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Posts Tagged ‘LED発光’


「キーボードデザインはここから始まった!」


   


     6月 16th, 2013  Posted 12:00 AM

Apple社からPDA・Newton100と同サイズのキーボードを
当時、福井で活動していた私に、
シャーップ帰りにAppleのチームが立ち寄っていました。
まさか、福井でAppleの新製品デザインを追いかけている、
このようなことは想像もされなかったと思います。
その契約では、Apple社の弁護士から、
デザインスタジオも綿密に条件づけられていました。
福井のスタジオには当時最も新しい錠が付けられていました。
契約書類も相当の厚さだったと思います。
私の伸縮性のあるアイディアは当時、片腕だったS氏が、
ペーパーモックで作成してくれました。
彼の腕前は多分今でもペーパーモデル作成はトップだと思います。
今でも、彼のモックは頑丈であり金沢での個展に展示した程です。
キーボードの基本は収集もしました。
だから、多分、世界的にも最高のキーボードは、
私が収集したモノ以外は無いとすら思っています。
4年前に、私は「鏡面でLED発光キーボード」を商品化しました。
そして、4年かかりましたが、
「Touching Feedback Keyboard」を完成しました。
間もなく、Mac版が発売になると思います。
静電タッチでなおかつ触覚フィードバックの実装は、
おそらく、これからのスイッチやキーボードなどを変革します。
触った感覚が確実に指先に感じることを目指してきました。
キーボードが鏡面であるということ、
これも工業意匠権は確立させることができました。
私は、キーボードは絶対に直線的であるべきと考えています。
それは、ピアノの鍵盤に等しいこと、
腱鞘炎を防止するというより、腱鞘炎のリハビリは、
「平面に指先自重をかけること」がエビデンスです。
だから、今後のキーボードは、キーボタン一つ一つよりも、
必ず、「触覚フィードバック=Touching Feedback Keyboard」は、
新しいスイッチ環境を変革してくれると確信しています。
平面なのに、指先は膨らんだ場所を押しているという感覚です。


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「ハプティックス・アクチュエーターの実現まで」


   


     12月 16th, 2012  Posted 12:00 AM

「COOL LEAF」というキーボードを商品化しました。
まったく新素材の鏡面に静電センサーで、
LED発光の文字が浮かび上がります。
しかし、もっと目指していたことは、
キーボード打鍵の感覚が
フィードバックしてくる感覚を創り出すことでした。
それは、「ハプティックス」という概念の実現化でした。
たとえば、マウスに触るだけで、毛皮の感覚、手触り感があることです。
キーボードの開発と平行していたのが、国家プロジェクトでした。
ロボットに手術をさせるインターフェース開発をしていました。
最も、このプロジェクトは5ヶ年でしたが、
あの「仕分け」で素人的な判断評価を受けてつぶされました。
その素人評価を私は今も許せません。
脳外科・循環器外科・消化器外科などの手術にも対応できる、
手術環境と手術ロボット、手術操作卓の開発であり、
これは貿易国家として新たな輸出産業を促すきっかけになるはずでした。
たとえば、ピンセットで患部に触れた感覚が、
ピンセットにもどってきて、
患部の柔らかさや硬さもわかる開発を、
九大・阪大・名大・名工大・東大・慶応大・慈恵医科大・産技研がチーム、
医師・エンジニアにデザイナーなど、
日本では有数のメンバーが3年取り組んだことを
一人の女性議員のパフォーマンスで全否定されました。
このことを書き出すと、また、怒りが戻ってきますが、
「ハプティックス」に関して、
デザインが問題解決をどう主導するかを存分に考え、
提案を様々にすることができました。
そして、この手術用インターフェイス開発と同時進行で、
私はキーボード開発をし、発表し、商品化はwindows対応から始めました。
発表直後は大きな話題になりましたが、
私は、Mac対応では、
必ず、打鍵感覚がまったく平面なのに、
すっきりと指先に戻ってくる実装部品開発を技術部門に強く要求しました。
それが、見事に開発を終えました。
実装部品は新たなアクチュエーターとして、
特許だけでも約40件は申請できるということです。
これで、
これまでのようにキーボード打鍵スタイルは一新できると考えています。
さらに、私のなかでは、「ハプティックス」のあり方や、
フィードバック感覚は必ずしも、柔らかさがそのままではなくて、
音・振動・その他の感覚移植などが考えられると思っています。
来春、Mac用キーボードを発売することになるでしょう。
さらに、鏡面に限らず、
ハプティックス感覚を表現する新素材のあり方が見えています。


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