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Archive for 3月, 2013


3月26日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 26th, 2013  Posted 10:00 AM

3 月26日 己丑(仏滅)

永続性を持っているがゆえに、
その「かたち」は内容を吟味することなく、
その形式だけをグッドデザインとして
評価する事態が慣例となってしまっている。

artificial heart:川崎和男展「位相としてのデザイン」


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3月25日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 25th, 2013  Posted 9:50 AM

3 月25日 戊子(先負)

流行的という文脈で
解釈されてしまう「かたち」にも、
形式の認知が容易になされたほどには
内容は理解されずに、
時代が廃棄するデザインは
あとをたたない。

artificial heart:川崎和男展「位相としてのデザイン」


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「世界中が・March.11.2011ならば・・・」


   


     3月 25th, 2013  Posted 12:00 AM

海外がはるかに多いのでは、と感じています。
今回の日本の国難、大地震・大津波、そして原発事故です。
すでに2年が過ぎ去ろうとしています。
「March.11.2011」と
「Fukushima Daiichi」は合い言葉になっているようです。
3月10日に私はパリ市内で原発廃止の大きなデモに出会いました。
フランスはいち早く、太陽電池も風力発電よりも、
原発で電力輸出国家になっています。
以前、私が原子力バッテリーのデザイン開発に関わっていたとき、
フランスのある市長から、フランスに来ないかと誘われました。
それほど、フランスが原子力発電に未来を見ていた国家です。
にもかかわらず、福島第一での原発事故が与えた影響は大きかったのです。
市民はすべからく騙されていたのでしょう。
かく言う私は、
未だに、原発阻止には反対です。
確かに、私自身、今回の大地震と原発事故を見逃すわけにはいけません。
しかも、
フランスは原発事故収束に大統領と原発企業までが日本に来ました。
これこそ、「危険だ」と私は直感しました。
案の上、フランスは「何も出来なかった」のです。
しかし、あの馬鹿な前政権はいくら支払ったのでしょうか?
以後、あの原発事故が明白にした情報には、
大勢の人身御供のおかげで、
どれほどのことを原子力発電技術を学び直したでしょう。
私はこのデモ隊とすれ違いながら、
マスコミ報道の恐ろしさと
今回の原発事故が覆い尽くそうとしていることです。
原子力発電は、今後も人類が覆い隠すことではありません。
最も正当な原発事故の原因を明確にすること。
● ウラン239とウラン240という自然界非在を発生する、
   プルトニウムから開放されること。
● 建設原発を生産超小型原発にすること。
● 決して後進国である中国などに原発を委ねないこと。
● 原子力技術は正当な工学技術として、
   日本がこれからもトップ先進国であること。
私は、この大きなデモを傍観しつつ、まともな写真は撮れませんでした。
しかし、国際放送で「March.11.2011」をいやというほど聞きました。
なのに、帰国したら原発事故関連は本当に報道そのものが忘れています。
私は、「危機管理工学へのデザイン導入」の筆頭に、
この「原子力工学へのデザイン主導学際化」を
絶対に試みると考えています。


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3月24日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 24th, 2013  Posted 9:30 AM

3月24日 己丑(友引)

つまり、
「構造」という部品の寄せ集めではなく、
「構成」という部品を切り捨てていくデザインを
目指している。

DESIGN ANTHOLOGY Kazuo Kawasaki 「KAZUO KAWASAKIブランドのメガネ反動力の構成デザイン」


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「パリから帰国後超多忙だった・・ようやく・・・です」


   


     3月 24th, 2013  Posted 12:00 AM

パリ市内で初めてノートルダム寺院を裏から見ました。
長年の夢でした。
850年も前に、ドーム建築のドーム支えの発想が、
そのまま美しく建築に反映していました。
仏人の阪大インターンの教え子は、
車椅子の私を初めてモンマルトルの丘、
その頂上の教会まで登らせてくれました。
絶対に車椅子で自力に登るのは不可能でしょう。
フランスでは教え子たちと出会い、本当に満足いっぱいでした。
ところが帰国すると、
「第一回危機管理デザイン賞」の審査から表彰式・講演を努めました。
これから危機管理工学へのプロダクトデザイン主導による、
産業創出をめざすでしょう。
このことをしっかりと伝えていくことが私の役目になるでしょう。
海外に行っていたのでいくつかのクライアントに会い、
クライアントそれぞれの仕事に決着をつけたり、修正に追われました。
さらに大阪大学の退職教員として、挨拶や教授会、パーティに出ました。
このFBも全く見ないほど超・超多忙でした。
ようやく落ち着きました。
大阪大学大学院での次の準備にようやく取りかかりましたが、
退官記念出版も本格的に出版内容をしっかりと校正しなければなりません。
本年正月に書き上げた論文校正もこれからです。
正直、毎日ともかく眠くて眠くてたまらない毎日でした。
それでもいくつかの本は読破しました。
ようやく今夜から、
あらたな活動の準備態勢に入ります。
ご無沙汰しているみなさんや、
最終講義に大阪まで来ていただいた、
クライアントから教え子のみんなにも心から感謝します。


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3月23日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 23rd, 2013  Posted 9:30 AM

3月23日 戊子(先勝)

究極のイメージは、
生理学的な手術ではなく、
目の前の空気の屈折率を変化させる
デバイスを電子的に発明することだと
考えている。

DESIGN ANTHOLOGY Kazuo Kawasaki 「KAZUO KAWASAKIブランドのメガネ反動力の構成デザイン」


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3月22日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 22nd, 2013  Posted 2:02 PM

3月22日 丁亥(赤口)

単に、
流行やブランドを売り物にしかしていない。
日本のメガネ流通制度は、
医療器具販売だけに販売資格を
限定して再編成すべきだと考える。

DESIGN ANTHOLOGY Kazuo Kawasaki 「KAZUO KAWASAKIブランドのメガネ反動力の構成デザイン」


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3月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 21st, 2013  Posted 11:29 AM

3 月21日 丙戌(大安)

デザインが時代を変革する形式を発見する時、
社会にとってのデザインが
その内容で評価されることは
瞬間でしかないかもしれない。

artificial heart:川崎和男展「位相としてのデザイン」


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3月20日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 20th, 2013  Posted 11:23 AM

3 月20日 乙酉(仏滅)

未だデザインが対象化しなかった事態に、
位相となるべき時代が訪れようとしている。

artificial heart:川崎和男展「位相としてのデザイン」


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3月19日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 19th, 2013  Posted 11:20 AM

3 月19日 甲申(先負)

文化とは無知と差別への見識闘争であり、
それだけに「分別としてのデザイン」は、
我らが東洋の理想に対象化出来る
ジレンマからの開放の論理となるだろう。

artificial heart:川崎和男展「分別としてのデザイン」


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