kazuo kawasaki's official blog

Archive for 8月, 2012


8月6日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 7th, 2012  Posted 1:07 AM

8月6日 己亥(赤口)

形式に表示作用があるのか?

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』9造形された形式


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「また、新たな展開だ・・・」


   


     8月 7th, 2012  Posted 12:00 AM

2001年、私は彼と出逢いました。
その年に私はGマーク選定の総合審査委員長でした。
商品内容について、説明を求める審査に加わりました。
その会場に、まるで異様な若者集団が現れました。
サラリーマン的なグレー色の中に、
髪は緑や金髪で、ロックグループのような若者集団でした。
だから、私はようやくGマークにも
このような集団が来てくれることをとても嬉しく思いました。
その集団のリーダーは、当時、25歳だったと思います。
彼も、指輪してブレスレット、長髪の私が
審査委員長だったことにビックリしていたと後で聞きました。
部門別審査委員会では、彼らの商品には、
「インタラクションデザイン賞」と
グランプリ候補にと、すでに決めていてその確認でした。
私は、彼らに聞きました。
「どこで売るの?」、と。
「秋葉原です」
「じゃ、秋葉原ではインタラクションデザイン賞では通じないね」
「でしょうね」
「分かりました。分かりやすく『中小企業庁長官賞』なら?」
「それなら説得しやすいかも」、ということで、
グランプリ候補にもなりました。
授賞式では、私は大企業に向けて、ある演説をしてしまいました。
「商品説明が時代遅れになってきています。
是非とも『デジタルステージ』の商品内容、
特に取説に注目してほしい」と。
結果、「取説だけほしい」と言ってきた大企業があったらしいのです。
もう彼は一児のパパとなり、
まさにSNS時代の寵児になっています。
原発問題でもさかんにオピニオンリーダー的発言をしつつ、
彼のUstは、websiteづくりにはたまらない人気番組になっています。
改めて、新作を出しました。
まだ内容は確かめていませんが、
それ以前に仕上げていた著作もヒットしたようです。
私は、彼を大学で講師に招いたこともあります。
とことん、自分が欲しいモノを実現していくさわやかさは、
今もまったく変わっていません。
大阪で合宿するように彼に求めています。


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「ブルー青色へのヒューマン・ファクター問題」


   


     8月 6th, 2012  Posted 12:00 AM

最近は空を見上げることが増えました。
今年はまだ海の青色を見ていません。
青は私の持ち物の基本色にしています。
だから、大好きな色です。
ただし、デザイナーは好きな色は持たないことは鉄則です。
色全てが大好きでなければいけないということを私は美大で学びました。
私も「色彩論」では、学生には「全ての色を好きになること、
色に対する依怙贔屓はしないこと」を教えてきました。
青色は、空と海と鉱石や貴石に存在しています。
写真は銀座の夏空に、工事クレーンが一つの風景を成していました。
とても清々しくて、被災地にもこの青色が広がっているけれど、
被災地の皆さんは希望を持たれているのかと想像しました。
さて、可視光線・青は450~495nmの波長があります。
パソコンが普及して20年目に一つの結果が出てきたようです。
450~495nmの青に対する眼球反応が
とうとう生理的な劣化が始まってきているという指摘があります。
これは、かつて私がプラズマTVからの近赤外線が
子ども達の視覚に危険で相当の懸念ありかもしれないと発言し、
メチャクチャに叩かれました。
今もその時の叩かれ文が残っています。
が、結局、プラズマ表示画素は市場存在価値を失いました。
最も、トリノの冬オリンピックでのプラズマTV販売は
欧州からは拒絶されていたことは知られていません。
プラズマ技術が私の予想通りに、
対人間への弊害が明確になっていたからでした。
そこで、最近は、パソコン画面用の眼鏡は、
「青色対策」として喧伝されて商品化されています。
しかし、私は、現在喧伝されている商品が
「青色対策」を確実に具現化しているとは評価していません。
解決をつけるべき問題提起と問題解決には、
単なる商業主義的な能書きしかないと断言しておきます。
私は、パソコン画面なら、まずは「ドライアイ対策」そして、
「青色反応劣化の原因が、なるほどパソコン画面なのだろうか」、
450~495のどこをフィルタリングしているのか疑問だらけです。
まだ疑問点や安価な製品での限界がありすぎます。
もっと懸念すべきはWiFi電磁空間が人体に及ぼしている結果が、
やはり20~50年後に明らかになるかもしれないことの方が心配です。


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8月5日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 5th, 2012  Posted 9:30 AM

8月5日 戊戌(大安)

形式に意味作用があるのか?

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』9造形された形式


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「トイカメラってかなりスゴイことになってます」


   


     8月 5th, 2012  Posted 12:00 AM

トイカメラ=玩具的カメラ・・・
いや、「カメラおもちゃ」、
または「おもちゃカメラ」と言っていいかもしれません。
「おもちゃ」ということば、
この呼び方は日本では室町時代頃という説もあるようです。
手で「持ち」=持て遊ぶ物ということばから変遷したとか、
しかし、英語でのToyの語源は不明とされています。
それなりのほぼ都市伝説的なことも集めましたが、
ここでは省略しておきます。
ともかく、Toy Cameraが登場してきて使ってみたら、
これは絶対に使い物にならない頃もありました。
子どもの「写真ごっこのオブジェ」だと思っていました。
しかし、眼鏡スタイルをみかけました。
そこでメガネフレームをガジェット化したトイカメラもあり、
また、とうとう買いました。
試してみると、今ではなんとこれなら十分に使えるのです。
こうなるとトイカメラを収集しそうになる自分に出逢ってしまいます。
ともかく、そんなにそれこそ全てを「お持ち歩く」
あるいは「持て遊ぶ」玩具性に縛られそうです。
しかし、きっぱりと断念出来ました。
理由は、ガジェット性から開放する
新たな機器デザインの世界観をデザイナーとして、
拡大する決心に変えました。
現代、デジタルカメラは格段の進化を遂げてきました。
その選択巾の拡大性には目を見張ります。
スマートフォンからこうしたトイカメラ、
もちろん、プロ仕様まで、ミラーレスも、モーターレスも、
おそらくこの技術で、日本が先頭に立っていると言っていいでしょう。
「視覚」認識を支援するカメラ、その多種多様性を創出、
先導することはわが国の独自性も拡大すべきでしょう。
私は、プロ仕様よりもこの「おもちゃ」的な想像性にこそ、
「創造」を誘導する力を再確認できました。


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8月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 4th, 2012  Posted 9:30 AM

8月4日 丁酉(仏滅)

面光源の棚=二重光源とした、
あくまでも形態化をしていない
「形式でしかない棚」

「棚は形式」
という図式、
いや命題を提示してくれたことを
学び取りたい。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』9造形された形式


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「車椅子とグローブ(手袋)の重大関係」


   


     8月 4th, 2012  Posted 12:09 AM

車椅子使用者になって、
どれだけの手袋を使い果たしてきたことでしょうか。
特に夏は、
「ドライバー用」や「ゴルフ用」などを試してきましたがダメでした。
何がダメかというと、坂道を下るときには、
車椅子のハンドリムを握る力をブレーキとして使うのです。
これはブレーキですから、当然に熱くなります。
絶えきれないほどの熱さになります。
これはロッククライミングでアップザイレンで
ロープをグリップ感覚で下ることに等しいのです。
牛革グローブは、耐久性がありません。
鹿革グローブが適しています。
ミラノにグローブの専門店がありますが、
全世界でのブランドメーカーにも「自分用」を求めたこともあります。
鹿革手袋は今も使えますが、やはり摩擦熱は耐えるのみです。
最近やっと見つけ出したのが、SWAT用のグローブです。
「ドライビング手袋」だと、時には手の甲部分を思い切りぶつけたり、
拳関節(MP関節)表面を何度も怪我してきました。
私は、デザイナーにとって「手」は重大なプロツールですから、
「手」にはすこぶる神経を使っています。
ハンドクリームも欠かせません。
学生たちにも「手」のケアはうるさく指導することにしています。
それは、人前でスケッチを描いている時に、
「清潔な手」もプレゼン要素だと思っているからです。
このSWATグローブは、刃物にも強力な耐久性があります。
もちろん、MP関節は完全に防護されています。
かなりの坂道でグローブ自身が車椅子のブレーキになってくれます。
私はこの事実から、
本来は杖・ステッキを使用するユーザーにも
最適なグローブが必要だと思っています。
さて、夏にグローブをしていると
日焼け防止になることは間違いありません。
63歳の私ですが、「手」は30代、いや20代かもしれません。
ちょっと自慢し過ぎているかもしれませんが。


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8月3日 staffblog


   


     8月 3rd, 2012  Posted 3:39 PM

8月3日

今年から創設される、
危機管理デザイン賞
(RiMDA賞:
Risk Management Design Award)
の発表会を行った、
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)


この賞は、危機管理産業における
総合的なデザインの推奨制度として、
川崎が総合審査委員長を務め、
デザインだけでなく多様な領域の
審査委員による審査・選考を行い、
それらを「危機管理デザイン賞」として
表彰いたします。


RiMDA賞ロゴマーク

正式なエントリーは間もなく
開始を予定しております。
詳細はこちら >>

川崎のブログのエントリでも、
この賞について説明しております。
こちらも合わせて御覧ください。
『危機管理デザイン賞』は ‘ヘルメスの杖‘をシンボルに
『危機管理デザイン賞』を創設しました
『危機管理デザイン賞』創設のねらい


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8月3日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 3rd, 2012  Posted 1:18 PM

8月3日 丙申(先負)

まして、
この棚にモノを置かなくとも、
この棚の存在そのものが
語りかけてくることに
意味があると考えたい。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』9造形された形式


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「『危機管理デザイン賞』は ‘ヘルメスの杖 ‘をシンボルに」


   


     8月 3rd, 2012  Posted 12:00 AM

以前、ここで「アスクレピオスの杖」を取り上げました。
危機管理の象徴をどうすべきかを悶々としてきました。
案の上、「ヘルメスの杖」についての記述にも、
感想としての異議をいただきました。
これは、米国陸軍・医療部のマーク(X)について、
喧々諤々の世界的な論争があった当時と同等だと思いました。
あくまでも「アスクレピオスの杖」は、
医学のシンボル(A)ですから、
ルーベンスの絵画としても残っています。(B)
したがって、WHO=世界保健機構はこのシンボルです。(C)
救急車のシンボルはほぼこのマークが普遍化しています。(D)
日本では、赤十字社の救急車のみ赤十字です。
医学や医療は「アスクレピオスの杖」で
杖に蛇が一匹という象徴は歴史的コンテクストです。
ところが、杖・蛇が二匹、そして鳩の羽によって、
「ヘルメス」の活動はスパイ的な泥棒行為まであり、
医療行為や、通信、取引など統合性が「ヘルメスの杖」となります。
私はもう一度、ギリシア神話を基準に、
ヘルメス学と呼ばれる知性確認の体系に没頭しました。
「危機」はギリシア語ηκριδιδ=Krisisが原意語です。
この意味は、「決断」です。
ラテン語になっていくとderisisです。
これは「決定する・選別する」というのが「危機」となり
Crisisに連続します。
Riskに至るまでの、「危機」・「危険」は、
言葉のコンテクストの根底には、生命を護り合うということが、
おのずとと思想観には
「平和」の概念が入ってくることになります。
切手やメダルなどの応用事例も集めて検証しました。
そこでの発見は、軍事的危機というのは、
紛争の解決=平和への希求がありますから、
日本の防衛医大(Y)も「ヘルメスの杖」を採用しています。
私はヘルメス学体系全体には
錬金術師が水銀を医療行為にという伝説も認めて、
「危機管理」は統合的な営為とみなすことで、
「危機管理デザイン賞」シンボルに引用したわけです。
さらに、「ヘルメスの杖」は拡大して、
ビジュアル表現要素にしていくつもりです。


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