9月 27th, 2014 Posted 12:00 AM
日本の産業構造には革新が絶対に必要だと考えてきました。
その第一段として絹織物を福井県織物工業組合青年部会を
預かって2年KK塾で製品・商品を超えて新素材を開発してきました。
私自身、ふるさとの織物工業とは密接な関係がありました。
もはや、商品ブランドを訴求するだけでは、
今後わが国の産業構造は変えることはできません。
日本最初の輸出品が九谷焼でした。
富岡製糸場を創立背景には由利公正の「五箇条のご誓文」がありました。
彼は、橋本左内らの殖産興業で学び取り、生糸輸出ではない、
新たな「羽二重」=経糸2本緯糸1本の絹織りモノを国際化しました。
私は「羽二重」を改めて見詰め直してきました。
その結果を、養蚕産業から生糸・人絹、そしてポリエステルを
追い求めてきて、先人の残してくれた「羽二重」を後世に残す、
そのデザインプランを練り上げ、まずは「新素材」ブランドの確立。
先行きが見えないと言われる中で、これからのポリエステル産業に
デザイン導入を図ってきました。
取材を受けた多くの質問に、「繊維だから洋装ファッション」という
このイメージを打破したと思っています。
歴史に学んだ袱紗こそ、これからのハンカチの新しい商品にと、
これを発表会参画の方々にプレゼントしました。
そして、寝具はすべて変更します。
新たなマクラや寝具マットも変えます。
吸音材も変えます。
さらに、車体デザインも新たな繊維でスタイリングも変えます。
繊維産業を身体の洋装品から脱却させる予定です。
これまでのテキスタイルデザインを根本から変革します。
それは商品ブランドや地域ブランドを云々することではありません。
繊維関係の取材で記者の皆さんに驚いていただいたと思っています。
まさか、繊維が、その素材開発でここまで変えると大風呂敷でした。
しかし、この風呂敷は畳んで持ち帰れる大きさです。
手ぬぐいのデザインといって、その柄のデザインはデコレーション、
風呂敷のデザインも大きな間違いだと確信しています。
繊維産業を新素材産業として「革新デザイン」を発表しました。
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11月 4th, 2011 Posted 2:33 AM
私はナナオのモニター技術で、
FORIS.TVという商品ブランドを立ち上げました。
そして、ナナオという小さな企業力エリアで、
その商品ブランドは成功させることができました。
FORIS.TVは、ファッションブランドショップでは、
デザインと品質で未だに選ばれています。
しかし、「地デジ化」が始まる直前に、
液晶TV事業を撤退させました。
理由は、国内販売・流通での利益率が極度に低下し、
とても大メーカーのような流通・サービス体制が
困難との判断がありました。正解でした。
デザイナーとしては個人的にもとても無念でしたが、
海外への輸出も、モニターのようなシェア獲得は、
とても不可能だろうと判断したことです。
けれども「性能・機能とデザイン」は、
決定的に国内では今もダントツの技術効果がありました。
最近では、国内の液晶TV事業撤退が始まっています。
まず、液晶TVでは私の評価でも最高水準であったビエラ、
この事業規模縮小というのには驚きました。
今、世界で最も技術成果で「映像の完璧さ」は、
東芝のレグザの最高機種=90万円しかありません。
可能な限りの技術を投下し、
市場の「投げ売り」価格とは切り離して、
まったく無関係にしているXシリーズだけでしょう。
これはナナオのモニターでも最高級70万円を生産した手法です。
それでも大量販売は無理でも必ず「売れる」のです。
かえって、「安売り」している機種は、
いわば共食い状況で潰れていってしまうわけです。
これは「ピッグ・サイクル」(養豚の安売り手法)です。
少なからず高価格にならざるをえない商品化が必要です。
私は自宅のシステムはレグザでネットワーク化と、
7.1chの超Hi-Fi環境をつくっています。
もう一つが、FORIS.TVとFORIS.HDです。
このリゾルーション技術を追い抜いている機種は皆無です。
ともかく「音響と映像」は私の極度な病的趣味性で、
現在の最高技術を生活環境に取り込んでいます。
映画館の映像などはもう観がたいほど解像度がありません。
私は、国内液晶TVの技術・デザイン・流通・貿易手法を
もう一度再構築すべきだと提言しておきます。
要は、「最高の音響と映像」を「つくり手」が熟知すべきです。
日本製であることは、高級な液晶TV生産です。
そして世界一のモノを国際化させるデザイン戦略が不可欠です。
やがて韓国も中国生産液晶TVに敗北することになるでしょう。
となれば「日本製液晶TVの新技術と革新デザイン」です。
そしてそのことを決定できる経営哲学が必要です。
日本の液晶TVは「高級化・高価格化」で、
何が「音響と映像」で最も素晴らしいかを問い直してみるべきでです。
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