kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘懐中電灯’


『富山県立美術館の企画展は近未来の日本の創出成果』


   


     12月 5th, 2017  Posted 12:10 AM

昨夜、「ピンク」と「発光繭」をカラーではなくて、
概念のことをブログアップしました。
そして久しぶりに富山市に講演で、北陸新幹線で金沢から20分で富山市。
午前中は新設の富山県立美術館に行きました。
そうしたらなんと「アートやデザインのための素材展」を観ました。
その中で、ヤッパリということで発光の繭とその絹糸素材と、
ガラスに積層されたライティングでの新素材を確認。
もちろん、この企画展だけではなくて、常設展示では、
ポスターとアーカイブされたこれこそデジタルアッサンブラージュは、
私の教え子も創立者(全員東大院卒7名)のチームラボ設営が展示、
デザインに集約した新しい美術館が出来上がっていました。
ともかく、新素材である繭とガラスは特筆しなければなりません。
繭は先日記述したばかりが取り上げてありました。
これは流石につきます。なぜなら、これなり世界にやがて貿易出来うる
まさにデザインでの新素材になることが絶対に可能だからです。
その他の素材、カーボン、くもの糸、照明でテキスタイル表現が見事に変化、
これはやがてファッションも離れ、日本の重大な輸出産業になるでしょう。
そして私が最も注目したのはガラスです。
富山市には多くのガラス作家、ガラス工芸家がいますが、
ガラスの技術進化は、器系と板ガラス系はそれほどの進化がありません。
具体的には陶器・磁器・ガラスは温度設定で全てが分離しています。
だから私が注目してきたことは、ガラスに積層されるそれこそ、
液晶であり、有機系素材でした。
何しろ、液晶は18世紀にすでに200点が発見されていますが、
なんと20世紀後半になってようやくコンピュータモニターになった程度です。
自分デザインでもすでに液晶積層の透明ガラスは製品開発途中ですが、
それだけに富山美術家がこの素材展に取り上げたのは、
懐中電灯で、照らし出せば明確な陰影事態が表現されることです。
この技術によって、おそらく光照明は革新することは明らかです。
この美術館の企画展示を終えて講演をしました。

* 『花嫁と独身者たちへのデジタルアッサンブラージュ』
* 『アートの主観性とデザインの客観性、明確な分別』
* 「美術館・博物館という空間建築アイテムは終わった」
* 「若手芸術家の紹介から学ぶ『範・感性』の確認」
* 「蚕が平面繭をひたすら吐き続けた『SILK』」
* 「蚕・繭・絹・・・観察が『技』を決める」


目次を見る

「懐中電灯、必需品ですがもう一つの使い方」


   


     5月 9th, 2012  Posted 12:00 AM

1000年に一度の大災害、直下型大地震予知、
かと思えば竜巻、大雨というこの日本。
私たちにとって、災害用の必需品がいっぱいありそうです。
中でも、ライト、懐中電灯と呼ばれていたモノです。
私が選んでいるのは、この二つです。
一方は、マグライトという定評のモノと、
もう一つはグリップ発電するモノは、出張用具でもあり、
身近な所に置いています。
そして、この二つにはもう一つの使い方があります。
それは、デジタルカメラで物品撮影するときの補助ライトとして、
撮影のライティングに重宝します。
ポイントのところにはマグライトの強い光を当てます。
そうしてグリップ発電する方は、
花でも、近接撮影時にとても有効だと思っています。
幸いに、今の懐中ライトは白色光のLEDであることが幸いします。
ともかく、最近はこのブログ写真は、
その日に目に飛び込んできたモノをテーマにすると、
カメラを向けますが、白昼色で無い場合には、
十分にLEDライティングで、立体感をとらえることが可能です。
特に、工業デザイナーにとって「ブツ撮り」は、
製品形態の情報化手段として不可欠です。
プロ中のプロカメラマンの撮影を見てきました。
自分のデザインしたモノを彼らの視線に置くというのは、
ほとんどが、彼らのライティング手法を見てきたことです。
だから、ちょっとした反射や、
ハイライト光線を被写体に当てることの重要さを学んできました。
いかに、容易く、フラッシュライトに頼らずに、
被写体にライティングするかというのに、
この二つの懐中電灯が役立っています。

目次を見る