4月 12th, 2016 Posted 12:00 AM
光は自然現象として拡散する性質があります。
ところが、光の拡散性を絞り込んで集中させることで、
その力を一点にさせることができます。
これを焦点と呼んでいます。
が、光だけではなくて、拡散することを一点に集中させた、
その点を焦点と呼ぶことは、単純な光学的なこの関係を隠喩として、
思考方法にすることができます。
これは焦点化を行うことでいわゆるimage-pointの配置ができます。
「コンセプト思考」からの離脱を主張している要点がここにあります。
まず、dollyとして視点移動から明確なview-pointが決定したとしても
そのview=pointは必ずしも焦点ではありません。
むしろ隠喩的な思考の熟慮もしくは集中化によってimage-pointを
さらに確約化させるのが思考を透視図化すると考えれば
Perspective化した消失点=vanishing pointが存在します。
この消失点への焦点化が思考の目標ということになるわけです。
現実的には透視図は次元数を決定します。
この次元数が3次元になると、ここでは立体図的な
3次元思考が可能になるということです。
次元数と焦点の設定、その隠喩化が思考方法の重大な一つということです。
*『際限は背中に、目の前に未来など無く』
*『まず、ニュートン的力学の隠喩としてのデザイン』
*『風神雷神図=風景から情景のアッサンブラージュ』
*『F映画が示唆していること=その真実性と想像性』
*『情報記号・印=サインからトポロジーへ・3』
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12月 9th, 2015 Posted 12:00 AM
2次元上での「力」=ベクトルを考えると、
それはベクトルの「力」=作用点・大きさ・方向にて、
その理解度は、ある意味では簡単に求めることができます。
しかし、私はこの2次元上での「力」を
量子力学的な「力」でさらに詳細に見直していくことを
提案すべきだと考えてきました。
強い相互作用・弱い相互作用・重力・電磁力という
4つの作用力で再考すべきだと主張することにしています。
簡単に2次元では、正面で直交する二つの力も、
斜視して見れば、直交し合うことはあり得ず、その間に、
一つの空間があることが明白になります。
私はこの空間を仮に、円球=Sphereがあるとします。
これをコンシリエンスデザインの円球と仮定してみることにします。
これは2次元での思考を3次元で見詰め直す一つの手法と考えるからです。
たとえば、縦軸に熱い−寒い、横軸に乾いている−濡れているという2次元も
斜視すると、その間にあるSphereには、
横軸と縦軸が決して交差しないところでは、
熱いけれど乾いていることには、強さと弱さの相互作用に、
熱さの重力や乾いていることの電磁力的な力がかかっていること、
この3次元的な見方が欠落していることが見えてきます。
これまでの、デザイン的な考え方、感じ方、思い方には、
果たして強さと弱さの相互作用の関係や、
重力的、あるいは電磁力=フレミングの右手的、左手的、
そんなアナロジーを考えて来なかったことが明白です。
私が2次元的な直交的な判断や評価では、
「力」としての思考力はきわめて幼稚だと思ってきたことです。
だから、この斜視的な縦軸と横軸の間にあるSphere空間こそ、
それはコンシリエンスな空間であり、
ここにその空間を入れ込む強靱さをレジリエンスと名付けています。
この仮定、まだ仮説とは言い切れませんが、
明らかに、コンシリエンスとレジリエンスの関係空間の設定こそ、
私はこれからのデザイン領域の設定だと考えているのです。
んー!・・・難しい・・・って?
当然です。この Sphereを配置して、重力・電磁力、
そして強い・弱い、こうした相互作用のアナロジーこそ、
私は次世代デザイン空間と呼んでいるからです。
私は「KK塾」でこの解説を、
選んだ講師たちの前説で解説を試みています。
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12月 18th, 2014 Posted 12:00 AM
毎月必ず映画は3~4本は観ようと思っていますが困難です。
何事もリセットしたくて、いつものごとく京都で映画を観ました。
なぜ、京都?、それはワイフが京生まれ京育ちでもありますが、
車イス使用者にとって、私は京都が一番だと断言できるからです。
映画は、「インターステラー」というSF宇宙物語でした。
久しぶりの長時間映画であり、理解は相当に困難なものでした。
この映画監督や物語内容は、観ていただくか、読んでいただくこと。
滅亡していく地球から、惑星間移動の冒険を冒して、
地球環境の保全というストーリーでは、
5次元空間論が語られ、ブラックホールの新しい概念映像化、
SFで語り切るべき、場面構成や、コンピュータ運用での
新たな映画づくりはある意味では工業デザインでの想像力表現でした。
2次元の円が3次元になれば、球体となり、
どうすれば、ワープが可能になるかまでの正当な提示は、
おそらく観客自身の多次元空間やそれこそ光速度転送などの連続ゆえ
映像表現だけでは、とても難しい限りのSFでした。
余りにも宇宙空間や多次元性、光速度時間と現実時間での5次元は
もういちど、この原作を再読する必要を大きく感じました。
確かに、私が、心臓心拍の2次元から、3次元での置換から、
まず、想像であっても、2次元が3次元になれば、立体化どころか
光造形での形態化に気づいた想像力と同一でした。
しかし、この映像と物語性にはもっともっとせめて5次元空間が、
この映像表現だけでは、とても理解は不可能かもしれないでしょう。
正直、SF映画のほとんどが、地球環境の破壊は人類の存続性を
否定しています。これはとても重大な示唆だと思っています。
確かに、2030年までにこの地球環境には、
科学技術での修正と修繕が緊急に必要とされていること。
私はこのSF映画が地球滅亡からの解放を訴求してると確信しました。
「想像力の尊大さをリドリー・スコットに観る」
『SF映画に示唆される未来性の確認には「目印=sign」がある」
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