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『スター商品こそ最高の交換価値です』


   


     11月 25th, 2018  Posted 12:00 AM

これは何でしょうか?
真珠のジュエリー、首回りの装飾品です。
交換価値は期待できます。
特別な存在感を持ち、イメージを発信する真珠なのです。
が、一般的な真珠のネックレスは駄目です。
かって新たなデザイナーの商品ブランドの展開で、
このジュエリーブランドは一新しました。
新鮮な真珠の扱いと造形に惹かれました。
初期の作品で、この大物は、厳重なディスプレーの中にありました。
私はモノ怖じしない性格なので「コレを見せてください」。
販売員も「エッ」とかなりますが、「これはこれだけ?」と言えば
「世界には4点しかありません」(当時)と。
「じゃあ、これを」と選びました。ワイフには必ず叱られます。
私はデザイン戦略としてとる方法ですが、これは「スター商品」です。
デザイナーの発想と企業の技術力を最大限に盛り込んだ商品として、
売れる儲かるではなくブランドや企業イメージを引っ張っていく商品です。
「Starスター」「Cash Cow金のなる木」「Problem Child問題児」
そうして、「Dog負け犬」です。
いわゆるプロダクトポートフォリオマネージメントです。
皆さんが買い求めるのは、「Cash Cow金のなる木」商品、ヒット商品です。
今でこそ、私の見た目と私の買い物の印象度から、
価値あるモノも見ることができるようになりました。
それこそ、全く手出しもできない数億以上のモノでも、
作り方まで見届けるのです。
若かりし東芝社員の頃には、超高級品を見てきなさい、と言われて、
銀座の角の高級デパートで宝飾品や高額時計を見ていたところ、
そこの支配人から、丁寧に「こちらにどうぞ」と言われました。
アロハシャツにレイバンを身につけた(東芝時代の私のお決まり)不審者と
思われたのですが、自分はデザイナーなのでと事情を話したら、
支配人は「彼のご要望のモノは何でもお見せしなさい」と
店員さん達に伝達してくれました。
それからは超高級時計、超アクセサリーなど、とっても買えないモノなど、
勉強させていただきました。
そのおかげでモノを見る、見極める目が絶対感覚のように鍛えられました。
「あんなブランド店なんて入れません」と
境界を越えていかない若いデザイナーが残念です。
本当にモノには幅がありますから、背伸びしたり、
大風呂敷を広げたりしてみるといいのです。
大風呂敷も必ず畳んで帰れる大きさ、というのは祖父の教えです。
それが自分で決めた生き方なのです。


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『PPMはすでに図表表現が異なっている=KK適塾』


   


     10月 27th, 2016  Posted 12:08 AM

一般的にはPPMという、
市場成長率と相対的市場占有率の図表があります。(左)
おそらく、プロダクトデザイン教育においても当然ながら、
一般的なメーカー企業でも詳細に語られているのは僅かなことでしょう。
自分は、まず、現状の企業商品がこの図表(左)で、
いわゆる「金のなる木」Cash Cow、これによって企業成立の安全性を確認し、
もはや「負け犬」Dogという、商品価値が無くなっているモノを
どうするべきかを考えていわゆるデザイン戦略を立てることがルーチンでした。
「問題児」Problem Childは、常に企業には、
もう市場価値を失ったモノがあります。
これはこれまで、企業を成立させていた商品価値が失われたり、
やがてはバーゲン商品、あるいは廃棄する要素商品です。
さて、ここでの問題は、正方形の分割ラインが、
すでに誤っていることを明解にすることで、
商品による企業存在を「コンシリエンスデザイン」で視覚化可能なことです。
そしてもっと重要なことは、時代とともに商品価値での「スター商品」Starが、
どこにあるべきかを明確にすることだと考えます。(右)
いわゆるPPM=Product (Project) Portfolio Management、
プロダクト・ポートフォリオマネージメント、あるいは、
プロジェクト・ポートフォリオマネージメントが、
これからの新たな資本主義=公益資本主義で、
プロダクトデザインにどのような影響をあたえていくかという、
その提案を「KK適塾」で提示していくことになるでしょう。
重大なことは、スター商品=金のなる木商品を
見事に提示しているブランドが「ある=効能」企業の存在です。(右)

* 『「ブランド」論を語る無知なコンサルタント信ずるなかれ』
* 「ブランドを語る前に、ブランドマーケッティングの大欠点」
* 「C.I.デザインの源流としての思想」
* 「常に目周りは気になる」
* 『商品価値のための特徴と特長のイコン=アイコン』


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