧嘩本道かもと思う。
川崎和男「喧嘩道」
目次を見る
4月 19th, 2015 Posted 12:00 AM
私は幸いにも花粉症ではありませんが、まさかという人までが
最近はこの病ブームにやられています。
そして、このところみかけるのが、企業、レストラン、ホテル、
もちろん医院や病院の入り口には消毒薬が置かれています。
手を洗うことは、小学生の頃から、かなりしつこく教えられました。
外から帰ってきたらうがいと手洗いは強要されてきたと思います。
しかし、今や強要ではなくもはや義務です。
しかも消毒薬次第で、防ぎきれないノロウィルスなどどころか、
さらに手洗いでも防御不可能なウィルスも登場し始めています。
またさらにこの消毒薬で、手荒れになってしまったりとか、
人間の体質も変わってきています。
私自身、除細動器を体内に埋め込んでから、アレルギー体質です。
しかもやっかいなことに、「甲殻類アレルギー」です。
これは北陸生まれの私にはなんとしてもカニはとなれば、
抗アレルギー薬を飲んででもカニは食べています。
花粉症に対策どころか、地球全体の温暖化、気候変動は、
感染症の増大は人智を超えだしているようですが、
人智を最大限にするためには、私は四つの対策を決めるべきと
それをデザインの問題解決の対象にしています。
● 環境の異変原因へに対策デザイン
● 人間・人類の抵抗力、その対策デザイン
● こうしたことを危機とする基本デザイン
● 危機解決デザインの具体的な解答デザインの制度化
これが、私がめざしている「危機解決デザイン」であり、
こうしたデザイン=問題解決を図ることがコンシリエンスデザイン。
このところ、この四つに具体例を、講演や企業提案をしています。
「コンシリエンスデザイン看医工学寄附講座」の準備に
走り回っていますが、いたるところで、この消毒セットを見ると
ともかく、自分の役割が明確になってきています。
出張中はどうしてもこのブログ休筆になりますが、元気です!
Tags: アレルギー, アレルギー体質, うがい, カニ, コンシリエンスデザイン, コンシリエンスデザイン看医工学寄附講座, ノロウィルス, ブログ休筆, 人智, 体質, 元気, 入り口, 出張中, 制度, 制度化, 北陸, 危機解決デザイン, 問題解決, 四つの対策, 基本デザイン, 増大, 対策, 対策デザイン, 強要, 感染症, 手洗い, 手荒れ, 抗アレルギー, 気候変動, 消毒セット, 消毒薬, 温暖化, 甲殻類アレルギー, 異変原因, 病ブーム, 細動器, 義務, 花粉症, 解答デザイン, 防御, 防御不可能
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
目次を見る
4月 18th, 2015 Posted 12:00 AM
4月18日 先勝(甲子)
デザインによる造形は、
この集合体となる要素を形態の各部位や部品、表面性、素材感などの
統合性と総合性に集約されるものである。
Tags: 川崎和男のデザイン金言, 素材, 統合, 総合, 表面, 要素, 造形, 部位, 部品, 集合, 集約
Posted in APHORISM
目次を見る
4月 18th, 2015 Posted 12:00 AM
目次を見る
4月 17th, 2015 Posted 12:00 AM
4月17日 赤口(癸亥)
「区別化」の手法から「分別」の知性をデザインは育成し、
やがて文明の経済効果にデザインユートピアへのコンテクストを構築する。
目次を見る
4月 17th, 2015 Posted 12:00 AM
目次を見る
4月 16th, 2015 Posted 12:00 AM
4月16日 大安(壬戌)
未だデザインが対象化しなかった事態に、
位相となるべき時代が訪れようとしている。
目次を見る
4月 16th, 2015 Posted 12:00 AM
「INTERMOLD 2015」の特別講演をしました。
先日、招聘教授になっていただいたKAISTの金明錫教授が来日、
自宅で昼食をとりながら、打ち合わせをしました。
KAIST(Koria Advanced Intitute of Science and Technology)は
世界的に最高の大学院大学だと、私は思っています。
その大学でも「コンシリエンスデザイン」が正式な講座として、
政府からも認められたそうです。
私は昨年から、この講座を阪大でやるべきと主張してきました。
そこで、この見本市でも「モノづくり」と3Dプリンター界に向けて、
「コンシリエンスデザイン」、3D-Printing、知財権、機能論などを
訴求しました。そして、見本市会場もザーッと概観しました。
想像通りで、またもや日本の製造業や金型産業界が、
3Dプリンターをただ、米国を追いかけているだけの有様を確認して、
阪大で私が取り組んできた日本独自の戦略と戦術を
コンシリエンスデザインでの発想を伝えたつもりです。
3D-Printerは機器そのモノの戦略論が必要であり、
3D-Printingは技術を戦術として、それも世界を主導すること、
このことを最も伝える方法論は熟考を重ねてきたと思っています。
おそらく、当分はこのことを必死で訴求していくことが
私の義務だと自分に言い聞かせています。
本来、日本のプリンター業界は、印刷オンリーから抜けられず、
まだ大手企業も3Dプリンター開発を言い始めています。
しかし、あくまでも様子見で米国追随から逃れていないのが現状。
現に、阪大と共同開発に入った企業人は、
根本をやらずして、米国の模倣やマスコミ宣伝の書籍類に
惑わされている現実を見てきました。
結局、3Dプリンター以前に、光造形システムがあり、
私はこのシステムが開発途中の歯車を見て大ショックを受け、
結果、大学人になっただけに3D-Printingこそは、
米国を必ず追い抜いて、
世界最高の国家に日本はなるべきだと考えています。
Tags: 3D Printer, 3D Printing, 3Dプリンター, INTERMOLD 2015, KAIST, KAIST(Koria Advanced Intitute of Science and Technology), コンシリエンスデザイン, マスコミ宣伝, モノづくり, 光造形システム, 印刷オンリー, 戦略, 戦略論, 戦術, 招聘教授, 日本独自, 機器, 機能論, 歯車, 特別講演, 知財権, 米国追随, 製造業, 見本市会場, 金型産業界, 金明錫教授
Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務
目次を見る