『資本主義からの逃走』
「数理造形から見えてきたAtom時代の終焉 ・03」
1月 21st, 2010 Posted 1:00 AM
MacWorld
SIGGRAPH
米国では、まずMacWorld(見本市)、
そしてSIGGRAPH(学会)に何もわからず、
ほとんど物見遊山感覚で出かけました。
1985年から毎年、夏と冬に出かければ、
車倚子で日本人、すぐに質問する人物として、
多少目立つようになっていたのでしょう。
ところが
帰国すると、日本はNECの98シリーズが、
圧倒的なパソコン社会になっていました。
この頃から、
日本のデジタル時代は良くいえば独自性、
悪くいえば、
このままでは必ず取り残されていく、
という予感が疼き始めました。
その感覚は現在、確実に明確なものになっています。
つまり、わが国は「まったくBit社会・Bit資本」は、
未だに見えていないと考えています。
ニュージャージーにALIASというCG会社のブランチを
訪ねたことがありました。
ちょうど米国のデザイン誌に私の名前と作品が、
掲載されるようになっていたので、
それだけが「自分を紹介」する手立てでした。
もう一つは、まさにバブル直前であり、
福井銀行がNew York支店を開設直後でした。
だから経済的な支援は「福井の情報化」ということを、
大儀として福井市の青年会議所へ提案していたので、
「IRIS 3030」を直談判で発注しました。
7000万円でした。相手もとてもびっくりしてました。
国内ではこの2倍だったのです。
そうしたら、
「君は、初めてやってきたクリエーターだから、
2台持っていっていい。日本は商社マンばかりで、
本当に我々のめざしていることが分かってはいない。
だから、カナダ本社でトレーニングを受けないか」、
という申し出を受けました。
私は、翌夏からトロントにて、CGの基本をUNIXで
学ぶようになったのです。
bit感覚の衝撃
そこでまず、
「色彩」表現のbit感覚に衝撃を受け、
デザイン世界に「ツール化」していくだろう予測は、
確実なことになっていきました。
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