kazuo kawasaki's official blog

Archive for 2月, 2010


2月18日Staff Blog


   


     2月 18th, 2010  Posted 11:50 PM

2月18日

倉庫整理しながらも、戦利品を見つけ
時代ごとの知識集約プロダクトを
ただ眺めてます。
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
歴代愛用もはや骨董品扱いの、マイクたち。




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2月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 18th, 2010  Posted 11:50 PM

2月18日 大安(己亥)

学生時代には、
花鳥風月なんて目もくれなかった。
花鳥風月を現代デザインの要素とは
考えたこともなかった。

むしろ、装飾のアイデアとしては
安易すぎると見下していた。

『プラトンのオルゴール』
花鳥風月、風のごとくデザイン


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『資本主義からの逃走』
 「金融資本にとって、デザインは阻害要因」


   


     2月 18th, 2010  Posted 10:00 AM

阻害要因

金融資本=経営要因です。
金融資本は、まず儲けること=金欲そのものと、
断言することができます。
しかし、金欲への倫理性が経営者の器を決めています。
経営者としてその倫理性、
その有無が実際は、その人がどう生きたかを示します。
さらに、その倫理性を根底で支えているのが美学です。
美学は、まさに、イノベーションとシンボルを、
経営の中核にしているかを決定づけています。
隠喩としての日本刀
日本刀が「武士の魂」であったことにつながっています。
すなわち、現代の経営者が携える「日本刀」の隠喩性です。

現代の経営者には、
携えている隠喩としての「刀」が無い、ということが、
現代経営者の魂を空白・無知・痴呆にしているのです。
真に、美学ある経営者は、唯一、一人いました。
いづれ、その人のことを書きたいと思っています。
無論、経営での成功がその人の美学をさらに磨きます。
反対に、デザイナーのセンスや、デザインの需要性を、
平然と無視する経営者をどれだけ見てきたでしょうか。

そして、
そうした経営者の末路も見てきました。
「倒産」に至る経営者には、美学が皆無です。
デザイナーは喧嘩師であれ
したがって、
私の「デザイナーは喧嘩師であれ」には、
意味が二つあります。
美学無き経営者とは、果敢に喧嘩をすべきです。
そして、その勇気は、
「自分」相手に喧嘩をすることができるか、です。
デザイナーは、
企業に「隠喩としての日本刀」を
きっぱりと差し出す役割があります。
金融資本しか見えていない経営者には、
美学も倫理もまったく欠落しているのです。
となれば、デザイナーの提言などは、
金融資本にとってデザインは阻害要因でしかありません。
されど、こうした経営者に
教条的デザインでの美学論理を押し込む必要があります。
現在、これほど凋落している、
日本の経営は、経営者に倫理性、その源、
「美学」=隠喩としての日本刀が見あたらないのです。


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2月17日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 17th, 2010  Posted 10:00 AM

2月17日 仏滅(戊戌)

いまわしい日常、
いまわしい日本、
忌まわしくなってしまう自分から、
解放されなければならない。

『デザインの極道論』いまわしい


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『資本主義からの逃走』
 「*棒鞘の日本刀・日本の美学*」


   


     2月 17th, 2010  Posted 1:00 AM

棒鞘
1300年中期、南北朝の時代です。まさに、戦国時代。
後に始まる鉄砲、それが無い時代ゆえ、武器は日本刀のみ。
日本刀といっても、まだ、洗練される以前の形態。
北陸には京からドロップアウトしてきた刀匠がいました。
その中に、千代鶴国安(二人説もあり)がいました。
「越前打刃物」の祖です。
草刈り鎌の発案者と言われています。
さて、刀は作っても作っても戦国の世では消耗品でした。
刀より、それを納める鞘が間に合いません。
そして、生まれたのが、棒鞘でした。
生木を漆にドブ付けしただけのモノでした。
ところが、北陸で打たれて作られた刀は、
太く切れ味は抜群でした。折れなくて重量がありました。
だから、
棒鞘を下げている野武士はそれだけで威嚇できました。
まさに、棒鞘の刀は「切れ味」武器そのものでした。
この棒鞘の刀が後世残ったのは新撰組の近藤勇の刀です。
日本刀が洗練されていくには、二つの要素が必要でした。

● 機能性=性能性が素材の革新によって、高質軽量になる。
● そうした機能性が「象徴」化されて美的効能性となる。

日本刀

やがて、サムライにとって、刀が、
「武士の魂」と呼ばれる「美学性」に高められるのは、
言い換えると、
「イノベーションとシンボル化」です。
つまり、
モノの存在性が、「美学性」を獲得するには、
こうしたコンテクストが不可欠であり、
さらに、シンボル=象徴によって、
あらためて、モノと心=魂=いのちの核心が、
一体化しなければならないのです。
「かたち」という存在と「いのち」との結合が、
日本人の「美学」だと、私は考えます。


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2月16日Staff Blog


   


     2月 16th, 2010  Posted 7:41 PM

2月16日

倉庫整理継続中。

Appleの製品と並んで保管率の高い
B&Oの製品群。
BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)
の所有するB&Oのプレイヤー及びスピーカーは、
自宅やスタジオ、教授室に置いてますが、
モノがあって部屋が足りないので、
フル活用できていません。

空間設定、設営関係なく
モノから所有するBOSSです。


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2月16日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 16th, 2010  Posted 10:00 AM

2月16日 先負 (丁酉)

バブル経済が破綻し、
安物バーゲンや
オープンプライスでしか
景気が動かない。

この共同体の基本となる
美学や伝統を、
そろそろ本気で思い出す必要がある。

『デザインの極道論』いまわしい


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『資本主義からの逃走』
「ビジネスモデルが見落としてきた欠陥とは、
           実は無視出来た資本主義」


   


     2月 16th, 2010  Posted 10:00 AM

Money
Laundering
経営資産には、実は二つ歴然とあるのです。
たとえば、「顧客」・「製品」・「サービス」、
そして「従業員」です。
が、表面化してこないのが、「金融資産」です。
経営資産での「金融資産」は、一人歩きするのです。
それが、株式という流動性ある企業経営の資産要因。
企業家が、本来、支配構造化する実力はこれだけです。
だから、美学だの倫理だのを唱えるデザイナーなど、
徹底的に労働者まぁ「知的・労働者」ぐらいなのです。
「金融資産」は、マネー・ロンダリング。
● 詐欺を隠せ!
● 粉飾決算を隠せ!
● 裏金を隠せ!
「金融工学」の本質は、この工作ノウハウ術です。
見事、政治家もこの手法に長けてしまったのです。
そこを、国家間の情報戦争が入り込んでます。
資本主義の倫理感は、労働者への幻想的「働きがい」、
その正当性は宗教に載せて語る手法が最適だった、
のかもしれません。
私が、資本主義の終焉を語るのは、
これまでの企業=Associationの謀議性の崩壊です。
となれば、
「綺麗事の神髄」はデザインに任せてほしいのです。
これからの記述は、差し控えつつぎりぎりまで、
デザイナーとして語っていくことにします。

●?美しいことの意味

●?善でなければならないことの意義

●?義であることの自己存在とその確認

これらを、「企業」に自分を預けられるのでしょうか、
ということになるでしょう。


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2月15日Staff Blog


   


     2月 15th, 2010  Posted 11:18 PM

2月15日

倉庫整理継続中。
まだまだテープレコーダ類、
SONY製品、Made in JAPAN。
テープも入りっぱなしです、
移り気な
BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)

倉庫整理継続中。
秀作、
YAMAHAとポルシェデザインのヘッドホン。
YAMAHAとマリオ・ベリー二の作品は、
今でも手に入れたいモノがあるとか。


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2月15日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 15th, 2010  Posted 7:50 PM

2月15日 友引 (丙申)

人智を尽くして開発した
電子機器商品と欧州の伝統的な
ブランドのバッグが同格であり、

売上までが一緒になるということが
「変である」ことに、
そろそろ気付かなければならない。

『デザインの極道論』いまわしい


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