kazuo kawasaki's official blog

Archive for 5月, 2010


5月11日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 11th, 2010  Posted 9:30 AM

5月11日 友引(丙辰)

自分の能力に
自信と確信を持つには、
得手とする何かが必要だと思う。

『デザインは言語道断』得手


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5月10日Staff Blog


   


     5月 11th, 2010  Posted 2:12 AM

5月10日

Kazuo KAWASAKI×MASUNAGA
25周年なので、
メガネふきも特別です。
メガネケースも特別です!


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『資本主義からの逃走』
「衡はバランス=尺度感であり、現代問題の衡とは?」


   


     5月 11th, 2010  Posted 12:01 AM


度量衡については、質量についての尺度観だと一概化できます。
そして、度も量も尺度への厳密性は尺度「観」として、
国家独自の制度に規定されています。
しかし、「衡」に関しては、この概念の具体例が、
古代パピルスに書き伝えられた「死者の書・天秤の図」が明示しています。
それは度量をもバランスでとらえる尺度「感」だと考えられるからです。
それこそ、二つの事例からも判断が可能です。
まず、パピルスに書き残された「天秤の図」には「霊魂と羽毛」が描かれています。

そして、もう一つは、弁護士資格標章である「正義と真実」も
ある意味では、バランス感覚だということになります。

尺度観と尺度感
おそらく、度量衡という尺度観と尺度感は、
このバランス性が均衡状態であることの維持、
あるいはその均衡性の破壊に対する叡智、そのあり方だと考えることができます。
資本主義経済社会のバランス=衡状況の尺度感を尺度観とすることが、
現代、もっとも希求されていることだと私は見通したいのです。
EUという欧州の通貨バランスは崩れました。
ギリシアは国家体制そのものが経済的バランスそのものを破滅してしまったのです。
つまり、ギリシアの資本主義体制バランスは、自らが粉飾の結果を露呈したのです。
果たして、EUの資本主義体制の基準衡感覚、
その通貨制度の衡状況の制度化を放任した結果だったと判断評価できます。
欧州ではドイツだけがサスティナビリティを維持していることが明白になりました。
この位置から、わが国を見れば、
明らかにギリシア的要素が日本の「衡」状況は幻想でしょう。

円と元
二つの要素が考えられます。
国内バランスを「国債依存」が分銅としてバランスを保持していることへの
政治的バランス感覚は幻想というより妄想の「天秤」だということです。
もう一つは、確かに「円」という通貨制度は、
国際的な通貨性の「信用性」も揺らいできているということです。
もう一度、通貨単位の歴史にもどる必要があるでしょう。
なぜ、わが国は、なぜ「円」に規定したのか、中国は「元」だったのか、
ということを歴史性に遡及することです。
やがて、中国が国際的な「通貨信用」を「元」に適合させることは間違いないでしょう。

しかし、今、世界的なベストセラーとなった「FREE」では、
「情報の信用性は無料」が生み出す新たなバランス社会を示唆しています。
明らかに、「衡」という尺度感は、ギリシアと中国の地の政治体制に表れています。
さらに、バランスが「霊魂と羽毛」のごとく、
この抽象性には「信用」と「FREE=無料」となる情報制御が、
「通貨制度」を破壊させていくのかもしれません。


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5月10日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 10th, 2010  Posted 8:23 PM

5月10日 大安(庚申)

それでもなお、
美しいモノの真実とは何かという
問いへの答を求めて、

プロダクトデザイン時代の終焉を
見つめながらたたずんでいるのだ。

『デザインは言語道断』感得


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『資本主義からの逃走』
「上海万博が影響するのは呉語文化圏だけかもしれない」


   


     5月 10th, 2010  Posted 12:01 AM

万博は教育
万国博覧会は、国際的な人類叡智の制度デザインです。
いわゆる「万博」の基本意図は「教育」が核心だからです。
したがって、これまで世界的に万国博覧会が人類にもたらしてきたことは、
「文明」の進展を「文化」的な日常生活の共有でした。
かつて1970年、日本での万博以後には、
明確にその影響が「歴史・産業と文化」として反映されてきました。
「文明」は明らかに、科学と技術による主導性によって、
産業経済のさらなる活性化によって文化体制を促進させることになります。
オリンピックも、万博と同様に、社会基盤の意図的整備によって、
産業経済の活性化への動機付けであることです。
万博もオリンピックも、「資本主義経済」を遵守したものであったわけです。
しかし、北京オリンピックも、上海万博も、
背景としている政治体制はこれまでとは全く異なっていることに
私たちは最も注目しなければならないと考えるべきです。
万博の影響とは
歴史的にみれば、モスクワオリンピック以後と、北京オリンピック、
その二つを対照化しておく必要があるのではないかと私は指摘しておきます。
この二つの対照性や、
この国家イベント以後はジャーナリズム的な検証は
ほとんど無かったのではないかと判断しています。
ひきかえ、上海万博以後の中国経済の最大活性化へ、
日本経済、交易効果、文化交流意欲への期待感が
余りにも冷静さを失っているのではないだろうか、というのが私の評価です。
私は、無論、中国経済と日本との良質な国際関係を望みます。
しかし、政治体制=軍事体制と日本の国家体制を、
反射的に対照化した見方が必要だと思います。
七方言、それぞれの文化圏
私は次の視点が必要だと考えています。
まず、日本から中国を見るには、
人口対比と人口構造=年齢構成での人口対決があります。
これは軍事対決が隠避されているということです。
また、中国のどこを見るかという点では、
「格差社会」と「政治体制=市場経済主義」と
日本での資本主義体制の脆弱性をも対比する必要があるでしょう。
私は、結論として、中国は明らかに多言語国であること。
それは言語的には七方言があります。
これを大きく大別しても5言語となり、
それぞれの言語文化があるということです。
呉語国家イベント
すなわち、上海万博の影響は、
上海語=呉語文化圏だけでのイベント、
呉語文化圏での万博にすぎないという見方も重要だと考えています。
上海大学の教授との会話で、
「北京ですか?国が違いますから、北京の大学で問題となる発言を聞きたい」
という流ちょうな日本語を思い出すのです。


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『資本主義からの逃走』
 「# 立ち後れている日本のデンタルケア文化 #」


   


     5月 9th, 2010  Posted 5:42 PM

日本の「デンタルケア」は、進化しているとは思えないのです。
それは、実際にデンタルケア企業の人と話をしていて、
あまりの情報量の無さに驚いた経験からも明らかです。
しかも彼らの歯の手入れ不足を見て納得ですから。
これも私の明快な趣味です。
海外に行って楽しみなのは、
スーパーマーケットで、デンタルケア、歯ブラシ、ペースト、
その他様々なデンタルケア用品を、
スタッフたちに説明をし、彼らにも買わせます。
スタッフや学生にも、デンタルケアにはうるさく「講義」をします。

trauma

小学校低学年の頃、「歯並びが良かった」ので学内では、
そうしたコンクールの学校代表に選ばれました。
ところが、実際コンクールでは上の歯と下の歯が整合性が悪かったのです。
県大会で落ちた経験があるのです。
これが実はトラウマになっていました。

Dental Care

50代の手前で、
ある企業グループのデザインコンサルタントをすることになりました。
女性経営者の方でした。
初対面で、言われたのです。
「あなたは奥歯ほとんど傷んでいませんか?」初対面です。
びっくりして、正直に応えました。
ほとんど奥歯は虫歯で駄目になっていますと。
そうしたら言われました。
若いときに、意志を強固にして踏ん張ってきた人は、
奥歯を駄目にするんです、ということで、
有名人や野球選手、アスリートの方には奥歯を駄目にしている人が多い、
という話を聞かされました。
そして、仕事をしてもらう前に、
その企業は歯科医院もあるということで、
インプラントをしてもらうことになったのです。
しかし、心臓が悪いので歯科手術での麻酔の問題がありました。
が、それもある大学病院の麻酔科の教授を手配してもらったのです。
ほとんど部分麻酔ながら徹底した手術で奥歯をインプラントし、
駄目になっていた歯はほとんど徹底的にいわば修理をしました。
その時以来、
デンタルケアを自分でも様々な歯ブラシからペーストを試しました。

美しい白い歯
結論は、
日本は「歯のデンタルケア」もすっかり韓国より遅れていると判断しています。
韓国のデンタルケアは格段に進化しています。
だから、国内の有名デンタルケアメーカーに、
こんな商品を知っていますか?と聞いたら、
「知らない」と言われて、お説教をしてしまいました。
なぜ、日本の水道水にフッ素が入っていないのだろうか?メーカーの企み?、
なんてことを想像してしまいます。
「歯はやはり、真っ白であるべきです」、というのが私の結論。
よって、喫煙している人の歯は汚れて黄色いです。
それだけで、私は清潔だとは思えません。
まして、デザイナーなら、
「歯も徹底してケアをして、きれいにすることで、美しい歯」
というのは職能意識だと思っています。
デンタルケア商品の数々は、欧米韓国に、日本は学び直す必要があります。
無論、歯の矯正ワイヤーは、
メガネメーカーの超弾性ワイヤー技術開発をいれるべきというのが、
私の提案でもあるのです。
デンタルケアも医工+デザイン連携が必要な分野だと考えています。


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5月9日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 9th, 2010  Posted 9:30 AM

5月9日 赤口(甲寅)

ハードウェアという従来の領域に、
ファームウェアおよび
ソフトウェアを加え、
それらを一体として
扱うデザインの時代が
すでに始まっている。

インダストリアルデザイン、
そしてプロダクトデザインの
時代は終わりを告げたのだ。

『デザインは言語道断』感得


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5月8日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 8th, 2010  Posted 9:30 AM

5月8日 先負(戊午)

欲望を換気させる力は、
デザインが確実に内包している
「負の職能性」でもあるわけだ。

そのことを「感得」している
デザイナーには、
デザイナーとしての
見職があると信じたい。

『デザインは言語道断』感得


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『資本主義からの逃走』
 「# 男のくせに・・・ #」


   


     5月 8th, 2010  Posted 12:01 AM

指輪とブレスレット・大好きです!
私は多分、趣味と言ったらなんでもかんでも、
好きになったら、留めを知らないほど夢中になってしまいます。
これはきっと「一人っ子」だったからでしょう。
だから、ブログでもこのことは随分と書き散らかしています。
趣味なんでしょうが、「指輪」とか「ブレスレット」には、
いつも心惹かれれば、欲しくなってしまうのです。
ただし、これは動機があります。母でした。
私が美大進学となって、ようやく学生服からいわゆるジャケット、
明らかにVAN世代ですが、これも変遷します。
学生服も、高校からは「仕立て」られていた
「高校規則指定どおり」を着ていました。
母が「仕立て」たものを着せてくれていました。
VANを初めて買いに行ったとき、
母は、「デザイナーになるのなら、思い切りキザになればいい」。
「男もうんとオシャレしなさい」ということで、
指輪とブレスレットを買ってくれました。
「こんなの女々しいから、イヤだ」と言いました。
が、母は、「綺麗なモノを身につけなさい」ということで、
その日から、指輪とブレスレットです。
夕食時、家族3人ですから、
父は、「なんだ!、それは、女々しい」と一喝でした。
が、「母が買ってくれてたんだ」と言ったら、
それ以来何も言いませんでした。
私は、今も、美しい指輪、美しいブレスレットを探し求めています。
指輪とブレスレットなど、
「男のくせに」って言われてきたこともあります。
しかし、私は、新しい指輪やブレスレットに出会うたびに、
47歳しか生きられなかった母と出会う気がしてなりません。
「男のくせに!」。そう言われれば言われるほど、
私は、指輪とブレスレットにますます夢中になっていく自分に出会います。
その出逢いを母が今も見つめていてくれる気がしてなりません。
デザイナーで良かった!と思っています。
男のくせに、をいっぱいできますから。


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5月7日Staff Blog


   


     5月 7th, 2010  Posted 10:35 PM

5月7日

本日、打合わせ前に
せっせとスケッチする
BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)
連休前に、家具の配置をかえたため
音の具合も気にするBOSS。


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